空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

宅配便と不在時の荷物の問題

 筆者もネットで超有名な某通販会社を時々利用しているが、日本での宅配の利用数は年々増加しているそうである。
 で、それに伴い配達しても不在で、持ち帰って再配達をしなければならない荷物の量も増え、宅配業者は頭を抱えているとのことだ。

 ネットによる通販が盛んに利用されているのは、他国も同様であるが。
 で、ドイツなどでは配達して不在だった場合、近所の家に預けるのが一般的なのだそうだ。

 実は日本でも、以前はそうであった。
 荷物を届けた先が不在だった場合、宅配業者は隣の家などにその荷物を預けて行くのが当たり前だった。

 筆者は大学時代、さるデパートのお歳暮発送のアルバイトをした。
 実際に配達して回るのではなく、本部で大量の伝票の事務処理をする係をした。
 その時、お歳暮を届けられた家からの苦情を受けた課長が、電話を切った後で苦い顔で吐き出すようにこう言ったことを、今も覚えている。
「まともに近所付き合いも出来ねえのか、クソが」

 筆者がバイトしていたデパートからお歳暮を届けられたが不在で、そしてデパートが利用していた配達業者は、そのお歳暮を隣家に預けてしまった。
 寄せられた苦情の電話は、その事に対するものであった。
「何であんな家に預けてしまったのだ!」と。
 で、「まともに近所付き合いも出来ねえのか」というのは、その苦情に対する愚痴である。

 何しろ筆者がバイトした先のデパートは大手の有名店で、末端のバイトだった筆者も(仕事は多忙を極めたが)給料には不満は全く無かった。
 だから担当の課長も充分な給料を貰っていて、それなりに良い地区に持ち家で住み、奥様は当然専業主婦で家にいて、家事だけでなく近所付き合いも上手にこなしていたのだろう。
 しかし世の中の人は、民度の高い地区に住み、妻は専業主婦をしているような恵まれた人ばかりでは無いのだ。

 世の中には、いろいろな人がいる。
 常識をわきまえた良い人ばかりではなく、いわゆるDQNと呼ばれる人達もいる。
 筆者も今は一応一戸建ての家が立ち並ぶ、ごく普通の住宅街に住んでいるが。
 数年前、その近所のごく普通の一戸建ての家の中から逮捕者が出て、新聞にも報道された。
 恐喝と暴行をして、金を脅し取った容疑である。

 そのような正真正銘の犯罪者では無いものの、我が家の隣家の主人も困った偏屈親父だった。
 ただ無愛想でろくな挨拶も出来ないだけでなく、自分に損になる事は、絶対に受け入れないのである。
 その隣人一家が隣に家を新築して引っ越して来た時、まず我が家と揉めたのが、電柱の位置の事であった。
 その隣家の親父は、隣家が使う電柱を自分の家の前に立てるのを拒み、我が家の前に立てろと聞かないのである。
 それで筆者の父と隣家の親父との話し合いがもたれたが、話し合いは口論となり、口論は怒鳴り合いにまで至った。
 それでも隣家の主人は自家も使う電柱を「アンタの家の前に立てろ!」と聞かず、世間体を気にして他人には気を使う筆者の父が折れてしまった。

 で、結局電柱は、我が家の敷地の前に立つ事になったのだが。
 その後、問題の隣家と我が家がずっと不仲であったのは言うまでもない。

 こんな偏屈親父のいる家や、暴行と恐喝で逮捕者を出すようなDQN一家と、どう近所付き合いをしろと言うのだろうか。
 不在だったからと、そのような隣家に荷物を預けられては大変に困る。
 特に持ち家の場合は容易に引っ越せないからこそ、近隣との人間関係はとても微妙で難しいのだ。

 例に挙げたような困った隣人は特殊な例なのだろうが。
 そこまで行かないまでも、子供の躾がなってなくて迷惑を受けているとか、大家族あるいは高齢のせいで生活音がうるさいなどの不満を日頃持ちつつ、隣近所の事だからと我慢して文句も言わずにご近所付き合いはしているものの、実は決して仲が良いわけではない場合は珍しくない。

 例の我が家の隣家の親父は本当に偏屈で、その親父が亡くなるまで我が家とその家は不仲だった。
 それに対し、反対側に住む隣人はとても穏和な良い方だった。
 そして退職しリタイアした後という事で、夫婦とも家にいる事が多かった。
 で、昼間は不在がちな我が家への荷物を、宅配業者はその良い隣人夫婦の家に預けて行く事が少なくなかったが。
 荷物を預けられる事による不満は、それでも起きる。

 以前、我が家は青森県のさる林檎の会に入っていた。
 まず最初に一定の額を振り込んでおけば、毎月違う種類の林檎を送ってくれるシステムだ。
 その林檎の値段と質には充分満足できたが、問題なのはその林檎の会が利用している宅配業者だった。
 いつもいつも、我が家の者が不在である平日の日中に届けて来るのである。
 だからその林檎は、毎回例の良い方の隣人の家に預けられる事になる。
 そして箱には、林檎と大きな文字で書かれている。

 荷物を預かって貰ったのだ。
 そしてそれが食品ともなれば、お裾分けをせねば近所付き合いの義理が立たない。
 お裾分けに、まさか1個や2個というわけには行くまい。
 で、届いた20個の林檎のうち、4~5個はお隣に持って行く事になる。

 いや、一度や二度ならそれも構わない。
 しかしその林檎の会が使う宅配業者は、毎月必ず我が家が不在である平日の昼間にやって来て、隣家に林檎を置いて行く。
 で、その度に我が家は、預かって貰った礼を言いつつお裾分けを数個持って行く事になる。

 これではまるで、隣家の為に林檎の会に入っているようなものではないか。
 だんだんそんな気がしてしまった。
 実際、毎回お裾分けに隣家に差し上げなければならない分の事を考えれば、近くのスーパーで同じ青森産の林檎を買った方がずっと安上がりなくらいになってしまっていた。

 それでその林檎の会に、林檎を隣家に預けないようにするか、あるいは土日か夜間に届けるように出来ないものか頼んでみた。
 しかしその林檎の会には、どう頼んでも「それは出来ません」と言われた。
 口には出さないものの、例のデパートの課長のように「まともに近所付き合いも出来ねえのか」と、むしろこちらを非常識な人間のように思っているのが、ありありとわかった。
 だから我が家は、その青森の林檎の会を一年限りで止めた。

 専業主婦がいる家庭は、今や少数派になっている。
 パートを含めれば、共稼ぎで昼間は不在の家の方が間違いなく多い。
 だから宅配を平日の日中に行えば、いつも不在の家が多くなるのは目に見えている。
 その現状で不在の場合の荷物を近所の家に預けるとすれば、荷物は専業主婦のいる家か、リタイアした高齢者の家に集中するのは目に見えている。
 このように「いつも不在で荷物を預かって貰う家」と「いつも預かっている家」にはっきり分かれてしまうのは、決して良い事ではない。

 林檎の会の林檎はお裾分けが出来たからまだ良かったが、書籍や電化製品などのお裾分けのお礼が出来ない荷物も少なくない。
 そしてお裾分けなくいつも荷物を預かってばかりの家としては、「隣は昼間はいつも居ないのだ」とわかっていても、やはり面白くはなかろう。

 共稼ぎや一人暮らしの家庭が多い現状で、平日の昼間に荷物を届ければ不在で持ち帰らざるを得ない事が多くなるのは仕方ない話だ。
 そしてそれが、宅配業者の負担になっている事はわかる。
 しかしだからと言って、荷物を隣家にどんどん預けられては困る。
 隣家との関係もいろいろだし、お裾分けのお礼も負担になる。

 で、近年では時間指定での配達が増えているが。
 ところがその指定の時間に配達に行っても、不在で荷物を持ち帰らなければならないケースも少なくないらしい。
 まあ、仕事と荷物を受け取る事とでは、間違いなく仕事の方が大事だ。
 仕事の都合で、指定していた荷物の受取時間までに帰宅できないケースも少なくないだろう。

 宅配の荷物の増加と専業主婦の減少で、不在による再配達の手間が業界ではとても大変だと聞く。
 筆者は思うのだが、宅配の荷物は時間指定を原則にするのが良いのではないか。少なくとも午前・午後・夜間の三通りくらいに分ければ、不在で持ち帰る率も少しは減ると思われる。
 そして指定された時間に行っても不在で持ち帰った場合には、原則として再配達はせず、荷物を受け取る者が配送センターに取りに行くようにしても良いと思う。

 仕事が超多忙でいつ帰れるかもわからない知人は、ネットの某大手通販のコンビニ預かりをいつも利用している。
 モノは買いたいが、帰宅時間も不規則で荷物を宅配されても不在である確率が非常に高いとわかっているから、荷物の発送先は自宅でなく、あらかじめ近所のコンビニにしておいて、時間がある時に都合に合わせて取りに行っているというわけだ。

 で、思うのだが宅配業者も、全国各地の集配所で、コンビニのように荷物を預かるようにしたらどうだろうか。
 不在だった場合の荷物は再配達せず、ある一定の期間内の都合の良い時にお客にそこに取りに来てもらう。
 あるいはネットの某大手通販業者のように、不在がちと明らかにわかっている時には荷物は家には届けず地区の集配所に留め置かせて、利用者が都合の良い時間に取りに行く。
 時間指定とコンビニのように荷物を預かるシステムを併用すれば、宅配業者が不在で荷物を持ち帰り再配達する手間も減るだろうし、宅配を利用する者にとっても使い勝手が良くなると思うが、どうだろうか。

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コメント


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落としどころ。

落としどころ。

結局、独り身で知り合いもいない。

そういう人を想定すると自宅ではなく
コンビニ預かりにするのが妥当だと。

個人的には思います。

私なんかは手持ち可能なら
会社宛に送らせますよ。

自分が不在でも自席に社員が
置いてくれますからね。

ogotch | URL | 2016-11-05(Sat)13:14 [編集]