空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

懐かしの『同級生2』⑧・『メモリーズオフ』との意外な共通点

 黒沢がおススメしたいようなやや大人向けのゲームの中には、登場人物が死んでしまったり、心が痛む酷い結末が待ち構えていたりする、“泣きゲー”だの“鬱ゲー”だのと呼ばれる種類の作品がありまして。
 今回取り上げている『同級生2』が出た時代には、まだそんな言葉もジャンルも無かったけれど。なのに『同級生2』の個別ルートには、既にその両方の要素が盛り込まれていたりもするのだよ。

 例えば幼なじみの水野友美を助けたのに逆ギレされた後、ムカついた気持ちのまま「勝手にしろ!」と放置しちゃうと、水野サンとはその冷たい関係のまま終わってしまうのさ。
「自然に誤解が解けて、相手の方から謝って来る」とかあり得なくて、あくまでも主人公(プレーヤー)が誤解を解く努力を続けない限り良い結果にはならないんだ。このあたり、現実の人間関係と同じだよね。
 この『同級生2』では、「水野サンが脅されて悩んでいるのを知りながら、あえて放置」という選択も出来るんだ。けどその場合、水野サンは脅迫に屈して、キモオタの変態男の性奴隷状態にされてしまうのだから、誤解され続けのまま以上に心に悪いよ。

 誤解を解かずに放置した場合の結末は、都築こずえの場合はもっと酷くてね。「主人公は強姦魔!」みたいに言い触らされた揚げ句に、周囲の女の子たち全員に嫌われたままで終わってしまうのさ。
 ま、どちらにしてもかなり後味の悪い終わり方になってしまうのだけれど。
 でも現実の人生や恋愛って、このくらい理不尽なものだよね。こういう恋愛の痛みの部分についても避けずにリアルに描写してるのも、この『同級生2』の魅力だと黒沢は思ってる。

 この『同級生2』は、実はパソコン用に開発されたもので、ぶっちゃけ言えば18禁のエロゲだったのさ。でもただのエロと違って、恋愛や生き方についていろいろ考えさせられる部分が多い……ってことで評判になったんだよね。
 この『同級生2』は、エロゲを「いろいろ考えさせられる大人の恋愛ゲーム」に昇格させた、ゲーム史に残る名作なのでアリマス。で、18禁のエロい部分をマイルドにして、セガサターンやプレステなどのコンシューマー用にも移植されてさ。
 黒沢がたまたまプレイしてハマってしまったのは、オリジナルのエロゲ版ではなく、そのセガサターン版の方なんだけどね。

 でも黒沢は、この拙文を読んでくれたキミにも「ぜひ『同級生2』をやってみて!」と勧めるつもりはないんだ。
 だってこの種の古い恋愛ゲームにありがちな事だけれど、プレイしていて主人公の言動に抵抗を感じる部分が少なくないからね。
 ズバリ言うとDQN系なんだよね、プレーヤーがゲームの中でなりきらなければならない主人公って。勉強は駄目だけれど喧嘩は強くて、不真面目でいつも悪ふざけしてばかりしていて、美人の女教師や可愛い同級生の女子にはセクハラまがいのエロい言動ばかりして……と言えば、何となく想像がつくかな。
 このゲームが作られた頃って、『ビーバップハイスクール』や『工業哀歌バレーボーイズ』みたいなのが大人気だったような、まだヤンキーが大手を振って生きていた時代だったから。
 と言うか、ゲームの作り手自身が「学校では校内暴力が当たり前にあって、番長なんて存在もまだ残っていた」時代に育っているワケで。

 何しろセクハラだの、ジェンダーだの、男女共同参画だのといった言葉どころか、そういう発想さえ無かった時代の作品だからさ。ゲームの主人公も、もう男の本能モロ出し……って感じで行動してるワケね。
 うん、『デザイア』とか『野々村病院の人々』とか、昔のアドベンチャーゲームの主人公って、大抵そんな感じのノリだね。プレステで出されたKIDの名作『メモリーズオフ』シリーズでさえ、初代の主人公智也はちょっとDQN系の臭いがするし。
 まだ「不良=カッコイイ」っていう時代だったんだよねえ、二十世紀の末期って。

メモリーズオフ(通常版)メモリーズオフ(通常版)
(2008/05/29)
Sony PSP

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 ま、「粗暴な不良=実は男気のある仲間想いの良いヤツ」って構図は、二十一世紀の今も根強く生きてるんだけどね。テレビに書いた作品が何度も映画化され、テレビ連続小説にも起用された大人気の脚本家K・K氏の作品だって、元DQN系に対する優しい眼差しwwwwが、黒沢には随所に見え隠れしてるように思えるよ。
 それだけに『同級生2』に限らず、一昔以上前の古めのギャルゲーって、「バカで悪ふざけが好きでスケベで、でも喧嘩は強くて」っていう、昔の少年マンガの主人公みたいなキャラになりきってプレイしなければならないものが少なくなくてさ。だからDQN系やヤンキーに共感出来ない人には、ちょっとツラいところがあると思う。
 実はその点は、黒沢もかなり苦痛に感じたよ。

 あと、古いゲームだけに操作性が悪くて、今のゲームと較べて不便に感じる部分もかなり多いし。
 例えばオートプレイの機能すら無いんで、台詞ごとにいちいち“ページ送り”のボタンを押さなきゃならないんだよ。だから頻繁にそのページ送りボタンを押すのに忙しくて、ストーリーに集中し辛くてさ。
 ただ当時すでに大人で、イタい恋愛も幾つか経験していた黒沢も唸らせた古典的名作ゲームwwwということで、まず最初に取り上げて紹介させて貰ったのでありマス。
 その頃の恋愛ゲームと言うと、『ときメモ』や『センチメンタル・グラフィティ』みたいな感じでさ。
 どちらも確かに巧く作ってはあったけれど、「所詮はゲームだよな」って言うか、実際の恋愛とはかけ離れた部分が随所に感じられて、黒沢としては「ハマる」というところまではいけなかったよ。
 けどこの『同級生2』には、中身の深さに見事にハマってしまったのだ。
 だからあえてお勧めはしないけれど、この拙文で少しでも興味を持ってくれた誰かが、「主人公のDQN系っぽい言動」や「快適とは言い難い操作性」も承知の上で「試しにやってみよう」という気持ちになってくれたなら、黒沢としては無上の喜びでありマス。
 かなり古いゲームだけに、某ハード○フや中古ゲームショップなどの片隅で運良く見つけられれば、まあ百円とか二百円程度で転がっていると思うから、もし宜しければ……というコトで。

同級生2同級生2
(1997/07/11)
SEGA SATURN

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 黒沢がプレイしたのはセガサターン版(18歳以上推奨)だけれど、『同級生2』にはプレステ版もあるんで、プレイしてみるならプレステ2でも遊べるプレステ版の方が敷居は低いかな?
 ただ残念ながら、セガサターン版に比べてプレステ版は画質が明らかに悪いよ。それに「パンチラすら不可」とか、初代プレステは規制も色々キビシイからね。
 で、セガではOKだった表現が、プレステではNGになっていたりする場面も少なくなくて、内容もオリジナルから離れてかなり物足りなくなっている気がする。
 黒沢はまずセガサターン版でハマって、それで興味を持ってプレステ版もやってみたのだけれど、あまりの劣化ぶりにウンザリして、プレステ版は一人もクリアせずに、今も放置したままだったりしマス。
 だから「家の押入の奥にまだセガのハードがある」とか、あるいは「中古ゲーム店にセガサターン本体も転がっていた」なら、是非セガサターン版でやってみてほしいな。
 この『同級生2』は、さらにスーパーファミコンにも移植されてSFC版も出されているようだけど。ただセガのと比べたプレステ版の劣化ぶりを考えると、恐ろし過ぎてちょっと手を出す気になれないかな。

 と、懐かしの『同級生2』について、自分でも呆れるほど長々と語ってしまいマシタ。
 その中で「コレをプレイしたおかげで、実は黒沢は妹系が好きらしいと気付いた」と触れた件の繋がりで、次にゲームと恋愛について話す時には、“”について語ってみたいと思ってマス。
 そうデス、そんな身内がいない男子の憧れや妄想をひどく掻き立てる反面、実際に家族にいる男子にとっては生意気で憎たらしくて、「お買い上げ後は返品不可の条件付きで、一日も早く誰かに貰っていってほしい存在でしかない」という、ある意味家庭内で最強の生き物“妹”デス、death。

 ……ヤバい。幻聴かな、続きを話す前からもう皆からの罵声が脳内に聞こえてくるよ。
おい黒沢、テメーは話が長過ぎだ! 次は三行でな?
 ゴメンよ、それは無理デス。

 黒沢って国民に痛みだけ与えながら、我が日本のマゾ国民たちにナゼか今も人気の某元総理のように「具体的な説明&丁寧な説得抜きで、自分が決めたことだけ押しつける」のって、どうしても苦手なんだよねえ。
 黒沢の話に共感して賛成して貰えなくたって、別にそれは構わないんだ。だって考え方や感じ方や好みは、それこそ「人それぞれ」ってやつだからね。
 って言うより、「人はみな同じで共感し合える筈」って思う人の存在の方が、黒沢はむしろ気持ちワルよ。
 ただ黒沢の考えに反対だとしても、「なぜ黒沢がそう考えるのかだけは、ちゃんとわかってほしい」って思うんだよね。

 大切なのはただ結論ではなく、その答えに至るまでの理由だと思う。
 それを三行とか百四十字以内に書くなんて、黒沢にはとても無理デス。
 て゜、ついムダに長くなっちゃうんだよ、黒沢の話って。
 それでも「共感はしねーけど、まあ話ぐらいは聞いてやろうじゃねーか」という心優しい寛大な人がいらしたら、「こいつアホだな」と片頬に憫笑を浮かべつつ、次回の与太話にもどうぞおつき合い下さいまし。

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