空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

ジョエル・ロブション氏の名を槓したエビス二種

 食通では無い筆者はその名をまるで知らなかったが、ジョエル・ロブション氏と言えば三つ星を何度も獲得した、フランス料理の世界では超有名な巨匠らしい。
 そのジョエル・ロブション氏の名を冠したエビスが二種、限定醸造された。
 ジョエル・ロブション氏の名前を使っているからと言って、特に高いわけでもなかったので、早速購入して飲んでみた。

エビス華やぎの時間P1100331



 その二種のうち、まず“華やぎの時間”と名付けられた方だが、缶のプルタブを開けた途端に華やかな甘い香りが周囲に漂う。
 グラスに注いでみると、ビールは明るく綺麗な黄金色だ。
 飲んでみると全く嫌みなくスイスイ飲める。

 説明には、薫り高いネルソンソーヴィン種や、ドイツの伝統的なハラタウブラン種とハラタウトラディション種の「厳選された3種のホップの個性を引きだした」と書いてある。
 しかし決して苦すぎるという事は無く、ホップの苦味は爽やかで心地良い程度だ。
 そして苦味よりも、フルーティーな甘さの印象の方が強いくらいだ。
 だから「ビールは苦いから」と敬遠している人でも、充分に美味しく飲めると思う。

 冷蔵庫から出してまだ間もない冷たいうちは、スッキリした感じが際立つ。
 だが少し時間をおいてややぬるくなり、ひんやりとした程度になってくると、フルーティーな甘さや爽やかな酸味が程良く出てきてより美味しく味わい深くなる。

 メーカーはこのビールについて「乾杯や食前酒として、料理を華やかにひきたてる」と書いているが、軽やかで香り高く嫌味の全く無いこのビールは、確かに乾杯の一杯や食前酒として飲むのに良いだろう。
 しかし軽やかでスイスイ飲めると言っても、決して薄味というわけでなく、深い味わいやコクもしっかりある。
 そしてその味わいやコクは、少しぬるめになってからゆっくり飲むと、よりよくわかる。
 メーカーは乾杯してグッと一気に飲むことを想定しているようだが、筆者はこれを喉越しにゴクゴク飲み干してしまうのは少しもったいないように思う。
 軽く飲みやすいとは言え、厳選したホップを使用した麦芽100%の本物のビールだけあって、他の副原料入りのビールや、増してや新ジャンル酒などとは出来がまるで違う。

 筆者個人としては、もう少し重めで味の強いビールの方が好みなのだが。
 それでも軽めでありつつしっかりした味わいで、嫌味の全く無いこのビールは、とても良いビールだと思う。

エビス・余韻の時間P1100327

 さて、ジョエル・ロブション氏の名を冠したもう一つのエビス、“余韻の時間”も飲んでみよう。
 プルタブを開けると、爽やかで華やかな香りが広がる。
 グラスに注いでみると、こちらの方が“華やぎの時間”より明らかに濃い色。
 しかし飲んでみると、これもスッキリしていて飲みやすく、嫌味というものがまるで無く美味い。
 甘やかでフルーティーな香りもまた魅力的だ。

 熟した果実を想わせる薫りのホップ品種「モザイク」を使用、と缶の説明に書いてあるが、確かにこちらの方が“華やぎの時間”よりさらにフルーティーだ。
 で、ホップの苦味もこの“余韻の時間”の方が強い。
 しかし苦いと言っても決して苦すぎる事はなく、筆者には心地良い範囲内の苦味に感じられた。

 メーカーは「食事中や食後のくつろぎに、大人の時間を演出する」と書いているが、味やコクもしっかりしていて、“華やぎの時間”よりもやや重い感じだが、筆者は個人的にはこの“余韻の時間”の方が好きだ。

 また、この“余韻の時間”も“華やぎの時間”と同じで、冷たいうちはスッキリした味わいでスイスイ飲める。そしてぬるくなるにつれ、コクが感じられるようになり、味と香りが濃く深くなってくる。
 どちらも食事の邪魔にならないスッキリ感があるが、“華やぎの時間”の方がより軽やかで飲みやすく、“余韻の時間”の方がコクと飲みごたえがある。

 筆者は“余韻の時間”を、食後にゆっくり、時間をかけて飲むのが好きだ。
 フルーティーでかつコクがあり深い味わいで、「美味いなあ」と心から思う。
 しかしビールを喉越しで飲む多くの日本人の嗜好には、軽く嫌味なくスイスイ飲める“華やぎの時間”の方が、より合っているような気がする。

 ジョエル・ロブション氏の名を冠したこの二種のエビス、どちらにしても軽やかなのに香りも良く味わい深く、食事の妨げにならない上に単独でビールだけで味わって飲んでも美味い、とても上質なビールだった。
 限定醸造なので、ビール好きの方はお店にあるうちに是非買って飲んでみてほしいと思う。

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コメント


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「エビスビール」として。

「エビスビール」として。

「エビスビール」ファンの期待を
裏切らないのが素晴らしいです。

サッポロビールさんって
作るビールも扱う洋酒も
なかなか良心的で。

個人的には良い作り手だと
思うんですよね。(笑)

ogotch | URL | 2016-10-23(Sun)20:17 [編集]


このエビスビールはまだ見かけてないです、見かけたら飲んでみます。美味しそうですね。

最近飲んだビールでは、コンビニのローソン限定発売になりますが、ヤッホーブルーイングのSORRY UMAMI IPAが美味しかったです。ベルギービールが発泡酒である理由と同じ理由で発泡酒扱いですが、ホップを効かせすぎない美味しいIPAでした。夏に限定発売してた「僕ビール、君ビール。よりみち」の次ぐらいに気に入りました。

KAZ | URL | 2016-10-24(Mon)08:21 [編集]


Re: 「エビスビール」として。


> サッポロビールさんって
> 作るビールも扱う洋酒も
> なかなか良心的で。

 同感です。
 大手のメーカーのビールの中で、間違いなく一番良いと思うのですが。
 なぜアサヒやキリンやサントリーの方がより売れているのか、私にはさっぱり理解できません。
 やはり日本人の「ビールは喉越し」という嗜好と、メーカーの宣伝の力でしょうか。

黒沢一樹 | URL | 2016-10-27(Thu)16:37 [編集]


Re: タイトルなし


> 最近飲んだビールでは、コンビニのローソン限定発売になりますが、ヤッホーブルーイングのSORRY UMAMI IPAが美味しかったです。

 教えて下さり、ありがとうございます。
 ヤッホーブルーイングのビールは好きなので、早速近くのローソンに探しに行って来ます!

黒沢一樹 | URL | 2016-10-27(Thu)16:41 [編集]