空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

妹と『初恋』⑧・女の子のコワさを、キミは知ってマスか?

 ユーコさんからいきなり別れを告げられて。
 そりゃあもうショックだったよ。ずっと好きでいて、兄と妹の関係から一歩踏み込むことが出来て「やっと自分のものにできた!」と思ってただけに、その彼女が他の男のモノになってしまったんだと思うだけで、気が狂うくらい辛かった
 人前では何とか自分を保っていたけれど、部屋で一人になるとみっともないくらい泣けたね。食事も殆ど喉を通らず、酒に弱いくせに、何日もただウィスキーを飲み続けてさ。

 ただ情に訴えて「何とか考え直してくれ」って頼むとか、「なら何であの時オレに抱かれたワケ?」と責めるとか、そういう恥の上塗り的な事だけはしなかったよ。だって、女の子に「好きな人が出来たから、もう終わりにしたい」って言われたら、その恋はもうバッド・エンドが確定なんだから。
 よく言うよね、「女の恋は上書き保存、男の恋は名前を付けて保存」って。コレはホントにホントの事だから
 女の子って、新しい本命の彼氏が出来ると、それ以外の男には信じられないくらい残酷になれる生き物なのだよ。その実態を知ったら年齢=彼女いない歴の童貞クンなんか、「リアルな女は超コワい、彼女なんて二次だけにしてるオレらは幸せだ」ってきっと思うんじゃないかな。

 まだ恋愛初心者だった頃の黒沢は、そのコトがわかって無くてさ。だから付き合っていた彼女から別れを告げられた後には、思い出すのも恥ずかしいようなみっともない真似をいっぱいしでかしたものだよ。
 まず突然の心変わりを責めるところから始まって、それでも通じないと「何でも言う通りにするから戻って来てくれ」と懇願したり、挙げ句に「キミが居なければ生きていけない」とまで言って縋とかね。
 けどね。
 心変わりした後の女の子ってのは、まるで別人と思った方がイイよ。あれだけ「好き好き!」って言って慕って尽くしてくれていたコが、ホントに人が変わったように雪女レベルに冷たくなるから
 例の「女の恋愛は上書き消去」ってのはホントにホントで、女の子にとって元彼なんてゴミ屑も同然の黒歴史の一つでしかないんだよ、マジで。
 だから「元カノの悪口を言う男は少ないけれど、女にとって元彼は悪口の対象か笑うネタでしかない」とも言うでしょ? コレ、本当にそうなんだよ。

 断言する。女の子が「別れたい」って切り出して、さらに「別に好きな人が出来た」って言った時には、思い直して貰うのはまず99.9%ムリだね。
 付け加えて言えば、そんな時にはまず間違いなく、その新しい男と既にヤってる
 世間的には、「男は浮気っぽい」って思われているけどさ。黒沢の経験では、恋愛中にフタマタをかける率は女の子の方がずっと高いね。彼氏がいても、他に気になる男が現れれば、両天秤をかける形でそのまましばらくフタマタ進行しちゃう
 そして「実は……」って別れ話を切り出してきた時には、まず間違いなく相手の男とも何度もヤっちゃってて、もう引き返せない状況になってるんだよね。
 だから女の子がこのテの報告をする時には、既にもう新しい男を確保しちゃってるんだよ。
 ヒドいって言うより、そーゆー性質の生き物なんだよね、女の子ってのはソレを責めるのは、肉食獣に「生き物を殺して食うな」って説教するようなもんでさ。

 女の子って、他に気になる男が出来ても「元彼とちゃんと別れてから、新しい相手と付き合う」という手順を踏まずに、暫くフタマタをかけて答えが出た上で「実は……」って言い出す子が多いから。
 だからその別れ話が“唐突”なのは、「気付かずに寝取られていた男にとっては」であって
 女の方にしてみれば、既によく考えてどっちを取るか心を決めた後で、その別れ話を切り出してるんだよ。だからその「捨てる」と決めた方の“要らないオトコ”に、どう縋られたって考え直す余地なんか無いワケよ。
 わかるかい? 「別れたい」って言われた時点で、女の子にとってその男はもう“過去のどーでもいい存在”になり果ててしまっているんだ。

 女の子の恋って、本当に「上書き保存」なんだから。過去の恋も「名前を付けて保存」の男と違って、新しい男がデキた途端に心はその男の事で一杯になって、それまでの男への情や思いは何もかもスッパリ消去されてしまうんだ。
 そうなった時の女の子の胸の中には、新しい男の事しか無くて、「元彼に悪い」とか「元彼を傷つける」とか、そういう思いやりなど欠片も無くなってしまっているんだよね。
 自分に何か悪い点があったからではなく、このように「他に好きな人が出来たから」って一方的に切り捨てられちゃうコトって、リアルな恋愛ではホントによくあるんだよ。

 例の“血の繋がらない妹”のユーコさんのこと、黒沢はホントにすごく好きだった。
 けど突然告げられた別れ話を、黒沢は黙って受け入れるしか無かった。女の子がそうして別れを切り出す意味を、それ以前の苦い恋でイヤと言うほど思い知らされていたからね。
 だからまだ好きでたまらない気持ちは圧し殺し、堪え切れない未練や胸を灼く嫉妬は飲めない酒に紛らわせて耐えて、ユーコさんの意志を受け入れたよ。

あのさー、ホントに好きだったら“みっともない”とか考えねーだろ? つまんねープライドにこだわってカッコつけてないで、本当の気持ちを彼女に話してみないからダメなんだよ」ってお叱りの声が聞こえてきそうだよね。
 でも迷いも躊躇いもなくそう言えちゃうヤツって、ただ「彼女を世界一好きなのはこの俺で、彼女を幸せに出来るのも俺しかいないんだあ!」って自分の気持ちに酔ってるだけの、恋の痛みも女の怖さもまだ知らないお子ちゃまなんだよ。

乳房 (文春文庫)乳房 (文春文庫)
(2008/02/08)
池波 正太郎

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鬼平犯科帳』や『剣客商売』などでおなじみの作家池波正太郎が、『乳房』って作品の中でそのあたりの女の怖さを的確に書いているよ。
女には過去も未来(ゆくすえ)も無く、ただ現在(いま)があるのみ

 女って、本当にそういう生き物だから。二次のセカイの理想化された美少女たちしか知らない童貞クンには信じられないだろうけど、女にとってはとにかく今のキモチが全てで、一旦気持ちが醒めたらまるで別人のように冷酷になれる生き物だから。
 だから女が他のオトコに心を動かしちゃったら、もう何をしても駄目なものは駄目なんだよ。プライドも何もかなぐり捨てて、過去の事を思い出させて情に訴えようが、何でもするからと哀願しようが、「みっともない、情けない男www……」とか思われて余計に見下されて、寝取られた上にただ恥を重ねるだけだから。
 その事を、黒沢は自分の痛い経験からよく知っているのだよ。

 まだ青くて熱かった頃には、黒沢だって好きだった子にはどんな酷い仕打ちをされても頑張ったよ。その子に別れられたくない一心で、何でも我慢して何でも相手の気に入るようにしてね。
 で、そうして尽くした結果、どうなったと思う?
 ハイ、余計に軽く見られて小馬鹿にされて、もっと踏みつけにされただけデシタ。特に性格の悪かった子にではなく、若い頃の黒沢が関わったどの女の子にもね。

 若くてちょっと可愛くてモテてる女のコって、ホント信じられないくらいゴーマンだから。世の中は、アタシを中心に回ってる」くらいに思ってるよ、マジで。
 誠心誠意尽くして頑張っていれば、いつかその気持ちが相手に通じて、相手も優しくなってくれる……なんてコトは、少なくとも実際の恋愛ではまず99%無ね。あったとしても、ただ“便利クン”として利用されるだけだから。

 ホストやチャラ男たちを見てごらん。外見が良い上に口も巧ければ、誠意なんて何も無くても、女の方から勝手に貢いでくれるでしょ? でも特にイケメンでもない普通の男は、見返りナシにただ要求ばかりされてばかりだよね
恋愛の掟もジャングルと同じで、弱肉強食のみ」と言えば、確かにその通りなのだけれど。
 うん、それが童貞クンたちが羨ましがってる、三次の恋愛の現実なのさ。

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