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空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

ジョニーウォーカーの赤と黒(価格の差ほど、味に差があるか?)

 ジョニー・ウォーカーの赤と黒は、筆者のお気に入りのスコッチである。
 平日はジョニ赤を気楽に、休日はジョニ黒をゆっくり味わって……と、いつもは飲み分けている。
 この両者を飲みながら、時々疑問に思うことがある。
 ジョニ黒は12年モノのスコッチの中でも良く出来たウイスキーだが、「果たしてジョニ赤との価格差だけ、味と香りにも差があるのだろうか?」と。
 ちなみにジョニ黒は本体のみで二千円前後だが、ジョニ赤なら高い店でも1480円、安い店なら980円で買える。

ジョニ赤LUMIX FX9 426

 まず、ジョニ赤から飲んでみる。
 もちろん、ストレートでだ。
 ジョニ赤は、このクラスのウイスキーでは抜群の味と香りだ。
「これを越えるスタンダード・スコッチは無い」
 個人的には、そう言い切ってしまっても良いように思う。
 コクがあり味わい深く、甘さとビターさとスモーキーさがハッキリしていて力強く、余韻も長い。
 ちなみにレーズンをつまみにすると、ジョニ赤がよりフルーティーに、そしてレーズンがより甘くなる。
 日々気軽に飲むなら、本当にこれで充分だと思う。

 そのジョニ赤を飲んだ直後に、続けてジョニ黒を飲んでみた。
 味も香りも明らかにジョニ黒の方がまろやかで、かつ芳醇で熟成感がある。
 両者を別々に違う日に飲むと、「ジョニ黒も良いが、ジョニ赤と価格ほどの差は無いかな?」とも思うし、ジョニ赤のハッキリした主張の強いピート香に魅力すら感じてしまう。
 だが続けて飲んでみると、その差、味と香りの豊かさとまろやかさの違いを歴然と感じてしまう。
 ジョニ赤の方がよりスモーキーに感じてしまうが、それはジョニ黒の方がずっと複雑で深い味だからで、実は両者のスモーキーさに差は殆ど無く、違いは芳醇さと熟成感にある。
 ジョニ黒は飲んでいる時にはまろやかで複雑で豊かで奥深い味を感じ、スモーキーさは余韻で強く感じる。

 逆にまずジョニ黒を飲み、その直後にジョニ赤を飲んでみると、両者が基本的に味も香りも似ていることと、しかしジョニ赤の方がシンプルで固い味だと感じてしまう。
 だがスタンダード・スコッチの中ではジョニ赤の出来の良さは飛び抜けているし、甘さとビターさとスモーキーさがジョニ黒のように充分に混じり合わずにそれぞれ別に自己主張しているのも、「それはそれで魅力だし良い」と思ってしまう。
 ジョニ黒を飲んだ直後に、より安いノンエイジのジョニ赤を飲んでも、「まずい」とか「やはり黒でなければ駄目だ」などとは、決して思わない。
 ジョニ赤を飲んだ直後にジョニ黒を飲むとその差を明らかに感じて「黒は凄い!」と思うのに、逆にジョニ黒の直後にジョニ赤を飲んでも「赤もなかなか良い!」と思わせるのが流石だ。
 また、ジョニ黒はつまみ無しでも充分に美味しく飲めるが、ジョニ赤はレーズンと合わせると、ジョニーウォーカー・ワインカスクブレンドにスモーキーさをプラスしたような魅力的な味になる。

 スコットランドで一番人気のスコッチ、ザ・フェイマス・グラウスとも飲み比べてみた。
 ちなみに価格は、ザ・フェイマス・グラウスの方がジョニ赤より少し高い。
 そのジョニ赤と飲み比べると、まろやかさは両者ほぼ同じだが、ジョニ赤の方がドライでスパイシーでスモーキーだ。
 ジョニ赤は「いかにもジョニーウォーカー!」という個性に富み、ザ・フェイマス・グラウスはよくバランスが取れていて万人向けで、「スコッチの愛飲家でこれを嫌いと言う人はまずいないだろう」という印象だ。
 両者に目指す味と香りの方向性に違いはあっても、出来に甲乙は付け難い。
 ついでに、ジョニ黒とザ・フェイマス・グラウスも飲み比べてみた。
 もちろん、ジョニ黒の方が間違いなくまろやかで味わい豊かで出来が良い。
 しかしジョニ黒vsジョニ赤と同様に、ザ・フェイマス・グラウスも意外にジョニ黒に迫る味と香りで、現地のスコットランドで人気なのがよく理解できた。

 それにしてもジョニ赤とジョニ黒、どちらも筆者の日々に欠かせない素晴らしいウイスキーだと、改めて感心させられた。
 価格の差に比例する出来の差(芳醇さや熟成感やまろやかさ)は、両者の間に確かにある。
 だがジョニ赤もそのクラスでは突出した出来の、間違いなく“お値段以上”のウイスキーである。

 筆者がいつもお酒を買っている店では、ジョニ赤より角瓶の方が間違いなく高いが。
 それでもあえて角瓶を選んで買う人が少なからずいる現状が、筆者には不思議でならない。
 角瓶は炭酸で何倍にも割ってハイボールにしてやっと飲めるシロモノで、ストレートでは不味くてとても飲めない。
 現にサントリーのブレンダーの輿水氏も、著書で「角瓶はハイボールで飲む」と言い切っている。
 だがジョニ赤はハイボールでも美味しく飲めるが、ストレートで飲めばもっとずっと味わい深く美味しい。
 それがジョニ赤と角瓶の違いの全てだ。
 それでも「角瓶が日本で一番売れているウイスキーである」という現実は、今の日本は原酒不足になるほどの空前のウイスキー・ブームだと言うものの、正確には「ウイスキー・ブームでなくハイボール・ブームでしかない」ということだろう。
 異論はあるだろうが。
「ストレートでもハイボールでも飲む」というのなら良いが、「ウイスキーを飲むならハイボールで」という、年代物の良いウイスキーでも構わずハイボールにしてしまう人を“ウイスキー好き”とは、筆者は全く思えない。
「ウイスキー好きとハイボール好きは違う」と、筆者はつくづく思う。
 そしてジョニ赤もジョニ黒も、ウイスキー好き、特にスコッチ好きにはたまらない銘酒である。

ジョニ赤・最高金賞①P1170814ジョニ赤・最高金賞②P1170817

 近年の日本人の「ウイスキー=ハイボール」という極めて強い思い込みによって、多くのスコッチもハイボールで飲むよう勧める宣伝がされている。

 ジョニ赤が、サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション2018で最優秀金賞を獲得した事は、ジョニ赤のファンとしても嬉しいことだが。
 そのジョニ赤すらじっくり味わって飲むのでなく、ハイボールでゴクゴク飲むよう日本での販売会社によって勧められている。
 昔からのジョニ赤のファンで、ウイスキーに限らずお酒はじっくりゆっくり味わって飲む主義の筆者としては、ジョニ赤すらハイボールで飲むよう日本では勧められている現実が、とても悲しかった。


 

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コメント


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良く出来てますよ。

良く出来てますよ。

ジョニーウォーカーの赤、
ジョニーウォーカーの黒。

お金が少なくても赤ラベルと
黒ラベルの2つが呑めるなら
上等だと思いますよ。

特に赤ラベルというのは
この価格でストレートで
充分に美味いのがスゴい。

もっとジョニーウォーカーの赤は
ブレンダーの技術を評価されても
いいのになぁ。

ogotch | URL | 2019-11-02(Sat)01:24 [編集]


ジョニーウォーカーは、あれだけ大量に作ってるのに
味が崩れず続いているのは立派だと思っています

初めてウイスキーを飲む人に
何から飲んだらいいですかと聞かれた時は
コンビニに行ってジョニ黒とジャックダニエルス
それにブラックニッカクリアのベビーボトルを
買って飲んでみてください
どれが気に入ったかで、今後飲んで行く方向性が
分かりますと
スコッチ代表として薦めてます

KAZ | URL | 2019-11-03(Sun)06:57 [編集]


Re: 良く出来てますよ。

> 良く出来てますよ。
> ジョニーウォーカーの赤、
> ジョニーウォーカーの黒。
> 特に赤ラベルというのは
> この価格でストレートで
> 充分に美味いのがスゴい。
> もっとジョニーウォーカーの赤は
> ブレンダーの技術を評価されても
> いいのになぁ。


 良いですよね、ジョニーウォーカー。
 お小遣いで気楽に買え、それで美味しいのですから!
 特に赤!
 聞くところによれば「メーカーが唯一、割って飲む事も前提にして造っている」とも言いますし、日本の販売代理店もハイボールで飲むことを推奨しているように見えますが、ストレートで充分に美味しいですよね?
 と言うより、ストレートで飲むのが一番美味しいと、私は思います。
 それが店によっては、本体だけなら千円を切る値段で売っているのだから……。
 ウイスキーの世界五大産地の一角を名乗るなら、日本のメーカーにも同価格帯で同レベルのウイスキーを出して欲しいです。

黒沢一樹 | URL | 2019-11-03(Sun)14:53 [編集]


Re: タイトルなし

> 初めてウイスキーを飲む人に
> 何から飲んだらいいですかと聞かれた時は
> コンビニに行ってジョニ黒とジャックダニエルス
> それにブラックニッカクリアのベビーボトルを
> 買って飲んでみてください
> どれが気に入ったかで、今後飲んで行く方向性が
> 分かりますと


 ジョニーウォーカーの赤と黒、赤も良いですが人によってはスモーキー香が少し気になるかも知れません。
 スモーキー香が大好きな私には、そこが魅力なのですが……。
 その点、黒はいろいろバランスが取れていて熟成感もあって、誰にも自信を持って勧められます。

 ジャックダニエルスは、倉本聰さんの大のお気に入りのウイスキーで、ファンが多いですよね。
 私にとっての一番のバーボンはワイルドターキーなのですが、いつかまたジャックダニエルスも飲み直してみます!

 ブラックニッカクリア、私、アレは最初、酷評していたんですよ。
 私の大好きなピートをあえて使わなかったという事を恨みに(笑)思い、「ニッカ製の麦焼酎かよ!」と。
 けれど何度か飲むうちに、良さがわかってきました。
 安いのに、ちゃんとウイスキーの味がする。
 ただストレートで飲むには、原酒が若過ぎますが……。
 トワイスアップやハイボールで気軽に飲むのに、とても向いているように思います。

 私ですと、ジョニ黒とジャックダニエルスとブラックニッカクリアの名を挙げられたら、やはりジョニ黒を選んでしまいます。
 KAZ様のお好みは、ジョニ黒とジャックダニエルスのどちらでしょうか?

黒沢一樹 | URL | 2019-11-03(Sun)15:28 [編集]


オールドバーボンの果実系の味に惹かれる時もありますが
一般的なバーボンは樽香が強すぎて、スコッチの方が好みです
ジャックダニエルズのバナナ味も時には恋しくなりますが
普段に飲むならジョニ黒ですね
といいつつ、常飲銘柄はバランタインの17年だったりします

なおブラックニッカクリアを挙げたのは、何故かああいった
ライトタイプでないと美味しくないって人が結構居る
からなんです

KAZ | URL | 2019-11-08(Fri)20:38 [編集]


Re: タイトルなし

> オールドバーボンの果実系の味に惹かれる時もありますが
> 一般的なバーボンは樽香が強すぎて、スコッチの方が好みです
> 常飲銘柄はバランタインの17年だったりします


 バランタインの17年、良いですよね!
 しかもちょっと背伸びすれば買えるお値段ですし。
 バランタイン30年も素晴らしいですが、バーでたまにワンショット飲むならともかく、ボトルで買うとなると、私にはとてもとても……。
 あと、実は私もスコッチが一番好きで、バーボンについては樽の甘さが気になることがあります。
 それと、ピート香が無いと、どうも寂しくて……。

 ブラックニッカクリアは、ビールにも何かを食べながらゴクゴク飲めるクセの無さを求める人達に向いているんでしょうね。
 さすがにストレートでは飲めませんが、水で割ったりハイボールにしてゴクゴク飲むには良いですから。
 少なくともトリスやレッドよりマシで“まとも”ですし、角瓶よりずっと安いですから。

黒沢一樹 | URL | 2019-11-10(Sun)16:05 [編集]