空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

大晦日です

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 大晦日ですが、黒沢は大掃除とかも殆どせずに、ほぼいつもと同じように過ごしています。
 げんを担がないというより、怠け者なのでしょうね、結局。
 今年も一年、好き勝手なことばかり書いてきたこの拙いブログにお付き合い下さり、どうもありがとうございました。
 残念ながら2015年は3月までいろいろと忙しく、ブログの更新も思うに任せないかも知れませんが、4月になったらまた頑張っていろいろ書こうと思っていますので、それまで黒沢のこともお忘れなきよう願えればと思っております。
 1月から3月の間も、毎日は無理でも時々は更新して行きたいと思ってはいますので、当ブログも時々覗いてみてやって下さいませ。
 では、良いお年をお迎え下さい!

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ありきたりのチューリップ

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 チューリップは凝った珍しい形のものでなく、最もスタンダードなこういうモノが一番好きです。
 色も真っ赤より、このようなローズ系やピンクのものが良いと思います。

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蓮華

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 本当に、本当にありふれた雑草レベルの花ですが。 
 でも黒沢は、蓮華の花が大好きです。
 何かこの微妙な花の色に魅せられてしまうのです。

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サントリーのウイスキー値上げは詐欺に近いほど悪辣

 報道によると、サントリーは2015年4月1日より、39製品のウイスキーの価格を二割前後引き上げるのだという。
 値上げするのは響の17年と12年、山崎と白州の12年、それにノンエイジの山崎と白州など
 さらにサントリーが扱う輸入ウイスキーも、ザ・マッカランとラフロイグとバルヴェニーなども同様に値上げするそうだ。

 具体的には響17年が1万円から1万2千円に、同12年が5千円から6千円に、山崎と白州の12年は7千円から8千5百円に、ノンエイジの山崎と白州は3千5百円から4千2百円になるそうだ。
 そしてザ・マッカラン12年も5千円から6千円に、バルヴェニー12年は4千6百円から5千5百円に引き上げられるという。
 ウイスキーの味や香りをゆっくり堪能することを知らず、角瓶やトリスなどをハイボールや薄い水割りにしてゴクゴク飲んで「美味しい!」と満足しているレベルの人達はともかくとして、だ。こだわりを持ってウイスキーを愛飲している者には、この値上げはかなり痛いことだろう。

 この黒沢も、ザ・マッカランもラフロイグもバルヴェニーもみな好きだ。特にラフロイグは、その味と香りを心から愛している。
 まあ、ラフロイグを輸入している業者はサントリーだけではないから、サントリーが値上げした輸入ウイスキーすべてが高くなるとは限らないが。
 しかしこのサントリーの値上げに便乗して、他の輸入業者たちも値上げしてしまうのではないかと、今から戦々恐々としている。
「今のうちに、ラフロイグを数本買いだめしておくべきではないか」と、真剣に考えている。

 で、突然の大幅値上げの理由を、サントリーはこう説明している。
 ①トウモロコシや麦芽などの輸入価格が高騰しているため。
 ②ウイスキーの生産量は世界で増加傾向にあり、樽の調達価格も上昇している

 サントリーのこの説明に納得できる者がいるとすれば、はっきり申し上げてバカである

 サントリーによると、「トウモロコシや麦芽の輸入価格は2009年比で60~70%上昇した」ということだが。
 考えてもみてほしい。
 例えば値上げの対象になっている、響や山崎や白州の12年の原酒を仕込んだのは、いつだろうか?
 サントリーが称している“12年”という貯蔵年数に嘘が無いとすれば、サントリーが原材料価格の比較の対象としている2009年よりずっと前の、2002年か2003年のことである筈だ。
 響17年ともなれば、原酒を仕込んだのは何とまだ20世紀のうちのことになる。

 だからサントリーが値上げの対象にしている響も山崎も白州も、サントリーが言う「原材料や樽の価格の高騰」とはまるで関係がない筈だが、どこか間違っているだろうか。
 それともサントリーでは、「貯蔵している間に、その麦芽やトウモロコシや樽の価格が上がる」とでもいうのだろうか

 例えば現在放送されている、NHKの連続テレビ小説『マッサン』で、「早く原酒を製品にして出せ!」と迫る鴨居商店(モデルはサントリー)の社長に、主人公のマッサンは「原酒は、最低5年は寝かさんと!」と抵抗する。
 それでわかる通り、ウイスキー造りには長い年月が必要なのだ。だからこそそこに、ロマンがある。
 12年もののウイスキーを飲むのは、12年もの“時”を飲むのと同じなのだ。だからストレートかトワイスアップで少しずつ嘗めるように飲みながら、この酒が仕込まれた頃の自身のことについて思いをはせたりもする。
 ゆえに断言するが、年代モノのウイスキーをハイボールや、大量の氷と水で薄めてガブガブ飲む類の人間は、そもそも良いウイスキーを飲む資格のない者達である

 サントリーの言う原材料と樽の価格高騰は、確かに事実なのであろう。
 しかしバカでもわかることと思うが、原材料と樽の価格が高騰した分を価格に上乗せして売らなければならないのは、山崎12年なら今から12年後、響17年なら17年後の筈だ。
「今、樽と原材料費が高騰しているから」と、十年以上も前に既に仕込みが終わっている筈のウイスキーの価格を上げるのは、どう見ても「便乗値上げ」と言わざるを得まい

 しかもサントリーは響や山崎や白州や輸入ウイスキーを大幅値上げする一方、どこの店でもイヤになるほど大量に並んでいるあの角瓶や、トリスなどは従来のまま、価格を据え置くのだそうだ。
おかしいではないか、話が逆だろ!」と黒沢は憤っている。
 黒沢はサントリーの角瓶も飲んだことがあるが、アレはキーモルトこそ一部それなりに良い原酒も使ってはいるものの、そのモルトよりずっと多くブレンドされているグレンは明らかに若い。そのせいでストレートで飲むと、若い原酒によるアルコールの刺激を強く感じさせられる。
 だからこそ角瓶は、ハイボールにしたりキンキンに冷やしたりして飲むよう、大々的に宣伝されているのだ。アレは氷をたくさんブチ込み、大量のソーダや水で割りでもしなければ、とてもまともに飲める代物では無いからね。

 ウイスキーとは、少なくとも欧米では原酒を木の樽で何年も貯蔵したもののことを言う。ここで指す原酒とは、モルトだけでなくグレンをも含む。
 例えば英国とアメリカでは三年以上の、カナダでも二年以上の樽貯蔵が義務づけられている
 ところが「世界のウイスキー五大産地の一つ」を誇る我が日本には、驚くなかれその貯蔵年数の規定がないどころか、「原酒を樽で貯蔵しなければならない」という決まりすら無いのだ。
 だから低価格の国産の自称“ウイスキー”には、オートメーションの連続蒸留機で大量生産したトウモロコシアルコールを、樽貯蔵もせずに水で薄めて“グレン”と称してブレンドしているものがある
 それどころか、廃糖蜜から作った工業用アルコールをそのまま混ぜている“ウイスキー”すら事実あるのだ。

 かつて日本消費者連盟が、ウイスキーを造っている日本の会社に、モルトの貯蔵年数(酒齢)を質問したことがある。
 それに対しニッカは「すべて三年以上のモルトを使用」と答え、サントリーは「当社は一年未満のベビーモルトは使っていない」と答えたという。
 この事実は日本消費者連盟の『ほんものの酒を!』にも明記されているが、つまりサントリーは「一年ちょっとしか貯蔵していないような若いモルトも、平気でブレンドしている」ということだ。

 ウイスキーのもう一つの原酒“グレン”について触れるが、ニッカは手間のかかる伝統的なカフェ式連続蒸留機でグレンを製造し、本場のスコッチには少し足りないが、二年間貯蔵している
 だからニッカのウイスキーは、アルコールの刺激が少なくまろやかだ。
 しかしサントリーは、オートメーション式の連続蒸留機で大量生産したものを、ろくに貯蔵もせずに水で薄めて“グレンウイスキー”と称して使っている

 試しにサントリーの角瓶と、ニッカで最も安いブラックニッカ・クリアを飲み比べてみれば、その違いが歴然とわかる。
 ブラックニッカ・クリアは安い製品だけにモルトの使用率も低いようで、ウイスキーの風味は弱い。しかしまろやかで飲みやすく、若すぎるアルコールのイヤな刺激はまず感じない。
 しかし角瓶はそのまるで逆だ。封を切るとすぐにウイスキーらしい香りこそ漂うものの、メーカーが勧めるように氷やソーダや水で薄く割らず、そのまま口に含むと熟成の足りない若いアルコールの不快な刺激を強く感じる。

 断言するが、角瓶の原酒は(香り付けに使われている一部のキーモルトを除いて)かなり若い。特にグレンに「工場で作られたばかりの、殆ど樽熟成していないものを使っているのではないか」と黒沢は睨んでいる
 サントリーは角瓶ですらこうなのだから、それより安いホワイトやレッドやトリスの品質は「言わずもがな」であろう。

ウイスキー・ボーイ (PHP文芸文庫)ウイスキー・ボーイ (PHP文芸文庫)
(2014/05/10)
吉村 喜彦

商品詳細を見る

 サントリーの元社員であった吉村喜彦氏が、明らかにサントリーのウイスキー作りの問題点を暴いた『ウイスキー・ボーイ』という小説を買いているが。
 その中に、こんな一節がある。

 ウイスキーがあんなに売れるはずがない。売れすぎるウイスキーなんてまともなはずがない
(中略)
 だいたいウイスキーは樽の中でゆっくりゆっくり育っていくもんだろ。それを……売れるのを良いことに、どんどん生産すること自体がおかしい

 NHKの『マッサン』でも、利益を上げる為に早く出荷するように迫る社長に、マッサンが「原酒は少なくとも五年は寝かせなければ!」と抵抗する。その通り、本物のウイスキーとは、出荷できるまでに何年もかかるものなのである。
 だからもしあるウイスキーの人気が出て大量に売れるようなことがあれば、やがて在庫が尽き終売にならなければおかしいのだ。例えばニッカの竹鶴12年も、惜しまれつつ終売になった。
 にもかかわらず大々的なCMでブームを起こしてガンガン売りまくられ、全国どこの店頭にもズラリと並ぶような“ウイスキー”があるとすれば、作り方のどこかに「原酒の熟成を省くゴマカシ」があるのだ。
 
 黒沢は、あの角瓶は「熟成の足りないグレンを、一部のキーモルトで香り付けして誤魔化して売っている」と睨んでいる。
 メーカーの勧めるように薄く割らずに、ストレートやトワイスアップできちんと味わって飲んでみれば、舌と喉を刺すあの強いアルコールの刺激から、原酒の若さがよくわかる筈である。
 ゆえに近年のアベノミクスなどによる輸入麦芽やトウモロコシの価格に上昇は、サントリーにとってかなり痛かろうと思う。
 だから「2015年の4月1日より値上げ!」という事になるのだろうが、その輸入原料や樽の価格高騰の影響を受けているのは、若い原酒を使っている角瓶やトリスなどの筈だ。
 何しろ若いグレンを大量に使っているだけに、ほぼ輸入に頼っているトウモロコシの値上げは、サントリーにとって影響は少なくない筈だ。

サントリー角瓶P1100331

 であるから、値上げすべきはまず角瓶やトリスなどである筈なのだ。
 原材料や樽も、すべて価格が高騰する以前に仕込んだ響や山崎や白州などの価格を二割前後も上げようというのは、どう考えても筋が通らない。

 結局、サントリーはコストが上昇している角瓶やトリスの価格は抑え、その分を響や山崎や白州などに転嫁しようというのだ
 サントリーにとって響や山崎や白州は「海外で賞を取る為の広告塔」であって、値上げして売り上げが落ちようが別に構わないのだろう。コンテストで評価されたものが、ただ商品のラインナップにあればそれで良い……と。

 このサントリーの姿勢を「良し」とする者も、おそらく中にはいるだろう。「金持ちが買う高い酒を値上げして、庶民が普通に飲む角瓶の値段を据え置くのは大賛成だし大歓迎」と。
 だがそれも、肝心の「角瓶やトリスが旨ければ」の話である。
 繰り返し言うが、角瓶などのサントリーの普及品のウイスキーは、若い原酒を使った粗悪品だ。

 一方、ニッカのウイスキーは、手頃に飲める価格帯のものも皆それなりの品質を保っている。最も安いブラックニッカ・クリアだって、不満はいろいろあるが決して不味いわけではない。
 ブラックニッカ・リッチブレンドは味の深みの点で多少の物足りなさはあるものの、同価格帯の角瓶よりずっとまろやかで質が良い。
 ブラックニッカSPはまさに「お値段以上!」の味だし、ブラックニッカ8年もなかなか旨いし味に奥行きもある。また、シングルモルト宮城峡の出来の良さは、ウイスキーの味がわかる人達の間で評判になっている。
 千五百円以下で買えるものでさえ充分満足できるものを出しているのだから、二千円前後のスーパーニッカや竹鶴ピュアモルトとなれば、その味と香りに文句のつけようも無い。

 それに比べて、サントリーのウイスキーはどうか。千五百円以下や二千円前後のもので「これは旨い!」と通を唸らせるものがあるだろうか?
 はっきり言って、サントリーでまともに飲めるウイスキーと言ったら、今回大幅値上げが発表された響や山崎や白州くらいしか無い。
 一般庶民が普通に飲める千五百円以下のものや、ちょっと贅沢して買う二千円前後のものは、それこそCMの通りに氷で冷やし込み大量のソーダや水で薄く割でもしなければとても飲めない、若い原酒タップリの粗悪品ばかりだ。

 その一般大衆に売りさばいている粗悪品の価格は据え置き、代わりにまともに造っている響や山崎や白州の値上げをしようと言うのだから呆れるしかない。
 しかもサントリーが今回値上げの理由にした原材料や樽の価格の高騰による影響を最も受けているのは、使用原酒が若い角瓶やトリス等なのだ。そして値上げされる響の12年と17年、山崎と白州の12年などは、それらの価格が上がるずっと前に仕込まれていた筈なのである。

 庶民の手が届く価格帯のウイスキーはCMの威力で粗悪品を売り続け、まともな製品はただ賞を取る為の広告塔に使って不当な値上げをする
 このサントリーのウイスキーに対する姿勢には、本当に反吐が出る思いだ。

 そう言われて悔しければ、ブラックニッカSPや8年、それにシングルモルト宮城峡やスーパーニッカやピュアモルト竹鶴のような「普通の人々が気軽に買える価格帯で美味いウイスキーを、サントリーでも出してみろ」と言いたい。
 その価格帯のサントリーのウイスキーは、「アルコールの刺激がキツい」と味のわかる人は皆そう言う。大量に生産して大量に売りさばく為に、モルトはともかくグレンに若い熟成不足のものを使っているからだ。

 ポルトガルの銘酒ポートワインの名前を恥ずかしげもなくパクり、中国などの偽ブランドメーカーのように“赤玉ポートワイン”などという粗悪な偽酒(例の『マッサン』に出てくる太陽ワイン)を作っていた時代ならともかく、今やサントリーは世界的な大企業だ。
 そのサントリーがなぜ「安かろう、悪かろう」の商品をCMの力で売る体質を改めないのか、黒沢は不思議でならない。
 品質よりも、とにかくまず広告。それはサントリーのDNAに組み込まれてしまった、永久に変わることの出来ない体質なのだろうか

 しかしサントリーの言うように、「麦芽やトウモロコシなどの価格が高騰し、樽も値上がりしている」のは、確かな事実であろう。
 ただでさえアベノミクスの円安誘導で輸入品の価格が高くなっている上に、アメリカでは歴史的な旱魃でトウモロコシなどの生産が大打撃を受けている。

 サントリーは例のタチの悪い値上げを発表したが、さて、ニッカはどう出るだろうか。
 もしサントリーに追随して、ブラックニッカ・クリアの価格を据え置いたまま竹鶴や余市や宮城峡を値上げするようであれば、黒沢は今度はニッカも軽蔑しなければならなくなる
 そのことが、今とても心配である。

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『マッサン』が暴いた、サントリーの恥ずべきイミテーション体質

 この12月24日に、NHKから予想外の嬉しい“クリスマス・プレゼント”があった。
 それは当日の連続テレビ小説『マッサン』で、サントリーの本質を鋭く暴いてくれたことだ。
 主人公が勤める会社は劇中では“鴨居商店”として描かれているが、それが壽屋、今のサントリーである事は誰の目にも明らかである。
 そしてドラマで鴨居商店の経営を支えている“太陽ワイン”は、サントリーの“赤玉ポートワイン”で、そしてそれは“赤玉スイートワイン”として現在でも販売され続けている

赤玉ポートワイン_poster

 その“鴨居商店”の商法を、「日本で唯一無二のウイスキー通」で「ごまかしのきかない、ホンマものの舌を持つ」者として登場した長越百貨店の澤田取締役は、劇中でバッサリとこう斬った。
イミテーションの鴨居さん
 その通りなのだ、壽屋ことサントリーの本質は、イミテーションそのものなのだ。

あんた、評判悪いで
 鴨居商店のウイスキーの試作品の味見を頼まれた澤田取締役は、鴨居社長にいきなりそう言う。
商いにはね、商いの筋ってものがある。よそより何でもかんでも安う売って、叩き売ったらそれでええ、そんなもんやない
 そしてまだ熟成不足と渋る主人公の尻を叩いて鴨居社長がブレンドさせた試作品の未熟さを、澤田取締役はあっさり見抜いてこう言った。
「中途半端やな」

 そして澤田常務の矛先は、当時の鴨居商店の主力商品であった太陽ワインにも向かう。
太陽ワインか、あれはアカンな。子供だましもええとこやわ。あんなん欧米人に飲ませてみいや、笑われまっせ
 そうなのだ。
 太陽ワインことサントリーの赤玉ポートワインとは、一割程度のワインにアルコール、水、砂糖、着色料、香料を混ぜて作り上げた、紛れもないイミテーションの偽ワインなのだ。
 しかも当時の日本も加盟していた、商品の原産地虚偽表示の防止に関するマドリッド協定に違反して、ポルトガル特産の高級ワインであるポートワインの名をパクり、そのイミテーションの偽ワインを“赤玉ポートワイン”として売っていたのである。

 こんな鴨居商店(実際にはサントリー)のやり方に、澤田取締役はこう言い放つ。
あんたは何でもニセモノでよろしいんでっしゃろ
 そう言われてカチンときた鴨居社長の息子が「世界を驚かす、メイドインジャパンのウイスキーを造って行こうと……」と言い返すと、澤田取締役は鼻で笑ってこう答えた。
世界を驚かす? 世界を笑かすやろ

 いや、実際には「笑かす」ではなく「怒らせた」のだ。
 自社の偽ワインをポートワインと名付けて売っていたことについて、サントリーはポルトガル政府から厳重抗議を受けた。それで仕方なく“赤玉スイートワイン”と名を変えたのだ。
 そのワインではなく“甘味果実酒”を、サントリーは今もまだ売り続けているのである。

 で、澤田取締役は鴨居社長にこう言い残して立ち去る。
イミテーションの鴨居さんは、ワインもウイスキーもとことんイミテーションでよろしいやないか、もっとその、香料バンバン足して、まだ舌の肥えてない日本人向けにやな、もっと甘うせな。それでなかったら、あんたの酒やないで

 それにしても、テレビドラマの影響力とは恐ろしいものだ。『マッサン』の太陽ワインがサントリーの赤玉スイートワインだと知って、「赤玉を買って飲んでみた」という者が続出しているのである。
 しかも恐ろしいことに、「スッキリしていて美味しかった!」と褒める声が少なくないのである。

 あのね、赤玉スイートワインって『マッサン』で澤田取締役が言った、まだ舌の肥えてない日本人向けに「香料バンバン足して、もっと甘う」したニセモノでイミテーションのワインそのものなんだよ。
 1982年に出版され、その後も長く増刷され続けた日本消費者連盟の『ほんものの酒を!』でも、赤玉スイートワインには原料用アルコールだの、糖液だの、クエン酸だの、食塩だの、香味だのといった妙なモノがいろいろ混ぜられているとハッキリ書かれている。

ほんものの酒を! (三一新書 921)ほんものの酒を! (三一新書 921)
(1982/02/01)
日本消費者連盟

商品詳細を見る

 あの赤玉は、名前こそスイートワインと名乗っているが。ラベルをよく見てごらん、隅に小さい文字で“甘味果実酒”と書かれているから。
 アレはワインなんかじゃないんだよ、混ぜモノありのニセモノなんだ。それこそ澤田取締役の言う、とことんイミテーションの偽ワインなんだよ。
 黒沢はアレを未だにワインと信じて飲んでいる人がいる現実が、情けなくてならない。

 ニッカを創業した本物のマッサンの竹鶴政孝氏は、まだ小学生であった孫にも「ラベルに騙されてはいけない、本質を見抜く目を持て」と言い聞かせたという。
 赤玉スイートワインに関して言えば、そこまで鋭い目はなくとも、ラベルを隅までよく見るだけで「あれれ、どうして“ワイン”と名乗りながら甘味果実酒と書いてあるのかな? 何かおかしいゾ」と気付ける筈だ。
 ラベルに惑わされず本質を見抜く目を持つことは、現実にはなかなか難しい。しかしそのラベルを面倒がらずに小さな字まですべて読むだけで気付ける事も、実はかなりあるのだ。

 さて、澤田取締役に「イミテーションの鴨居さんは、ワインもウイスキーもとことんイミテーションでよろしいやないか、それでなかったら、あんたの酒やないで」と言われた鴨居社長だが。
 ドラマでは「いつまでもイミテーションの鴨居ではない」と奮起し、主人公もその意気に感じてさらにブレンドの改良を続ける。しかしそれはあくまでもドラマでのことで、現実のサントリーが歩んだ道はその真逆なのだ。
 実際には例の澤田取締役の言った通りに、ウイスキーもまた、まだ舌の肥えてない日本人向けに「香料バンバン足して、もっと甘う」したニセモノでイミテーションの商品を永く作り続けるのである。

 マッサンこと竹鶴政孝氏が壽屋(サントリー)で造った国産初のウイスキー“白札”は、そのスモーキー・フレーバーがまだ舌の肥えていなかった当時の日本人には「煙臭い」と嫌われ、売れ行きは芳しくなかった。
 次に出した“赤札”でも状況は大して変わらず、竹鶴政孝氏が退社した後の1937年に出したあの“角瓶”で、サントリーのウイスキーはようやくヒットする。そして角瓶は、大日本帝国海軍に納入されることにもなる。
 そのせいで、あの角瓶を本物の舶来ウイスキーと信じ込んでいた者も少なくなかったという。

 その角瓶が出来た時、鳥居信治郎は「この味や!」と喜んだそうだが。
 では、そのサントリーの角瓶とは、いかなるシロモノであるか。
 先に紹介した1982年に出版された日本消費者連盟の『ほんものの酒を!』によると、サントリーの角瓶にはモルト原酒の他にグレンアルコール(グレンウイスキーではない!)、それに二種類のリキュールが混ぜられている
 事実、かつてのサントリー角瓶には、ラベルに堂々と“Suntory Liqueur Whisky”と書かれていた

 グレンウイスキーとグレンアルコールとは、何が違うのか
 端的に言えばグレンウイスキーはトウモロコシなどの穀物を蒸留した酒を、期間はその社によるが少なくとも樽で貯蔵したもので、一方グレンアルコールは穀物をオートメーション式の連続蒸留機で製造しただけの、樽貯蔵ナシの単なるアルコールである。
 だから『ほんものの酒を!』によると、サントリーの角瓶に使われているグレンアルコールは、何と度数96.3%だ。
 ちなみに同じサントリーの“オールド”や“リザーブ”に使われているグレンウイスキーは、度数59.3度である。

 二回蒸留されて出来るモルト原酒の度数も、たいてい60度近い。その度数では飲みづらいから、ウイスキーの大半は適度に加水され、40度くらいに調整されて市販されている。
 だから度数は60度くらいで樽貯蔵もした“グレンウイスキー”でなく、連続蒸留機から出たばかりで度数も100度に近い“グレンアルコール”を使えば、樽貯蔵する時間と費用も節約できる上に、水でたっぷり薄めて使う原酒を少なく出来るというわけだ。

 例の『ほんものの酒を!』に掲載されていた多くのデータの中から、実例を一つ示そう。
 原酒にグレンウイスキーを使っているサントリーのオールドの場合、加えられている水の割合は全体の26.2%だが、グレンアルコールを使用した角瓶では、水の割合は45.1%にまで跳ね上がっている。
 この事実を、皆さんはどう思っただろうか。
 例のサントリー角瓶を購入する時、誰もが自分は「ウイスキーを買っている」と思っているに違いない。しかし現実には、サントリー角瓶に占めるモルト原酒の量は全体の僅か22%で、SMの亀甲縛りに似たあの瓶の中身の半分近くを占めるのは“南アルプス天然水”なのである
 この事実を知っても腹が立たず、「また角瓶を買って飲もう」と思える人がいるとしたら、それこそ真性のマゾだろう。

 ウイスキーは、なぜ何年も樽で寝かせて熟成させる必要があるのか。それは水とアルコールの分子が融け合うのに長い年月を要するからだ。
 出来たばかりの原酒はアルコールの刺激が強く味に角があり、それが長い年月を経るにつれて水とアルコールが溶け合ってまろやかな味になって、さらに樽材からしみ出してくる物質と酒の成分が混じり合ってあの香気が生じるのである。

 その樽熟成をしていない出来たてのアルコールをそのまま使えば、当然製品にはアルコールの刺激が強く残ることになる。
 角瓶などのサントリーの普及価格帯のウイスキーに若いアルコールの刺激を強く感じる理由は、ズバリそれなのだ。
 そして昨今のハイボール・ブームで角瓶が大ヒットしても決して売り切れになることがなく、常に店頭に大量の角瓶が並んでいるのも、出来たてのアルコールを使ってバンバン大量生産しているからだろうと、容易に推察できる

サントリー角瓶P1100331

 我が国のウイスキー業界は、世界のウイスキー五大産地の一つを自称しているが。
 ほんのちょっぴりのモルト原酒にアルコールやらリキュールやらを加え、そして大量の水で薄めたものが、この国では“ウイスキー”を名乗って平気で売られているのである

 しかしそのサントリーも、別に法律に違反しているわけではないのだ。
 何しろ日本の酒税法では、「ウイスキー原酒にアルコール、スピリッツ、焼酎、香味料、色素または水を加えた酒類で、香味、色沢その他の性状がウイスキー原酒に類似するもの」も“ウイスキー”と認められているのだから。
 英国その他の基準では、麦芽または穀物から造った原酒を木の樽で3年(カナダでは2年)以上貯蔵したものでなければ、ウイスキーを名乗れないのだが。
 しかし「ウイスキーの世界五大産地」の一つと胸を張る日本では、「アルコールや香料等を混ぜたイミテーションで良し」と法律で認めているのである。

 その事実については、『美味しんぼ』の第70巻スコッチウイスキーの真髄」でも、憤りをもって取り上げられている。
 その部分の山岡士郎と海原雄山のやりとりを、少し紹介してみよう。

美味しんぼ (70) (ビッグコミックス)美味しんぼ (70) (ビッグコミックス)
(1999/07/01)
雁屋 哲、花咲 アキラ 他

商品詳細を見る

 雄山「日本の酒税法では、いまだにウイスキーの原酒以外に、アルコールや香味料を加えた、スコッチウイスキーの基準から言えばまがい物を、ウイスキーと認めている」
 士郎「そのことをわれわれが記事にしたら、大メーカーから、10年くらい前まではそういうウイスキーも作っていたが、今は作っていない、と申し入れがあった」
 雄山「では、そのメーカーは少なくとも10年くらい前までは、まがい物ウイスキーを作って、我々に飲ませてきたことになるな」


 ちなみに「日本にも良心的な会社はある」として、『美味しんぼ』のその巻でニッカを紹介していた。

 と言うことは、「少なくとも10年くらい前まではまがい物ウイスキーを作っていた」という大メーカーは、どこなのだろうな?
 参考までに、ニッカを創業した竹鶴政孝氏「何と言っても、ウイスキーは宣伝より品質が肝心である。それと、経営者が貪欲であっては駄目だ。儲けようと思うと、良い酒はできない。十年、二十年と時間をかけて熟成させたモルト(原酒)をたっぷり使ってこそ良いウイスキーができる。また私は、ウイスキーは絶対に量産化できないと考える。だから、私どもでは、十年かかるものには十年をかける。その代わり、立派な原酒をつくるべく努力する。原酒の熟成期間を人為的に短縮する方法とか、添加香料などの研究などは、一切禁じていると語っている。

 例の『美味しんぼ』に書かれていた“申し入れ”が事実ならば、今はサントリーも、香料や工業用アルコールなどは使っていないのかも知れないが。
 しかし少なくとも『ほんものの酒を!』が書かれた1980年代にもまだ、サントリーが『マッサン』の澤田取締役が言った「香料バンバン足して、まだ舌の肥えてない日本人向けに甘うした、とことんイミテーションのウイスキーやワイン」を作り続けていたのは、紛れもない事実である
 ドラマの中で澤田取締役が言ったように、「イミテーションのサントリーは、ワインもウイスキーもとことんイミテーションで、それでなかったらサントリーの酒やない」のである。

 それにしても、知らない、とは恐ろしいことだ。
 サントリーの角瓶のラベルに、かつてデカデカと書かれていた例の“Suntory Liqueur Whisky”の文字の中からいつの間にか“Liqueur”の単語が削られ、今ではただ“Suntory Whisky”と表記されている
 それをどう曲解したか、「サントリーの他のウイスキーには商品名が書かれているのに、角瓶だけはそれがなく“Suntory Whisky”とだけ表示されている。それは角瓶が、サントリーの標準のウイスキーだからだ」と知ったかぶりで主張する者が、ネット上には本当に存在するのだ。
 繰り返すが、「知らない」とは本当に恐ろしいことだ。
 日本で初めてヒットしたウイスキーで、そしてハイボールのブームで近年売れに売れているサントリー角瓶が、つい最近まで“リキュール・ウイスキー”なる怪しげなものだった事実など、綺麗さっぱり忘れ去られているのである。

 ちなみにサントリーの“オールド”も、少なくとも昭和四十年代の商品のラベルには、上の方に小さくだが“FINEST OLD LIQUEUR”との文字が印刷されていた
 そして例の『ほんものの酒を!』によれば、オールドにはリキュールの他に甘味果実酒も混ぜ込まれていて、我々の祖父や父親世代の日本人達は、そのまがい物の模造ウイスキーを「美味しい、美味しい」と有り難がって飲んでいたのである。

 角瓶やオールドだけではない。ホワイトにもそしてリザーブにも、サントリーのウイスキーにはリキュールや甘味果実酒がバンバン使われていたのだ。
 このイミテーションばかりの洋酒メーカーの広告に乗せられ、サントリーを世界的な大企業にまで育てたのだから、日本の消費者というのは呆れるほど寛大と言うより、まさに愚かそのものであろう。

 この際だから付け加えておくが、「ラベルに騙されず本物を見抜く目を持て」と教え、広告よりとことん品質にこだわり香味料などは一切使わせなかった竹鶴政孝氏のニッカは常に経営難に悩み、そして今ではアサヒビールの完全子会社になっている
 これもまた、日本の消費者が選んだ結果なのだ。

 その現実が悔しく、そして腹立たしくてならなかっただけに、12月24日放送の『マッサン』は本当に痛快だった。
 まず「あんた、評判悪いで。商いにはね、商いの筋ってものがある。よそより何でもかんでも安う売って、叩き売ったらそれでええ、そんなもんやない」と鴨居商店(サントリー)の商法を斬って。
 太陽ワイン(サントリーの赤玉スイートワイン)を「あれはアカンな。子供だましもええとこやわ。あんなん欧米人に飲ませてみいや、笑われまっせ」と叩いて。
 そして「あんたは何でもニセモノでよろしいんでっしゃろ」と言い、立ち去る間際に言い残した「イミテーションの鴨居さんは、ワインもウイスキーもとことんイミテーションでよろしいやないか、もっとその、香料バンバン足して、まだ舌の肥えてない日本人向けにやな、もっと甘うせな。それでなかったら、あんたの酒やないで」という言葉も、サントリーの正体を見事に斬っている。
 そしてそのサントリーの酒が、広告より品質にこだわったニッカのウイスキーより日本では遙かに売れ続けているという事実が、「日本人の舌はまだ肥えてないままだ」という現実をも証明している

 確かにサントリーは山崎などで世界的な賞を取り、ドラマの中の鴨居社長の息子の言葉通り「世界を驚かせた」のも事実だ。
 しかしそのサントリーに賞を与えた審査員たちにあの角瓶を飲ませ、「コレがサントリーで一番売れているウイスキーです」と教えたら、それこそ澤田取締役が言ったように「世界を笑かす」ことになるに違いないと黒沢は確信している。

 それにしても公共放送の、公平中立で特定の企業に肩入れナシの制約の中で、サントリーの本質をよく暴いてくれたと、黒沢は本当に感激している。
 このクリスマスの日の放送は、黒沢には本当にクリスマス・プレゼントも同然に思えた。
 しかし広告の力で言論に圧力すら平気でかけるサントリーのことだから、「サントリーからNHKに猛抗議が行くのではないか」と、『マッサン』の関係者に心配しているのも本音だ。
 例えば「民放のテレビ局や雑誌社に圧力をかけて、シナリオを書いた脚本家や関係者を干してしまう」とか、あのサントリーなら本当にやりかねないよ。
 何しろサントリーのウイスキーの中身について記事にした新聞社や、『美味しんぼ』を連載した小学館にも、広告差し止めなどで強い圧力をかけたサントリーである。


 サントリーは怖い
 だから「竹鶴政孝が去った後、サントリーがまだ舌の肥えてない日本人向けに香り付けのリキュールをバンバン入れて甘くした角瓶で大ヒットする現実までは、さすがに描けないだろうな」と思ったり。
 さらに「サントリーから、もっと我が社を良く描けと圧力を受け、事実を曲げてサントリーを美化したシナリオに変えさせられてしまうのではないか」という心配もしつつ、『マッサン』の今後を注視して行こうと思っている。

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乙女椿

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 椿って、基本的にはあまり好きではないのですが。
 でもこの淡い色の乙女椿は大好きです!
 白状しますが、黒沢は男なのにこの淡いピンク色がとても好きなのです。
 赤はどちらかと言えば苦手で、朱色や橙色にも心は動きませんが、何故か桃色だけは好きです。
 ちなみにコレは、コンデジで撮りました。
 コンデジでも撮り方によっては、背景もちゃんとボカして撮ることも出来るのです。

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ジャンクコーナーから救出したペンタックスSP

ペンタックスSPFINEPIX F300EXR 494

 黒沢が写真を始めた時期にも、このペンタックスSPは既にクラシック・カメラの部類になっていました。
 今のデジイチと比べれば、確かにすごく不便です。
 でもこの質感に、心がどうしようもなく惹きつけられてしまう黒沢です。
 手に持った時にズシリと感じる重みや肌に伝わる金属の冷ややかな感触、それに上質なメッキの美しい光沢など、どれも今のデジイチには無いものばかりです。
 デジイチは最高級機でも“電子機器”だけれど、昔のカメラはいかにも“精密機械”という感じがあって、好きな者にはそこがたまらなくイイのです。

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季節感の無い写真ですが…

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 残念ながら黒沢は、スキーもスノボも、そしてスケートもやらないのですよ。
 ウインター・スポーツに縁の無い人間だけに、余計に春が恋しくなってしまいます。

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ノジマよ、安倍晋三はサンタクロースではなく“貧乏神”だ!

 自民党と安倍政権が圧勝した総選挙の前日の、今月13日の新聞折り込みの広告を見て、黒沢は心底驚いた。
 と言うより、気分が悪くなって吐き気すらしてきた

ノジマと安倍晋三①P1070029

 これがその問題の、総選挙直前の家電量販店ノジマの新聞折り込み広告である。
 おわかりだろうか。ノジマの『激安総選挙』なる文字の下に描かれているサンタクロースは、どう見ても内閣総理大臣安倍晋三である。

ノジマと安倍晋三②P1070030

ノジマと安倍晋三➂P1070030

 黒沢はノジマの経営者に本気で問いたい。
安倍首相は、いつ国民にプレゼントを配るサンタクロースになったのか?

 12月14日の総選挙の争点はアベノミクスの是非だそうだが、そのアベノミクスで暮らしが良くなったと実感している国民は、どの世論調査でも少ない
 事実、賃金の上昇はアベノミクスの円安誘導による物価上昇を下回っており、一部大企業や投資家を除く大半の国民の暮らしは逆に厳しくなっている
 その実態を見れば、安倍晋三はサンタクロースどころか“貧乏神”でしかない

 安倍晋三が、この二年間で我ら国民にくれた“プレゼント”とは何か
 非正規雇用者の増加。
 格差の拡大。
 特定秘密保護法の制定。
 集団的自衛権の内閣による解釈変更。
 道徳の教科化。


 この一部の富裕者だけをより富ませ、格差をより拡大させるだけでなく政治も大きく右に舵を切った危険な貧乏神を、ノジマはサンタクロースとして描いているのである。

 ちょうど総選挙に重なる日のセールを『激安総選挙』と銘打つこと、それ自体は何も問題ない。
 しかしその『激安総選挙』の顔にある特定の政党の党首の顔を使うとなれば、「この店はこの党を支持している」と見られて当然であろう。
 そしてノジマが例の『激安総選挙』の広告の“顔”に、サンタクロースとして描いたのが安倍晋三である。
 となれば、ノジマは「社として自民党と安倍政治を応援している」と断定しても間違いなかろう

 だから黒沢は、ここに宣言する。
 黒沢は今後一切、ノジマには立ち入らないし、何一つ商品を買わない
 黒沢の住む街には、家電量販店はノジマの他にヤマダやコジマ、それにエディオンもある。しかしこれまで黒沢は、ノジマで優先的にものを買っていた。
 だが総選挙の直前に、大多数の国民にとっては貧乏神でしかない安倍晋三をサンタクロースになぞらえる広告を打つほど好きで応援しているとわかった以上、そんなノジマでは二度とものを買う気になどなれない

 国民の皆さんに問いたい。
 貴方は、あのアベノミクスで豊かになっただろうか?
 黒沢の見るところでは、安倍首相は一部大企業と投資家だけのサンタクロースであり、大多数の国民にとっては貧乏神だ。
 そしてノジマは、その安倍晋三をサンタクロースになぞらえている
 そんな店で、貴方はものを買う気になれるだろうか?

 どうやらノジマが歓迎したいお客とは、円安誘導で潤っている大企業の社員と投資家のみで、アベノミクスによる物価高にあえぎ家計の遣り繰りに苦労している多くの国民は目に入っていないようだ
 まあね、高い家電製品を気前よく買えるのは、今や大企業の社員と投資家くらいのものだろうから。ゆえにノジマが安倍首相をサンタクロースと持ち上げるのも、当然と言えば当然かも知れない。
 例の『激安総選挙』の広告でそのノジマの腹の内がわかった以上、大企業の社員でも投資家でもない黒沢はここに、「ノジマでは今後一切、死ぬまでモノを買わない」と宣言する

 あの『激安総選挙』の広告で、ノジマは「私どもがターゲットにしている顧客はアベノミクスで儲かっている富裕者サマ達で、当店では安倍さんの政治を支持しています」と公言したのも同じだ。
 だからアベノミクスだけでなく、集団的自衛権の解釈変更や特定秘密保護法などを強行した安倍政治に反対している皆さんは、家電製品を買う前にぜひ思い出してほしい。「ノジマは安倍晋三をサンタクロースとして描ける、安倍政権親派の店なのだ」と
 少なくとも黒沢は、そんな店ではおカネは一円も遣いたくない。

 で、貴方は安倍首相をサンタクロースとして描く店で、喜んでモノを買う気になれますか?

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春を待ちわびています

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 まだ冬は始まったばかりですが、寒さが苦手な黒沢は今からもう桜の咲く春が恋しいです。

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