空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットを飲んでみた

 とうとう飲んでみました、ブラックニッカ誕生60周年を記念する限定販売の、ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットを。
 筆者が買った店では本体2500円、税込み2700円と言ったところで、「ジョニ黒やシーバス・リーガル12年などの、12年もののブレンデット・スコッチより少し高いかな」という程度だった。

ニッカ・ブラックニッカ・ブレンダーズP1100739

 ただキャップを開けただけで、グラスに中身を注ぐ前からチョコレートやナッツ等を思わせる甘い香りが漂ってくる。
 グラスに注ぐと、その香りはもっと豊か、かつ華やかに周囲に広がる。
 口に含むとまず甘さを、そしてスパイシーさを感じる。味わいは重厚だが、しかしなめらかで口当たりはとても良い。
 スモーキー香は初めはあまり感じず、複雑で奥深い味わいの中から次第に立ち上がってくる感じだ。
 余韻はかなり長く続き、香ばしさとスモーキーさをしっかりと感じる。

 このウイスキーはアイラ島のスコッチと違って、ピート香を初めから強く感じるタイプではなく、飲むうちに次第に感じるタイプだ。
 瓶の裏面のラベルに書いてあるように、あくまでも「穏やかなピートのコクと余韻」だ。
 初めはピート香を意識せず、しかし余韻の中に穏やかに、かつ確かに残るという感じだ。
 だからピート香が好きな人にも、あまり好きでない人にも嫌われないと思う。

 アルコール度数は43%だが、そのやや高めの度数を感じさせないまろやかさがあり、そして味は重厚で、香りは華やかだ。
 これを飲んでしまうと、同じニッカの製品で本体2300円で売られていたスーパーニッカが、味でも香りでもあらゆる面で物足りなく思え、割高に感じられてしまう。

 実は筆者は、ニッカのウイスキーでは去年の8月に惜しくも終売になってしまったG&Gがかなり好きだ。
 はっきり言って、スーパーニッカよりG&Gの方が間違いなく好きだ。
 その買い置きして大切にとっておいたG&Gと、ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットを飲み比べてみた。
 甘くスモーキーで、G&Gは確かに美味い。
 しかし比べてしまうと、この誕生60周年記念のブラックニッカ・ブレンダーズスピリットの方が間違いなく香り高く、かつまろやかで深い味だった。

 ついでに、ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットを良質なスコッチの定番、ジョニーウォーカーの黒ラベルとも飲み比べてみた。
 ジョニ黒は甘くビターでスモーキーで、なめらかさではブラックニッカ・ブレンダーズスピリットを僅かに上回っているように感じた。
 飲みやすさの点では、ジョニ黒の方が上かも知れない。
 しかし筆者には、ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットの方が味と香りがより濃く凝縮されているように思えた。
 個人的には、ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットはジョニ黒にも決して負けていないと思うし、「むしろこちらの方が上」と感じる人もいるのではないかと思った。

 よく「ジャパニーズ・ウイスキーは割っても味のバランスが崩れにくいのが特徴」と言われるが。
 筆者はこのブラックニッカ・ブレンダーズスピリットを、トワイスアップにして飲んでもみた。するとアルコールのキツさが全くと言って良いほどなくなり、とても飲みやすくなる。そして甘さがよりハッキリするだけでなく、フルーティーさも感じられた。
 が、ストレートでも飲み慣れた者にとっては充分になめらかだし、ストレートの時の重厚さが薄れて少し水っぽく感じられてしまうのもまた事実だ。

 このブラックニッカ・ブレンダーズスピリットを、ある程度加水して飲むのと、ストレートで飲むのと。
 どちらが良いかは、「人による」と思う。
 飲みやすさを優先するなら、少量加水すると良いと思うし、本来の味と香りを楽しみたければ、ストレートのままが良い。
 筆者個人は、ストレートのままの味と香りが好きだ。

 日本では、ウイスキーと言えば以前は「水割り」で、今では「ハイボール」が当たり前のような風潮だ。
 まあ、このブラックニッカ・ブレンダーズスピリットをハイボールにしても、別に不味くはないのだろうとは思う。
 けれどストレートで充分美味しく飲め、トワイスアップですら少し薄めに感じてしまう筆者としては、このブラックニッカ・ブレンダーズスピリットをそれ以上に薄く割って飲む気にはどうしてもなれず、ハイボール等での味についてはコメントできない事をお詫びしておく。

 ブラックニッカの発売60周年を記念した、このブラックニッカ・ブレンダーズスピリットには、ごく少量なのだろうが60年前の1956年に蒸留されたモルト原酒もブレンドされているという。
 確かにこれは、その60年の歴史を感じられる重厚かつ香り高い立派なウイスキーだった。
 これが今後もずっと生産されるレギュラー商品でなく、“Bottled in 2016”と明記された数量限定生産品であることが、残念でならなく思う。

 しかしまあ、貴重な古いモルト原酒も使用した製品であるから、数量限定というのも仕方のない事なのであろう。
 だから60年前のモルト原酒もブレンドしたこのブラックニッカ・ブレンダーズスピリットに興味のある方や、この味と香りに魅せられた方は、一日も早く酒屋に行き、当製品を確保しておくことをお勧めする。

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コメント


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なかなか評判の良いブレンダーズスピリッツですが
書いておられるように限定品ですので、そろそろ
姿を消しつつあるようです。
スーパーでは定価販売が多いようです。
大手の酒チェーン等ではかなり安く売っているとも
聞いています。
私の地元にあるダイレックスというドラッグストアでは
税込み2198円で並んでましたので2本確保しました。
限定品としては40周年のブラックニッカ12年以来の評判になった
ブレンダーズスピリッツ
10年後の70周年にもいいお酒が出るといいですね。

KAZ | URL | 2016-12-11(Sun)17:32 [編集]


Re: タイトルなし

> 限定品としては40周年のブラックニッカ12年以来の評判になった
> ブレンダーズスピリッツ
> 10年後の70周年にもいいお酒が出るといいですね。

 税込み2198円ですか……。
 それは羨ましいです。
 私など、税込み2700円で三本買ってしまいましたよ。
 もっとよく探してみるべきでした。

 けれど、2700円でも惜しくない味と香りと思いました。

 そうですね、こうなれぱ70周年のブラックニッカも期待したくなってしまいますよね。

黒沢一樹 | URL | 2016-12-14(Wed)01:09 [編集]


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| | 2016-12-16(Fri)22:15 [編集]


色々ありますが。

色々ありますが。

妥当な価格のウイスキーですよね。

あ、ハイボールもイケますよ。

プロと実験済です。(笑)
※URL、ご参照ください。

ogotch | URL | 2016-12-16(Fri)22:35 [編集]