空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

政党ポスターに見る各政党の本質

 先日、静岡市に住む親戚の家を訪ねた。
 するとその親戚の家の近辺には、各政党のポスターが街角の至る所に貼られていた。
 面白かったので、目に付いたものをとりあえず写真に撮ってみた。

 まずは、政権与党の自民党のものから。
 自民党は、『責任をはたす』という安倍首相の顔写真入りのポスターと、『国に届け』という、人気漫画のパクリとしか思えないポスターを出している筈だが。
 しかし筆者が訪れた静岡市のその地域ではどちらのポスターも見かけず、ただ地元選出の国会議員のポスターだけが各所に貼られていた。

政党ポスター①P1110543

 地元選出の代議士の顔写真の背景にロボット戦士の絵を重ね、
よっちゃんにおまかせ!
 と大書してある。
 最悪である

 政治とは、少なくとも民主主義の政治とは、選んだ代議に白紙委任してすべてを任せて良しとしていいものではない
 政治家はまず公約を掲げ、政策を国民に説明し、そして国民も政治家がそれをきちんと実行しているか監視する。
 それが民主主義社会の政治というものである。

 公約や政策の説明も無く、「みな俺に任せろ!」というのは、もはや独裁政治である。

 そう言えば安倍首相は、キャッチフレーズのようにこう繰り返していた。
この道しかない!
 馬鹿を言ってはいけない、物事を解決する道は幾つもある
 そして幾つもある道それぞれのプラスとマイナスを考え、よく比較して、その上でどの道が最も良いか民意を問うのが民主政治というものである。
 政治家が上から目線で「この道しかない!」と初めから決め付け、それを国民に押しつけるのは独裁政治の手法だ。

 政策を語らず「よっちゃんにおまかせ!」と政治の白紙委任を迫る地元選出の代議士に、「この道しかない!」と言い切る首相。
 自民党も堕ちたものだな、とつくづく思う。
 そのどこに、自由と民主があるか。
 自分に批判的な国民を指さし、「あんな人たち」と切り捨てる首相を見れば、自民党の体質の変化(右傾化と劣化)が実によくわかる。
 今の自民党は、どこからどう見ても一党独裁を目指す“不自由非民主党”にしか見えない

 政治は自分に「おまかせ!」しろと言う地元選出の代議士や、「この道しかない!」と言い切る首相には、筆者は独裁政治の危険な臭いしか感じないが。
 しかし国民の中には、いろいろな道を考え、その善し悪しを一つ一つよく考えて比較するのを「面倒」と考える人達が少なからずいるのもまた事実だ。
 そしてその種の人達は自分の頭で物事をじっくり考えるのが苦手なあまり、「この道しかない!」と自信たっぷりに言い切る声の大きな人に引きずられ、その政治家に政治を「おまかせ!」してしまう
 独裁政治とは、そのようにして生まれるものなのだ。
 安倍一強の政治の中で、今、この国は独裁政治に陥る危機に瀕している。
 日本が再び戦前戦中のような自由も民主主義も無い暗い社会に戻るかどうかは、ひとえに国民一人一人がたとえ面倒でも自分の頭でじっくりものを考える事を放棄しないでいられるかどうかにかかっていると、筆者は思う。
 世の中の空気にひきずられ声の大きな人に従っては、決していけない。

 また、『責任をはたす』というポスターと『国に届け』というポスターは、筆者はその町で見かけなかったが。
 森友学園や加計学園などの問題で、安倍首相はきちんと説明責任を果たしているだろうか。
 ここ数年、強行採決してきた秘密保護法や戦争法案や共謀罪なども、丁寧な説明をして国民の理解を得られているだろうか。
 現状で『責任をはたす』という安倍首相の顔写真入りのポスターは、現状ではたちの悪いギャグでしかない
 もう一つの若い男女を漫画チックに描いた『国に届け』という、若い有権者向けらしいポスターも、自民党は人気漫画『君に届け』の作者である椎名軽穂さんにきちんと許可を取っているのだろうか。
 椎名軽穂さんが認めているのなら良いが、そうでないとしたら政権与党らしからぬセコく恥ずかしい行為と言わねばならない。

 さて、次は自民党のコバンザメとして与党の一角に入り込んでいる、公明党のポスターを見てみよう。

政党ポスター④P1110549

政党ポスター⑥P1110600

 党首の顔写真の横に、ただこう書いてある。
『人が生きる、地方創生。』
『希望が、ゆきわたる国へ。』
 あの……この国をどうしてくれるのか、もっと具体的に語って欲しいのだけれど。
 上記のような抽象的で漠然とした言葉は、決して人の心を打たない。

 思うに、宗教政党である公明党のポスターは、党を支える某学会の会員の結束を固め、「選挙の時は公明党を忘れないで下さいよ!」とアピールする為のものであろう。
 学会員に対しての宣伝にしか、少なくとも筆者には思えない。
 それと、その家の塀や壁に公明党のポスターが貼ってあれば、「ここは学会員の家なのだな」という事もわかる。
 筆者が行って散策した静岡市のその町は、公明党のポスターを貼る、学会の信者らしき人の家が意外に多かった。

 さて、公明党のポスター以上に目立ったのが、共産党のポスターだった。
 その町で見た自民党のポスターは例の『よっちゃんにおまかせ!』だけで、公明党も『人が生きる、地方創生。』と『希望が、ゆきわたる国へ。』の二種だった。
 それに比べ、共産党のポスターはただ数が多いだけでなく、種類も豊富だった。
 志井委員長の『力あわせ、未来ひらく。』というポスターに並べて、日本をどうしたいか具体的な政策を訴えるポスターも貼られている。

政党ポスター②P1110544

政党ポスター③P1110547

『安定した雇用 暮らせる賃金を』
 これに共感しない人は、派遣社員を安くこき使いたいブラック企業の経営者と、よほどの大金持ち以外に殆どいないだろう。

政党ポスター⑧P1120098

『障害があっても安心して暮らせる社会に』
 これに反対する人も津久井やまゆり園で障害者を殺害した凶悪犯、植松聖のような人達くらいだろう。

『民意無視の強行採決を連発』
 今の安倍政権の政治姿勢は、確かにその通りだ。

政党ポスター⑦P1120029

『医療と介護の負担を軽く』
 ではその財源はどこから捻出するのか、という問題はあるが。
 医療と介護の負担が軽くなれば、多くの人が助かる筈だ。

政党ポスター⑤P1110569

政党ポスター⑨P1120100

政党ポスター⑩P1120101

『TPP断固反対』
『オスプレイ訓練再開「理解(安倍政権)」 これで独立国?』
『原発事故 国の責任を認める初判決 「原発ゼロ」各地で』
 これらの問題については、賛否が分かれるところだろう。
 しかし「TPPにもオスプレイの訓練にも原発にも反対」という、共産党の姿勢は明確だ。

 ちなみに、自民党と公明党と共産党のポスターはその町のあちこちで見たが、民進党その他のポスターは全く見なかった
 そのあたりにも、今の民進党の党勢が現れているのだろう。

 さて、そのよく見かけた、三つの政党のポスターを見比べて。
 政治は首相の信じる道しかなく、地元の代議士に「おまかせ!」しろという自民党の姿勢は、少なくとも筆者には最低に思える。
 自民党は、今や一党独裁を目指す自由も民主も無い政党になり果てた
 こんな党に筆者の一票を入れようとは、絶対に思えない。

 党代表の顔写真と空疎で抽象的なスローガンを掲げた、学会の信者向けのPRとしか思えない公明党のポスターも、全く心に響かない。
 ただポスターを見れば、「ここに学会員が住んでいるのだな」ということは、よくわかる。
 筆者は複数の学会員に酷い目に遭わされたこともあり、あの学会は心底嫌いだ。
 だから公明党のポスターがあれば「学会員の家だ」とすぐわかり、避けて通れるので便利である。

 その点、共産党のポスターはなかなか読ませてくれたし、心に響く言葉もあった。
 筆者は日米安保は必要だと思うし、TPPや原発も賛成はしないが「絶対ダメ!」と思っているわけではないので、共産党の主張すべてに同意はしない。
 しかし『安定した雇用 暮らせる賃金を』という言葉には、本当に共感した。
 また、安倍政権が『民意無視の強行採決を連発』しているというのにも、全く同意する。
 さらに財源さえあれば『医療と介護の負担を軽く』して、『障害があっても安心して暮らせる社会に』なれば、本当に良いと思う。

 では「次の選挙で、オマエは共産党に票を入れるのか?」と問われると、イエスとは言えない。
 何故ならば、共産党は一党独裁を目指す、本質的に危険な党だからだ。

 と言うと共産党の関係者に「勉強不足だ」と叱られてしまいそうだが、理論や理想よりまず現実を語ろう。
 共産党が支配して国民が幸せになった国が、これまでにあっただろうか?
 ソビエトや東欧諸国が崩壊したように、共産主義がうまく行かない、そして国民を幸せにしない事は、歴史が証明している。
 確かに中国などは、経済的には発展している。
 しかし言論や思想信条の自由もない。
 いくら経済が発展していても、中国のような自由の無い独裁政治の国に住みたいとは、少なくとも筆者は全く思わない

 筆者は、「日本共産党は、ワサビと同じだ」と思っている。
 国会で共産党が与党を追求している姿勢を見ると、「鋭いし、凄いな」と思う。
 独自の調査力も持っていて、国の腐敗を防ぐ為には絶対に必要だと考える。
 しかし主食(政権与党)にしては、絶対にいけない政党だと思う。
 ワサビは少量だからこそピリリと利いて良いのであって、無いと物足りないが、たくさん食べ過ぎたら腹痛を起こして酷い目に遭ってしまう
 だから筆者は、与党の自民党系の候補者が圧倒的に優勢とわかっている時に、批判票としてあえて共産党の候補者に票を入れることはあっても、「与党になって欲しい」と心から思って票を入れることは絶対にない。

 かつては筆者も支持していた自民党が、今や自由と民主を捨てて独裁的な右翼政党と化してしまい。
 その反面、一党独裁を目指しているであろう共産党が最も民主的で国民に近い立場でものを言っているという現実が、とても皮肉でならない。

 今の自民党は、右翼の独裁政党と同じだ。
 一方の共産党も、言うことは良いが腹の内がわからず信用できない。
 そして民進党は、町に主張を訴えるポスターすらろくに貼れていない有り様である。
 ついでに言えば、維新の会は自民党より右寄りなくらいだから、話にならない。
 票を入れたくなるような政党が、本当にない。

 ただ棄権は絶対にしたくないので、いつも消去法で渋々選んだ候補に票を入れに行ってはいるが。
 共産党ほど危険でなく、民進党よりマシな自民党の受け皿が現れてくれるのを、筆者は心から待ち望んでいる。

 と言うと、「小池さんがいるじゃないか、いつか国民(日本)ファーストの会を作ってくれるよ」と言う人もいるが。
 筆者は小池氏とその政治姿勢と言動を、全く信用していない。
 その理由について述べると長くなるので、その件についてはまたいつか書こう。

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する