空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

サントリー期間限定“春いちご”と“桜さくらんぼ”

 この春、サントリーから期間限定のチューハイが出た。
 栃木産とちおとめ使用の春いちごと、山形産佐藤錦使用の桜さくらんぼである。
 どちらも缶の絵が春らしく、とても綺麗である。
 そして百円ちょっとと、値段も手頃である。

サントリー・春いちご等P1110299

 で、主に缶の絵に惹かれて買ってみたようなものだが、まず春いちごの方から飲んでみた。
 グラスに注ぐと、実に美しい桜色に驚かされる。
 とは言え、それはいちごそのものの色ではなく、野菜色素と紅花色素によるものだが。
 ただ作りモノの色とは言え、合成の着色料によるものではない事だけは評価しても良かろう。

 さて、味だが最初の一口は甘すぎず、そして確かにいちごの味も感じる。
 ただ続けてゴクゴク飲んでいると少し甘すぎるように感じてきて、そして味もどこか作りモノっぽい部分も感じてくる。
 それもその筈、これにはいちごとスピリッツの他、甘味料(アセスルファムKおよびスクラロース)と酸味料と香料がバッチリ入れられている。
 だからいちごの味はするものの、それは香料や甘味料や酸味料によって作られた部分が多く、「なるほど栃木産とちおめの味だ!」と感じる部分はまず無い。
 はっきり言って、栃木産とちおとめで無く、他のどの苺を使用しても同じ味になったと思う。
 それでもあえて栃木産とちおとめを使ったのは、ブランド効果を狙ったと言うか、まあ飲み手の気分を盛り上げる為のものだろう。
 ついでに意地悪な事を言わせてもらえば、この春いちご、別に「栃木産とちおとめ百パーセント使用」と書いてあるわけでは無いから。
 他のいちごの中に、ちょこっと栃木産とちおとめを混ぜただけでも、「栃木産とちおとめ使用」と表示できるのである。
 だから「○○使用」と「○○のみ使用」は別だと見極める目が、消費者にも必要なのである。

 とは言うものの、この春いちご、果物の味のチューハイとしては決して悪くない。
 おなじみの「香料と糖類と酸味料で作ったチューハイ」の味だが、決して不味くはないし、とりあえず苺の味はするし、そして何よりも色がとても綺麗だ。
 お花見でもしながらこれを飲んだら、とても春らしい気分になれるだろう。
 取り立てて誉めるほど美味くはないが、百円ちょっとで買えるチューハイとしては悪くないと思う。

 そう、特に良くもないが缶チューハイとしては「悪くない」と言うのが、この春いちごの評価だ。
 限定出荷という事だが、これならラベルの絵を変え名称もただの“いちごチューハイ”として通年あっても悪くないと思う。

 とは言うものの、ウイスキーやビールや日本酒など普通の酒をいつも飲んでいる者には、このチューハイもやはり甘ったる過ぎる。
 最初の一口は良い。
 しかし飲み続けるうちに甘さが重くなってきて、飲み終えた後に残るのもやはり甘ったるさだ。

 逆に言えば、ウイスキーやビールや日本酒などを「苦い」とか「辛い」とか「キツい」とか感じて敬遠している、お酒を飲み慣れていない若い人達にはちょうど良いのかも知れない。
 アルコール度数も4%と控え目で、「ジュース気分で飲める軽いお酒」といったところだ。

 さて、もう一本の桜さくらんぼだが、グラスに注ぐとこちらも綺麗な桜色だ。そしてこちらも野菜色素と紅花色素で作った色だが、この桜さくらんぼの方が春いちごよりほんの少し色が淡い。

 ただ気になるのは、グラスに注いだ時から何か人工的な、塗料を思わせるような癖のある匂いがすることだ。
 筆者は以前、産地の知人に佐藤錦を一箱いただいてたくさん食べた事があるが。
 さくらんぼというものは、果物としては基本的に香りは少ない方だ。味もそれほど強くない。
 なのにさくらんぼらしい味と香りを、例の香料等で出そうとするから、何か妙な味と香りになってしまっているような気がする。
 甘さも、最初の一口からこちらの方が強く感じる。
 栄養成分の表示を見ると、エネルギーはどちらも100mlあたり50kcalで、桜さくらんぼの方が多く糖類を使用しているわけでは無いのだが。
 結局それだけ、さくらんぼの方がいちごよりそれらしい味と香りを出すのが難しかった、という事なのだろう。
 これはあくまでも、個人的な好みなのだが。
 日本酒やビールは苦手だけれどほろ酔い気分を楽しみたい人に、春いちごの方はお勧めできる。
 ただ桜さくらんぼの方は味と香りに癖があるので、ちょっとお勧めしたくない。

 ちなみに、このサントリーの期間限定の“春いちご”と“桜さくらんぼ”は、どちらも原材料名に「いちご」および「さくらんぼ」と書かれているが、果汁の使用割合が表示されていない。
 そしてその代わりに「-196℃」、「いちご浸漬酒使用」または「佐藤錦浸漬酒使用・桜リキュール使用」と書いてある。
 どちらも-196℃で粉砕した果実を漬けたスピリッツを使用したようで、だから果汁の使用割合は表示できなかったらしい。ただ、普通に果汁を混ぜたチューハイとの味や香りの違いは、残念ながら筆者にはわからなかった。

 何しろ筆者は、ホップをたくさん使った苦いインディア・ペールエールビールを美味しく飲めてしまうような人間だから。
 そのせいで、どんなチューハイも糖類を使用していると、「甘すぎる」と感じてしまう。
 だが「ビールは苦いから好きじゃない」という人達も確実に存在するし、そんな人達の為に、この春いちごのような甘いチューハイがあっても良いと思う。

 で、思ったのが。
 筆者自身はウイスキーはストレートで飲みたい人間で、日本で人気のハイボールは好きになれない。
 しかし「ビールは苦くて厭だが、甘ったるいチューハイも苦手」という人に、ハイボールはぴったりなのかも知れない。
 甘くも苦くもなく、食事と一緒にゴクゴク飲める。
 そういう意味でハイボールは好まれるのだなと、甘いチューハイを飲んでふと思った。

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