空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

LGBTに逆差別される異性愛者

 一橋大法科大学院で、男子学生が校舎から転落死する事件が起きた。
 その男子学生は、同性の同級生に恋愛感情を告白した。
 すると告白された相手は、同級生約10人が参加するLINEに「お前がゲイであることを隠しておくのムリだ。ごめん」と、男子学生の実名を挙げて投稿した。
 その結果、男子学生は精神状態が不安定になり、校舎から“転落死”するに至ったという。

 で、その転落死した男子学生の両親は、男子学生の死は「適切な対応を取らなかったためだ」として、大学と告白した相手の男性を告訴した。

 このニュースを知って以来、筆者はずっともやもやした気分を抱え続けている。

 男性にもそういう人がいるが、恋愛の問題に関しては女性は特にお喋りだ。
 男性がもしある女性に恋愛感情を告白したら、その事はまず間違いなく、相手の女性の友人たちの間にたちまち知れ渡る。
 誰かに告白され、そしてその事を友達に喋らない女性を、少なくとも筆者は知らない。
 男性だって「俺、あの子に告白されちゃてさ」と、親友にくらいは喋るだろう。
 で、その恋愛感情を告白してきた相手が同じ男性だったら、告白された男性の悩みは一人では抱え切れないほど大きなものになる。

 よく「ゲイが嫌いな女はいない」と言われる通り、女性は(自分がレズの対象にされるのは嫌なくせに)男性同士の同性愛には寛容だ。
 女性にいわゆるBL好きの腐女子が少なからず存在する現実はともかくとして、女性は男性よりも同性愛に抵抗が少ない。
 だから男性がうかつにゲイに批判的な発言をすると、女性達から悪く思われる可能性が高い。

 なぜ女性は、同性愛に寛容なのか。
 ただ女性がゲイに好意的であるだけでなく、女性が女性に恋愛感情を抱かれたとしても、少なくとも肉体的には実害が無いからだ。
 女性が同性に恋愛感情を抱かれ、そしてその女性が相手の気持ちを受け入れて恋人同士になったとしても、愛し合う行為自体は男女のそれと大差ない。

 しかし男性同士の恋愛関係の場合は、そうはいかない。
 ここからは尾籠で露骨な話になるが、当事者の男性にとっては切実な話なので、あえて書かせていただく。
 男性同士の性行為は、当然肛門性交になる
 つまり男性にとって「同じ男に恋愛感情を抱かれる」という事は、「同じ男に体を性的な目(イヤらしい目)で見られ、オレのチ○コをお前の尻にブチ込みたいと思われている」という事なのだ。

 と言うと、LGBTを擁護する人達には「性的な行為はプライベートな事だから、他人がとやかく言うべきでない」と言われる。
 確かに肛門性交は、男女間で行っている人もいる。
 しかしそれはまだ一般的と言える行為ではなく、やはり肛門は排泄器官であって、性器ではあり得ないのだ。

 病院での検査に、肛門から内視鏡を入れる検査があるが。
 その大腸の内視鏡検査ですら、多くの人に嫌がられている。
 その医学的に必要な検査で使われる内視鏡よりずっと太いモノを、性的に興奮している同性に入れられるのだ。
 その行為に対する恐怖感と嫌悪感について、ゲイに寛容な人達(特に女性)は無理解すぎる。
 行為は同じ男性器の挿入でも、女性器は男性器を受け入れるよう造られているが、肛門は男性器を受け入れる用途に造られてはいないのだよ。

 ゲイはプラトニックで、愛も精神的なものだけなのだろうか。
 いや、そうではあるまい。
 ゲイの殆どは肉体的な性愛も求め、ゲイの愛を受け入れれば肛門性交に至る。
 だから女性と違って、異性愛者の男性にはゲイに嫌悪感を抱く者が少なくないのだ。

 それでも大柄で体力もある男性なら、ゲイに好かれても「ただ嫌だと言えばいいだけだよ」と言えるだろうが。
 小柄でしかも童顔で、ゲイに好かれたらまず尻を狙われる立場になるであろう筆者には、その事に対する恐怖と嫌悪感が、かなり強くある。

 話は戻るが、新聞記事にもなった一橋大法科大学院の学生が転落死した件で、告白された同級生が尻を狙われた立場なのか、尻を差し出された立場なのかはわからない。
 だがどちらにしても、同性愛者に恋愛感情を告白された同級生の悩みと困惑はよくわかる。
 同性の友達と思っていたのに、恋愛感情を持たれていた(体も性的な目で見られていた)のだ。
 異性愛者の同級生としては、思いもよらぬ告白にさぞ動揺したであろう。

 腐女子たちのBLの用語では、ゲイの尻を狙う方を“攻め”、そして狙われる方を“受け”と呼ぶらしいが。
 例の一橋大法科大学院の男子学生に告白された同級生は、おそらく異性愛者だったのだろう。だからLINEに「お前がゲイであることを隠しておくのはムリだ。ごめん」と投稿して他の同級生達にも公表する形で拒絶したのだろう。

 これは筆者の勝手な想像だが。
 告白された方の同級生は、いわゆる“受け”の方に属する、可愛らしいタイプの美青年だったような気がする。
 例えば“受け”のタイプのゲイの男性が、いかにも男っぽくてゲイらしい雰囲気のない、異性愛者の可能性がとても高そうな男性に、自分から告白するだろうか。
 男にしては優しげでゲイを思わせるような雰囲気もあり、「もしかしたら同じ性的傾向があって、気持ちを受け入れてくれるかも」という可能性を感じたからこそ、告白に踏み切ったのではないだろうか。

 無論、いかにも男っぽくてゲイらしい部分は欠片も感じられない相手とわかりつつ、でも気持ちを抑えきれなくて、当たって砕けろと玉砕覚悟で告白した可能性もある。
 しかし冷静に考えれば、いつも顔を合わせる同級生のしかも同性に、何の成算も無しに恋愛感情を告白するとは考えにくい。後の事を考えれば、それは余りにも無謀だ。

 で、恋愛感情を告白した男子学生が“攻め”の方で、告白された同級生が男性としては可愛いタイプの異性愛者だったとしたら、まず感じたのは「もし襲われたら、どうしよう」という恐怖だろうと筆者は推察する。
 そしてLINEで告白してきた男子学生の性的傾向を皆に暴露するという、乱暴かつ好ましくない方法で皆の目を利用し、その男子学生がうかつに自分に近付けないようにして、自分の身を守ろうとしたように思える。

 無論それは、筆者の勝手な推察に過ぎない。
 告白したのは女のように優しげなゲイの男性で、拒絶した同級生はアニキ的な逞しくて男っぽく見える人かも知れない。
 だがどちらにしろ、異性愛者の男性にとって、男同士として付き合ってきた同級生(あるいは同僚)に恋愛感情を告白されるのは、本当にひどいショックなのだ。
 好きでなく何も気にしていなかった女性に告白されるより、もっとずっと驚くし困惑する。
 これは断言できるが、異性愛者の男性で、同性の同級生(同僚)に恋愛感情を持たれる可能性も想定している者は、まず居ない

 前にも書いたが、女性は誰か男性から告白されると、まず間違いなく“相談”と称して言い触らす
 男も、親友などには話すかも知れないし、どうしようか迷えば相談もするだろう。
 特に異性愛者が同性に告白などされたらひどく悩むし、誰かに相談したくなって当然だろう。

 しかし亡くなった男子学生の両親は、相手の同級生と大学を告訴した。
 その両親の代理人を務め、自らもゲイだと公表している南和行弁護士は、記者会見して「大学は同級生の暴露行為に何の措置もしなかった」と言った

 考えてみてほしい。
 男女間の恋愛で、フラれた事が同級生や同僚に知れ渡り、精神状態が不安定になることは、実によくある話ではないだろうか。
 実は筆者も、同級生の女子に出したラブレターを回し読みされた上にフラれ、本当に辛く苦しい思いをした事がある。
 だが筆者は、筆者が出した手紙を公開してくれた相手の女生徒や「何の措置もしなかった」学校を告訴しようなどとは、夢にも思いもしなかった。

 出したラブレターを回し読みさせる同じクラスの女子の行為も良くはない、しかし悪いのは、元はと言えばそんな性格の良くない女子を好きになってしまった筆者なのだ。
 告白は自己責任だし、その結果はどうなろうと受け入れる覚悟が必要だと、少なくとも筆者は思う。
 同様かそれ以上に、ゲイも異性愛者の男性に恋愛感情を告白するには、それなりの覚悟が必要だと筆者は考える。
 仲間は10人にしろ、LINEで公開するのは確かにやり過ぎだが。
 しかし異性愛者に告白するなら、ゲイである事も相手だけでなくその友人等にも知られる覚悟が無ければ駄目だと思うのは、同性愛者に酷なのだろうか。

 だが亡くなった男子学生の両親とその弁護士の言い分によれば、もし異性愛者がゲイに恋愛感情を告白されら、どれだけ悩んでも誰にも相談せず、相手がゲイであるという事を秘密にしていなければならないという理屈になる。
 告白してフラれた事が皆に知られ、精神状態が不安定になる事など、男女間ではよくある事なのに。
 だが誰もその事で相手や学校を訴えたりもせず、じっと耐えているではないか。
 この一橋大法科大学院の大学生の告白と転落死の件は、筆者にはゲイである事を楯にとって優遇を求めている、逆差別の一例のように思える

 近頃は、何かとLGBTの権利についてうるさく言われる。
 で、ゲイを擁護する人達が必ず言うのが、「同性愛は生まれつきの変えられないものであって、それを責めてはいけない」という台詞だ。
 だが“生まれつきの変えられない性的傾向”とは、果たして同性愛だけだろうか。

 例えばロリコンだが、これも間違いなくその“生まれつきの変えられない性的傾向”だ。
 下着に対するフェチも女装趣味もSMもスカトロも、みな変えられない生まれつきの性癖だ。
「だから責めてはいけない」
 そう言ったら、世間は認めてくれるだろうか?
 答えは、もちろん否であろう。

 ロリコンも実在の少女には手を出さずに二次元の画像等を見るだけなら、下着が好きでも盗むのでなく買えば合法だし、縛られたり鞭で叩かれたりピンヒールで踏まれたりも双方合意の上なら問題ないし、排泄物の飲食にも規制は何も無い。
 そうした違法ではないのに白い目で見られ、差別を受け続けている“生まれつきの変えられない性的傾向”は、数え上げればいくらでもある

 同性愛者は、今の日本を「生きにくい」と言うが。
 小さい女の子が好きなロリコンだって、女性の生下着が欲しい人だって、叩かれたり踏まれたりしたい人だって、性的少数者はみんな差別を受け白い目で見られて生きにくかろうよ。
 それでも彼らは己の性癖とそれに対する差別を受け入れ、世の中でひっそり生きている。
 しかし今、LGBTに対してだけは、何故か「差別厳禁!」という空気が蔓延している
 そして社会も腫れ物に触るような対応をして、特にマスコミは何かといえば「不当な差別だ!」と問題にする

 宗教上の問題で、キリスト教の国ではかつて同性愛がただ差別されるだけでなく、法律でも禁じられていた。
 だから今、その反動で欧米では同性愛者の権利が強く主張されるようになった。

 しかし日本では、多少の差別こそあれ同性愛(特に男性間)はどの時代にも存在したし、法で禁じられた事は無かった。
 戦国時代のように、殿と若い侍との同性愛が公然と行われていた時もあった。
 キリスト教やイスラム教の国に比べれば、日本は歴史的に同性愛にも寛容だったのだ。
 にもかかわらず欧米の流れに乗って、数ある性的少数者のうち同性愛者の権利だけが強く叫ばれる今の日本の空気が、筆者には異性愛者に対する逆差別のように感じられて鬱陶しくてならない

 これまで“変態”とされてきた性癖はいろいろあるが、なぜ今、LGBTだけは社会の皆が理解し特別に気を使って接しなければいけないのか、その納得できる理由を教えてほしいものだ。

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コメント


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うーん? まず一般大衆にとって分かりやすいLGBTから差別が無くなっていくってのは自然だと思うけどなあ

どう思います?

| URL | 2017-10-03(Tue)16:16 [編集]


Re: タイトルなし

> まず一般大衆にとって分かりやすいLGBTから差別が無くなっていくってのは自然だと思うけどなあ

 わかりやすい。
 確かにその通りかも知れません。
 それに同性愛については、欧米で「差別され、犯罪とされ迫害された」という過去もありますし。
 ただ性の多様化が、LGBTに対する差別を無くすことだけにとどまらず、それ以外の性的少数者にも関心が広がれば良いのだけれどと思います。
 性的少数者は、LGBTだけではないのですから。
 おっしゃる通り、LGBTから始まって、やがて他の性的少数者の差別も無くなって行くなら良いと思います。
 と言っても、ペドフィリアのような犯罪につながる危険のある性的少数者は、偏見の目で見られても仕方ないですね。

黒沢一樹 | URL | 2017-10-04(Wed)02:29 [編集]