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空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

貴方はギャンブル依存症の実態を知っているか?(カジノ法案を強行可決に思う)

 商家の次男に生まれた筆者の父は、少年の頃から商売がしたい人だった。
 大学は早稲田の政治経済学部を出たが、高校はあえて地元の商業高校に進んだ。
 しかし次男だから、家業を継ぐことは出来なかった。
 それで東京で起業したが失敗し、借金等に追われて地方に移り住んだ。
 その移り住んだ先の地方でも何度か起業したが、ことごとく失敗して。
 その果てにはまりこんだのが、賭博だった。
 起業も元々一攫千金を目指していたような人だから、賭け事も性に合っていたのだろう。

 父はパチンコこそしなかったが、それ以外の公営ギャンブルは殆どすべてした。
 競輪、競馬、競艇、オートレース。
 中でも父が最も好んでしたのが、競輪だった。
 父に言わせれば、「他の競技より一番八百長がしにくくて確実だから」だそうだ。
 そして金さえあれば、他県の競輪場にまで出掛けた。
 父はいつも勝つつもりで、そしてギャンブルで生計を稼ぎ出すつもりでいた。
 もちろん現実には、勝つことより負けて自棄酒を飲み、酔っ払って帰って来ることの方がはるかに多かったのだが。

 父が起業をしては失敗し、その果てにギャンブルにはまっていながら、どうして我が家の暮らしが成り立っていたのか。
 それは母が公務員だったからだ。
 しかしその母の給料も、父は競輪の資金にした。
 かつて、母の職場ではボーナスは当日に現金で支払われていた。
 その時にはいつも、父は時間を見計らって母の職場に行き、母からボーナスを袋ごと取り上げて競輪に出掛けた。
 父はそのボーナスの袋の中身を、受け取ったその場で確かめ、毎回こう言った。
「何だ、これだけか」
 それが悔しく恥ずかしかったと、その父が亡くなって何年も経つ今も、母は繰り返し言っている。

 こんな父親がいた筆者には、ギャンブル依存症の人間がどんな行動と思考をし、そしてその家族がどれだけ不幸になるか、身をもって知っている。
 だから断言する。
 カジノを含む統合型リゾート実施法案、通称カジノ法案を考えて推進している安倍政権や官僚と、それに賛成している議員(自民・公明・維新)は人間のクズだ。
 そのカジノ付きリゾートの候補地として名乗りを上げ、博打のテラ銭で稼ごうともくろんでいる自治体の首長と担当の公務員も、ヤクザと変わらぬ卑しい品性の持ち主だ。

 カジノ法案を推進したい側は、ギャンブル依存症を防ぐ為に「重層的、多段階での世界最高水準の規制を設けている」と豪語するが。
 しかしその「世界最高水準の規制」とは、六千円の入場料と、週3回かつ28日間で10回の入場制限に過ぎない
 笑わせてくれる。
 カジノ法案を考えた安倍政権と官僚、それに賛成している国会議員らは、ギャンブル依存症の人間の金銭感覚を知っているのか。

 公務員の母の決して少なくないボーナスを「何だ、これだけか」と平然と言い、それを全部取り上げて競輪場に出掛けて。
 そして家族には棟割り長屋で貧しい暮らしをさせ、一攫千金を夢見て一日で何十万という金をスッてくる。
 こういう人間にとって、六千円の入場料など何の抑止力にもならない。
「たかが六千円程度、すぐ勝って元を取れば良い」
 そう思うだけ
である。

 長屋で暮らして妻(筆者の母)はフルタイムで働かせていながら、父は有り金を持って競輪に行き、たいてい何十万も負けて無くして帰って来ても、懲りることはなかった。
 常に一攫千金を夢見て。
 何度負けて大損しようが、今度こそ勝って何百万に増やすつもりで家の有り金を持ち出してギャンブルに出掛けているバクチ好きに、たかが六千円の入場料が何の抑止力になるか。
 断言するが、「六千円も取られるのか、だったら行くのは止めよう」などと思うギャンブル常習者は一人もいない。
 六千円で抑止できるのは、元々ギャンブルに興味のない、カジノに行きたいとも思わない金銭感覚の正常な人だけである。
 ギャンブルにハマると、金銭感覚が狂う。
 そうした金銭感覚がおかしい人を相手にするのだという意識と危機感が、カジノ法案のギャンブル依存症対策にはまるでない。

 カジノ法案を強行可決したい安倍政権は、週3回かつ28日間で10回の入場制限をすると言うが
 筆者の父は、せいぜい月に数回しか競輪に出掛けなかったが。
 行けばたいてい負けるから、行きたくてもそう何度も行くだけの資金も無かった。
 だから賭け事をしに行くのは「せいぜい月に数回」で、出掛けるのは母に給料やボーナスが入った後と、たまに勝った後くらいだった。
 それでも間違いなくギャンブル依存症だったし、家計は苦しかった。


 父が家の金を持っては賭け事に出掛け、おかげで貧乏している。
 また生活費を持って賭け事に出掛け、負ければただ大金をスッて来るだけでなく、憂さ晴らしに自棄酒を飲んで来る。
 そんな家庭で育つ子供が、どんな辛く苦しい思いをするか、想像できるだろうか。
 父は安倍政権が「世界最高水準の規制」と豪語する、「週3回かつ28日間で10回の入場制限」よりずっと少ない回数しか、公営ギャンブルに行っていなかったが。
 しかしそれでも家族はとてもとても、辛かった。

 安倍政権らカジノ法案を立案し推進する輩は、誰一人としてギャンブル依存症に苦しんだ人とその家族から話を聞いていないに違いない。
 政権の言うギャンブル依存症対策を見ていると、そう思えてならない。
 身内がギャンブル依存症だった者として断言する。
 カジノ法案のギャンブル依存症対策はザルである。
 それも非常に目の粗い、まるで役に立たぬザル法である。


 しかもカジノ法案によると、カジノを含む統合型リゾートでは、施設内でカジノ利用者にお金を貸すことも許している
 筆者の父は、どれだけ負けてもギャンブルを止めなかった。
 それは「勝てば取り戻せる」と思っているからだ。
 ギャンブルを好んでする者は、皆そう考えている。

 筆者の父は家に金があれば公営ギャンブルに出掛け、おかげで家は貧乏で家族も暗かったが。
 ただ公営ギャンブルでは金は貸さないから、父は賭けに負けても持ち金が無くなったら諦めて帰るしかなかった。
 だから少なくともギャンブルで家の金がゼロになることはあっても、マイナスになる事は無かった。
 しかし今回のカジノ法案では、その場で金も貸すのだという。
 それでは負けて持ち金を無くした客が、「借りて勝つまでもう一勝負しよう!」と思うに決まっている
 そしてたいていはまた負け、要らぬ借金が増えることになる。
 まるで時代劇の、博打にハマった若旦那と、それに借金を勧める悪いヤクザを見ているようだ。

 そのカジノで客に金も貸す件について、カジノ法案に賛成している公明党の、浜地雅一議員は「限度額を設けるなど極めて厳格な条件の下に行う」と言っているが。
 その「極めて厳格な条件」を決めるのは誰か。
 
国会ではなく、カジノ管理委員会が勝手に決めるのである

 国会で審議された上で可決された条文としてではなく、ただの規則として

 このカジノ法案、条文は251条で付則は16条だが。
 実はそれだけでなく、法案成立後に政令で58項目、国土交通省令で44項目、そしてカジノ管理委員会の規則で229項目の計331項目が国会の審議も経ず、国民の目にも触れずに勝手に決められるのだ。
 例の客にカジノで金を貸す件についても、そのカジノ管理委員会の規則のうちに含まれている。
 つまりこのカジノ法案、「一旦可決してしまえば、具体的なことは政府とカジノ側にお任せ」という、政府とカジノにとってとても都合の良い、恐ろしい法案なのだ。
 こんな悪法を「日本を観光立国にする」と押し進める安倍政権と自民・公明、そして維新の各党の議員は、ヤクザと変わらぬクズどもの集まりだ。

 ギャンブル依存症の者がいる家庭で育った者として断言する。
 カジノ法案に賛成する政治家と、カジノを作りたい自治体の首長は、ヤクザも同然の人間のクズだ。
 いや、ヤクザの賭博は非合法だし、発覚すれば逮捕されるが、国や政府は公然と国民に賭博をさせて儲けているのだから、ヤクザより質が悪い。
 そしてそのような政権や政治家を支持し、選挙でも一票を投じるつもりでいる有権者も、間違いなく阿呆だ。

 カジノは「観光立国のため」と、安倍政権や賛成する者達は言うが。
 カジノが無ければ、日本は本当に「観光立国」として成り立たないのだろうか。
 賭博のような卑しいことをしてまで観光客を呼ぶ必要は無いと、筆者は確信している。
 賭博をしたい為に来る観光客など、少なくとも筆者は来てほしくない。

 高プロ制度で、残業代どころか残業の概念すらなく働かせ。
 そしてカジノ法案で、ギャンブル依存症の者を増やして日本に集めて。
 今年の国会だけを見ていても、「安倍政権は国民の害になることしかしない」と、心から思う。

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太陽の位置が低いわけ

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 持病で毎日何種類かの薬を飲んでいるのですが、その中に眠くなる副作用のある薬もありまして。
 そのせいか、ここ数年、眠くて仕方ないです。
 休みの日など、本当に寝てばかりです。
 平日も午前は絶不調で、昼頃から頭と体が動くようになり、元気になるのは夕方からです。
 だから私が休日に外出する頃には既に日が傾きかけていて、それで空の写真にも自然に太陽が入ってしまうのです。
 この写真も夕方に撮りました。

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今日は晴れてくれているでしょうか

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 今は車に乗れるから良いですが、高校時代にはこの時期、通学に苦労しました。
 何しろ片道7キロもの道を、自転車で通学していたもので。
 冬は寒くても、自転車をこいでいれば温かくなります。
 真夏の暑い日も、若さで乗り切れました。
 けれど梅雨時の雨の日だけは、辛かったです。
 レインウエアの下がものすごい湿気でビショビショになって、本当に気持ちが悪かったです。
 レインウエアが肌に貼りつく感覚、今も覚えています。
 だから自転車で雨の中を通勤通学している人を見ると、「大変だなあ」と心から思います。

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気温の変動についていけません

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 私は馬鹿かも知れません。
 今年は気温の変動が激しくて、数日で暑くなったり涼しくなったりしますが。
 そんな時、臨機応変に着る物を変えるのが苦手なんです。
 五月の夏日や真夏日の日にも「まだ春で衣替えの前なのだから」と長袖の服を着続けて。
 そして今月に入っては、最高気温22℃というような肌寒い日にも、「もう夏なのだから」と半袖の服を着続けています。

 いや、仕事に行く時には暑かろうが寒かろうがスーツや制服を着るのは当然なんですが。
 私は私服で良い時も、五月はずっと長袖で通し、今月は半袖で通しています。
 この融通の利かなさ、「何とかならないものか」と自分でも思います。

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光る雲

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 空と雲に太陽も入れて撮ると、雲が輝いているように撮れるから面白いです。
 受光素子に悪影響があるのではと心配になるのですが、太陽を画面に入れて空を撮るのが止められません。

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昔は見もしませんでしたが…

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 正直に言って、私は若い頃は空や雲など殆ど見ていませんでした。
 ハイ、女の子ばかり見てマシタ。
 撮るのも女の子が多かったですね。

 それが今では、空や雲を見るのが大好きになりました。
 女性と親しくなりたい! という意欲も正直あまり無いですしね。

 ですから最近ワイドショーや週刊誌で話題になっている某県のドンファンと呼ばれる方が、ご高齢にもかかわらず若い女性を抱く為に金持ちになり生きているというような発言をしているのを知って、「同じ男でもちがうものだなあ」と、つくづく思いました。
 私は傍らに猫が居て、空や花を眺められればそれで充分です。
 女性より猫の方が、間違いなく好きです。

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ジョニー・ウォーカー ワインカスク

 大好きなジョニー・ウォーカーから、限定品のワインカスクブレンドが出された。
 筆者は以前から、「ピーティーなウイスキーが好きだ」と書いてきたが。
 実はそれと同じくらい、シェリー樽などを使ったフルーティーで華やかな香りのウイスキーも好きである。
 だからこのワインカスクを使ったジョニー・ウォーカーも、迷わず複数本買った。

ジョニーウォーカーワインカスク①P1130381

 で、早速その一本を開封してみた。
 キャップを開けた途端に、フルーツの華やかで爽やかな香りが広がる。
 その香りは、千六百円ちょっとのウイスキーとは思えないほど素晴らしい。
 ただ「甘くスモーキーで力強い」というのが特徴のジョニー・ウォーカーであるのに、ピート香は殆ど無い。

ジョニーウォーカーワインカスク③P1130378

 香り自体は、とてもフルーティーで甘やかなのだ。
 しかしグラスを揺すると、フルーティーな香りの下からアルコールの刺激的な匂いがツーンと立ち上がってくる。
 だから恐る恐る飲んだのだが、口当たりは意外に丸くまろやか。
 ストレートで問題なく、若いアルコールの刺すような刺激を感じることなく気持ち良く飲める。
 千円ちょっとで買えるスコッチよりずっとまろやかで、スタンダード・スコッチより間違いなく上級だとわかる。
 初めはハニーな甘さを感じるが、それが次第にビターさに変わる。
 余韻の強さは程々だが、価格を考えれば上品で、長く続く。

 二千円しないウイスキーにしてはまろやかで、チェイサー無しでもストレートで問題なく飲めてしまう。
 それをなめるようにゆっくり飲むと、果物や蜂蜜を味わうように甘い。そして後味はビター。
 ピート香は殆ど無く甘くなめらかで、丸く女性的な味わいだ。
 しかしウイスキーらしいコクと味わいは、ジョニ黒やジョニ赤ほど強くはないが、そこそこにある。
 香りも味もとてもフルーティーなのだが、特に梨の香りを感じる。
 ドライフルーツの味わいも感じる。
 メーカーはタフィーの甘さがあると言っていたが、確かにその通りだ。

 好きなウイスキーの名を問われれば、ラガヴーリンやタリスカーなどピーティーなものを挙げる筆者だが。
 しかしそれとは対極にある、フルーティーで香り高く繊細な、ある意味ジョニー・ウォーカーらしくないこのウイスキーも大好きだ!

 トワイスアップにすると、香りは少なくなり、味も薄くなって筆者にはやや物足りない。
 しかしアルコールのキツさが全くなくなり、フルーティーな純米吟醸酒を飲むようにスイスイ飲める。
 ウイスキーを割って飲むことが多い日本人には、ストレートよりトワイスアップの方が良いかも。
 ただストレートも普通に飲めるウイスキー好きには、やはりストレートを勧めたい。
 トワイスアップは丸く甘くフルーティーで吟醸酒のように飲みやすいが、ストレートより単調で平板な味になり、余韻も減る。

 これをジョニ黒とも飲み比べてみたが、ノンエイジと12年モノの違いと言うか、残念ながら価格以上の出来の差を感じてしまった。
 筆者はこのワインカスクを「まろやかで飲みやすい」と感じた。
 しかしそれはジョニ赤などのスタンダード・スコッチと比べての話であって、ジョニ黒と比べてしまうとまろやかさが格段に違う。
 ジョニ黒の方がずっとまろやかで、より甘くコクがあり力強い。
 ワインカスクの甘さはフルーツや蜜の甘さだが、ジョニ黒の甘さはチョコの甘さで、より濃く甘い。
 味に深みもありコクも飲みごたえもあり、余韻もジョニ黒の方がより長く続く。
 スモーキーであるかどうかを別にしても、ジョニ黒の方が格上なのが飲み比べればよくわかる。

 繊細でフルーティーなジョニー・ウォーカーのこのワインカスクを、同じく華やかでフルーティーな香りと甘くやわらかい味わいを売り文句にしている、ブラックニッカ・アロマティックと飲み比べてみた。
 ワインカスクの方が、よりフルーティーでフローラルな香りだ。
 しかし飲んでみると、アロマティックの方が熟成感があってよりまろやかで、しかもコクもあり深い味だ。
 ブラックニッカ限定品のうち、アロマティックが最も穏やかで優しい味の筈だが。
 しかしワインカスクよりまろやかで、しかもウイスキーらしいコクと深みもある。
 ほのかだが、アロマティックにはスモーキーさも確かにある。しかしワインカスクには、それが感じられない。
 好みは別として、「ウイスキーとしてアロマティックの方が間違いなく格上」と感じた。
 ノンエイジながら本体で二千円のアロマティックと千六百円ちょっとのワインカスクの価格に比例した品質の差を実感してしまった。
 誤解してほしくないが、筆者はワインカスクもとても気に入った。
 しかしそれ以上に、ニッカのウイスキー造りに関する実力を感じさせられてしまった。

ジョニーウォーカーワインカスク④P1130379

 このワインカスクの箱には、カクテルのレシピも載せられていた。
 カクテルを作る腕も道具もない筆者は、とりあえずこれをハイボールにして飲んでみた。
 ワインカスクは、ジョニー・ウォーカーらしくなく元々ライトな味わいだけに、ハイボールにすると、日頃ストレートで飲むことの多い筆者はやはり薄味に感じてしまう。
 ジョニ赤のハイボールの方がまだ強い味わいで、ウイスキーらしさを感じる。
 しかしワインカスクのハイボールは、驚くほど、そしてうっとりするほどフルーティーで上品でもあった。
 炭酸がこの元々とてもフルーティーなウイスキーの香りをさらにかき立て、体験した事のないフルーティーな味と香りに思わず唸らされた。
 ストレートで感じるアルコールのキツさも完全に消え、良い意味でウイスキーらしさ(スモーキーさや苦さ)のない素敵な飲み物になる。
 揚げ物などの食事を流し込むならトリスや角瓶のハイボールで充分だが、ワインカスクのハイボールは是非それのみで味わいたい逸品だ。
 このハイボールにレモンや青リンゴのスライスを添えるだけで、立派なカクテルになる。

 箱に載せられているように、ワインカスクは間違いなくカクテルに合うウイスキーだ。
 わざわざカクテルにしなくても、ただ炭酸で割るだけでも美味しい。
 ハイボールは基本的に好きではなく、良いウイスキーをハイボールにすることには批判的な筆者だが。
 このワインカスクについては、ストレートでも充分に美味しいが、ハイボールにするとさらに美味しくなるウイスキーと認める。
 ハイボール好きの方は、このワインカスクのハイボール、是非お試しいただきたい。

 さらに筆者は、このワインカスクをシーバス・リーガル12年とも飲み比べてみた。
 ……ワインカスクの完敗、デシタ。
 香り、まろやかさや熟成感、味の深みとコク、そして余韻と、全ての面でシーバス・リーガルが上回っていた。

 ジョニー・ウォーカーのワインカスク、それのみで飲んだ時には「香りも素晴らしく良いし、味もこの値段にしてはまろやかで美味しい」と思ったのだが。
 しかしジョニ黒やブラックニッカ・アロマティックやシーバス・リーガル12年と比べてしまうと、「若いな、固いな、まろやかさもコクも奥行きも余韻も足りないな」と不満が次々に出てしまう。
 筆者はワインカスクを千六百円ちょっとで買ったが。
 まさにその値段の通りに、「ジョニ赤より上だが、ジョニ黒の方が明らかに上」という品質だった。

 だが筆者は、このワインカスク、大好きだ。
 これほど素敵な香りの、良い意味で女性的で繊細なウイスキーは滅多に無い。
 ワインカスクを注いだグラスを揺すると、フルーティーな香りの下から若いアルコールの匂いが湧いてきて鼻を突く。
 しかしそれでも、飲めばストレートでも意外にまろやかなのだ。
 若いが丸い、丸いが若い。
 これをストレートで飲みながら、何度もそう感じた。
 このウイスキーのやや若い部分が気になるならば、ハイボールやカクテルにすれば良い。
 ハイボールやカクテルにすると、このウイスキーのフルーティーさがとても生きて素敵になる。

 ウイスキーとしては、ジョニ黒やシーバス・リーガル12年の方が間違いなく上なのだが。
 しかしそれでも筆者は、エレガントな女性を感じさせるこのワインカスク、大好きだ。

 ちなみにこのワインカスク、ブレンドしたのは女性だそうだ。
 下の写真の、右に写っている女性が、このワインカスクをブレンドしたA・ギブソンさんだ。

ジョニーウォーカーワインカスク②P1130375

 写真の左はジョニー・ウォーカーの12人のブレンダー達だが、その中に女性が何人もいる事に驚いた。
 日本では、ウイスキーと言うと女性はハイボールで飲む程度で、ウイスキーを好んで、それもストレートで飲む人はとても少ない。
 若い人は、男性でも飲むのはたいていビールか酎ハイかハイボールだし。
 ウイスキー好きと言えば、日本では(筆者の偏見かも知れないが)オッサンばかりだ。
 ウイスキーのブレンダーに何人も女性がいるようなイギリスを、とても羨ましく思う。

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「小さく産んで、大きく育てる」という言葉を、貴方は知っているか?(高プロ制度の恐ろしさ)

 小さく産んで、大きく育てる。
 貴方はこの言葉をご存知だろうか。
 政治家や役人が、国や自分達にのみ都合の良い法律を、国民を騙して成立させる時に使う常套句だ。
 この言葉を、よく覚えておいていただきたい。

 そして今、働く者を企業の奴隷にしようともくろむ希代の悪法が、経団連の要望とそれに動かされた安倍政権、さらに政権の意向に盲従する役人たちにより、例の「小さく産んで、大きく育てる」という言葉通りに成立しようとしている。
 あの高プロこと高度プロフェッショナル制度を含む、働き方改革関連法案の事である。

 安倍政権下で急速に元気づいている右翼たちが大好きで褒め讃えている戦前戦中の日本には、治安維持法という大悪法があった。
 そしてその法律により、国と政府が「右ッ!」と言っても右を向かぬ者はゲシュタポも顔負けの特高警察によりすべて逮捕され、非国民として弾圧された。
「それは戦時下の特別な一時期の事であって、戦争に勝つ為には仕方がなかったんだ」
 そう考える者は無知である。
 あの悪名高い治安維持法は、戦争が間近になってから制定された緊急の法律ではなく、昭和でなくまだ大正の、1925年に制定されたものである。

 大正デモクラシーという言葉がある通り、大正という時代は民主主義的改革や護憲運動が盛んだった。
 朝鮮こそ併合したものの、まだ軍部が日本を牛耳っているような時代ではなかった。
 そして政党政治の確立と民衆の政治参加が進み、財産や身分に関係なく(男性に限るが)一人一票での投票が保証された普通選挙法が成立した。
 治安維持法は、その普通選挙法と引き替えに成立した法律である。

 財産や身分に関係なく皆が投票できるようになれば、当然貧しい者が多く投票できるようになる。
 そして当時は、共産主義を含む社会主義が勢力を伸ばしていた。
 だから政府は「国体の変革、私有財産制の否認を目的とした結社の組織、これへの加入」、つまり共産主義者と共産党を取り締まる名目で、この法律を成立させた。
 取り締まる対象は、国家転覆を目指すテロリストと共産主義者である。
 そう聞かされた多くの国民は、「自分達には関係ない」と思って、その法律に目立った反対はしなかった。

 むしろ国民の目は、普通選挙法の成立の方に向いていた。
 その少し後の1928年には、治安維持法で処罰される者の最高刑が死刑に引き上げられたが、その時も国民は気にもしなかった。
 何しろ時代は昭和になったばかりの、昭和デカダンスとも呼ばれるやや退廃的な社会風潮の中でのことである。
 モボ(モダンボーイ)やモガ(モダンガール)と呼ばれるお洒落な若者が都会を闊歩し、エロ・グロ・ナンセンスという言葉が流行ったのもこの昭和初期であった。
 しかし時代は急速に変わり、軍部が力を伸ばし、満州事変や日中戦争と進んで行く中で、国は治安維持法の解釈を変えた
 左翼の者だけでなく、自由主義者やキリスト教徒までが治安維持法の対象になり、特高警察や憲兵に逮捕されたのである。
 ちなみに外国の憲兵が逮捕できるのは同じ軍人だけだが、大日本帝国の憲兵は「国を守る」という名のもとに、民間人も逮捕できた。

 戦前戦中の治安維持法のもとで、左翼でもないのになぜ自由主義者が逮捕されたか。
 それは自由主義者は、権力や体制に「右を向け」と言われても、当人が納得しなければ従わないからである。
 だから自由主義者は右翼にも左翼にも敵視され、かつての日本やナチスドイツなどの軍国主義の国だけでなく、旧ソ連や現在の中国や北朝鮮など共産主義の国でも弾圧されている。
 キリスト教徒が治安維持法違反で逮捕されたのは、戦前戦中の日本には国家神道があり、天皇を神として拝む事を国がすべての国民に強制していて、しかしキリスト教徒の神はキリストだったからである。

 最初は国家転覆を企むテロリストと共産主義者を取り締まるだけと言い、だからその国の説明を信じた多くの国民は「自分には関係ない」と思い、治安維持法を危険な法律だと思いもしなかった。
 しかし国はその「取り締まりの対象は国体の変革を目指す者」という解釈を拡大し、戦争に賛成しない者はすべて、自由主義者やキリスト教徒まで逮捕弾圧し、「最高刑は死刑」という態度で臨んだ。

 まだ大正の、政党政治の時代に「取り締まるのはテロリストと共産主義者だけ」という名目で成立させた治安維持法を、十数年もかけてじわじわ、じっくりと、最高刑は死刑で軍国主義者以外はすべてアウトという希代の悪法に育てた。
 大正デモクラシーの時代に、普通選挙法と引き替えに治安維持法の成立を容認した国民の殆どは、こんな酷いものになるとは思いもしなかった。
 これが我が国の国と政治家と官僚がよくやる、「小さく産んで、大きく育てる」という手法である。

「治安維持法? そんなの戦前戦中の話で、戦後の日本では関係ないよ」
 そう思う貴方は甘い。
 例の国や政治家や官僚や財界には都合が良いが国民に反対されそうな法律は「小さく産んで、大きく育てる」という手法は、戦後の今も当たり前に使われている。

 その代表的なものが、労働者派遣法だ。
 今の日本は派遣社員だらけになり、それでかつては総中流だった日本が格差社会になり、いくら安倍政権の大臣に「結婚して子供を三人以上産め」と言われても、派遣社員という不安定で低賃金の身分の為に結婚したくても出来ない状態になっている。
 その元凶である労働者派遣法は1985年に成立したのだが、その際に政府は「労働者目線」を強調し、対象業務も通訳や添乗やソフトウェア開発などの13業務に限られていた。
 そうして国民の反発を避けて「小さく産んだ」法律を、国はすぐに「大きく育てる」のであった。
 制定した翌年の1986年には、機械設計などの3業務を追加して。
 その十年後の1996年には、研究開発や広告デザインなどの10業務を追加し。
 さらに1999年には、原則自由化となる。

 その自由化の対象外だった製造も2004年に自由化され、結果、2008年のリーマン・ショック後に製造現場で大量の雇い止めが発生した。
 このように現在の労働者派遣法も戦前の治安維持法と同じで、最初は甘い言葉で多くの国民に「自分には関係ない」と思わせておき、じわじわその法律の対象を広げて「気がついたら皆がその法律に縛られていた」という経緯を辿っている。
 権力者には都合が良いが国民に反発されそうな法律は「小さく産んで、大きく育てる」のは、戦前も今もこの国では変わっていないのだ。

 問題になっている高プロ、高度プロフェッショナル制度が、まさにそれである。
「対象は年収1075万円以上の特別な仕事の人達だから、自分には関係ない」と思っている人は、はっきり言うが馬鹿だ。
 対象は年収1075万円以上、そう言われてはいる。
 しかし提出された法案のどこにもそう書かれてはおらず、国会答弁でも断言されていない。
 法案が成立してしまえば、そんな対象の金額などいくらでも引き下げられる
のだ。

 実はこの法案を成立させたい経団連は、高プロの対象を「年収400万円以上に」と求めていた。
 年収400万円以上と言えば、仮に毎月の名目給が28万円で、ボーナスを32万円、夏と冬に貰ってしまえばそれで年収400万円で高プロの対象となり、「タダで無制限に仕事させ放題」になってしまう。
 ちなみに上場企業の社員の平均年収は、600万円超だという。
 だとすれば「年収400万円以上を高プロにして労働時間規制から外したい」と提案した経団連が、どんな思惑でこの法案の成立を現政権に求めたか、馬鹿でもわかるだろう。
 残業料も労働時間の規制も無くして、際限なく働かせたい。
 高プロを推進したい経営側が考えているのは、ただそれだけ
だ。

 今はとりあえず、法案の対象は1075万円以上にしておいて。
 そして多くの国民に「一部の高給取りの話で、自分達には関係ない」と思わせ“小さく産んで”とにかく法案を成立させて。
 そして一旦成立したら、数年から十数年かけて対象となる年収を徐々に引き下げて行くだろう。

 最初に経団連がもくろんでいた、年収400万円以上の層まで。

 対象となる職種も、今は「一部専門職」となっているが。
 成立時には13業務に限られていた労働者派遣法が、今では原則自由になっている事を思い出してほしい。

 高プロの「一部専門職」も、いつか「原則自由」にされているだろう。
 そして気がついたら、「正社員はみな労働時間の制限ナシで、企業や上司が求めた業務を達成するまで働く」社会になっていることだろう。
 断言するが、「年収1075万円以上の一部専門職が対象」と言われている高プロは、法案が成立したら間違いなく「小さく産んで、大きく育てられる」
 年単位で時間をかけて、徐々に、じっくりと。

 経団連や雇用者側が、定額で残業代も払わず制限なしに働かせたい思惑は、よーくわかるが。
 自らも企業に使われている労働者でありながら、戦前戦中の治安維持法や現在の労働者派遣法の歴史に学ばず、高プロに危機感を持たずに「自分には関係ない」などと思っている人は大馬鹿だ。

 この高プロの制度に賛成している、企業向けのコンサルティングをしている永田公彦という人が、制度の対象になる人についてこう言っている。

 専門性が高く独立した仕事をしていて、特に優れていて高い評価を受けている人、つまり「引っ張りだこ」で、「出て行かれては会社が困る人」が対象になる。
 自己主張し、会社と主従関係ではなく、対等な関係で渡り合うような人だ。


 笑わせてくれる。
「引っ張りだこ」で「出て行かれては会社が困る人」で、会社と対等に渡り合える社員など、この国にどれだけいると思っているのか。
 そんな日本に殆ど存在しない従業員を対象に、この法律が作られるというのだが、筆者にはその永田氏の説明が全く信じられない。
 定額の給料で、課したノルマを達成するまで残業の概念なしに何時間でも働かせたい。
 高プロはその為の企業と使用者に都合の良い法案としか、筆者には思えないのだが。

 この法案が成立したら、忘れずにその行く末をしっかり見守っていてほしい。
 対象となる人の、1075万円という年収が引き下げられないか。
 今説明されている『一部専門職』の職種の対象が、次第に拡大されないか。

 筆者はこの法案も例の「小さく産んで、大きく育てる」魂胆で提案されたと見ているが、気がついた時には多くの人が高プロに取り込まれて時間の制限なく定額で働かされるようになっていたのでは、もう遅いのだ。

 この高プロについて、経営者でもなく自分も企業に使われている身なのに「時間に縛られずに自由に働けて良い」と賛成する人がいるが、その人はよほど優れた能力をお持ちなのだろうか。
 それとも勤務先が、並外れて従業員思いの優しい会社なのだろうか。
 今の時代、社員に楽をさせて充分な給料を払える企業など、殆どないのではないか。
 今、働き方改革が叫ばれ、過労死が問題になっている。
 だから皆、仕事量は減らないのに残業を減らすように命じられて苦労しているのではないか。
 そんな中で「残業代なしで給料は定額」という制度を取り入れたら、自由で柔軟な働き方が出来て楽になるどころか、「会社が求めるだけ働かされまくり」になってしまうと思うが、違うか。

 とにかく残業代なしに、労働時間に関係なく働かせたい。
 そんな経営側の魂胆しか、この高プロの制度には読みとれない。
 今は「年収1075万円以上の一部専門職」に限られているが、この「小さく生まれた」法律は必ずや「大きく育てられ」、多くの人がこの法律に取り込まれていくことだろう。
 それが嫌ならば、この法律の成立を強行した安倍政権にNOの意志を、国民が示すしかない。

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綺麗な雲

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 不思議なものです。
 写真がアナログだった頃、私はフィルム代と現像料の捻出に苦労していました。
 それでも遠くまで、積極的に写真を撮りに行きました。
 デジタルカメラの良い所の第一は、そのフィルム代と現像料の負担が無くなり、ただ同然で好きなだけ写真を撮りまくれる事だと思います。
 なのにカメラをデジタルに切り替えた頃から、何故か出不精になってしまいました。

 昔のカメラは、古くなっても価値はそれほど落ちません。
 けれど家電化しているデジカメは、古くなると値打はガタ落ちです。
 だから撮らなければ勿体ないのですが、せっかくのデジイチも休眠させて出不精を決め込んでしまっています。

 かつて大きな手術をしてその後遺症も抱えている身ゆえ、年と共に体力が衰えて出掛けると後の疲れがキツい、というのもありますが。
 でも出掛ければ、ちゃんと楽しいんです。
 それはわかっているのだけれど、出掛けるまでの踏ん切りが、なかなかつかないので困ってしまいます。

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引き籠ってマス

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 空と雲は、本当に見飽きません。
 けれどなかなか出会えないんですよね、絵になるような空と雲とは。
 いや、実は空を見上げるだけの余裕を、私が無くしてしまっているのかも知れません。

 白状すると私は正真正銘のインドア派で、休日には家に籠って本を読んだり音楽を聴いたりして過ごし一歩も外に出なくても、少しも苦にならないんです。
 と言うより、出掛けることを考えると、つい「面倒くさい」と思ってしまいます。

 以前は、写真を撮る為なら何時間でも車を運転して遠方に出掛けたものですが。
 今は全然ダメですね。
 好きな写真も、近所の花を撮ったり、ふと見上げた空を撮ったりするので「もう充分」という感じになってしまいます。
 出不精もここまでくると、殆ど引きこもり、ですかね。

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