空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

ウィンチェスターというスタンダード・スコッチ

 行きつけの酒屋でウィンチェスターというスタンダード・スコッチを初めて見て、まず「西部劇のライフル銃のような名前だな」と思ってしまった。
 瓶に貼られているラベルも、どこか安っぽい印象がある。
 だが値段が手頃(税込みで1004円)だったので、面白半分でつい買ってみてしまった。

ウインチェスターP1110103

 キャップを開けてグラスに注ぐと色は淡い金色で、花のような柔らかな香りが広がる。
 この価格帯のウイスキーにしては、アルコール臭は少なめだ。
 口に含むと澄んだ味わいに、ほのかな甘み。
 なかなか出来の良いライトタイプのスタンダード・スコッチで、味わいも軽くアフターフレーバーも花のように柔らかでそう長くは続かない。
 飲んだ後に、僅かにスモーキーさも感じる。

 千円ちょっとのスタンダード・スコッチとしては飲みやすいし、日本では殆ど名を知られていないのにもかかわらず、出来はなかなか良いと思う。
 ただ二千円クラスのウイスキー(ジョニ黒やシーバスリーガル等)と比べてしまうと、アルコールのキツさはあるし、香りや味の豊かさに物足りなさを感じてしまう。
 出来は悪くないが、あくまでも「スタンダード・スコッチとしては」という範囲内であって、過度の期待は禁物である。

 これをトワイスアップにするとアルコールの刺激がとても少なくなり、飲みやすくなる。
 しかし同時に微妙な香りが減り、味も水っぽくなる。
 だから1:2の水割りにするともっと飲みやすくなるが、同時にもっと軽く水っぽくなる。

 店はこのウィンチェスターについて、POPで濃いめのハイボールを勧めていた。
 その通りに濃いめのハイボールにしてみると、持ち味である花のような香りが炭酸の力で沸き立ち、とても飲みやすく嫌みもない。

 ただ元々ライトで繊細な味わいな為、ハイボールだけでなく水割りでも濃いめにしないと薄く水っぽくなりがちだ。
 だから水割りでもハイボールでも、割るなら薄くなり過ぎないように、濃いめにすべきだ。

 確かに店のPOPの通り、濃いめのハイボールにするとストレートより飲みやすく、そして炭酸の力で水割りより香りも立つ。
 ただ水割りでもハイボールでも、このウィンチェスターは何かで割ると本来のほのかな甘みが消え、代わりにビターさが出て来る。
 だからこのウイスキーの甘みを味わうには、ストレートで飲むしかない。

 このウィンチェスターは、ストレートで飲むべきか、それとも何かで濃いめに割って飲むべきか。
 そこはなかなか難しい。
 気楽に飲むなら、やはり濃いめのハイボールだろう。
 しかし味と香りをじっくり楽しむなら、やはりストレートが良い。
 ただリーズナブルな価格のスタンダード・スコッチだけに、アルコールの刺激もそれなりにある。
 体調によっては、そのアルコールの刺激がキツく飲みづらく感じる時も少なくない。
 だからこのウィンチェスターの飲み方は、食事をして談笑しながら気楽に飲みたい時には濃いめのハイボールが、元気な時にじっくり味わいたい時にはストレートが合っていると思う。

 このウィンチェスターを、ジョニーウォーカーの赤やリニューアル前のホワイトホースとも飲み比べてみたが。
 ウィンチェスターもなかなか良く出来たスタンダード・スコッチだとは思うが、ジョニ赤の方が濃く甘くスモーキーでかつ飲みやすく、アルコールの刺激も少なかった。

 個人的には、迷わずジョニ赤に軍配を上げるが。
 しかし花のような香りのライトなウイスキーを好み、スモーキー香が苦手な方は、「ウィンチェスターの方が好き」と言うかも知れない。

 ホワイトホースとの比較では、ホワイトホースの方が味わいも強いが、アルコールの刺激も強い。
 ウィンチェスターはトワイスアップにすると水っぽくなり、甘さがビターさに変わる。しかしホワイトホースはトワイスアップにするとビリビリ来るアルコールの強い刺激が適度に減り、味に甘みを強く感じるようになるから不思議だ。
 個人的には、ホワイトホースよりウィンチェスターの方が好きかも知れない。

 このウィンチェスター、無名だがライトタイプのスタンダード・スコッチとしては良く出来ている方だと思う。
 ライトタイプのスタンダード・スコッチと言うと、まずカティーサークの名が挙げられるが。
 ライトタイプのスコッチがお好きな方は、このウィンチェスターも一度味を見てみる価値はあると思う。

 最後に、ウィンチェスターという名からすぐに西部劇のライフル銃を連想してしまった筆者だが。
 調べてみたところ、ウィンチェスターとはイギリス南部の、かつてはウェセックス王国の首都だった都市の名前なのだそうだ。

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コメント


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初めて見ます。

初めて見ます。

こういう廉価なウイスキーが このところ
関東の量販店でも増えて来ました。

ただし、あくまで海外のウイスキー。

日本のウイスキーは明らかに
高いですからね。

個人的には海外から こういう
ウイスキーがたくさん入って。

一種類で良いので、旧ノンエイジ余市や
竹鶴12年レベルのものが、出てくれれば
嬉しいなぁと思っております。

ogotch | URL | 2017-02-19(Sun)12:18 [編集]


Re: 初めて見ます。

> 日本のウイスキーは明らかに
> 高いですからね。
>
> 一種類で良いので、旧ノンエイジ余市や
> 竹鶴12年レベルのものが、出てくれれば
> 嬉しいなぁと思っております。

 竹鶴12年、大好きでした。
 今も2本確保してあるんですが、もったいなくて飲めずにいます。
 この竹鶴12年を惜しいと思わず飲めような、同価格帯で美味しい日本のウイスキーが販売される事を願ってやみません。
 でも現状を見る限り、それは夢でしかないのでしょうかねぇ……。

 そうそう、私はノンエイジの宮城峡も好きでした。
 ネットでは「ロリ宮城」なんてヒドい名前でも呼ばれていたやつです。

黒沢一樹 | URL | 2017-02-22(Wed)14:47 [編集]