空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

いつも傍らに置いておきたいジョニ黒

 ジョニ黒ことジョニーウォーカー・ブラックラベル12年は、筆者が生まれて初めて「ウイスキーって凄いな、良いな」と思った製品である。
 以来、筆者はジョニ黒をウイスキーの善し悪しを判断する一つの基準にしている。
 で、今回改めて、そのジョニ黒をじっくり味わってみた。

ジョニ黒P1110433

 他の12年モノのブレンデッド・スコッチより個性がはっきりしていて、一言で言えば甘くスモーキーで力強い。
 トップノートはチョコレートに似た甘い香りで、スモーキー香もしっかりと感じる。
 口に含むと甘さもあるが、ビターさやスパイシーさも感じる。しかし滑らかで、チェイサー無しでもストレートで飲める。
 12年間樽熟成したウイスキーらしく、余韻も長く続く。

 同じジョニーウォーカーのレッドラベルと比べると、意外にもジョニ赤の方が甘さやスモーキーさがはっきりしている。
 が、その分だけジョニ赤はシンプルで味と香り共に深みに欠ける。ジョニ黒の方がずっと滑らかで、ジョニ赤には若いウイスキーの荒っぽさがある事も言うまでもない。
 個性がはっきりしていて気軽に飲める赤と、味わい深くより複雑な黒といったところか。

 同じ12年モノのブレンデッド・スコッチと比べると、香りの点ではシーバスリーガルの方が明らかに華やかだが、ジョニ黒の方が味わいが力強く、そしてよりスモーキーだ。
 バランタイン・ゴールドラベルはジョニ黒のような力強さも、シーバスリーガルのような華やかさも無いが、とても端正で優しくバランスが最も良く取れている印象。
 最もスコッチらしい個性が強く甘くスモーキーなジョニ黒に、華やかな香りで余韻も最も長く続くシーバスリーガル、そして端正でバランスの最も良く取れたバランタイン・ゴールドラベル、といったところか。

 国産の同価格帯のウイスキーでは、ニッカのスーパーニッカがなかなか悪くないと思っているが。
 比べて飲んでしまうと、スーパーニッカよりジョニ黒の方が明らかに滑らかな上、スモーキーさでも力強さでも上回っている。
 ただ、去年の秋にブラックニッカ発売60周年を記念して限定発売されたブラックニッカ・ブレンダーズスピリットと比べると、「良い勝負だな」と思ってしまった。
 どちらも甘くスモーキーで、なかなか似ているのだ。
 あえて言うならばジョニ黒の方が個性が強く、ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットの方がマイルドで穏やかといったところか。

 ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットはなかなか評判が良く、わりと早いうちに店頭から無くなってしまったが。
 ところがこの4月になって、筆者の住む町のある酒屋の店頭にまとめて10本ほど出て来た。
 もし今どこかの店頭でブラックニッカ・ブレンダーズスピリットが残っているのを見つけたら、是非買ってみて、ジョニ黒と飲み比べてみていただきたい。
 優劣については個人の好みの問題もあると思うが、ジョニ黒に匹敵する同価格帯の国産のブレンデッド・ウイスキーと言ったら、ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットしか無いと、筆者は思う。

 千円ちょっとで買えるスタンダード・スコッチは、味も出来もいろいろだ。
「意外に良いじゃないか!」と思えるものもある反面、あまり感心できないものも少なくないのもまた事実だ。
 しかし12年モノのブレンデッド・スコッチに不味いものはまず無いと、筆者は思っている。そこにあるのは、ただ個人の好みの問題だろうと、筆者は思う。

 で、もし筆者が他人に12年モノのブレンデッド・スコッチを勧めるとしたら、まずスコッチのすべての要素をバランス良く取り入れたバランタイン・ゴールドラベルを、華やかな香りを好む人にはシーバスリーガルを勧めるだろう。
 しかし筆者個人が飲むとしたら、やはり最もスモーキーで個性の強いジョニ黒を一番に選んでしまう。
 他にもっと良いウイスキーがある事もわかっているのだが、筆者にウイスキーの素晴らしさを初めて教えてくれたこの一本が常に傍らに無いと、どうも落ち着かないのだ。

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

スタンダードの凄味。

ジョニーウォーカー黒ラベル。

良く行く銀座のバーの店長は
「標準(スタンダード)」と
このウイスキーを評します。

味わいの複雑さ。良心的な価格。
安定した供給に使い勝手の良さ。

「いつも傍らに置いておきたい」と
ウイスキー好きに言わしめるだけの
実力を持ち合わせています。

その実力がありながら特段に
メーカーは主張するでもなく
普通に何処でも手に入る。

私は「スタンダードの凄味」を
このウイスキーに感じます。

今述べたことが出来ている
ウイスキーは殆ど無いです。

過小評価ウイスキーの一つですよね。

ogotch | URL | 2017-04-16(Sun)13:59 [編集]


ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットは
3月末に限定再販されましたので
まだ暫くの間は出回るかと思います。

2016年版と2017年版の違いは
壜に2016年の表示があるかないかで
用意に分かるようです。

両者では味が違うとの意見もありますが、
味が分かる人が慎重に飲み比べて分かる
程度の違いって事が公約数的意見の
ようです。

KAZ | URL | 2017-04-18(Tue)09:07 [編集]


Re: スタンダードの凄味。

 バランタイン12年もシーバスリーガル12年も、飲めば「良いなあ」と思うんですが。
 でも個人的に飲んで一番親しみを感じてしまうのが、ジョニ黒です。
 あの甘さとスモーキーさが、たまらなく好きです。

 ただスモーキーさがはっきりしているだけに、スモーキー香が好きでない人には向かないかもと思います。
 シーバスリーガルも香りは素晴らしいですが、それゆえに「香りが派手すぎる」と言う人もいます。
 その点、一番バランスが取れていて標準という名にさわしいのが、バランタインでしょうね。

 でも「その中でオマエが一番好きなのは何か?」と聞かれたら、やはりジョニ黒になってしまうのです。

黒沢一樹 | URL | 2017-04-19(Wed)15:53 [編集]


Re: タイトルなし

> ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットは
> 3月末に限定再販されましたので
> まだ暫くの間は出回るかと思います。

 貴重な情報、ありがとうございました。
 だから四月の初めに急に、再び店頭に出てきたのですね。
 それだけ好評だったという事でしょうね。

 その増産した製品にも、60年前の貴重な原酒もブレンドされているのか……なんて詮索は野暮でしょうね。
 ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットがジョニ黒やシーバスリーガルなどにも負けない良い製品である事は事実なのですから。

黒沢一樹 | URL | 2017-04-19(Wed)16:27 [編集]