空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

税金を払うのは“国”か“国民”か? 税に対する意識の低過ぎる日本人

 公共事業であれ、何かの手当や助成金や補償金であれ。
 何かに税金が支払われる時、私たちは何気なく「国(または都道府県や市町村)が払う」と思っていないだろうか
 違う
 その金を払っているのは、私たち国民なのだ
 国や地方自治体は、ただその代行をしているに過ぎない。

 その問題を、水に置き換えて考えてみよう。
 私たちが日々使っている水は、確かに水道の蛇口から出て来る。しかし蛇口はただの“出口”であって、本当の水のもとは遠く離れた山の水源地だ。
 そして国や地方自治体は、税金の問題で言えば「ただの蛇口」に過ぎないのにもかかわらず、いかにも自分たちがカネを施しているような顔をして、「国民どもよ、ありがたく頂戴しろ!」と言わんばかりに振る舞う

 水道の蛇口は、いかにも人々に水をもたらしているかのように見える。そして蛇口が日々の生活に必要不可欠なものであることも確かだが、最も大切にしなければならないのは、大元の水源地であることに間違いなかろう。
 同様に、税金の“水源地”は私たち国民であって、決して国や地方自治体ではないのだということを、私たちは常時念頭に置いて税金の使われ方について考えねばならないのだ。

 税金は私たち国民が払っているのだということは、私たち日本人も理解はしている。だがそれはあくまでも「一応、理屈として」であって、その事実を実感として肌で感じているようには、どうにも見えないのである。
 その証拠に、何かに税金が支出される時、私たち日本人は当たり前のように「国(都道府県や市町村)が払う」と口にしている
「私たちの税金で払う」
 あえてそう言うことは、滅多にない


 家族でアメリカに住むことになったある日本人が、知人のアメリカ人に何気なくこう尋ねた。
「日本では、義務教育の学校の教科書の代金は国が払ってくれるけれど、アメリカではどうなの?」
 そうしたら相手のアメリカ人は少し顔色を変えて、強い調子でこう答えたという。
国じゃない、私たちの税金で払われるの!

 日本では、義務教育は確かに“無償”ということになっている。だから私たちは教科書も含めた義務教育の学費は、つい「国が払ってくれるもの」と思いがちだ。
 違う!
 国が払うのではなく、あくまでも私たちの税金で支払われているのだ。
 義務教育だけでなく、公立学校や病院や福祉施設や公営住宅や公園や道路や鉄道や上下水道や港湾や空港やダムなどのインフラ設備も。
 それらの恩恵を私たちは決して無償で享受しているわけではなく、税金として私たち自身がちゃんと代価を支払っているのだ


 欧米人、特にティーパーティーなどの運動のあるアメリカでは、税金について「私たちが支払ったもの」という意識が強く根付いている。
 それに比べて、我が日本ではどうか。
 国や地方自治体から支出される税金について、「国(都道府県や市町村)が“払ってくれる”もの」という意識でいる人が大半ではないか。
 だから税金の無駄遣いについて、日本人はあまり怒らない。

 尾崎豊のあの歌の影響かどうか知らないが、学校の窓ガラスを割って回るクソガキが時々出る。
 学校はそのクソガキと保護者に、その壊されたガラスの修理代をきちんと請求しているのだろうか。「仕方がない」と、税金で支払われていたりはしないだろうか。
 その種の事件が報道される度に、黒沢はその事がとても気になる。
「クソガキが壊した校舎の修理を、私たちの税金でされるのは許せない!」と、心から思う。

 割られた校舎の窓だけではない。議員の歳費の使われ方にしろ、始終どこかで行われている公共事業にしろ。
「それらに使われているお金は、私たちが支払った税金なのだ」という意識がちゃんとあれば、私たちは“緩んでバカになった税金の蛇口”である国や地方自治体に対して、もっと怒っている筈
なのだ。
 だが私たち日本人は、税金の無駄遣いをいくら目の当たりにしても「仕方ない」と諦めて、本気では怒らない。

 今、日本中の殆どの都道府県に空港があり、その大半が赤字を抱えている。
 その最も酷い例が、富士山の世界遺産登録で沸く静岡県の静岡空港だ。

 静岡と言えば東京や名古屋にも近く、羽田空港や中部国際空港にも楽に行ける地理的環境にもあり、常識がある人は皆「僅かな周辺住民しか使わないに決まっている」と理解していた
 で、最初から大赤字が予想されていたのに、大規模な公共事業をしたい一心で、デッチ上げに近い過大な利用者数の予想を出してまで、県は静岡空港の建設を強行した
 そして案の定と言うか、事前に言われていた以上に利用者が集まらず、県は毎年巨額の赤字を抱え、それを県民の税金で補填し続けているのである。

 しかも驚くべきことに、建設に反対の県民が過半数であったにもかかわらず、空港建設に対する反対運動はあまり盛り上がらなかった。
 そして開港してみれば思った以上に不採算路線ばかりで、毎年生まれる巨額の赤字を県が税金で補っている現状を知りつつも、県に対する怒りの声は殆ど上がっていないのが現状である。
「ま、作っちゃったものは仕方ないよ」と。

 空港建設にかかわる何百億という費用、そして毎年生まれ続けている何十億という赤字は、すべて県民の税金から支払われているのである。
 しかし県民は、それに対して殆ど怒っていない。
 これが日本人というやつなのである。


 国や地方自治体が出す金を「私たちが払った、私たちの金」と思わず、いまだに「国や地方自治体が払っている」という意識でいるのだろう。
 それとも税金は御領主さまにお納めする年貢のようなもので、「その遣い道に“領民ども”は口を出すべきではない」とでも思っているのか。
 だから税金の無駄遣いをどれだけ目にしても、日本人は本当に怒らない

 そのため国の赤字が毎年膨れ上がり、国家財政が破綻の危機に瀕していることを、国民はちゃんとわかっているのだろうか。
 欧米人のように「税金は、私たちが払った私たちのお金」という意識を持てず、税金の無駄遣いに怒らないままでいたら、日本も程なくギリシャのように財政破綻に陥り、私たち自身が泣くことになるだろう。

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蜷咲┌縺励&繧唐 | URL | 2017-02-08(Wed)01:02 [編集]