空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

結婚すると変わる、実は男尊女卑の男の見分け方

 毎日新聞には『現代の恋愛模様』という、ノンフィクション作家亀山早苗氏の連載記事がある。その5月17日掲載記事には、おおよそこのような事が書かれていた。

 外資系企業で働くアヤノさんという女性には、既に四年つき合っている彼氏がいて。それだけに、互いの良い所も悪い所もわかっているつもりでいた。
 それが婚約する事になった途端、結婚についての考え方が彼氏とまるで違うことが明らかになったのだという。
 アヤノさんは結婚後も、子供が出来ても働き続けるつもりでいた。ところが彼氏は、アヤノさんにこう言ったのだ。
子供が出来たら、アヤノは仕事辞めるよね
僕の実家に週一度は顔出してくれるよね

 それ以外にも、彼氏はアヤノさんに次々と要望を出してきたが、簡単に言えば彼氏はアヤノさんに昔ながらの“理想の嫁”であることを求めていた。
「子どもができても仕事は続ける、お互いの実家に行くのは時間のあるときでいいと思う」
 アヤノさんがそう言うと、彼氏はこう言ったのだという。
おまえはうちの嫁になるんだろ

 つまり彼氏は、結婚したら女は自分の家を捨てて、嫁として男の家に入るものと思っていたのだ。
 だがアヤノさんは、結婚したら二人(夫婦)で新しい家を作るものと思っていた。
 で、話し合えば話し合うほどその辺りの二人の意識の違いが明らかになるばかりで、アヤノさんは結局その彼氏と婚約破棄をしたということだ。

 自分の妻を“うちの嫁”と言う男は、ごく当たり前に居る。そしてその事に何も疑問を持たない男は、決して少なくないと思う。
 が、ここで少し立場を変えて考えてみてほしい。もし自分が妻に“うちの婿”と呼ばれたら、どんな気分になるだろうか
 カチンと来るかい?
「俺は“マスオさん”じゃねーぞ」って?

 ここで結婚に関する現在の民法を、要点だけ簡単に確認しておこう。
 結婚とは家と家ではなく個人同士のもので、それぞれが親の籍から抜け、相手と新しい籍を作るものなのだ。
 姓もどちらを名乗るのも自由で、仮に妻が男性側の姓を名乗る事になったとしても、自分の家を捨て男性の家の籍に入るわけではない。そして同様に、夫が女性側の姓に変えたとしても、それで妻の家の婿養子になるわけでもないわけだ。

 つまり結婚でどちらかの家に“貰う”とか“貰われる”という考えは、そもそも大間違いなのだ。だから“うちの嫁”とか“嫁に貰う”という感覚は、戦前の大日本帝国時代の古臭いものであると、世の男性諸氏は理解しておいた方がいい
 特に自分の妻を何の疑問もなく「うちの嫁」と呼べてしまう男性は、そのあたりの事をよく自戒すべきだと黒沢は思う。

 大日本帝国憲法ではどうあれ、少なくとも現在の憲法では男女は平等だから。
男が立場が上でなければならない
女は男を立てるべき
 この平成の世に、正気でそう思っている男性は、自分が時代錯誤の“明治の男”であると自覚した方が良いだろう。

 話は戻って、毎日新聞の『現代の恋愛模様』に書かれていたアヤノさんは、「わかり合えていた」つもりの彼氏と婚約して初めて結婚観の大きな隔たりに気付いて、結局婚約破棄に至ってしまったわけだが。
 ただ黒沢に言わせると、その彼氏が男尊女卑に近い古い価値観の持ち主であることは、彼氏の普段の何気ない言葉遣いだけで、婚約に至る前に充分わかった筈だと思う。
 少なくとも黒沢には、彼氏が「女は男に従うべき」と考えているタイプの男だとすぐに理解できた。

 それに気付くフックの言葉は、前に挙げた彼氏の言葉の中だけで二つもある。
 まずは「アヤノは……」と呼び捨て
 そして「お前は……」と、彼女をお前呼ばわり
 ただ呼び捨てだけならともなく、それにお前呼ばわりもセットで平気でする男は、「女を男の下に見ている、男尊女卑の明治の男w」と見てまず間違いないね。

 黒沢には理解しがたい感覚なのだが、男には「呼び捨て=親しみの表現」と思い込んでいる者が少なくない。
 確かに男同士の付き合いでは、親しい間柄では呼び捨てが普通だろう。だがそのヤロー同士の付き合い方を、女性との付き合いにそのまま持ち込んでも良いものだろうか。
 少なくとも黒沢は、大切な彼女との付き合いは、男のダチとの付き合いとは違うと考えている。
 と言うか、大好きで大切な可愛い彼女を呼び捨てにして、それで「心の距離が縮まった!」と喜ぶ気には、どうしてもなれいんだな。
 大切で可愛い彼女を、ヤローのダチのように呼び捨てにする気には、黒沢は全然なれないのだよ。

 男によくいるよね、「相手との心の距離を縮める為」と称して、女のコをすぐ呼び捨てにして「おいアヤノ、お前さあ」とか無遠慮に話しかけるヤツ
 ちなみに黒沢は、女のコをオマエ呼ばわりした事、本当にただの一度もないゾ。たとえ相手が年下の彼女でも呼び捨てにせずに、間違いなく「○○ちゃん」みたいに呼んでたし。

「え~、呼び捨てにするのもオマエと呼ぶのも、相手がオンナならフツーだろ」って?
 イイエ、ソレはフツーじゃありませんから。
 納得できないと言うなら、ちょいと辞書を引用してみようか。
 オマエという呼び方について、明鏡国語辞典ではこう書いてあるね。
同等以下の相手を、親しみやぞんざいな気持ちで指し示す語
 類語新辞典の解説でも、まあ似たようなもので。
「普通、男同士、男から女に言う。同等あるいは目下にいう、ぞんざいないい方
 どちらにしろ「同等以下(目下)に対する、ぞんざいな言い方」ってコトでは、ほぼ共通してるよね。
 ついでだから、「ぞんざい」って言葉の意味も書いておこう。
言動が乱暴で、礼儀にかなっていないさま

現役受付嬢の人間観察 男と女の解体新書現役受付嬢の人間観察 男と女の解体新書
(2009/05/01)
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 それでもまだ納得できないなら、女の人の意見をひとつ紹介しようか。
 副題に「男と女の解体新書」と付いた、『現役受付嬢の人間観察』って本があって。
 帯のアオリの文によれば、この本は「好かれる男、嫌われる男、女性の習性などがこの一冊で丸わかり!」の攻略本なのだとか。
 その本の中に「お前」と呼びたがる男についての、女性の視点での考察があって、それを少し引用してみるね。

 彼女や女友達を呼ぶ時に、「お前」と言う男性がいるが、私はあれがとても苦手だ。名前でなく、「お前」と呼ばれると、「私は『お前』ではない。名前がある」と、かなりイラッとくる。
「お前」という呼び方は、男同士なら問題ないが、女性に使うには、かなり乱暴な言い方だと思う。

(中略)
 しかし、逆に、お前」と呼ばれるのが好きな女性もいる。それは、上から目線で物を言われたいとか、独占されたいとか、荒っぽい野性的な男性が好きだという、一種マゾ的な女性の場合だ。
「お前」と呼ばれるのが好きだという友人がいるが、「今の私はあなたのもの」という快感に浸ることができると言っていた。

 これでわかる通り、オマエ呼ばわりって、女性には男が思っているよりずっと不評なのだ。
 男としては「親しみを込めたつもり」でも、相手の女のコはたいてい内心イラッと来ていて、キミへの好感度もダウンしていると心得ておくべきだね。
 もちろん中には男に“オマエ”と呼ばれて喜ぶ女のコもいる、けどそれは『現役受付嬢の人間観察』でも書かれている通り「男に支配されたいマゾ系の子」だけ、ってコト。

 さて、今のリアルな女性達を見てみて、女は男に支配されて従いたいマゾ系ばっかりだと思えるだろうか?
 ちなみにネットの調査では、七割を越す女性が「たとえ彼氏にだって、お前とは呼ばれたくない」と答えていたよ。だから“お前呼ばわり”は男が思っているよりずっと不評で、お前と呼ばれて気にしない子は少数派だと心得ておいた方が良いね。
 そして残りの三割に満たない「男に支配されたい系の、お前と呼ばれたい子」にしても、そう呼ばれたいのは「身も心も捧げたいほど大好きな彼氏限定」であって、ただの友達(かそれ以下)のキミではないんだよ。
 好きでもない相手に「オマエ」とか呼ばれて自分のモノ扱いされるなど、支配されたいマゾ系の子だってゾッとしてると思った方がイイね。
 だからどちらにしろ、女性に「おいオマエ」とか呼びかけるのは、相手が例え彼女であっても避けた方が賢明だね。

 これもまたネットの調査だが、彼氏にどう呼ばれたいか?」については、女性の間で意見が微妙に分かれていて、トップは「~ちゃん」が四割強、そして次が呼び捨てて三割強といったところだった。
 男には「女は呼び捨てにするもの」と思い込んでいる者が少なくないし、中には「女は男に呼び捨てにされたがっている」と思い込んでるバカ者さえいるよ。
 だが現実には、男に呼び捨てにされたい女子は「お前と呼ばれたい女子」とほぼ同じ、三割程度しか存在しないのだ。
 繰り返し言うが、「呼び捨ては親しみの表現」というのは男の勝手な思い込みであって、女性は必ずしもそうは思っていないのが現実なのだ。

 うん、男同士は親しい間柄なら、確かに呼び捨てにしてる。
 だが女子同士の付き合いでは、どうだろう。女の子同士も親しい間では、男と同じように呼び捨てにし合っているだろうか。
 確かに呼び捨てにし合ってる女の子達も、少なからずいる。だが愛称または「~ちゃん」と呼び合っている子たちも、同じかそれ以上にいる筈だ。
 女の世界は男同士とイコールではなく、「呼び捨ては親しさの現れ」という男の感覚も当たり前ではないのだ。

 にも拘わらず男には、「女は呼び捨てにすべき」と固く信じ込んでいる者が少なくないようだ。
 恋愛に関するサイトもいろいろあるが、黒沢はモテ指南の某ブログで、男の管理人が「リーダーシップを取るために、相手が年上でも女は早めに呼び捨てにするべきだ」と得々と語っていたのを目にしたことがある。しかもそのブログは検索のかなり上位に出ていたから、少なからずの男性が「そうなのか」と思ってしまったことだろう。
 それ以外でも、男が書く恋愛指南のサイトでは「呼び捨てにしろ、でないと心の距離が縮まらない」と当たり前のように語っているものが目立つ。
 その種のモテ指南wwwを目にする度に、黒沢は腹立たしくてならない。
自分の僅かな成功体験をもとに、身の回りのごく一部の女性だけしか見てないくせに、厚かましくも女性全体や恋愛論を語るんじゃねーよ」と。

 彼氏から“お前”と呼ばれたい女性も。
 彼氏に呼び捨てにされたい女性も。
 どちらもたった三割程度で、全体から見れば少数派と言っても差し支えない
と思う。
 そして黒沢が思うに、その彼氏に「お前と呼ばれたい女性」と「呼び捨てにされたい女性」は、ほぼイコールではないかと思う。
 何故なら女性を「お前」と呼ぶ男って、名前も当たり前のように呼び捨てにしているからね。「おいアヤノ、お前さあ」というように。
 で、彼氏に「お前」と呼ばれて喜ぶ女性は、前出の『現役受付嬢の人間観察』によれば、「荒っぽい野性的な男性が好きで、上から目線で物を言われて独占されたい、一種マゾ的な女性」だということだ。

 また『現役受付嬢の人間観察』では、同じ章でこうも書いてある。

 付き合うと呼び方が「○○ちゃん」から「○○」と、急に呼び捨てに変わる人がいるが、あれも独占欲の強さの表れだと言えるだろう


 つまり男に呼び捨てにされても抵抗のない、あるいは呼び捨てにされたい女性というのも、男にお前と呼ばれたい女性と同様に、「粗野な男に上から目線で扱われて支配されたい、マゾ系の女性」と言えるのではないか。

 いずれにしろ「呼び捨てを好み、お前と呼ばれたい女性」は、男に支配されたいマゾ的資質のある女性に限られる……ということだ。そしてその種の女性は全体の三割程度で、過半数の女性は、呼び捨ても“お前よばわり”も好きではない」という事実も、改めて繰り返しておきたい。
 例のモテ指南サイトの管理人も、たまたまその約三割の、「支配されたいタイプのマゾ系の女性」に好かれたに過ぎないと、黒沢は断言する。

 黒沢自身について言えば、我が子すら呼び捨てにしない両親に育てられたから。さらに黒沢は、両親に「お前」と呼ばれたことも無かったよ。
 だから黒沢は、例え相手女の子が年下でも「お前」と呼んだりしないし、彼女も呼び捨てにせずに「~ちゃん」と呼んでるよ。そして「呼び捨てにしないと、心の距離が縮まらない」と感じたことなど、ただの一度もないな。

 けれど世の中は広いし、家庭もいろいろだから。
「おい、オマエ!」
「何よ、アンタ?」
 別に喧嘩をしているわけでもなく、夫婦間で普通にそう呼び合っている家庭も少なからず存在しているのも事実
なのだ。そしてそんな家庭では、互いに呼び捨てなのも当たり前なのだ。
 そんな家庭で育てば、相手を呼び捨てにせず「~ちゃん」と呼ぶことに、逆に違和感と抵抗を覚えるのだろう。
 黒沢が女性を「オマエ」と呼び、名前を呼び捨てにするのに嫌悪を感じるのと同じように。

 前にも触れたモテ指南wwwのブログで、「彼女は早く呼び捨てにしろ!」と主張し、「彼女を“~ちゃん”と呼ぶなど気持ちワルいし、そんな自分は想像もできない」と語った管理人がいるが。
 その管理人氏は、おそらくそんな家庭(夫婦は「お前、アンタ」と呼び合い、子供は当然呼び捨て)に育ったのではないかと想像しているよ。

 恋は盲目と言うけれど。恋愛中はつい相手を過大に良く思ってしまって、相手の欠点や互いの価値観の違いなどは見えなくなっちゃうんだよね。
 そしていざ結婚という現実に直面して、やっと「あれ? 何か違うな」と気付いたり、「こんな事とは思わなかった」と後悔したりするんだよね。
 恋をしている時も、相手と自分を客観的に見る冷静な目をほんのちょとだけ残していさえすれば、そんな事には決してならずに済むんだけどね。
「おい○○、お前さあ」
 相手の男がすぐ貴女を呼び捨てにするようになり、そして当たり前のようにオマエ呼ばわりもするようであれば。
 結婚前はいくら優しく親切に振る舞おうと、その男の根底は“明治の男”で、「女は結婚したら自分の家を捨て、俺の家の嫁になるのだ」みたいな、戦前さながらの古臭い結婚観を持っている男尊女卑の考えの持ち主とみて、まず間違いない
よ。

 その女の人が男に支配されたいM系で、結婚後は相手の家に「ヨメに入って」義両親との同居もOKみたいなヒトだったら、それでもまあ問題ナイと思うけど。
 でももし貴女が結婚相手は“主人”ではなく人生のパートナーで、結婚後は夫婦二人で新しい家を作るのだと思っているとしたら。
「おい○○、オマエさあ」
 そう呼び捨て+お前呼ばわりを当たり前にするような男とのお付き合いは、避けた方が賢明
だね。表面的にはいくら良い人そうでも、中身はまず間違いなく独占欲が強くて、相手の女を支配したい種類の男だから。
 ただ恋を楽しむだけと、ちゃんと割り切ったお付き合いをするならまあ良いかも知れないけれど。ただ結婚の話が出たら、相手がどんな結婚生活を望んでいるのか、とことん話し合ってよく確かめなきゃダメ。

 相手をすぐ馴れ馴れしく呼び捨てにするか。
 そして平気で、女を「オマエ」と呼ぶか。
 ただそれだけでも、その男の本性がかなりわかる
から気を付けてね、素敵な男性を探しているまだ未婚の女性の皆さま方。

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