空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

「恋愛すれば輝く」という、まやかし或いは戯言

 先月、毎日新聞で若い世代の癌について記事を連載していた。
 乳癌や子宮癌など女性特有の癌があるゆえに、特に若い女性は癌になると恋愛や結婚を躊躇う方が少なくないという。

 実は筆者も二十代の頃に下腹部に大きな腫瘍が出来てしまい、大学病院で七時間以上もの手術を受けて摘出した。
 残念ながらそれで完治したわけではなく、日常生活には大きな支障は無いものの、体に後遺症を残してしまった。
 だから若くして癌になってしまった方の辛さは、筆者にもわからないでもない。

 ただその癌にかかってしまった若い世代の、特に女性が恋愛や結婚を躊躇ってしまう事についての毎日新聞の記事に、いささか気になるものを感じてしまった。
 この9月13日の記事には、こう書いてある。

 闘病中でも「輝いていたい」と、恋愛に前向きな女性もいる。


 記事に取り上げられた癌患者に限らず、女性には「恋愛をすると輝く」と信じている方々が少なからずいる。
 だがもし男性が「恋愛をして輝きたい」と言ったとしたら、何かキモチ悪くないだろうか。
 いや、性別に限らず「恋愛をして輝く」という言い方や発想を、筆者は違和感以上の不快感をもって受け取る

 断っておくが、筆者は独身だが決して恋愛と無縁の人生を送ってきたわけではない。
 その筆者の実感からすると、「恋愛をすると輝く」という発想はあべこべなのだ。
 恋愛をするから輝くのではない、まず人として輝いているから異性も寄って来て恋愛が出来るのだ。
 間違えてはならない、これが現実だ。

 恋愛とは、まず相手があっての事だ。
 いくら本人が「したい」と思ったところで、当人に何らかの魅力がなければ出来るものではない。
 断言するが、男性であろうが女性であろうが、いくら恋をしても当人に魅力がなければ何も輝かない

 パナールというフランスの名車を造ったある技術者が、こう言った。
「仕事に打ち込み、詩の一つでも作っていれば、女などいくらでも寄って来るさ」
 筆者もそれに同意する。

 考えてみてほしい。
 異性のことばかり考え、異性の尻ばかり追っている者が輝いているように見えるだろうか?
 輝くというより、ただサカリがついてギラついているだけではないか。

 さらに聞こう。
 恋せずに自分の仕事に打ち込んでいる女性は、輝いていないとでも言うのだろうか。
 恋せずに趣味を持ち生き生きと活動している女性は、輝いていないとでも言うのだろうか。
「恋をしていない=輝いていない」という発想は、何とくだらないものだろうと筆者は呆れる

 断言するが、「恋をすれば、女は綺麗になる」などと言うのは、全くの戯言だ。
 元々お洒落でセンスの良い女性は、恋をしていなくても綺麗だ。
 恋でも趣味でも何かに打ち込んでいる女性もまた、恋とは無関係に輝いている。
 内から人間的な魅力がにじみ出ている女性もまた、恋愛していなくても人を引きつける魅力を発している。
「輝きたいから恋をする」などという発想は、そうした人としての魅力を無視した、愚かな恋愛至上主義に過ぎない。

 まず人としての魅力があるからこそ、人は輝き、異性にも好意を持たれるのだ。
 だから恋をしたければ、「まず自分の人としての魅力を磨け」と筆者は言いたい。
 仕事に頑張り、趣味に打ち込む。
 そうして人としての魅力を磨いていれば、恋など向こうの方から転がって来る。
 その人に魅力があり輝いているから異性とも親しくなれ恋も出来るのであって、恋をするから輝いて綺麗になるというのは、まるで話があべこべなのである。

 いくら恋をしたところで、仕事もダメで打ち込む趣味も無いような人としての魅力のない者は、少しも輝くわけがない。
 恋をしたければ、まず仕事を頑張るなり趣味に打ち込むなりして自分を輝かせろ。話はそれからだ。

 それにしても、世間の人達はなぜ恋をして、そして結婚しないと一人前とみなしてくれないのだろう。
 恋をしても別れる事もまたあるし、結婚しても離婚に至る事だって少なくない。
 恋せずに仕事に打ち込むのも良いし、趣味もまた恋と同じくらいに楽しい。
 恋愛も何度かしてきたが、「恋して結婚するのが一番の幸せ」とは決して思わない。

 そんな筆者のような人間が増えてしまうと少子化がますます進み、国としては困るのかも知れないが。
 それでも「人生、恋がすべてではない」と筆者は思う。
 独身者を「なぜ結婚しないの?」と問い詰めたり「早く結婚しなさいよ」と責めたりする風潮や、「女は恋をして綺麗になり磨かれる」と信じる恋愛至上主義者の存在は、恋愛以外の分野でも人生を充分に楽しめる人間には、少しばかり鬱陶しい。

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コメント


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色々ありますよ。

色々ありますよ。幸せの形は。

そして各々で異なって当たり前で
逆に同じだったら おかしいです。

一人で生きていくのも。
二人で生きていくのも。

どちらにも長所と短所があって
単にどちらを選ぶかという。

それだけの話です。

ただワタシは ぶっちゃけ
恋愛をしてみたいですよ。

「したことがない」ので
やらないと見えてこない
ことって有りますから。

一緒に呑む時にワタシに色々と
ご指導ご鞭撻ください。(笑)

ogotch | URL | 2016-10-22(Sat)09:28 [編集]


Re: 色々ありますよ。


> ワタシは ぶっちゃけ
> 恋愛をしてみたいですよ。
>
> 「したことがない」ので
> やらないと見えてこない
> ことって有りますから。

 本当に私は、女性を見る目がありませんで、恋愛では痛い思いを山ほどしてきました。
 だから正直、今も恋愛コワイです(苦笑)。
 何かお教えするどころか、山ほどの痛い失敗談しかできません。

 こんな私にただ一つ言えることがあるとすれば、「女性の容姿は間違いなく劣化するが、性格と人柄は変わらない」という事ですかね。
 よく「結婚したら変わった」と妻の変化について嘆く男性がいますが、それは女性が変わったのではありません。結婚するまで被っていた化けの皮を剥いだだけの話です。

 今のogotch様なら、きっと良い恋愛もできるのでは綯いかと思います。
 少し年下の、男の兄弟のいる女性など、お勧めですよ。

黒沢一樹 | URL | 2016-10-27(Thu)16:30 [編集]