空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

大失恋(10)・告白はデートの後で

 で、黒沢が選んだ肝心の告白の方法、っスか?
 らぶれた、だよ。
 え、「ナニそれ、超古典的www」って?
 笑わんといてやってや、だって当時はケータイもメールも無かったし。

 だから告るとしたら、

 ①直接言う。
 ②電話で話す。
 ③ラブレターを書く。 

 まあこのくらいしか選択肢が無かったんだよ。

 で、まず①だけれど、「どこで?」ってのがナカナカ難しいんだよね。だって学校で二人きりになれる場所って、意外に無いじゃん?
 ま、「ちょっと体育館裏に来てよ」みたいに誘えば良いのだろうけど、それだけで周りのヤツらに「何だぁ~、アヤしいなぁ~」ってニラニラされちゃうじゃん。
 それ以前にさ、女の子を人目につかない場所に連れ出そうとしたら、相手にも「何で? 何する気?」とか警戒されちゃう、って。

 まっ、女子の場合には①のバリエーションで、友達数人と一緒に狙う相手を呼び出して、皆で取り囲んで「この子がアンタのこと好きなんだって、付き合ってあげなよ!」とセマってもらう……って手もあるけれど。
 ただ黒沢は男だし、そーゆー「公開告白」みたいな羞恥プレイは趣味ではないんで、選択肢の①は却下という結論に。

 登下校する方向が同じだったらさ、一緒に帰ろうと誘って、夕暮れの道を並んで歩きながら「好きだ、付き合ってほしい!」と告白……ってことも出来ただろうね。
 ただ黒沢とアズサは帰り道が正反対で、文字通り校門を出たら黒沢は東に、アズサは西へと別れるしか無かったんだよ。

 黒沢の家はU中の学区の東の端の、市の中心にも近い住宅街の一角で。そしてアズサの家は西の端の、市の外れに近い田畑もまだかなり残る辺りで。
 二人の家はまさに学区の端と端……って感じで、直線距離でも四キロは離れていたよ。
 だから好きなあのコと帰り道をご一緒しようにも、「ちょっと遠回りして」とか、そーゆーレベルの話では無かったんだよ。中坊だから登下校はもちろん徒歩だったし、「一緒に帰ろう?」とか誘ったりしたら、マジで遠足レベルの話になっちゃうよ。

 でも、好きな女の子と一緒に帰るのって、やはり中坊としては憧れちゃうし、もしそういうコトがあれば青春時代の甘ずっぱな想い出の一つにも残るよね。その恋が、後に悲しい失恋に終わったとしても。
 好きな女の子に一緒に帰ってもらえるかどうか……っての、確かに相手のコの好感度のバロメーターになっていると思う。

 恋愛ゲームの古典的名作『ときめきメモリアル』でも、今は高嶺の花になってしまった元幼なじみの藤崎詩織と、放課後に校門近くで出合っても、最初はただ「さよなら」と挨拶し合う程度で。
 その状況で思い切って「一緒に帰らない?」と誘ってみても、「噂されると恥ずかしいから」と、つれない態度で即お断り。
 でも頑張って好感度を上げて行けば、「うん、一緒に帰ろう」とOKしてくれて。そして更に仲良くなれば、詩織嬢の方から「○○くん、今帰り? 一緒に帰ろう?」と誘ってくれるようになるんだよね。
 他の十二人のヒロイン達と一緒に帰る場合も、パターンはまあ似たような感じで。
 この微妙な距離感の表現が、当時のゲームとしてはナカナカ面白かったのだ。
 と言うより実際の恋愛でも、まあこんなものじゃないかな?

 ただ『ときメモ』の場合、めでたく一緒に帰れることになった後の表現がナイんだよね。
「藤崎さん、一緒に帰らない?」
「うん、いいよ」
 その後については、ただこの一言だけでさ。
「詩織と楽しく帰った」

 ま、そこは「どう楽しかったは、各自適当にご想像下さい」ってコトなんだろうけど。
 と、言われましてもね。「同級生の可愛いあのコとの楽しい下校」の具体的な中身とか、恋愛経験皆無の喪男クンたちには想像するコトすら無理、なのではないかな?
 でも現実の恋愛では、ただ「憧れのコと一緒に帰れるコトになった、ウレシー!」って話では済まないんだよね。と言うよりむしろ、その「誘ってOKをもらえた後の方が、本番の真剣勝負!」ってくらいで。

 だって、好きなコとせっかく一緒に帰れても、話が盛り上がらなかったらダメダメでしょ?
 振った話がハズレだったというならまだしも、二人きりになって緊張してアガって、何を話せば良いのかまるでわからなくて、無言のままただ歩いて……なんてのは、論外もいいトコだよ。
 その相手の女のコとしたら、「だったら誘うなよ」って言いたくなっちゃうよね。

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 で、『ときメモ』全盛期に、対抗するように出された『トゥルー・ラブストーリー』は、その『ときメモ』に欠けた部分を見事に埋めていたよ。
 って言うより、「一緒に帰ってもらう事より、その後のトークが勝負!」みたいな感じで。
 誘ってOKを貰うには、まずその前に普段から仲良くして友好度を上げておかなきゃダメ……ってのは、『ときメモ』と同じなんだけど。
 ただ違うのは、「一緒に帰ろう」って話が決まれば「好感度アップ、良かったね!」でなく、その後すぐに相手のコとの会話に入るのだ。
 その会話パートが始まると、相手の女のコは並んで歩きながら黙ってじーっとこちらの顔を見ていて、プレイヤーの方から話題を振って行かなければなんないんだよね。

 その一緒に帰る女のコに振れる話題は、ご親切にもあらかじめ幾つも用意されているよ。学校の話、趣味の話、進路の話、好きなものの話、休日の話、友達の話など、それこそデート慣れしたリア充並みに。
 けどその選び方によっては、反応が悪かったり、あからさまにイヤな顔をされたりするのだ。
 さらに時々、女のコからも質問を投げかけてくるのだけれど、その答え方によっても、喜ばれたり機嫌を損ねたりしてね。

 黒沢がこの『トゥルー・ラブストーリー』、通称TLSを初めてプレイしたのは、とうに成人してデートも飽きるほどした後でさ。けど、このTLSの会話パートにはちょっと緊張させられたし、そして意外なくらい楽しめたなー。
 プレイヤーの手元にある話題には、「当たり障りのない軽いもの」から「個人的なやや突っ込んだ話題」、さらに「見つめるとか手を握るとかデートに誘うとかの、口説くレベルのもの」までいろいろあるワケ。
 で、最初から個人的な話題に踏み込むと、当然イヤがられるし、手を握るだのデートに誘うだのなどしようものなら、見事に一発で撃沈しちゃう。
 と言って、それにビビって好感度が上がっているのに軽い話題ばかり続けていると、今度は飽きられて逃げられちゃう。
 さらに同じ一つの話題についても、反応は相手によって違うし、距離を詰めて行く速度も、これもまた相手によって違う。

 TLSのヒロイン達の反応って、リアルな女の子達よりシビアだよ。話題の振り方にしくじるとあからさまに不機嫌な顔をするし、別れ際に「今日はつまんなかった」ってハッキリ言うし。それどころか、「これから用があるから」と、途中でブッチして逃げられてしまうことも。
 リアルの女のコだったらね、たとえ退屈しててもその日は作り笑顔で最後まで付き合って、でも心の中で「次に誘われたら、全力で逃げてやろ」とか考えていて……みたいな感じで来るよ。
 相手がギャル系で、しかもこちらを明らかに格下と見ているような場合は別だろうけど。ただ普通の女のコは、ここまでハッキリ気持ちを顔に出したり口に出して言ったりしないかな。

 うん、それだけに「わかりやすい」とも言えるし、相手のコの表情や反応を見ながら話題を選んで好感度を上げて行くの、黒沢も柄にもなくドキドキしながらプレイしちゃったよ。
 無論これはあくまでもゲームだし、現実の会話とは違う部分も多々あるよ。でも女のコとの喋り方がわからない、あるいは距離を縮めて行く方法がわからない男子にとっては、女のコと喋りつつ親密度を上げて行く、ちょっとした訓練にもなると思うな。

 んー、「TLSを完全クリアすれば、たちまち女のコを口説き落とせる会話術が身につく」なんて、もちろん言えないからね。
 ただ、同じ学校の目当ての女のコと少しずつ仲良くなって行く流れみたいなものは、とりあえず掴めるようになると思う。
 その流れを簡単に言うと、まあこんな感じかな。

 まず校内での挨拶や雑談から始めて、少しずつ仲良くなっておく。
    ↓
 別に一緒に帰らなくても良いから、とにかく一対一で話せる機会を作る。
    ↓
 でも焦らずに、会話はまず(世間話的な)当たり障りのない、軽めで楽しいものから始める。
    ↓
 相手の反応を見ながらいろんな話題を投げかけてみて、相手がノってくるものを探る。
    ↓
 自分のことを語るより相手のことを聞き、相手の趣味や好きなものをチェックしておく(そしてコレはプレゼントや後のデートのプランに活用)。
    ↓
 そして「充分に仲良くなれた」と確信が持てたら、さりげなくデートに誘ってみる。例えば相手が興味ありそうな映画を見つけたら、「今度の休みに観に行かね?」みたいに。


 そうそう、ここでポイントなんだけど、「好きだ、だから付き合ってデートして!」って持ってくんじゃなくて、男の友達と遊びに行く時みたいに軽めに誘った方が無難だと思う。
 だってさ、はっきり「好きだ!」って告った上で誘ったら、断られた後が気まずいじゃん。
 そういう時、女のコはたいてい「ゴメンナサイ、でもこれまでみたいに友達でいてね」みたいに言うけれど。
 ハッキリ言うよ。告って断られて、でも前と同じように友達でいられるなんてコト、まずナイから。

 友達関係って言うのはさ、互いの立場が対等だから成り立つものであって。AクンはBサンが好き、でもBサンはそうじゃない……ってコトが明らかになった時点で、二人の力関係のバランスが崩れると言うか、もうその対等な関係ってのが成り立たなくなっちゃうんだよね。
 で、それまで通りの友達関係どころか、何か気まずくてよそよそしい友達以下のなっちゃうのが現実、ってトコ。

 ある程度仲良くなった後でも、告白ってのは博打みたいなもので、ハズすとそれまで築き上げてきた親しい関係までブチ壊しかねないんだよね。
 だから黒沢は、告白は「二人きりで遊びに行く」みたいな実質上のデートをした上で、夕暮れ時とか遊園地の観覧車の中とか、充分雰囲気が良くなった時にしてマス。
 その「告白はデートの前ではなく、後の方が良い」って黒沢が思う理由は、いずれまた後の機会にもう少し詳しく話すね。

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