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空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

僅かにゴーストが写り込みました

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 大晦日ですが、私は本当に何にもしていません。
 大掃除など、最初からやる気も無いですし。
 年賀状だけは、年内のうちにギリギリで出しましたが。

 本当に怠け者になりました。
 困ったものです。

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ヱビス with ジョエル・ロブション 格別の乾杯

 筆者の大好きなビールの一つであるヱビスには、いろいろな製品や限定品が出されている。
 その限定品の中に、フランス料理の巨匠、ジョエル・ロブションの名を冠したシリーズがある。
 今回取り上げたのは、そのシリーズの一本、ヱビス with ジョエル・ロブション 格別の乾杯 である。

サッポロ・エビス格別の乾杯P1120857

 プルタブを開けただけで、華やかでフルーティーな香りが辺りに広がる。
 飲むと、それ以上にフルーティーさを感じ、まるで白ワインを飲んでいるかのようだ。
 原材料は麦芽とホップだけなのだが、葡萄の味わいを確かに感じる。
 甘くフルーティーで、僅かなホップのビターさが後味を引き締める。
 ちなみに、グラスに注ぐと色は明るい黄金色だ。

 缶に「白ワインのように香るホップ ネルソン・ソーヴィン」と書いてある通り、本当に白ワインを思わせる味と香りだ。
「果実のように香るホップ ハラタブラン」という宣伝文句にも偽りは無く、飲んでいて本当に果実を感じる。

 飲み始めには「苦くなくて、甘くフルーティー!」という印象だった。
 しかし飲み進めるにつれ、程良い、上質なホップのビターさが感じられるようになり、それが心地良い余韻を生む。
 通常のヱビスとはまるで違う、格段の美味さがある。
 少し前に紹介したプレモル秋〈香る〉エールや銀座ライオンSPECIAL同様、これも限定醸造だが、「限定品のビールは、何故ここまで美味いのだろう」と、その出来の良さに感動しつつ、同時に今後も飲み続けられない悔しさも抱きながらグラスを空けた。

 名前は“格別の乾杯”で、メーカーは「乾杯を華やかに彩るヱビスです」と言う。
 しかし乾杯に使ってゴクゴク飲むと、通常のヱビスより軽やかで喉越しも良いものの、甘さやフルーティーさよりホップの苦さが強く感じられる。
 喉を潤す為の最初の一杯に飲むのではなく、ゆっくり、じっくり、味と香りを堪能しながら飲む方が、白ワインを思わせる葡萄の果実のフルーティーな香りや甘さ、品の良い繊細な味わいを堪能できる。
 これは凄いビールだ!

 ビールなのにまるで白ワインのようで、葡萄を主体とした果実の味わいを感じさせ、そして甘くほろ苦い。
 繰り返すが原料は麦芽とホップだけなのに、どうしてこんなに多彩で華やかな味と香りが出せるのか、その事に感動させられる。
 ビールという飲み物の奥深さに、改めて驚かされた。

 この“格別の乾杯”は、ヱビスのジョエル・ロブションのシリーズの中で最も個性的な、そして個人的に最も好きな一本だ。
 と言うより、これまで飲んできた様々なビールの中でも、五本の指に入る銘酒だった。
 これが限定醸造で、今後も飲み続けられないと言うのが、本当に残念でならない。
 とにかく褒める言葉しか見つからない、本当に美味しいビールだった。

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辺野古の海の埋め立て強行と今の本土の日本人の民度

 これぞ「アベ政治の象徴」とでも言おうか。
 沖縄の辺野古の美しい海が、安倍政権の強行により埋め立てられ始めた。
 あの青く美しい海が汚されてゆく光景は、今の日本の政治や社会の状況に、実に見事に重なる。

 米軍普天間飛行場の辺野古への移転について語る前に、まず筆者の政治的スタンスを明らかにしておきたい。
 筆者は自由主義者で、かつ根っからの個人主義者であり、全体主義は右であれ左であれ反吐が出るほど嫌いである。
 だから旧ソ連や今の中国や北朝鮮の共産党も、今の右翼たちが賛美する天皇主権で軍国主義で侵略を繰り返したかつての大日本帝国も、全く同じように憎悪している
 右でも左でもなく、とにかく自由が好きで“個”を大切にして欲しいのである。
 ゆえに「知識人はほぼサヨク」だった学生時代には、左のイデオロギーを押しつける教師や大学教授に食ってかかって反論し、そのせいで同級生から「コチコチの右翼」と呼ばれてきた。
 そして時代は変わり、右傾化が進んでかつての左翼がほぼ絶滅した今、筆者の憎むべき敵は、安倍政権とその支持者ら(日本会議や神道政治連盟に属する者や、過去の歴史をねじ曲げて恥じない物書きども、さらにそれを支えるネトウヨ)となっている。

 何しろ“個”を重んじる個人主義で、自由主義者でもある筆者だから。
 安倍首相と自民党が出した憲法草案で、個人から“個”を削ってただの“人”にしようとしている点を見て、「自民党はもう駄目だ、20世紀の間はずっと支持してきたし、それ以後もある程度期待もしていたけれど、もう見限ろう」と決意した。
 そこに国民一人一人をそれぞれ違う「個人」として重んじるのではなく、皆まとめて同じ「人」として扱おうという、全体主義的な精神が見え透いているからだ。
 国民はみな一人ずつ違う唯一無二の“個人”なのか、みな同じただ“人”で良いのか。
 その違いに、“個人”を“人”に変える怖さに気付かない国民は、はっきり言うが大馬鹿だ。
 それに気付いていない日本人が多いという現実が、「反日」だの「非国民」だのという過去の忌まわしい言葉が当たり前に使われている、今の安倍政権下での日本の右傾化の証拠でもある。

 繰り返すが、筆者は自由主義者で個人主義で、全体主義は右も左も大嫌いだ。
 そして自分では、昔からずっと左右のほぼ真ん中に立っているつもりでいる。
 だが個が無く周囲に流されやすく、皆で一緒に右や左にブレやすいこの国、戦前戦中には天皇を神、自国を神の国と信じて「鬼畜米英!」と叫んで戦争に突っ走りながら、いざ戦に負ければ「ギブ・ミー・チョコレート!」と媚びて皆でサヨクになり、そして今また「ニッポン、凄い!」と右に戻りかけているこの国で、中道を貫き続けるのは実に困難だ。

 真ん中に立つ者は、左に立つ者には“右”に見え、右に立つ者には“左”に見える。
 おかげで筆者は全く変わらず同じ主張をし続けながら、左翼とリベラルが強かった時代には「保守反動の右翼」と非難され、アベ政治が長く続く今は「反日のサヨク」と罵倒されている。
 これまで筆者は、左翼と右翼の両方に叩かれ続け、そしてそれに耐えて自分を曲げずに生きてきた。

 こんな筆者だから、日本人の多くがバカに見えて仕方がない。
 日本人とは、よくもまあ信念も無く、ころころ右や左に立場を臆面もなく変えられるものだと、昔から呆れ続けていた。
 それゆえかつては左がかった日本人に、『エヴァンゲリオン』のアスカのように「あんた、バカぁ!?」と居丈高に噛みついて。
 そして少しは大人になった今では、戦前の日本を美化したがる“右”の日本人たちを白い目で見て、『機動戦艦ナデシコ』の星野ルリのように「……バカばっか」と呟いている。

 さて、以上のような生き方をしてきた筆者は、日米の軍事同盟そのものには賛成だし、狂犬そのものの北朝鮮や、軍事的にも脅威を増しつつある中国に対抗する必要も「ある」と思っている。
 アメリカも、決して良いばかりの国ではない。
 正義を御旗に武力介入したイラクやアフガニスタンでは、多くの罪もない民間人も殺している。
 特にトランプ政権は自国第一主義をむき出しにしているし、素直に「安心して頼れる相手だ」と思っている人は、あまりにもウブで人が良すぎる。
 しかし北朝鮮や中国よりは遙かにマシだし、その脅威に日本のみで脅威に対抗できると思うのは、かつて中国とアメリカ両方との戦争を決意した大日本帝国と同じくらい愚かだ。

 あの「話せばわかる」と言った犬養毅首相だって、乱入して来た青年将校に「問答無用!」と殺されている。
「こう思いたい」とか「こうであるべきだ」という理想や理念はどうあれ、現実の世界には、話し合いの出来ない“狂犬”のような存在は、間違いなくいるのだ。
 だからそれ相応の武力が無ければ、話し合いすら不可能だ。

 無論、戦争は最後の手段であって、極力避けねばならない。
 しかし「いざ!」という時の備えがなければ、国際紛争を解決するのに最も大事な話し合いすら出来ないのが現実だ。
 それゆえ「独力では中韓に対抗できないのだから、アメリカとの軍事同盟はやむなし」と考えている。
 だが、米軍普天間飛行場の辺野古への移転と埋め立てについては「間違っている!」と、確信を持って言い切れる

 現実問題として、やはり日本はアメリカと軍事的にも組まねばなるまい。
 問題は、その組み方だ。
 何でもかんでも「アメリカ様の仰せの通りに」というのでは、独立国として情けなさすぎる。
 いや、実は日本は今もアメリカの占領下にあるのだろうが、たとえ名目上でも対等な独立国であるという気概を見せろと政治家、特に政権与党の政治家に言いたい。
 それでこそ、安倍政権と右翼の大好きな“愛国者”というものだろう。

 ところが事実はどうか。
 日本の右翼は、中国や朝鮮に対しては口を極めて罵倒し、かつて侵略や植民地支配をした過去の負の歴史に触れるだけで「自虐史観だ、反日だ!」とキレて、正しい歴史をねじ曲げる。
 中韓にはとことん言いたい放題のくせに、アメリカ様にはいつも言いなりで、文句の一つも言わないどころか、まるで米軍の雇われ用心棒のように、アメリカ軍を批判する日本人を「非国民!」と罵倒する有り様だ。
 そして与党や維新の政治家も、基地に反対する沖縄の人たちの土人呼ばわりをも容認している。

 例えば基地を含め米軍専用施設は日米地位協定のもとで管理・運営され、その運用に国内法は適用されず、立ち入りにも米軍の許可が必要だ。
 つまり日本国内の米軍基地は、治外法権の状態なのだ。
 だから米兵の犯罪にも、日本の警察はろくに対応できないでいる。
 米兵や米軍関係者に日本人がひき逃げされ、あるいは日本の女性がレイプされても、米軍の“好意”に縋らねば、日本は何もできない。
 そうした状況の中で、多くの米軍基地が集まる沖縄では、米兵による犯罪が多発している。
 同胞が外国兵の犯罪被害に遭い、あるいはレイプされたりしたら、愛国者なら激怒する筈だ。
 しかし米軍の犯罪に対して、「日本の右翼が怒って抗議運動をした」という話を、少なくとも筆者は聞いたことがない
 中韓や政治的立場の違う同胞は遠慮なく罵倒するが、アメリカ様には決して逆らわないし、たとえ同胞の女性が米兵にレイプされても「運が悪かった」で済まして見てみないふりをする。
 これが日本の勇敢な右翼の愛国者wwwwだ。

沖縄の米軍基地②

 沖縄県にはその“治外法権”の米軍専用施設が31もあり、その総面積は沖縄本島の約15%の面積を占めている。
 自分の住む都道府県の15%が日本の力が及ばない米軍の施設で、米軍関係者が貴方の周囲にもうようよしており、犯罪を犯した米兵は基地に逃げ込む。
 そんな状況を、沖縄県以外に住む貴方は想像できるだろうか。
 そもそも、日本を北朝鮮や中国などからの脅威から「守って下さる」米軍の施設の70%以上が、何故沖縄に集中しているのか
 それは「軍事上の必要性から」ではなく、すべて歴史と政治の結果なのだ。

 百田尚樹という一部の層に非常に支持されている作家が、沖縄の米軍基地と住民の関係についてこう公言した。
もともと田んぼの中にあり、周りは何もなかった。基地の周りに行けば商売になると、みんな何十年もかかって基地の周りに住みだした
 そして「住んでいた場所に基地が引っ越してきたわけではない」と。

 馬鹿と無知にも程がある。
 百田尚樹に問おう。
 沖縄に、いつ米軍基地が出来たのか?
 
そして沖縄には、元々人が住んでいなかったのか?
 
さらに問う、沖縄に上陸した米軍は、わざわざ人も住まない不便な辺境地に基地を造ったのか?

 答えを言おう。
 沖縄には、元々八十万もの民間人が住んでいたのだ。
 そこに1945年4月、アメリカ軍が侵攻して上陸し、住民を追い払って、元は町や村だった要所に基地を造ったのだ。
 普天間飛行場も含め、多くの米軍の基地や施設は元々そこに住んでいた住民たちの土地を強制的に奪って造られたのだ。
 沖縄の多くの土地で住民は収容所に入れられ、終戦後に故郷に帰ることを許された時には、既に基地が集落を占拠していて、己の土地に立ち入る事すら許されなかった。
 それでやむを得ず、米軍から割り当てられた周辺の土地に住み始めたのだ。

 だから米軍基地の多くは街の真ん中や近くにあり、ショッピングセンターや公園、道路を造るなど、沖縄の人たちにとって暮らしやすい街をつくることが難しくなっている。
 さらに米軍の飛行機やヘリコプターの事故が起きたり、戦闘機などの騒音で夜も眠れなかったり、学校の授業で教師の声が聞きづらくなってもいる。
 また、米軍基地から飛行機などの燃料油が漏れて川や海を汚し、沖縄の豊かな自然環境を壊しているなど、いろいろな問題が起きている。
 米軍の兵隊が起こす犯罪もまた、大きな問題の一つだ。

 こうした史実と現実を無視して「基地ができた後に商売になると人が住み出した」と言うなど、沖縄の方々にとっては断じて許し難い行為だ。
 百田尚樹のこの発言を、筆者は同じ日本人として恥ずかしく思うし、家や田畑を米軍に奪われた沖縄県民の方々に、本土の日本人として心から詫びたい。
「銃剣とブルドーザー」という言葉は有名な話で、沖縄を少しでも知る人なら、沖縄の人は好きで土地を米軍に手放したのではなく、武力で脅され力ずくで奪われたのだという事実を承知している。

 作家は、ものを書く前にはまず資料を緻密に調べるのが普通だ。
 調べずにものを書いたり発言したりは、まずしない。
 少なくとも、まともな物書きならば。
 筆者は百田尚樹が、沖縄の住民が米軍に武力で無理矢理に土地を奪われた事実と言うより常識を、「知らなかった」とは思わない。
 知っていて、あえて基地に反対する沖縄の人たちを貶めたのだ、アメリカ様とその手先の安倍政権の味方をするつもりで

 沖縄と基地の歴史を、もう少し語ろう。
 日本が独立を回復した後も、沖縄はアメリカの占領下に置かれた。
 そして日本が占領状態から回復した後、そのせいで沖縄の米軍基地は増えたのだ。

 常識で考えて貰いたい。
 米軍基地はただ騒音を出し、飛行機やヘリの墜落など危険な事故も起こすだけではない。
 米兵は日本人に犯罪も犯し、しかも例の“治外法権”で、日本の警察は手を出せない。
 安全保障上「必要なものだ」と頭でわかってはいても、本音では米軍の基地や施設は自分の住む地区には来て欲しくない、いわば“迷惑施設”である。

 だからサンフランシスコ講和条約が発効して日本が占領状態から回復した後、日本国内で反米軍基地運動が起きた。
 右から左へ、そして左から右へと大きく振れやすい例の日本人の特性で、今から想像できないほど終戦後の日本は左翼的だった。
 反戦のムード、軍隊そのものに対する嫌悪感も強かった。
 それで日本に“配慮”したアメリカは、日本国内にあった米軍基地のうち、可能なものを占領を続けていた沖縄に移した。
 1952年に本土に13万5千ヘクタールあった日本国内の米軍基地は、1962年に3万ヘクタール、沖縄が復帰した1972年には1万9699ヘクタール縮小した。
 代わりに沖縄の米軍専用施設面積はさらに増え、その割合は今の時点で沖縄7割、本土3割となっている。

 都合の悪いことはすぐに記憶から“消去”して「なかったこと」にできる右翼以外の、三十代以上の真っ当な日本人なら間違いなくはっきり覚えていることと思うが。
 1995年に沖縄で、米兵が日本人の少女をレイプするという事件が起きた。
 その米兵は3人の黒人で、被害者の少女は当時まだ小学生だった。

 同胞の小学生の少女が、3人もの外国兵に輪姦されたのだぞ!
 激怒しない日本人こそ「非国民で反日」と、少なくとも筆者は思う。
 だが寡聞にして筆者の知る限り、事件に激怒したのは右翼たちが「左翼」と呼ぶ普通の人たちで、本土の右翼は殆ど怒りも動きもしなかった。
 これが愛国者を自称する、日本の右翼の正体である。

 ともかく、その少女暴行事件に対する怒りが(少なくとも沖縄の)普通の人たちに広がり、当時の橋本龍太郎首相が、当時の太田昌秀沖縄県知事の掲げた「普天間飛行場の即時無条件返還」の要求を(これも当時の)モンデール駐日アメリカ大使に求め、そして普天間基地の返還が決定したのだ。
 繰り返すが返還に関する条件は無く、「辺野古に移設など、全く決まっていなかった」と、当のモンデール大使が今も明言している。
 だから普天間を返還する代償に辺野古の美しい海を差し出す必要など、今も全く無いのだ。

 もしもアメリカが「辺野古の代わりの飛行場を差し出せ!」と圧力をかけているなら、例の少女を暴行した米兵の所業を、アメリカに思い出させてやれば良い。
 韓国など、七十何年も前の、「日本軍による強制」だったのか、「ある種の売春婦」だったかも定かでない慰安婦の問題で、韓国のメンツを立て日本がお詫びもして「不可逆的に解決した筈」なのに、また蒸し返して来ているではないか。
 安倍政権を熱心に支持している日本の自称“愛国者”の諸君らには、「韓国のあのしつこさを、少しは見習ったらどうかね?」と言いたい。

 それはともかく、七十数年前の韓国人従軍慰安婦の問題は間違いなく不可逆的に解決しているが、たった二十数年前の沖縄の少女暴行事件による「普天間飛行場の無条件の返還」の約束は、明らかにまだ果たされていない。
 にもかかわらず安倍政権は、本土のどこかならまだともかく、事もあろうに同じ沖縄の、辺野古の地と海を米軍に差し出そうとしている。
 これを「売国」以外の、どんな言葉で表現すればよいのだろうか。

 わかっている。
 あのトランプ大統領の言動を見れば、アメリカ・ファーストで約束など平気で破り、沖縄の少女暴行事件など忘れたフリして代わりの飛行場を求めてきかねない。
 筆者は「長いものには巻かれろ」という言葉は大嫌いだが、のび太はジャイアンには逆らえないのが現実だ。
 だがもしも代わりの飛行場を米軍に差し出さねばならぬのなら、せめて沖縄以外の都道府県から土地を差し出すべきだ。

 もし日米の軍事同盟と米軍基地が、日本の安全保障上必要不可欠なものだとしたら。
 国土の僅か0.6%に過ぎない沖縄県に、七割以上もの基地や施設を押しつけるのは、絶対に不公平で道理にも合わないし人道にももとる。
 痛みは、日本国民皆で公平に分け合うべきだ。

沖縄の米軍基地③

 普天間を返還する代わり、同じ沖縄の辺野古の海を埋め立てて差し出す。
 これでは安倍政権が約束している「沖縄の負担軽減」に全くなっていないし、沖縄の人の心にも全く寄り添っていない。
 現実には「沖縄の痛みを増し、沖縄の人々の心を逆なでしている」としか言えない。
 そしてその安倍政権のお先棒を担いで、「基地の周りに行けば商売になると、みんな何十年もかかって基地の周りに住みだした」などと大嘘を吐いて沖縄の人を侮辱する百田尚樹のようなゲス野郎まで出て来る始末だ。
 百田尚樹のような輩(人とは、あえて言いたくない)が同じ国に日本人として存在する事を、筆者は心から恥じる。

 百田尚樹は、ウーマン村本さんに「ド極右クソハゲの大嘘つき作家」と非難され、村本さんを告訴すると騒いでいたらしい。
 確かに問題とされた非難のうち、「ハゲ」と個人ではどうしようもない、肉体的な欠陥をあげつらった点は良くないし、謝罪するべきだろう。
 しかしそれ以外の、「ド極右」で「クソ」な「大嘘つき作家」というのは、紛れもない事実だ。
 村本さんは百田尚樹を「ド極右クソハゲの大嘘つき作家」ではなく、「ド極右クソゲスの大嘘つき作家」と評するべきだったのだ。

 ちなみに百田尚樹は、フジテレビの番組に出演した際、「わたしも、ノンフィクション書くとき、平気でいっぱいウソ入れてます。ほんまにそのまま書いたら、おもろない」などと明言し、さらに幻冬舎から出された『殉愛』をめぐる裁判でも嘘が暴かれ、名誉毀損が確定している
 さらにこの前の沖縄知事選挙で、百田尚樹は「沖縄で基地反対派が女児を暴行」とのデマを拡散させていたという。
 そして沖縄の高江での抗議行動に対し、そのテント村に漢和辞典(中国語辞典ではない!)があったからと、抗議行動に中国人が関与したかのような発言もしている。
 また百田尚樹は、お茶の水女子大がトランスジェンダーの受験生の入学を許した事を揶揄して、「よーし今から勉強して入学を目指すぞ!」などと言うような人間性の持ち主でもある。
 この百田尚樹の言動を見るだけでも、今の日本の右翼がどのような品性と知性の持ち主で構成されているかが、実によくわかる

 このような大嘘つきのゲス野郎が歴史をただ語るだけでも腹立たしいのに、大々的に広告を打って『日本国紀』などを出版しているのが、今の安倍政権下の日本の現状なのだ。
 そんな中で「普天間の無条件での返還」の約束が反故にされ、辺野古の海が埋め立てられている。
 ちなみに百田尚樹の『日本国紀』を出版した幻冬舎の社長の見城氏は、菅官房長官とも会食しているという。

 マスコミの世論調査の結果は、そのマスコミがどう言い訳しようが、当の新聞社なりテレビ局の政治的なスタンスの影響が間違いなく見られる。
 安倍政権に好意的なマスコミの世論調査では首相の支持率も高めで、政権の政策にも比較的好意的な数字が出る。
 そして政権と距離をとるマスコミ世論調査の結果は、その逆になる。
 安倍政権には批判的な毎日新聞の、12月17日の世論調査で。
 辺野古の海の埋め立てに反対する国民が56%というのは、筆者から見ればまあ当然か、数字がまだ低いくらいに思える。
 それより筆者が“今の日本国民”に失望させられたのが、辺野古の強引な埋め立てに賛成する人が、27%もいるという現実だ。
 27%と言えば、四人に一人である。
 つまり四人に一人の日本人が、「米軍基地は沖縄で良し、本土には移すな」と思っている……ということだ。

 その「米軍基地は沖縄で良し」と考えている、安倍政権を熱心に支持している人たちの声を、ネットで見てみたが。
 彼らは皆、口を揃えてこう言う。
「米軍基地が無くなったら、沖縄はすぐ中国に取られる。米軍基地が無くなったら一番困るのは、沖縄の人なのにwww」
 つまり中国が明らかに日本の領土である沖縄の侵略を企てていて、基地が無くなればすぐ攻めて来ると、本気でそう信じているのだ。
 馬鹿で無知デスね、本当に。
 軍事を語るなら、せめて「軍事の常識くらい知っておけ」と言いたい。

 あのですね、沖縄のアメリカ海兵隊は、沖縄を守る為にいるのでは無いのデスよ。
 沖縄のアメリカ海兵隊に、そもそも侵略を企てて上陸してきた敵軍を迎え撃つ装備は無いのだ。
 アメリカの海兵隊が、何の為に沖縄にいるのか。
 それはズバリ、「東アジアで有事の際、台湾や韓国にいるアメリカ人を救い出す為」なのだ。
 トランプ大統領も言っているように、アメリカは常に「アメリカ・ファースト!」なのだ。
 で、安倍政権による戦争法案成立の結果、その際には自衛隊も「台湾や韓国にいるアメリカ人の救出」に協力させられることになるだろう。
「アメリカ様は、沖縄を守る為に沖縄に居て下さる」だなどと、余りにもお人好し過ぎるし、「だから感謝して、アメリカ軍の騒音や事故や犯罪くらい我慢しろ」だなどと、余りにも馬鹿で売国的で自虐的過ぎる。

 何故、国土面積の僅か約0.6%しかない小さな沖縄県に、日本全国の米軍専用施設面積の70%以上が集中しているのか。
 その点に国防上の観点でも不都合が無いか、疑問に思う人が少ない現実が不思議だ。
 例えば日本の脅威となる“仮想敵国”としては、中国や北朝鮮が挙げられるが。
 ならば何故、政権や右翼の見解では「日本を守って下さっている筈」の米軍の基地や施設を、もっと日本海側や九州北部などにも分散して置かないのか、実に不思議である。

 例えば北朝鮮は過去には新潟県などで拉致を繰り返し、今は日本海の大和碓で日本の漁場を荒らしまくっているが。
 こう言ったら新潟県の方がお怒りになるだろうが、もし米軍基地が佐渡や新潟にあって警戒していたら、北朝鮮の工作船も拉致しに来にくかっただろうし、今、漁場を荒らしている北朝鮮の漁船も、少しは遠慮したのではないか。
 経済制裁を逃れようとする北朝鮮の“瀬取り”に対する監視も、北陸や山陰などの日本海側に沖縄並みの米軍の基地があればしっかり出来る筈だ。

「中国はまず沖縄に攻めて来る」
 安倍政権の支持者と右翼が何故そう信じ込んでいるのか、筆者には理解できない。
 九州北部の方が中国に近い筈だし、もし中国が攻めて来るとしたら「九州のそれ以外の土地に来る」という可能性は、何故考えられないのか、それが不思議だ。
 例えば元寇は壱岐や対馬、そして博多に攻めて来たではないか。

 確かに沖縄は、かつて中国の朝貢国だった。
 しかし今は国際的に日本領と認められているし、沖縄に攻めて来たら間違いなく「侵略で戦争行為」と見なされる。
 右翼は、まるで何とかの一つ覚えのように、米軍基地が減ったら「中国にすぐ取られる」と言うが。
 攻め取ったら戦争になり、国際的にも「侵略行為だ!」と非難を浴びるのは、沖縄だろうが、壱岐や対馬や博多だろうが、全く同じだ。
 そして「侵略したと責められずに、沖縄を攻め取ること」など、現実的に全く不可能だ。
 右翼の言うように中国が沖縄を攻め取ったら、間違いなく日中戦争になる。
 そして日本は中国の貿易相手で欠かせない市場なのだが、その日本に簡単に戦争を仕掛けるほど中国人がアホだとは、少なくとも筆者には思えない。

 仮に、もし北朝鮮や中国が本当に攻めて来るとしても。
 数多くある原発や政府機関など、日本には守らねばならぬものは沖縄の他にも幾らでもある。
 なのに何故、安倍政権を支持する日本人は「米軍の基地と施設は、まず沖縄に置くべき」、そして「それに反対するのは、反日で左翼のプロ市民」と思いこんでいるのだろうか。

 もちろん沖縄も軍事的に重要な要衝だし、自衛隊だけでなく、米軍の基地も幾つかあっても良い
 しかし国土面積の僅か約0.6%の沖縄県に、三十を越える米軍の基地と施設があり、その面積は本島の15%を占め、それは日本の米軍専用施設面積の70%以上になるという現実は、明らかに「米軍基地の過密」だしおかしい
 実際に戦争が起きたとして、現状では沖縄にまとめてミサイルを打ち込めば、在日米軍に大打撃を与えられる。
 だから実際に戦争が起きた場合を考慮しても、米軍の基地と施設は本土の各都道府県にも分散させた方が良い。

 断言するが、狭い沖縄にこれだけ米軍の基地や施設が集中しているのは、「他の都道府県が、米軍基地を引き受けようとしないから」でしかない。
 その「米軍が日本にいないと不安だが、近くに基地があるのはイヤ」という本土の日本人のエゴが、銃剣とブルドーザーで奪った状態のまま、沖縄に基地と施設を押しつけ続けているのだ。

 だから米軍普天間飛行場の返還の問題も、本来なら安倍首相が“愛国者”らしく「1995年の少女暴行事件を思い出せ。その時に、無条件での返還が決定した筈ではないか」と突っぱねてただ返させ、辺野古は差し出さねば良いだけの話なのだ。
 韓国だろうがアメリカだろうが、国と国の約束は守って貰わねば困る。
 だが、どうしても「トランプという“ジャイアン”には逆らえないよ」と言うのなら、例えば地縁と血縁と人脈を頼って説得して、地元の山口県のどこかでも差し出せば良い。
 そうではなくて、「普天間は返すけど、代わりに辺野古は取り上げて海は埋め立てね」だと!?
 ねえ、これのどこに「沖縄県民の心に寄り添って」いる部分があるの?
 馬鹿にして、さらに踏みつけているようにしか、少なくとも筆者には思えない。

 しかしそれ以上に腹立たしいし「オマエはそれでも赤い血の流れた人間か?」と本気で問い糺したくなるのが、安倍首相を熱心に支持し、辺野古の埋め立ても賛成する「四人に一人いる右翼の日本人」どもだ。
 こんな日本人どもがいるから安倍政治も続くし、本土と政府の沖縄イジメも終わらないのだ。
 ただ安全に、平穏に暮らしたい。
 そう願う沖縄の人の心すら理解できない、「基地はあってほしいが、近所はイヤ」という本音を「米軍基地が返還されれば、すぐ中国ガ──」という脅し文句で押し隠して基地を沖縄に押しつけようとする、エゴイズムと無知と無恥の塊のような“ヤマト”の人間が大勢いる現実が、同じ日本人として悲しいし、恥ずかしいし情けない。
 こんなアベ政治が続く、いや「続けさせている」ような民度の低い今の日本に、明るい未来など存在するのだろうか。

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空を見上げてみました

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 明日から、会社や官庁はお休みですよね。
 休めないお店に勤めている方々、警察官や消防や救急などの方々には、「ご苦労様です、申し訳ありません」と心から言いたいです。

 警察や消防や救急医療の方々に休まれてしまうと困るのですが、お店はもう少し休んでも良いような気がします。
 私の行きつけの農協系のスーパーは、一月三日までしっかり休みます。
 他のお店も、最低元日くらいは休むべきだと、私は思います。

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空と太陽

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 皆さん、当然、年賀状はもう出し終えましたよね?
 私は駄目なんです、いつも書き終えるのが遅くて……。
「年賀状、貰うのは嬉しいのだけれど、書くのはメンドクサイ」という怠け者なので、書き終えるのがついつい遅くなってしまうんです。
 と言うより、面倒さが先に立って、そもそも書き始めるのが遅くて、二十日が過ぎてからようやく準備を始める有り様だから、いつも間に合わないわけです。
 この怠け癖、来年こそ何とかしたいのですが……。

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高い青空

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 自分は何故こんなに猫が好きなのだろうと、時々考えます。
 そしてたどり着いた結論が、「似ているから」という事です。

 気まぐれだし、気ままだし、群れを作るのが嫌いで単独行動が好きで。
 そして人の言う事も聞かないし、しつけようとしても無理だし。
 まさに私そのものなんですよ、猫は。

 だから人相(猫相?)が悪くて可愛げの無いドラ猫を見ると、つい自分を見るような気がしてしまいます。
 可愛げのないドラ猫、大好きです!

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青空に緑はよく映えます

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 私は「読めている空気も平気で無視する」変わり者だし、しかも宗教ギライの無神論者ですが。
 そして彼女もナシですが。

 でもイブの晩には、毎年チキンとケーキを食べます。
 だって、どちらも大好きなので……。

 チキンはともかく、男でケーキが好きというのは、少数派でしょうね。
 私、飲み物で甘いものは苦手なんですよ。
 コーヒーも紅茶も砂糖なしで飲みますし、自販機でも絶対に甘い飲み物は買いません。
 自販機で買う飲み物は、いつも水か爽健美茶です。
 なのにケーキだけは、何故か好きなんです。
 太るとわかっていても、つい食べてしまいます。

 実は中性脂肪値の問題で、「ケーキとかクリームとか食べるな!」と医師から言われているんですがね。
 それでもたまのクリスマスくらいは、食べてもいいですよね、ケーキ。

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青い空

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 今日はクリスマス・イブです!
 しかも休日です!!
 こんな日に若い社員に休日出勤や残業を命じる上司は、はっきり言って“鬼”デス。

 と言いつつ、休日出勤を命じられようが、残業させられようが、私は全然困りません。
 何せ独り身で、彼女もナシですから( ノД`)シクシク…。

 でも、独りでも寂しくないんだからねっ!
 強がりじゃないです、変な女と付き合うくらいなら、猫を相手にしていた方がずっとマシだから。

 猫さえいれば幸せ。
 これが強がりでなく本音なのだから、結婚できないわけデス。

 これまでの彼女全てに、「あたしと猫と、どっちが大事なの!?」と詰問されてきましたが。
 口では「猫と人とは、比べられないし……」とか言い逃れて来ましたが、本音では「猫が大事」なんです、マジで。

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安価なウイスキー(サントリー・レッド)を冷凍して飲んでみた

 筆者は基本的に、酒をキンキンに冷やすのは好まない。
 ビールだって「キンキンに冷やして、喉越しでゴクゴク」ではなく、「程々に冷やして、ゆっくり、じっくり味わいながら」飲んでいる。
 だから大好きなウイスキーも、ロックではまず飲まない。

 酒だけでなく飲食物は、冷やすと香りと甘味が感じにくくなる。
 それゆえ香りが魅力の一つであるウイスキーを、「氷を入れて冷やそう」とか、まず思えないのだ。
 筆者にとってお酒をキンキンに冷やすことは、「せっかくの香りを台無しにし、甘味も損なうこと」に他ならないからだ。
 だから「ウオッカなどの蒸留酒を冷凍させて飲む」という飲み方も知ってはいたが、あえてやろうとは思えないでいた。

 いや、過去に一度だけやってみた。
 筆者のお気に入りのウオッカのズブロッカを、冷凍させて飲んでみた。
 不味かった。
 ズブロッカは瓶の中に入れられているズブロヴァ草による、桜餅のような香りが魅力なのだが。
 冷凍するだけでなく、ただ氷を入れて冷やしただけでも、その折角の魅力的な香りが殆ど無くなって、ただのスピリッツになり果てていた。
 だから筆者は、お酒を冷やし過ぎて香りを損なうことを極力避けてきた。

 が、以前にも紹介した、オーセントホテル小樽のチーフバーテンダー野田浩史さんの著書によると、ブラックニッカやトリスのような安価なウイスキーは、冷凍すると極上味になるそうだ。
 冷凍しても凍らずにとろとろになり、「混ぜ物の雑味がとれて香りもまるくなり、高級感が味わえる」と。
 また、「冷凍ウイスキーのハイボールは最高です」とも。
 で、あの安物ウイスキーの代名詞、サントリー・レッドを冷凍させて飲んでみた。

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 野田さんは、安物ウイスキーも冷凍すると「香りもまるく」なるとおっしゃるが。
 冷凍してとろとろにしたレッド、残念ながら香りは殆ど感じられなかった。
 キンキンに冷やせば、香りは弱まるのだ。
 だから元々大したものではない香りが、冷やされたことで殆ど無くなってしまっていた。
 ただ、安物ウイスキーにありがちな、アルコールのツンツンした刺激臭も全く無くなっていた。
 野田さんはそれを、「香りもまるくなり」と表現なさっていたのかも知れない。

 飲んでみると甘さは殆ど無くて、味わいはただビターだ。
 しかし若いアルコールのキツさは驚くほど薄れ、ストレートでも抵抗なくスルリと飲める。

 ただ、冷凍した安物ウイスキーのストレートでの飲み方は、かなり難しい。
 いくら角が取れて丸い味になっているとは言え、度数39パーセントのウイスキーを、日本酒や焼酎のようにゴクンと飲むわけにはいかない。
 かと言って普通のウイスキーをストレートで飲む時のように、少量だけ口に含んで舌の上で転がして味わうと、たちまち口の中の体温で温まって、野田さんのおっしゃる安物ウイスキーの雑味やら、若いアルコールのキツい刺激やらが蘇ってくる。
 だから冷凍ウイスキーは、少し口に含み、そしてゆっくり味わったりせず早めに喉の奥に流し込み、クイッと飲んでしまうべきなのだ。
 ぼやぼや飲んでいて、ぬるくさせてはいけない。
 キンキンに冷え切っているうちに飲まないと、すぐに元の“不味い安酒”に戻ってしまうから。
 結果、ついピッチが早くなり量を飲み過ぎ、酔っぱらってしまうことになる。
 キツい酒をストレートでグイグイ飲んで早く酔っぱらいたい人には、この「安物ウイスキーを凍らせて飲む」という方法は、最適かも知れない。

 この冷凍したレッド、野田さんは「極上味に」なり、「高級感が味わえる」とおっしゃるが、筆者にはどうもそうは思えなかった。
 飲みやすく丸い味になるのは確かだが、香りも無ければ、味に深みやコクも感じられず、余韻にも欠けていた。
 私見だが、安物ウイスキーは冷凍すると「飲みやすく」はなるが、「美味しく」はならない
 安物ウイスキーは、冷凍しても所詮は安物ウイスキーでしかない。
「極上味にはならないし、高級感など味わえない」というのが、筆者の個人的な感想だ。

 ただ、この冷凍レッドのハイボールは、驚くほどスッキリしていて飲みやすかった。
 雑味や嫌味が全く無く、グイグイ飲むと実に爽快だ。
 とは言うものの、味と香りはとても薄い。
 スッキリ感は素晴らしいが、ウイスキーらしい味と香りには欠けている。
 だから筆者は、野田さんのように「冷凍ウイスキーのハイボールは最高です」とまでは言えない。
 が、それは筆者がハイボールにもウイスキーらしい味と香りを求めるからで、「自分は“ウイスキー”でなく“ハイボール”という飲み物が好きなのだ」という方には、本当に最高だろうと思う。
 ウイスキーでなくハイボールがお好きな方は、是非ともトリスやレッドなどの安物ウイスキーを冷凍してハイボールを作ってみてほしい。
 驚くほどスッキリした、爽快感のあるハイボールが楽しめるから。

 さて、飲み残した冷凍のレッドが常温に戻ったところで、それをストレート、トワイスアップ、1:2の水割りで飲み比べてみた。
 ストレートで飲んだ常温のレッド、これは酷い。
 まず匂いから不快なアルコール臭がツンツンするし、ただ苦いだけでなく味に濁りと言うか、冷凍した時には消えていた雑味が間違いなく感じられる。
 そして飲んだ後の余韻も、無きに等しい。
 試しにこのレッドを、トップバリュ・ウイスキーと飲み比べてみた。
 トップバリュ・ウイスキーとは、「モルトとグレーンが10%で、90%が廃糖蜜のスピリッツ」という、甲類焼酎にウイスキーの香りだけつけた、ウイスキーと呼ぶのも恥ずかしいゲテモノだ。
 驚くなかれ、常温でストレートで飲んでみたレッドとトップバリュ・ウイスキー、味と香りと余韻、すべての面で大差なかった
 むしろトップバリュ・ウイスキーの方が甘さがあって飲みやすいくらいだ。
 そのくらい、常温でそのままストレートで飲んだレッドは酷い。
 トワイスアップにすると、香りは弱いが若すぎるアルコールの不快な刺激も少しは弱まり、甘さやビターさなどの味がわかってくる。
 美味しくはないが、「我慢すれば飲める」というレベルだ。
 やはり味に雑味があり、ブラックニッカ・クリアのように味が“クリア”ではない。
 1:2の水割りにすると、味も香りも極めて薄くなる。
 が、ほのかに甘くビターで、日本酒や割った焼酎のようにスイスイ飲めるし、一応ウイスキーらしき味もする。
 しかしやはり雑味があるし、決して美味しくない。
 より安いブラックニッカ・クリアの方が、ずっと美味しい。

 サントリー・レッドはラベルには“Malty & Rich Flavor”と書いてあるが、実際には味は雑味ばかりで、刺激的なアルコール臭ばかりキツくて香りも痩せている。
 看板に偽りありの、「安かろう、悪かろう」の見本のような製品だ。
 ラベルにはさらに「1930年からの伝統的なクラフトマンシップによる傑作」とか英語で書かれているが、これがサントリーの伝統的なクラフトマンシップが作り出した傑作ウイスキーだとしたら、ジョークにしても笑えない。

 全国のウイスキー愛好者、とりわけサントリーを贔屓にしている方々に告ぐ。
 サントリーのウイスキー造りの伝統的なクラフトマンシップとやらと、それが産んだ“傑作”を知りたければ、山崎や響ではなく、是非レッドを飲んでみてほしい。
 レッドを飲めば、サントリーの精神がわかる

 さて、常温で飲めばストレートでもトワイスアップでも1:2の水割りでも酷い不味さのレッドだが。
 それでも冷凍すれば抵抗なく飲めてしまうし、冷凍レッドのハイボールの爽快感は魅力的に思えてしまうのだから、冷凍の効果は凄いと実感した。
 もし貴方が買った(貰った)ウイスキーが不味かったら、ただ捨ててしまうのはちょっと待ってほしい。
 是非それを冷凍して、ハイボールにして飲んでみてほしいと、心から思う。
 冷凍すれば、常温では激マズで最低なレッドですら、爽快なハイボールとして味わえるのだから。

 最後に、もう一言だけ。
 野田さんはブラックニッカもトリスもまとめて、同じ冷凍して飲むべき安価なウイスキーとして著書の『マッサン流「大人酒の目利き」』に、冷凍すれば「混ぜ物の雑味がとれて香りがまるくなり」と書いてらっしゃるが。
 サントリーのトリスやレッドはともかくとして、ブラックニッカには混ぜ物も無ければ雑味も無いと、筆者は確信している。
 ブラックニッカで最も安価でトリスのライバルであるブラックニッカ・クリアは、その名の通り味はクリアだ。
 確かにブラックニッカ・クリアは味も香りも薄く、ヘビーなウイスキー飲みには物足りない。
 ただブラックニッカ・クリアは使用しているモルトの割合が少ないだけで、グレーンもちゃんと樽貯蔵しており、混ぜ物を入れるとか、他社のように樽貯蔵ナシの穀物アルコールを“グレーン”と称して使うような国際的に見たインチキはしていないと、筆者は自らの鼻と舌で感じている。
 少なくとも筆者はブラックニッカに雑味を感じないから、常温でも普通に飲める。
 トリスやレッドを飲む時のような我慢は、ブラックニッカ・クリアを飲む時には必要ない。
 野田さんの著書には教えられるところが多かったが、安価なウイスキーを冷凍すれば「極上味」になり「高級感が味わえる」というのは大袈裟で言い過ぎだと思うし、トリスとブラックニッカと一緒にして、ブラックニッカにも混ぜ物と雑味があるようなニュアンスで書かれている点には疑問を呈したい。

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東海大学病院の理髪店と安倍政権の水道法改悪

 これはまだ前世紀だった頃の話だが、筆者は大病をして、神奈川県伊勢原市の東海大病院に二ヶ月半ほど入院したことがある。
 その際、五人の医師で七時間半もかけた大手術も受けた。

 それだけに、術前の検査も多岐にわたり、半月ほどかかったその様々な検査で、筆者は手術の前に疲れ切っていた。
 検査の多さと面倒さに、「手術が怖い」などという気持ちも薄れ、術前には「いいから早くスパッと切っちゃってくれ」くらいの気持ちになっていた。

 ただ、「大手術になる」という事は事前にわかっていて、術後は長く寝たきりになる事も予想されていた。
 だから筆者は、「手術の前に、髪を切っておこう」と思い立った。
 当分、髪を洗うどころか、とかす事すら出来なくなる事がわかっていた。

 伊勢原市の東海大学病院は実に大きな病院で、筆者が入院した当時、千二百人もの入院患者を抱えていた。
 千二百人と言えば、小さな自治体ほどの人口である。
 だから病院の一階と地下には、本屋やレストランや雑貨屋や食料品店や花屋などがズラリと並んだ、小さな“商店街”があった。
 そしてそこには、理髪店もあった。
 だから筆者は、手術の前日、躊躇わずにそこに行った。
 と言うより、髪を切りたい入院患者には、そこしか選択肢が無かったからだ。

 筆者がその伊勢原市の東海大学病院の理髪店に行った時、他に客は誰もおらず、店主とおぼしきオジサンが暇そうに新聞を読んでいた。
 で、パーマでなく散髪を頼んだところ、オジサンは店を出て、他の店でお喋りをしていた、細君とおぼしきオバサンを呼びに行った。

 お客が来たら夫婦で順番に交代でやっていたのか、それとも「パーマはオジサンで、散髪はオバサン」と役割を決めていたのか、そこのところは筆者にはわからない。
 ともかくその理髪店では、店内に店主らしきオジサンが居たにもかかわらず、オジサンは店の外からオバサンを呼びつけ、そのオバサンが筆者の髪を切ることになった。

 男で、しかも図書館や美術館のような静かな環境が大好き(テレビのバラエティ番組とか大嫌い)な筆者には理解できないことだが、女性にとって“お喋り”は、呼吸の次に大切な事らしい。
 だから女性はお喋りが出来ないととても辛く、無視は女性にとって非常に有効なイジメになるようだ。
 もし貴男の妻や交際している女性が、普段はうるさいくらいなのに貴男に話しかけなくなって無視のような真似を始めたら。
 貴男は間違っても「静かなくらいで快適だ」などと思ってはいけない。
 無視は女性にとってとても辛いことで、「話しかけない」というのは、その女性は貴男にとても腹を立てていて、酷いダメージを与える攻撃を貴男にしているつもりなのだ。

 さて、店主のオジサンに呼び戻され、熱中していた楽しいお喋りを中断させられて、筆者の髪を切らされた理髪店のそのオバサンだが。
 最初から不機嫌で無愛想だった。
 そして筆者が「明日、大きな手術をしてしばらく動けなくなるので、髪の手入れが楽なようにカットして下さい」と敬語で丁寧にお願いしたところ、オバサンは突然キレた
「アナタね! 髪には流れがあるの!! つむじから前にこう流れてるのにそんなこと出来るわけないでしょ!!!」
 それだけでなく、筆者の髪に対する無知を責める罵声が、続けてギャンギャン浴びせられた。

 理容業界の方にお尋ねしたい。
 大きな手術をするので、手入れが楽なようにカットして下さい。
 そうお願いするのは、キレられ罵声を浴びせられるほど無理なお願いなのだろうか?
 自分の髪の流れをよく知らない。
 それは大声で叱りつけられて責められなければならないほど、無知で恥ずかしいことなのだろうか?


 わかっている。
 問題の理髪店のオバサンは、女の人にとってこの上ない楽しみであるお喋りを中断された怒りと不満を、筆者に爆発させて発散したのだろう。
 しかしお喋りを中断させて呼びつけ、筆者の髪を切らせたのは、店で暇そうにしていた旦那だ。
 初めてその理髪店を利用した筆者は、そのオバサンとも初対面で、もちろん指名などしていない。
 腹が立つなら、後で亭主に当たれば良い。
 しかしその伊勢原市の東海大病院の理髪店のオバサンは、旦那でなく客である筆者に八つ当たりして鬱憤を晴らした
 接客業をする者として、本当にふざけた話だ。

 本当は、その場で言い返して怒ってやりたかったのだが。
 しかし筆者は翌日に大手術を控え、そしてその為の様々な検査と準備で疲れ切っていて、その気力も体力も無く叱られるままになり、お任せで髪を切られるままになっていた。
 普通、理髪店というと客と理髪師がいろいろお喋りを交わすものだが、筆者とオバサンはムッツリ、どちらもずっと無言だった。

 最後に少しは悪かったと思ったのか、そのオバサンは猫なで声で、「整髪料、つけてあげようか?」
 あげようか、だって?
「おつけしましょうか?」だろうが、客商売をする者としては。
 今さらとってつけたように機嫌など取られても嬉しくもないし、「あげようか?」などと恩着せがましく言われるのもムカつく。
 それで「いいです」と断ったところ、オバサンはまた顔色を変えて不機嫌になった。

 明日は大手術だからと話して整髪をお願いし、そのあげくに罵倒され、失礼でぶっきらぼうな対応を取られた上に、料金は街中の普通の理髪店と全く同額、カットだけで何千円も取られた。
 カットで980円とかの激安店で、こんな対応をされたわけではない。

 こんな態度で接客していながら、何故この理髪店がやって行けるのか。
 それはズバリ、「独占企業だから」だ。
 病院から外出できない千何百人もの患者に、理髪店はそこしか無いからだ。
 入院患者は、髪を切りたければその店に行くしかないから、どんな横暴も許される……というわけだ。

 街中の理髪店で「客に八つ当たりして憂さ晴らしをする」といった無礼を働けば、その店はたちまち潰れる。
 しかし伊勢原市の東海大学病院の入院患者にとって、理髪店はその一店しか無いから、客にどんな無礼を働こうが潰れようが無いのだ。
 その理髪店はただ、入店させ独占営業を許してくれている病院のお偉いさんの機嫌だけを取っていれば良いわけで、「病院長や事務長にヘイコラしても、客の顔は見ない」というわけだ。

 その大手術の前日に弱っていた時に八つ当たりしてさんざん罵声を浴びせてくれた伊勢原市の東海大病院の理髪店のオバサンの所業を、筆者は今も忘れていない。
 あのオバサンは、接客業でありながら何故平気でお客を罵倒できたのか。
 それはズバリ、他の理容店に行けない千何百人もの入院患者の理容を、その店が一手に独占していたからだ。
 だから言えるのが、「競争のない民間企業は、必ず腐り駄目になる」という事だ。

 と言うと、「競争のない公務員だって、腐るし駄目になるではないか」と反論されそうだが、それは少し違う。
 筆者の近い身内は自治体に勤めていて、筆者もそれに関連した仕事をしているが、市町村の役所に勤めるのはそう楽なことではない。
 何故かと言えば、「お前ら、市民の税金で食ってるくせに!」という罵声を、幾たびとなく浴びせられるからだ。
 特に市民と直に接することが多い部署にいる公務員は、市民から怒鳴られたり、理不尽に絡まれたりという経験を幾度となくしている。

 しかし「独占の、民間企業」は違う。
 例えば電力でも。
 独占で、住民はその企業に頼らざるを得ない状態にあるにもかかわらず、何かあっても「俺たちの税金で食ってるくせに!」と責めることは出来ない。
 だから業種が何であっても、特定の一民間企業がその地域のシェアを独占するのは、とても怖い

 安倍政権は、水道法の改悪を強行し、水道の競争なき民営化を可能にしたが。
 その時に真っ先に筆者の頭に浮かんだのが、あの伊勢原市の東海大学病院の理髪店のオバサンの怒り顔と罵声だ。
 その自治体の水道事業を、民間の一企業が競争の無い状態で、住民には他に選択肢の無い状態で、一手に請け負う
 この危険を無視して水道法の改悪を押し進めた政治家は余程も馬鹿で愚かか、水メジャーなど水を利権にしている企業からカネを貰った売国奴だ。

 非効率な点があるかも知れないが、地方自治体は非営利だし、公務員は公僕だ。
 しかし民間企業の第一目的は“営利”だし、社員は会社に仕えているのであって、自治体や住民にではない
 あの伊勢原市の東海大学病院の理髪店の夫婦が、病院のお偉いさんの顔色は見ても、客である入院患者には悪いサービス(八つ当たりと罵声つき)で高い料金を取り立てていたように、競争の無い状態での民営化は必ず利用者である民に害悪をもたらす
 にもかかわらず水道事業の民営化を押し進めたい安倍政権にただ怒りを覚えるだけでなく、その政権を支持する国民が四割もいる現実に、呆れを通り越して絶望すら覚える

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