空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

エビスとプレモルの黒ビールを、ギネスのエクストラ・スタウトと飲み比べてみた

 酒屋の店頭で、たまたまエビスプレミアム・ブラックとサントリーのザ・プレミアム・モルツ〈黒〉を見かけた。
 で、その国産大手メーカーの黒ビールを、世界の黒ビールの雄ギネスエクストラ・スタウトと飲み比べてみようと思い立った。

エビス・ブラックP1100703

 まずエビスプレミアム・ブラックだが、本当に色が濃い。グラスに注いでみるとコーヒーより濃い感じで、殆ど黒に近い色をしている。
 苦みは割とあるが、ローストした麦芽のそれと言うより、ホップが効いているという感じだ。
 しかしその苦さも決して不快なものではなく、「力強く、かつ美味しい」と言える範囲内だ。
 味も香りもあまり繊細なタイプではないが、コクがしっかりある。
 苦さの中に酸味もあるという感じだ。
 基本的にはあまり急がずじっくり飲むビールだと思うが、よく冷やしてゴクゴク飲んでも悪くない。

 ギネスのエクストラ・スタウトと比べると、ギネスの方がローストした麦芽の風味が強い。
 が、飲み比べるとエビスの方がコクがあり、ホップの苦みも強いのがよくわかる。その分だけ、ギネスの方がスイスイ飲みやすいと言えるかも知れない。
 逆に言えば、エビスのプレミアム・ブラックの方がより味わい深い印象もある。

 これは筆者の注ぎ方の問題かも知れないが、泡はギネスの方が細かくクリーミーだった。

サントリー・プレモル黒P1100762

 さて、続いてザ・プレミアム・モルツ〈黒〉だが、これはプルタブを開けグラスに注いだ時から爽やかな香りがする。僅かながら、フルーティーさも感じる。
 ただその分だけ、ローストされた麦芽の香ばしさやホップの苦みも、3種の黒ビールの中で最も弱い。

 しかし、だからこそ飲み比べた黒ビールの中で一番スムースに飲める。別に黒ビールが好きでない人でも、殆ど抵抗無く飲める筈。

 色はもちろん、コーヒーのような濃い色なのだが。
 しかし味と香りの点では、本格的な黒ビールと言うより「ちょっと苦めな良いビール」という感じ。
 黒ビールなのに、苦さだけでなく少しだがフルーティーさや甘さすら感じる。
 もちろん苦さは他のプレモルより強いのだが、後味は爽やかで、口の中に残る適度な苦みが心地良い。

 はっきり言うが、このプレモル〈黒〉は本格派の黒ビールと言うより、普通のビールが好きな人がちょっと趣向を変えて飲むのに良い感じだ。
 本格的な黒ビールが好きな人は「少し物足りない」と思うかも知れないし、普通のビール好きは「少し苦いかな」と思うかも知れない。
 しかしこれを飲んで「まずい」と言う人は殆どいないと思う。
 やや中途半端と言えなくもないが、黒ビールらしい味わいだけでなく、普通のビールとしての美味さもあるからだ。

 コクやローストされた麦芽の香ばしさを求める人には、エビスのプレミアム・ブラックやギネスのエクストラ・スタウトの方が向いている。しかしどちらも、好き嫌いがあり飲む人を選ぶはずだ。
 それに対しプレモルの〈黒〉は、全てのビール好きに勧められる出来の良さがある。
 意地の悪い言い方をすれば、プレモルの〈黒〉は熱心なファンを持つというより、嫌う人は少ないだろうというビールだ。

 ギネスのエクストラ・スタウトやエビスのプレミアム・ブラックは、黒ビール好きの為の黒ビールという印象だ。
 それに対しプレモルの〈黒〉は、本当の黒ビール好きにはやや物足りなさがある。黒ビールとしては、もう少しコクや麦芽のローストした感じがほしい。
 しかしこの限定醸造のプレモルの〈黒〉が、「ビール」しては出来が良く美味しいものであることには間違いない。

 国産の黒ビールと言えば、以前キリン一番搾りスタウトも飲み、その感想をこのブログにも書いた。
 麦芽をローストした香ばしさでは、今回取り上げた3種の黒ビールのどれよりも、キリン一番搾りスタウトが強い。
 ただ濃い色とローストされた麦芽の香ばしさに似合わず、意外に軽めの味わいでスッキリ飲みやすかった。だからこれも、プレモルの〈黒〉とは違った意味で黒ビール好きにはやや物足りなさの残る印象だった。

 で、エビスのプレミアム・ブラックにプレモル〈黒〉とギネスのエクストラ・スタウト、それにキリン一番搾りスタウトも加えた印象だが。
 しっかりした飲みごたえのある黒ビールが好きな方には、コクとホップの苦みが美味しいエビスのプレミアム・ブラックか、ローストされた麦芽の風味が生きているギネスのエクストラ・スタウト。
 黒ビールという事にこだわらず、ただ美味しいビールを飲みたい方には、プレモル〈黒〉。
 重いのは苦手だが、飲みやすく、かつローストした麦芽の香ばしさを求める方にはキリン一番搾りスタウトという印象だ。

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コメント


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スタウトビールのレポートをありがとうございます
とても参考になります。
ギネスは二酸化炭素じゃなく窒素が入ってるせいか胃にやさしい感じがして好きです。体調が悪いなあって時にも飲めますね。

飲み物じゃありませんが、ギネスのパイントグラス。容量的に普通のグラスより大きいので、適当にビールを注いでもオーバーフローせず、またビール以外の飲み物でも、注ぎ直しが必要ないので、こっちも重宝してます。

KAZ | URL | 2016-11-22(Tue)10:21 [編集]


Re: タイトルなし

> ギネスは二酸化炭素じゃなく窒素が入ってるせいか胃にやさしい感じがして好きです。体調が悪いなあって時にも飲めますね。

 いつもコメントありがとうございます。
 国産の黒ビールも、最近のはそれなりによく出来ていると思います。
 でもやはり、個人的には「ギネスが一番!」と思ってしまいます。

 なるほど、二酸化炭素と窒素の違いもありましたか。
 勉強になりました。

黒沢一樹 | URL | 2016-11-24(Thu)15:07 [編集]