空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

ブラックニッカ・クリアを再び飲んでみた

 ニッカで一番売れているウイスキーは、ブラックニッカ・クリアであるらしい。
 筆者はこのウイスキーには、物足りなさを感じ、否定的な印象を持っていた。それで「ブラックニッカ・クリアはウイスキーではない」というような事を以前このブログに書いた。
 その事で、ブラックニッカ・クリアをお好きな方からお叱りも受けた。
 それらのお叱りよりも、「働いて初めて貰った給料で買ったウイスキーがブラックニッカ・クリアだったので、複雑な気持ちになった」というコメントは、筆者の胸にズシリと残り続けた。

 で、今年はブラックニッカ発売60周年でもあるし、ブラックニッカの基本とも言えるブラックニッカ・クリアを、改めて一本じっくり飲んでみることにした。

ブラックニッカ・クリアP1100907

 キャップを開けると、香りは穏やかだ。
 飲むとまず甘さを感じるが、度数は37%なのにアルコールのピリピリする刺激がかなり強い。
 ストレートで飲むとただアルコールがキツいだけでなく、余韻も短い。しかしクリアな味で、サントリーのレッドトリス・クラシックよりクセや濁りのないスッキリした味だ。

 開封した直後は味も香りも薄く、トワイスアップでも水っぽく感じられて物足りない。にもかかわらず、アルコールの刺激だけはまだしっかり残る。
 竹鶴政孝氏は、日頃はハイニッカを1:2の水割りにして飲んでいたと言うが。
 ブラックニッカ・クリアもそのようにして飲んでみたところ、トワイスアップよりさらに薄く水っぽく物足りなくなった。ただアルコールの刺激は無くなり、気軽にグイグイ飲める。

 キャップを開けて味見をした後、一週間ほど放置してまた改めて飲んでみた。
 すると今度は、チョコレートに似た甘い香りがはっきり出てきた。
 そのせいかアルコールのツンツンした刺激も減り、味も甘さを増したように思えた。

 それをリニューアル前のホワイトホースと飲み比べてみたが、ホワイトホースの方が明らかに香り高く味も深い。しかしブラックニッカ・クリアには味に苦みもクセも無く、味と香りが薄い分だけ、ウイスキーを飲み慣れない人には親しみやすいかも知れない。
 ただストレートで飲むには、若いアルコールの刺激がどうにも強すぎる。

 で、開封して何日も経ったブラックニッカ・クリアをまたトワイスアップにしたが、かなり飲みやすくはなるが、アルコールの刺激はまだ残る。

 そのキャップを開けて一週間後のものを、再び竹鶴氏流の1:2の水割りにしてみたところ、今度は意外に悪くなかった。確かに香りはほのかだが、日本酒や1:1に割った焼酎を飲む用に多めに口に含んでスイスイ飲めば、穀物の味と甘さを確かに感じ、これは間違いなくウイスキーだと思った。そして飲んだ後にアフターフレーバーも残った。
 ブラックニッカ・クリアで最も気になる若いアルコールのピリピリした刺激も、この1:2の水割りでは殆ど気にならなくなる。

 さらにハイボールにもしてみたが、やはり味と香りは薄いものの、イヤ味なく飲みやすく、それでいてウイスキーの味は間違いなくある。

 このブラックニッカ・クリアは、ストレートやトワイスアップで少しずつチビチビ味わって飲むのには全く向いていない。
 しかし竹鶴氏流の1:2の水割りや、今の日本人に好まれるハイボールにして気軽に飲むと、値段の割になかなか悪くないのだ。
 そしてノンピートだから、ピート香やビターさが苦手な人にも好まれるだろう。

 このブラックニッカ・クリアは、キャップを開けた直後には色付きで度数の高い麦焼酎のようなものだが。
 開封して一週間も経てば、ちゃんとウイスキーらしい香りと味も出てくる。
 あくまでも割って飲むべき製品で、ストレート等の濃いめでチビチビ味わって飲むには向かない。
 濃いめでは若いアルコールの刺激が強すぎて美味しくないが、水割りやハイボールにすれば気軽に飲め、そしてウイスキーらしい味と香りも間違いなくある。
 だからこれは色付き麦焼酎ではなく、間違いなくウイスキーだ。

 濃いめでじっくり飲みたい本格派には、かなり物足りないだろうが。
 しかし「まがいもの」というわけでもなく、水や炭酸で割って気軽に飲むには悪くないウイスキーだと、改めて飲んでみて思った。

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コメント


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ニッカの「角瓶」。

ニッカの「角瓶」。

私の中ではブラックニッカ クリアは
サントリーの「角瓶」の位置付けに
あたる製品だと認識しています。

度数が40度未満であることから
諸外国の基準から見た場合には
ウイスキーではないものですが
コレはコレで良い飲料ですよ。

私は一定の評価をしています。


【参考:スコッチウイスキーの基準】
1、穀類を原料とする。
2、酵母により発酵させ、アルコール分
94.8度未満で蒸溜する。
3、700L以下のオーク樽で最低3年以上
熟成させる。
4、水とスピリッツカラメル以外は
一切添加しない。
5、最低瓶詰め度数「40度以上」である。

ogotch | URL | 2016-12-29(Thu)20:47 [編集]


Re: ニッカの「角瓶」。


> 私の中ではブラックニッカ クリアは
> サントリーの「角瓶」の位置付けに
> あたる製品だと認識しています。
>
> 度数が40度未満であることから
> 諸外国の基準から見た場合には
> ウイスキーではないものですが
> コレはコレで良い飲料ですよ。

 私はこれまで、ブラックニッカ・クリアを軽く見過ぎていました。
 700mlのを一本買ってしっかり飲んでみたら、割って気軽に飲むには値段を考えれば案外悪くないと知りました。

 でも、日本がウイスキーの世界五大産地の一角を名乗るつもりなら、ウイスキーの定義もきちんと見直すべきだと思います。
 度数40%未満のモノどころか、スピリッツを混ぜたものまでウイスキーとして出回っている現状で、世界五大産地を名乗るのは恥ずかしいと思います。
 このあたり、何とかならないものでしょうかね?

黒沢一樹 | URL | 2017-01-04(Wed)01:45 [編集]


どうにもなりません。(苦笑)

どうにもなりません。(苦笑)

「ウイスキーではない」と
他の国から言われるものを
・「ウイスキー」として売る。
・「ウイスキー」として呑む。

この時点で論外ですよね?

ウイスキーのユーザーとして
何かの心がけがあるとすれば。

分別した上で呑むこと。
そのためには知ること。

これに尽きると考えています。

簡単なことでしょ?(笑)

ogotch | URL | 2017-01-04(Wed)13:18 [編集]


Re: どうにもなりません。(苦笑)

> どうにもなりません。(苦笑)

 確かに……。

 ただスピリッツの使用が許されているだけでなく、原材料表示の“モルト”と“グレーン”ですらウイスキーを意味せず、麦芽と穀物だと言うのですから、この国では。

 原材料に「モルト、グレーン」と書かれていても、それが樽熟成されたものとは限らない。
 それでウイスキーの世界五大産地の一角を自称しているのだから、呆れてしまいますよ。

黒沢一樹 | URL | 2017-01-12(Thu)00:15 [編集]