空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

妹と『初恋』①・血の繋がらない“妹”は好きデスカ?

 まず前提として言っておくけれど、ワタクシこと黒沢一樹は、両親に姉と四人家族で育ったんだ。
 けどソレとは別に、この黒沢には“妹”が三人ほどいたりするのでありマス。それも実の妹ではなく、ギャルゲー&ちょっとHな青少年向けマンガwで定番の、血の繋がらない妹……ってやつが。

 いや、二次好きの人たちの“俺の嫁”みたいな、非実在の脳内だけにいる妹とかじゃないって。みんなリアルに実在する、三次の女の子だし。
 と言っても、別に「親が再婚して云々」とか、「姉の結婚相手の妹」というのでもなくてね。

 人間、長く生きていればイロイロなコとがるものでさ、この黒沢にも、「お兄ちゃんになって!」と言ってきた女のコが三人ほど居たのだ。
 そのうち二人はちっちゃくて可愛い系で、もう一人は身長170cm超かつバスト88cmDカップの、時々地方のミスコンに出たりバイトでモデルをしたりしてるようなコでさ。
 そんなコ達に「ワタシのお兄ちゃんに……」って言われて、「ヤだ!」とか言える筈ナイよね。

 というワケで黒沢には、血縁の無い“妹”がマジで三人いたのだよ。ただそのコらと仲良くしていた時期が被ることはなかったから、「同時に三人」って言うんじゃなくて、「黒沢を“お兄ちゃん”って呼んでくれる血の繋がらない妹が、いつも一人いた」って感じだったけどね。
「なら、その“妹”たちが実在した証拠に画像をupシロ!」とか言われても、相手のプライバシーの問題があるから、それはちょっと無理だけれど。だってその妹たちはみな結婚しちゃってるし、彼女たちの家庭に波風立てたくないし。
 だから「妄想乙」とか言いたいヒトは、お好きにそう言ってて下さいデス。

 ……とまあ、そんなワケで黒沢には、「お兄ちゃん」と呼んでくれる妹(血縁ナシ)が三人もいたのだけれど。
 マンガやゲームでおなじみの“血の繋がらない妹”に憧れているキミ、「この妹ハーレム野郎め!」とかムカついちゃいマスか?
 イヤ、でもこのリアルな血縁ナシの妹っての、現実には絶対オイシイ話ではない。だって妹はあくまでも妹であって、彼女ではないのだかね。

「男女間に友情は成立するか?」という件について触れてしまうと、結論の出ない難題になってしまうから、ここではあえて足を踏み入れないけれど。
 告白してフラれる場合、完全にダメというのとは微妙に違う、遠回しな断られ方があるよね?
 ほら、「ゴメンなさい。恋人として付き合うとか言うのはちょっとムリだけど、これからも良いお友達でいてネ」ってアレだよ。
 こういう巧いフラれ方をした人、キミの周りにも一人や二人はいるのではないかな?
 ま、これってぶっちゃけ「ワタシはアナタの気持ちに応えるつもりはナイけど、アナタはこれからもワタシを好きでいて優しくしてネ」みたいな、女の人にのみ都合の良いお話なんだよね。
 だから当然、オトモダチとは言うものの、実質は相手の子の下僕に近い状態になっちゃいがちなんだよねえ。

 ちょっと前のNHKの連続テレビ小説『おひさま』に、タケオ君っていたじゃん。気は良いのだけれど見かけは冴えない幼なじみで、ヒロインの陽子のことをずっと好きで。けど陽子はそのタケオ君に親切にされつつ、その気持ちに気づかぬフリをして他のイケメン君と結婚しちゃうんだ。それでもタケオ君は陽子が好きで、採れた野菜とかを貢ぎ続けてさ。
 例の告白されて「これからも良いオトモダチで」っていうのは、まあそんな感じで「彼氏にはしないけれど、ずっと手元に置いておいて“ベンリ君”として飼い殺し」ってコトなんだよね。

 ただ、実質は下僕も同然だとしても、建前としては“友達”だからね。甘えて利用するにも、やはり限度ってものがあるワケで。
 例の『おひさま』の陽子とタケオ君みたいなイビツな“友人関係”って、当人同士はそれで良くても、周囲の目もあるし、眉を顰める人達だっているだろうし。
 友人関係って、一応は対等なものだから。彼氏でもないただの“友達”の男に、いつも頼りっ放し、オゴられっ放し……ってワケにはいかないよね。
 でも相手が“お友達”ではなく、“お兄ちゃん”だったらどうだろう?
 これがノープロブレムなんだよな、困った事があったら何でも相談して頼りっ放しで、一緒に遊びに出掛けた先でもいつもオゴらせ続けたって

津軽通信 (新潮文庫)津軽通信 (新潮文庫)
(2004/10)
太宰 治

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 太宰治の『津軽通信』って本に収録されている『チャンス』という作品の中に、こんな一節があってね。

 いま私の傍の辞苑をひらいて見たら、「恋愛」を次の如く定義していた。
性的衝動に基づく男女間の愛情。すなわち、愛する異性と一体になろうとする特殊な性的愛。」
(中略)異性間に於いて恋愛でもなく「愛する」というのは、どんな感情だろう。(中略)よくキザな女が「恋愛抜きの愛情で行きましょうよ。あなたは、あたしのお兄さまになってね」などと言う事があるけれど、あれがつまり、そうであろうか。しかし私の経験に依れば、女があんな事を言う時には、たいてい男がふられているのだと解して間違い無いようである。

 わかるかい? この黒沢を「お兄ちゃん」と呼んでくれていた三人の女の子に、実は黒沢は実質フラれていたのだよ
 ぶっちゃけ言えば「愛情はたっぷりちょーだい、困った時はいっぱい頼りたいし、遊びに連れてってもほしいしオゴっても貰っちゃうけど、エッチとかはナシね?」ってコト。

 もーね、お友達と違って妹との関係って、ホントに一方的に“ギブ”ばかりで、“テイク”なんてまず皆無だから。ま、返って来るモノがあるとすれば、かの「スマイル0円」ってヤツくらいだね。
 で、黒沢の「愛する異性と一体になろうとする性的愛」はと言えば、行き場の無いままずっと宙ぶらりんのままだよ。
 ゲームやマンガみたいに、可愛い誰かに「お兄ちゃん」と呼んでほしいキミたち、それでも“血の繋がらない妹”が欲しいかい?

 自ら与えるだけで、見返りは何も求めない
 もしキミに「ワタシのお兄ちゃんになってネ」と言って甘えて来る女の子が現れたとして、その関係に耐えられるのは、そんな神様みたいな深い愛情の持ち主くらいだから。

 ちなみに太宰は、例の『チャンス』という作品の中でこうも書いているよ。

「愛する」もクソもありゃしない。お兄さまだなんてばからしい。誰がお前のお兄さまになんかなってやるものか

 血の繋がらない“妹”が三人もいた黒沢としては、心の古傷を密かに嘗めながらただ苦笑いするしかないdeath。

 数は少ないと思うけれど、もしこの駄文を読んでくれている女の子がいるとしたら。貴女が「彼氏にする気はないけれど、フッて手放してしまうのも惜しい」という程度の男にコクられた時には、
「これからも良いお友達でいてね」
 ではなく、
「あたしのお兄ちゃんになってね」
 と言いませう

 そうすれば代償はスマイルのみで、後は思い切り甘え、美味しい部分だけ遠慮なくシャブり尽くせるからね
 え、「それはムリ、だって私にはホンモノの兄貴がいるし」って?
 心配ないデス、そんな場合には「ウチの兄ってバカでエッチでイジワルで、もうサイテーって感じなの。だからもし○○サンみたいな優しいお兄ちゃんがいてくれたら……って、ずーっと思ってたの」って、ウルウルさせた瞳で上目遣いにじっと見詰めてあげれば、大抵の男はオチるから。

 ……考えてみれば、黒沢をお兄ちゃんと呼んでくれた“血の繋がりのない妹たち”って、顔は可愛いけど駆け引き上手というか、どの子もかなりの恋愛巧者ばかりだったような気がするよ。
 その“妹たち”は、自分がフリーの時は甘えるだけ甘えるんだけど、本命の彼氏が出来ると黒沢の手元からすぐ離れて行っちゃうんだよねえ
 ま、建前は“兄と妹”なんだから、それは当然と言えば当然の事なんだろうけどさ。けど血縁も何もない赤の他人の“お兄ちゃん”になんて、かなりの好意を持ってなきゃなる筈無いだろ、っての!

 それまでかなり仲良くしてた女の子に、「ワタシのお兄ちゃんになって?」と言われてオーケーする。そこには「兄代わりとして側にいるうちに、もっと親密な関係になれるのでは」みたいな下心が、やはりあるワケで……。
 だって“お兄ちゃん”って、彼氏ではないにしても、ただの友達よりずっと前進、って感じがするし、その後の進展とか男としてはやはり何か期待してしまうよ。
 ま、女の人には「もし好きな男の人に、お前はオレの妹だから……なんて言われたら、フられたんだってすぐ解るよバーカ」って言われちゃいそうだけど。
 でももし年下の可愛い男の子に「ボクのお姉さんになって!」なんて言われて甘えて来られたら、女の人だってやっぱり何か期待しちゃうんじゃないかい?

 それはともかく、例の“血の繋がりのない妹たち”にとって、黒沢はあくまでも彼氏としては不合格な存在でしかなかったようで……。で、「いろいろ大切にしては、他の男の許に去られて」という繰り返しだったよ。
 萌え系のマンガやギャルゲー顔負けに、血の繋がらない妹が三人もいた黒沢のコト、これでも羨ましいデスか?

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