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空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

サッポロ 黒ラベル

 ビールについて語る前に、筆者はまず前提として、
 ①ビールならば、麦芽とホップだけで造ったものが好き。
 ②糖質副原料(米、コーン、スターチ)を使用したビールは好まない。
 ③しかし副原料としてオレンジピールやコリアンダーシードなどを使い、麦芽の使用率の高いものは好き。
 ④日本の大手のビールメーカーでは、サッポロが好き。
 という嗜好を持っている。
 ついでに言えば、筆者が嫌いな代表的なビールは、日本人が大好きなアサヒのスーパードライである。

 筆者は以前から、糖質副原料(米、コーン、スターチ)を使ったビールは嫌いだった。
 筆者はビールは「程々に冷やして、ゆっくりじっくり味わって飲む」派で、日本人に多い「キンキンに冷やして、喉越しでガブガブ」という飲み方に馴染めずにいた。
 だから麦芽の使用率が高いエールビールが好きで、糖質副原料を使用した喉越し最優先のラガービールは避けてきた。

 ところが麦芽の使用率は82%以上で糖質副原料として米を使った、黄桜酒造のラッキーキャットを飲んでみたところ、これが意外に美味かった。
 それで「糖質副原料を使用したビールもバカにしてはいけない」と思い、キリンのクラシックラガーを飲んでみたところ、これもなかなか良い味だった。
 香りや味の深みやコクに関しては、クラシックラガーは同じキリンで麦芽100%の一番搾りにはかなわない。
 しかしクラシックラガーにも良い味と適度な味の深みもある上に、一番搾りには無い軽やかさと喉越しの良さがあった。
 そのクラシックラガーは、米、コーン、スターチと、複数の糖質副原料を使用している。
 それでも充分に美味しかった。
 で、糖質副原料を使ったビールに、俄然興味が出てきて、好きなビールメーカーであるサッポロ黒ラベルを飲んでみた。
 この黒ラベルも、米とコーンとスターチを使用している。

サッポロ・黒ラベルP1140422

 プルタブを開けてみると、香りは弱い。
 悪い香りではないが、麦芽100%の一番搾りとは比較にもならない弱さで、クラシックラガーより香りはほのか。
 やや酸っぱい匂いも感じる。

 飲んでみると、いかにも「糖質副原料を使ったビールです」という感じの、金属的な酸っぱい味。
 ホップの苦さより、酸っぱさを感じてしまう。
 そしてコクも味の深みもあまり感じられない。
 その分、喉越しだけは良く、ゴクゴク飲める。
 スーパードライの嫌味を少なくしたような、スーパードライに似た喉越し最優先のビールだ。

 ぬるくなると甘さも出てくるが、味の深みもコクも増さず、ゆっくりじっくり味わって飲むと薄味で水っぽい。
 後味も、ホップの苦味や麦の甘味より酸味と金属的な味が残って心地良くない。

 キリンのクラシックラガーと飲み比べて、「同じ糖質副原料を使ったビールで、これほど味に差が出るのか!」と驚かされた。
 まあスーパードライよりはマシだが、「これだから日本の糖質副原料を使ったビールは駄目なんだよ」と愚痴を言いたくなってしまう。
 筆者の勝手な想像だが、クラシックラガーとこの黒ラベルは原材料は同じでも、麦芽の使用率が違うのではないだろうか。
 クラシックラガーの方は、コストダウンの為でなく本当に味を軽やかにする為に、あえて糖質副原料を使っているのだろう。
 その金属的な嫌味を出さず、味を軽やかにしつつ、コクや味わいも残した、麦芽と糖質副原料のバランスの取り方は絶妙だ。
 それに対し、黒ラベルの方は明らかに「喉越し最優先」だ。
 クラシックラガーより、おそらく麦芽の使用率が低く、より多くの糖質副原料を使っている。

 筆者はビール類に関してはサッポロを贔屓にしていて、ヱビスは大好きだし、夏の暑い時期には喉の渇きを癒し暑さをしのぐ為に、麦とホップを飲んだりもしている。
 しかしこの黒ラベルについては、サッポロびいきの筆者でも「もう二度と飲みたくない」と思った。
 糖質副原料を使ったビールも馬鹿にしたものではないし、クラシックラガーは「また飲んでみたい」と思っている。
 だが黒ラベルについては、「コレを飲むくらいなら、新ジャンル酒の麦とホップの方がまだずっとマシ」と思ってしまった。
 全国の黒ラベルのファンの方々には申し訳ないが、これが筆者個人の正直な感想だ。

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「居場所が無い」は甘ったれだ

 よく、「居場所がない」と言う人がいるが。
 筆者には、そのような人達の気持ちが理解できない。

 筆者の父は酒を飲まずにいられず、そして飲めば必ず深酒して人に絡み、怒鳴って暴れる人だった。
 酒乱である。
 それに加えてギャンブル依存症でもあった。
 もちろん家庭は暗く、家計も苦しかった。

 年子の姉は、居場所を外に求めた。
 家では我が儘だったし、すぐにヒステリーを起こした。
 しかし一歩家の外に出ると、「多重人格か?」と疑いたくなるくらい“良い子”になった。
 そして勉強も、ただ褒められ他人に認められる為にテスト勉強のみをよくやり、学校の成績もとても良かった。
 学校の教師も親戚達も、みなその猫かぶりにすっかり騙され、姉を「とても良い子だ」と褒めた。
 姉は褒められる為に外では何でもし、そこで溜めたストレスを家で、母と弟(筆者)に当たることで発散していた。
 筆者にとって子供時代の姉のイメージと言えば、とにかくヒスっている姿しか思い描けない。

 筆者にとって酒乱で賭け事好きの父は恐怖の対象で、猫かぶりのヒス姉は憎い敵だった。
 だから筆者は「父や姉のような人にはなるまい」と常に思って育った。
 自分を偽るまいと思い、家でも外でも同じように振る舞い、家族にも他人にも同じように接した。
 勉強も人から褒められる為にでなく、自分が興味を持った事をとことん突き詰めて学んだ。
 だから筆者は小学校の高学年の頃から、得意分野なら教師が知らない専門的な事まで知っていた。
 外で良い顔をしては溜め込んだストレスを、怖い父を除く家族(母と筆者)にヒスって当たることで晴らしていた醜い姉の姿を見ていたから、筆者は外でどんな辛い事があっても胸の底に溜めて堪えた。

 そんな筆者が、周囲の人達から何と言われたか。
 可愛げの無い変わり者の、出来損ないの弟。
 姉の猫かぶりを見抜ける大人は誰一人おらず、教師達も親戚達もみな、いわゆる「姉age、弟sage」だった。
 中学時代の筆者の担任教師など、クラスの生徒全員の前で筆者に「お前は、お姉ちゃんの爪の垢を煎じて飲め」と言い放った。
 筆者の祖母も、「お姉ちゃんと違って、この子(筆者)は可愛くない」と面と向かって言ってくれた。
 大学に進学し家族と離れて別の地で一人暮らしを始める以前の筆者に、味方や理解者など誰一人としていなかった。

 家庭環境はよろしくない。
 そして猫かぶりで二重人格のヒス姉と比べられては、教師達にも親戚達にも同級生達にも「出来損ないの、駄目な弟」と言われ続けて。
 よくグレて非行に走らなかったものだと、今でも自分に感心しているくらいだ。
 だから筆者は、「家庭環境も悪く、居場所がなくて」と非行に走る少年達に同情しない。

 父は酒乱のギャンブラーだったし。
 家計を支えていたのは母だけだったから、金銭面の苦労は絶えなかった。
 そして姉は、外の人達に良く思われて褒められる為には何でもする多重人格者だったから、おかげで筆者は周囲の皆、教師・親戚・同級生たちすべてに「出来損ないのダメ弟」のレッテルを張られていた。
 ついでに言えば、姉は標準体型で健康体だったのに、筆者は小柄で病弱だった。
 さらに「小さい頃に東京から地方に引っ越して、学校では異質な存在だった」ということもあって、イジメの格好の対象にもなった。
 それでも「居場所が無い」とは、思ったことすら無かった。

 居場所が無い?
 甘ったれたこと言ってるんじゃないよ。
 この日本に一億二千万人分、一人に一個ずつ一億二千万もの“居場所”が用意されているなんてこと、あるワケがないのだ。
 自分の居場所とは、自分で見つけ、自分で作るものなのだ。
 家庭環境もよろしくなく、外には理解者もいなかった筆者は、居場所は自分の頭と胸の中に作った。

 姉にとって最も重要なことは「他人にどう思われるか?」で、他人に良く思われる為には何でもした。その為には家族も平気で犠牲にして傷つけた。
 同じ家庭環境で育った姉は、自分の居場所を“外”に求めた。
 しかし筆者にとって「他人にどう思われるか?」など、本当にどうでもよい事だった。
 筆者は姉とは真逆で、他人にどう思われようとまず自分に正直に生きたい。
 そして筆者は好奇心が強い人間で、周囲を見回せば「何故なんだろう、どうしてだろう?」とすぐに疑問と興味を持った。
 関心を引かれること、興味を引かれることは、周囲にいくらでも見つかった。
 だから小学校の低学年の頃から図鑑をよく見たし、本も大好きで、書籍に囲まれて生きていた。
 そして本や図鑑を読めば読むほど、心の中の世界が無限に広がっていった。
 その広がって行く心の中の世界で思索と想像に耽っていれば、現実の嫌な事など忘れられる。そうして筆者は、辛かった時を生き抜いてきた。

 見回してみてほしい。
 世の中は、面白い事や物で溢れている。
 子供の頃はお金が無かったから、本を読んでいろいろ空想するのが一番の楽しみだったが。
 高校生になったらすぐにアルバイトをして、稼いだお金でカメラを買って写真を撮った。
 写真を撮るにはお金がかかるから、学生時代には本当に「バイトする→写真を撮る→バイトする→写真を撮る」の繰り返しだった。
 社会人になり車に乗れるようになって、世界はもっと広がり、あちらこちらに写真を撮りに行けるようになった。
 もちろんただ写真を撮るだけでなく、本もたくさん読み続けた。

 子供の頃にドイツ軍の戦車のプラモデルを作ったのがきっかけになり、見事にミリオタになってしまい、戦記モノ(主にドイツ軍関係)の書籍が今も筆者の書棚の一角を占領している。
 大人になった今ではタミヤの1/35のプラモデルでは飽きたらず、本物の某国軍の装備品(水筒、雑嚢、スコップ、弾倉ケース、制帽、制服など)を少しずつ買い足している有り様だ。
 何しろ独身でストップをかける家族がいない為、部屋は趣味の物で溢れかえっている。

 筆者は写真が大好きだが、「クラシック・カメラ好き」という悪い病気にもかかってしまっている。
 実際に写真を撮る時にはデジカメを使う事が多いのだが、1940~60年代の光り輝くクローム・メッキが美しい金属製のカメラが大好きで、自分が生まれるより前に作られたカメラを磨いては、「こいつは、どんな光景を撮ってきたのだろう」と想像して楽しんでいる。

 クラシック・カメラだけでなく、筆者は古い物に妙にロマンを感じてしまう性質のようで、最近では江戸時代や明治・大正ごろの銀貨も買い集めるようになってしまっている。
 本当は小判とかの金貨も欲しいのだが、小判や金貨となるとさすがに高価なので、そこまで手を広げるのは必死で我慢している。

 筆者は“新しもの好き”の真逆の“古いもの好き”である。
 で、「ナチス時代のドイツで作られた1937年製のライツ社のレンズ」とか「まだ日露戦争が起きる前の、十九世紀の明治時代の銀貨」とかを眺めて撫でて、それが経てきた年月に思いを馳せて、一人悦に入っている(傍から見るとその姿はとても気持ちワルい)。

 あと、以前から日本刀が好きで、模造刀を三振りほど持っている。
 本当は、江戸時代やそれ以前に造られた本物の日本刀が欲しいのだが。
 しかし筆者がもし真剣を手に入れてしまったら、それこそ「キ○○イに刃物」だと自覚しているので、それは自重している。

 考えてみれば、筆者は小学校の低学年の頃からミニカーの収集に凝っていた。
 こんなコレクター気質のマニアが趣味三昧の暮らしをしているので、書籍と趣味以外の事に回せるお金は殆ど無く、乗っている車は軽自動車だし、普段着はユニクロで平気で、今も独身である。
 だが断言するが、生きていて、とても楽しい。

 家庭環境も良くなく、小柄ゆえに学校ではイジメにも遭い、周りの皆に「出来損ない」と言われながら育った筆者は、こう思う。
 自分の居場所は、自分で作れ。
 カネが無くても想像力さえあれば、居場所など心の中に無限に広がって行く。
 そして心の中の居場所は自分だけの世界で、誰にも侵されたりしない。

 高校生になればアルバイトも出来るし、社会人になれば自由にできるお金はもっと増える。
 そして趣味に打ち込めば、居場所など自然に出来てくる

 と言っても、オンライン・ゲームの世界に居場所を求めるのだけは、お勧めできない。
 アレはお金と時間をとてつもなく必要とするので、アレにハマったら正常な生活が出来ない廃人になってしまう。
 趣味は仲間とやるのも楽しいが、一人でも楽しめない趣味は一人になった時に辛い

「居場所が無い」と言う人は、まず周囲の色々なものに興味を持ってみてほしい。
 世の中には、楽しいもの、面白いものがたくさんある。
 そして興味を持てたものが貴方の趣味になれば、生活は一変する筈だ。
 例えば筆者は、楽で楽しい仕事など一度もした事が無いが。
 しかし好きな事をやるにはカネが要る。
 で、その「好きな事をやるカネを稼ぐ為」と思えば、楽しくない仕事だって耐えられる。

 もし貴方が、まだ学生だとしたら。
 放課後には貴方の好きな事を存分にやれるのだと思って、学校での辛い時間を何とか耐えて欲しい。
 あと、人並みの学歴が無いと就職に不利になり、趣味に費やすカネも得にくくなるのだという事も、頭の隅に置いておこう。
 学歴も無く、手に職も資格も無いでは、趣味どころか生きて行くことすら大変になる。

 繰り返す。
 居場所はどこかに貴方の為に元々あったり、周囲の誰かが用意してくれるものだなどと思わず、自力で自分で作るものと割り切れ。
 そして作った居場所を守って広げろ。
 趣味が仕事になり、職場に居場所が作れ、仕事が生き甲斐になればとても幸せなのだが。
 仕事に生き甲斐を見つけられなくても、打ち込める趣味があればそれだけで貴方の人生は楽しくなる。

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鴨さん

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 不忍池にいた鴨です。
 人を恐れる様子もなく、こうして近付いて写真が撮れました。

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不忍池

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 数年前、東京に行った際に撮った、上野の不忍池です。
 池の向こうはビルばかりで、私が住んでいる田舎の地方都市とは別世界でした。

 でも東京に行く度に思うのですが、東京って意外に緑や自然が多いです。
 私の住んでいる地方都市の方が、町の中には緑が少ないです。
 公園も狭く街路樹も無く、ただ住宅街がどこまでも続いている……という感じで。
 東京都区部の人達の方が、公園を作ったり街路樹を植えたりしてずっと意図的に街に緑を取り入れています。

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夕暮れ時

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 一応、県庁所在地のある市に住んでいるのですが。
 田舎の県ゆえ、日が落ちると真っ暗に近くなります。
 駅前だって、夜も9時になればシーンと静まり返っています。
 東京や大阪などの都会に住んでいる人には、こんな田舎の現状は想像もできないでしょうね。

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大空と鳥

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 空を鳥が飛んでいました。
「デジカメは、フィルムのカメラよりタイムラグが大きい」とも言われますが。
 飛んでいるのに気付いてシャッターを押したら、ちゃんと画面に入ってくれました。

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我が家のヤモリ

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 我が家に住み着いている、ヤモリです。
 バッタでしょうか、何か獲物を捕らえています。
 よく見てみると、意外に可愛いです。
 たとえば目とかw。

 さて、昨日は秋分の日で、今日はその振り替え休日です。
 今日からは、昼より夜の時間の方が長くなっている筈ですが。
 まだまだ暑いですね。

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スピリッツを使っている“ウイスキー”について考える

 我が家の近所のスーパーでも、お酒はそれなりにいろいろ置いてある。
 専門の酒屋にはかなわないものの、日本酒やビールはもちろん、ウイスキーやワインや本格焼酎なども各種取り揃えて置いてある。
 ただ、値段はディスカウント系の酒屋より明らかに高い。
 だから普段は食料品を買うついでに眺めるだけにしていて、お酒は専門の酒屋で買うことが多い。

 しかし時々、在庫処分で一部のお酒を三割引きで売っている。
 そしてその時には、ありがたく買わせていただいている。
 で、先日もホワイトホースを2本、三割引きで買った。
 そしてついでに、妙なモノも買ってしまった。
 福岡県久留米市の福徳長酒類株式会社の水割りウイスキー、無銘だ。

水割りウイスキー無銘P1100949

 この無銘、以前にも飲んだことがあるが、値段の安さが取り柄のような“ウイスキーもどき”だ。
 何しろ原材料はモルトとスピリッツで、原酒を廃糖蜜のアルコールで希釈し、それを更に水で割って度数12%に薄めたようなシロモノだから、味に期待できるわけもない。
 以前、コレを試しに飲んでみた時にも、このブログで厳しいことを書いた記憶がある。

 だが元々安価な上に三割引きで、とても安かったのだ。
 税抜きでだが、90円だった。
 それで一本、つい買ってしまった。

 もちろん味には、全く期待していなかった。
 だから夜、ネットサーフィンしながら気軽に飲んだ。
 するとこれが、案外イケた。

 美味いとは、お世辞にも言えない。
 しかし「原酒をスピリッツで希釈した上に、水で割って度数12%に薄めた」ものにしては、意外なくらいウイスキーらしい味わいを保っていた。
 香りも、薄いがそれなりに感じる。
 最低価格帯の“自称ウイスキー”に存在する、スピリッツを使ったものは、アルコールの荒い刺激がキツ過ぎて、ストレートではとても飲めたものではないが。
 しかし度数12%にまで薄めてあるコレは、そのアルコールの刺激も少なく、日本酒や水で割った焼酎のようにスイスイ飲める。
 しっかり味と香りに向き合って、真剣に飲むにはとても値しない。
 だがテレビを見たり本を読んだりネットサーフィンをするなどして気軽に飲むには、これでも別に問題は無い。

 度数12%と言うと、1:2で割った水割りウイスキーとほぼ同じ濃さになる。
 そしてニッカの創業者の竹鶴政孝氏は、晩酌に自社のハイニッカを1:2の水割りにして飲んでいたと言う。
 ウイスキーはストレートで飲む事の多い筆者は、1:1の水割り(トワイスアップ)ですら「薄くて水っぽい」と感じることが少なくないのだが。
 日本酒やビール、それに水かお湯で割った焼酎を飲むことが多い日本人には、1:2の水割りウイスキーは体質に合っていて飲みやすいのかも知れない。

 で、例の福徳長酒類の水割りウイスキー無銘だが、値段を考えると意外に悪くない。
 ブラックニッカ・クリアやホワイトホースやジム・ビームなど、他のお手頃価格のウイスキーの1:2の水割りよりも、ウイスキーらしい甘い味を強く感じた。
 全体の印象としてはバーボンに近いが、スコッチのようなスモーキーさも僅かに感じるから不思議だ。
 口の中に僅かに残る、希釈に用いたスピリッツによるアルコールのピリピリした刺激は気になるものの、ウイスキーを飲んでいるという実感はちゃんと感じることができる。
 スタンダード・スコッチや700mlで千円ちょっとの国産ウイスキーで、1:2の水割りにするとこれより薄味になってしまうウイスキーは多々ある。

 筆者の想像だが、この無銘は希釈にグレーンでなくスピリッツを使うことによってコストを下げ、その代わりにそれなりに良いモルト原酒を使っているのではないだろうか。
 兵庫県明石市の江井ヶ嶋酒造という小さなメーカーが、ホワイトオークというなかなか良い地ウイスキーを造っているのだが。
 そのホワイトオークの最も安い製品も、モルトとスピリッツだけで造られている。
 メーカーはその最も安いホワイトオーク・レッドについて、「実は結構美味しいです」とコメントしている。
 事実その通りで、さすがにストレートではスピリッツのアルコールの刺激がキツくてまともに飲めないものの、水や炭酸で割ればなかなかイケる。
 そのホワイトオーク・レッドと同様に、福徳長酒類の無銘も悪くない。
 近所の某スーパーで売れ残って在庫処分されてしまったのは、味が悪いからではなく、ハイボール全盛の時代にあえて水割りで売り出したからだと、筆者は考えている。

 ハイボールと言えば。
 今、日本では「空前のウイスキーブーム」と言い、おかげで原酒が尽きてしまい、国産ウイスキーの値上げが相次いでいる。
 しかし筆者には、増えているのは「ウイスキーでなくハイボールを飲む人」で、ウイスキーをストレートでじっくり味わって飲み余韻まで楽しんでいる人の数は変わっていないように思える。
 やはり大多数の日本人には、ウイスキーなど度数の高い蒸留酒は合っていないのかも知れない。

 筆者は「日本がウイスキーの世界五大産地の一角を誇るなら、原材料はモルトとグレーンに限り、そして最低3年以上樽貯蔵したもののみをウイスキーとして認めるべき」と、以前から思っている。
 樽貯蔵の期間の規定も無く、スピリッツや香料を加えたものまでウイスキーと認めている日本に、「ウイスキー世界五大産地の一角を自称する資格は無い」と筆者は思う。

 今、国産ウイスキーの原材料表示を見ると、かなり安いものでも「モルト、グレーン」とだけ書いてあり、スピリッツと書いてあるものは少ない。
 しかし騙されてはいけない。
 日本のウイスキーの世界には、“グレーンアルコール”なるものが存在するからだ。

 原材料に「モルト、グレーン」と記載されてあれば、貴方は「そうか、グレーンウイスキーを使っているのか」と思ってしまうだろう。
 しかし日本洋酒業界の規定では、「グレーン」とはグレーンウイスキーの意味ではなく、ただ穀物を意味するのだそうだ。
 だからサントリーは、グレーンウイスキーならぬグレーンアルコール、樽貯蔵を全くしていない穀物原料のアルコールをモルト原酒の希釈に使用していた

 今はどうか知らないが。
 かつてはあの角瓶も、モルト原酒と樽貯蔵ナシのグレーンアルコールで作られ、売り出されていた。
 それでも原材料表示では「モルト、グレーン」で通るのだ、ウイスキー世界五大産地の一角を自称するこの国では。

 原材料表示にスピリッツと書いてないからと言って、騙されてはいけない。
 何しろこの国では、まるで樽貯蔵されていないアルコールが、原料が穀物でありさえすれば「グレーン」と表示できるのだから。
 皆さんも、原材料は「モルト、グレーン」だけなのに妙にアルコールの刺激がキツい国産ウイスキーを飲んだ経験があるのではないだろうか。
 それはモルトウイスキーにちゃんとグレーンウイスキーをブレンドしてあるのではなく、モルト原酒をグレーンアルコールで希釈しているからだ。
 仮にグレーンも樽貯蔵してあるとしても、日本はその樽貯蔵の規定が無い国だから。
 ほんの数ヶ月、極論すれば一日樽に詰めただけでも「グレーンウイスキー」と自称できるのだ。
 だから国産ウイスキーの「モルト、グレーン」という表示は全く信用できず、ちゃんと何年も樽貯蔵したモルトやグレーンを使っているかどうかは、自分で飲み自分の感覚で確かめるしかない

 とは言うものの、無銘やホワイトオーク・レッドなど、「ストレートではとても飲めないが、水や炭酸で割ればそれなりに飲めてしまうウイスキー」も、確かに存在している。
「他のウイスキー世界四大産地と同様に、最低3年以上樽貯蔵したモルトウイスキーとグレーンウイスキーのみをウイスキーと呼ぶべき」と思っている筆者からすれば、無銘もホワイトオーク・レッドも「ウイスキーを名乗る資格がない」のだが。
 ウイスキーと言えば、ハイボールか水割りにして割って飲む人が大多数である日本の現状を考えれば。
 スピリッツやろくに樽貯蔵していない“グレーン”を使っていても、割って美味しく飲めればウイスキーと認めても良いのかも知れないと、筆者の考えは揺れている。

 ストレートではまともに飲めない、ちゃんと樽貯蔵されているかどうかすらわからない安物ウイスキーがよく売れているこの国で。
「他国並みに、最低3年以上樽貯蔵したモルトウイスキーとグレーンウイスキーを使用したもののみを、ウイスキーと認定すべき」
「いや、割って美味しく飲めれば、それもウイスキーと認めて良いのではないか」
 さて、ウイスキーを愛する皆様は、どうお考えだろうか。

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「正直、公正」が通用しない安倍自民党の異常さ

「正直、公正」
 学校の生徒会長の選挙から国政選挙まで、どの世代のあらゆる選挙の候補者が掲げてもおかしくない、実に真っ当なスローガンだ。
 危険思想でも何でもないし、誰を誹謗中傷しているわけでもない。
 このスローガンにカチンと来て「俺に当てつけているのか!」と腹を立てるのは、己が「不正な依怙贔屓をする嘘つきだ」とわかっている者だけだろう。

 ところがこの「正直、公正」というスローガンが、事実上次の首相を決める選挙である自民党総裁選の最有力候補者で、現総理でもある安倍氏とその取り巻きにひどく不評なのである。
 石破氏が掲げた「正直、公正」というスローガンに、安倍陣営は「個人攻撃だ」と噛みついた。
 さらに、「野党のようだ」とも。
 つまり安倍氏と彼を支持する与党は「嘘つきで不公正である」と、自ら認めているのである。

 この件について、コラムニストの小田嶋隆氏は実に上手い例えをしている。

 ある寿司屋が「清潔」というスローガンを掲げたら、不潔だと気にしている別の寿司屋が「個人攻撃はやめろ」と怒るようなものだ。


 そして小田嶋氏は、こうも言っている。

 寿司屋は清潔なのが当たり前なように「正直、公正」は政治家の目標でなく前提。対抗馬がそんなスローガンを掲げること自体が異常だ。


 安倍首相が嘘つきなだけでなく不公正な依怙贔屓マンであることは、国民の多くが知っている。
 毎日新聞が9月1~2日に実施した世論調査でも、森友・加計学園問題に関する安倍首相の説明に「納得していない」という人は72%に達している。
 しかし「誰が次期総裁にふさわしいか」という問いには、「正直、公正」をスローガンに掲げた石破氏が29%であったのに対し、「嘘つきな依怙贔屓マン」の安倍現首相が32%と上回っている
「正直・公正より、長州の嘘つきな依怙贔屓マンの方が良い」と、我ら日本国民も考えているようだ。
 実際、内閣の支持率も、不支持の方がやや高いものの、支持している人も四割近くいる。

 今の日本では「正直、公正」が通らず、なぜ嘘つきで不公正な長州人が支持されるのか。
 それはナチスが政権を取った当時のドイツの情勢と空気をよく知る、ブルンヒルデ・ポムゼルという百歳を越えてもまだ頭脳明晰であった女性の言葉を聞けば理解できる。

 ドイツのナチスは暴力や革命で政権を取ったのではなく、国民の支持を受け普通選挙で民主的に政権の座についたのだが。
 そのナチスの宣伝相ゲッベルスの秘書を務めたブルンヒルデ・ポムゼルが、ナチスが政権を取れた当時のドイツ人たちについて、こう語った。
「人々の最大の関心事は、仕事とお金を得ることだった」
「誰もそれについて深く考えてはいなかった」
「人々は多くを知りたいとは、まるで思っていなかった」


 現在、日本で安倍政権が支持され、長期政権を保っていられる理由も、ズバリそれだ。
 今の日本人の最大の関心事も「仕事とお金」で、アベノミクスで庶民はともかく大企業は儲かっていて、とりあえず職はあるからだ。
 そして多くの日本人は「なぜ今は景気が悪くなく、仕事もあるか」について深く考えることはなく、多く知りたいとまるで思っていない
 アベノミクスと現在の好景気の理由も知らず、と言うより知ろうとも思わず、ただ「民主党は酷かったが、安倍さんで良くなった」とだけ思って満足している。
 それが安倍長期政権を支えている、日本の庶民たちだ。

 ブルンヒルデ・ポムゼルによれば「誰もそれについて深く考えておらず、知りたいともまるで思っていない」のだろうが、あえて言う。
 今の好景気は、安倍首相が行った歴史的にも世界的にも異例な大規模金融緩和の結果だ。
 その異次元緩和により、日本は円安になり企業は利益を出せるようになった。
 しかし他国では金融政策の正常化が進み、米国など七回も利上げを実施しているのに、日本は今もなおマイナス金利だ。
 だから銀行は預金では利益を出せず、投機に走っている。
 銀行だけでなく、年金や保険などもリスクを取ってでも投機に走らざるを得なくなっている。

 アベノミクスで、日銀は国債(国の借金)を買いまくった。
 その結果、日本の国債価格は大幅に上がり、長期金利は低下して、今では「国が借金をするほど儲かる」という異常な状態になっている。

 こうして日本の借金は増え続けているのだが、その分だけ国が払わねばならぬ利息も増えている
 そして投資家が「日本は借金漬けでもう国債の利息を払えないのではないか」と疑い始めた瞬間、日本の国債価格は暴落する。
 株でも国債でも、「価格が上がりっぱなし」という事はない。
 上がったものは、いつかは下がる。
 そしてアベノミクスで日銀が買いまくった結果、大幅に上昇した国債価格も、いつか必ず大幅に下がる
 その日本の国債が暴落した時に我が国に訪れるのは、経済の大混乱だ。
 そして経済が混乱して不況になれば、企業の株価も当然暴落する。

 安倍政権は、「マイナス金利にし、国債を買いまくる」という非常手段で景気を保っているだけに過ぎない。
 国債、国の借金を増やし続けで良いわけがない。
 消費税の増税も含む財政健全化は絶対に必要で、政権交代時に自民党は当時の民主党の野田首相とそれを固く約束した。
 しかし安倍首相は国の借金を増やす一方で野田元首相との約束を反故にし、五年半も消費税の増税等の財政健全化を先送りしている。
 そして憲法九条改正を声高に主張する安倍首相らしく、防衛費は大幅に増やしている。

 アベノミクス(マイナス金利や国債の買いまくり)のつけは、いつか必ずやって来る。
 今はまだ良いが、アベノミクスでこのまま進めば日本の経済は必ず破綻する。
 そして「最大の関心事は仕事とお金で、誰もそれについて深く考えず、多くを知りたいとはまるで思っていなかった」日本国民は、その時になって安倍氏を支持したことを後悔するのだろう。
「今の経済が悪くないから」と、金利や国債や財政のこともよく考えず、知ろうともせずに「嘘つきで依怙贔屓マンの長州人」の長期政権を許したことを。

 自民党総裁選で安倍氏が勝利し、首相は安倍氏の続投に決まったが。
 こうなったら、安倍氏にとことん長く首相を続けて欲しいと、筆者は思っている。
 アベノミクスが破綻し、経済が大混乱し不況になって、安倍氏が国民に憎まれ罵声を浴びて退陣するはめになるその日まで。
 安倍氏の次に誰が総理になるにしろ、安倍氏以外の人がアベノミクスのつけを負わされて非難を浴びるのでは、あまりにも気の毒すぎる。

 それにしても、「正直、公正」という当たり前で真っ当なスローガンが、「個人攻撃」と非難され「野党みたい」と嘲られるのだから、今の安倍自民党(およびそれに従う公明党)は、あまりにも異常で異様だ。
 そしてそれを許容するならば、国民も阿呆だ。

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雲間から見えた太陽

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 私が通った高校の体育祭の騎馬戦では、女子も勝負は突き落とし合いでしたが。
 女子たちの戦いぶりは、殴る蹴るを平気でやる男子たちとはまるで違うものでした。
 突き落とすのではなく、引っ張るんですよ、体操着をね。
 中には相手の体操服の背中あたりを掴んで、思い切り引っ張り上げる人もいて。
 当然、体操服が脱げかけマス。
 もちろんそれを、男子たちが見てマス。

 で、カメラを持っている男子たちは、「撮りたいなー」と思いつつ、「でも先生に怒られるだろうなー」と思って、様子を見ていました。
 するとですね、カメラを持つ我が校の男の教師たちが、グラウンドにずかずか入って行って、脱がせ合う女子たちを激写する始末でして……。

 先生が撮ってるんだから、問題ないよね……という事で、我ら男子たちもグランドの中に入り、女子の騎馬戦を激写しましたが。
 でも体操服を引っ張られて脱がされていた騎手の女の子って、可愛くて男子にモテていた子ばかりでした。
 何ともきわどい女子の騎馬戦を有り難く撮らせていただきつつ、「女子の嫉妬ってコワいなー、女子は陰険だなー」とも感じた私でした。

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