空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

写真を撮り始めた動機は、やはり…

 今回は話題を変えて、久し振りに写真の話をしようかと思いマス。
 で、まず「黒沢がなぜ写真を撮り始めたか?」、だけど。
 ぶっちゃけ「可愛い女の子を撮りたかったから」って、ホントただそれだけだったんだよ。

 そりゃあカメラや写真に対する興味みたいなものは、確かに小学生の頃からあったよ。
 家族旅行などでも、写真はただ撮られるだけでなく、何枚か撮らせて貰ったりしてね。そしてその写真が現像出来て、「コレ、よく撮れてるじゃん」っていう写真は、たいてい黒沢が撮ったものだったりしてね。
 でもだからって、「写真を趣味にしよう」とまでは思わなかった。風景や家族の記念写真などは、「旅行のついでに、一枚か二枚撮らせて貰えれば充分」って感じで。
 それを一変させたのが、小学六年生の頃に同じ班で隣の席になった、セイコさんって女のコだったのでアリマス。

 そのセイコさんを一言で表せば、ラノベやラブコメのヒロインみたいな子だったよ。美人さんで勉強もスポーツも出来て、しかも性格も良くて優しくて、男女両方に好かれて……みたいな。
「そんな小6の女子、いるワケねーだろ!」って怒られちゃいそうだよね。でもセイコさんって、ホントにそういうタイプだったんだよ。
 セイコさんは年の割に背も高くて、体つきも同級生の女子たちより明らかに女の子らしくてさ。けどそれ以上に心も大人と言うか、精神年齢も間違いなくかなり高かったと思う。

 で、そのセイコさんと同じ班で楽しく過ごした小6の一年間もたちまち終わりに近づいて、卒業式の日も間近になってしまってさ。
 小学校を卒業する事自体は、別に悲しくも何ともなかったけれど。ただそのセイコさんと別のクラスになっちゃうかも知れない事だけは、すごーく寂しかったね。
 何しろ黒沢たちが進む事になっていた中学はマンモス校で、一学年に九クラスもあったんだ。だからまた同じクラスになれる確率は、かなり低いと思って間違いないワケで。
 はっきり言って、黒沢はそのセイコさんに恋しちゃってたと思う。

 その一年、セイコさんは黒沢とずっと仲良くしてくれていたよ。けどそれは「セイコさんが“大人”で、誰にでも優しい子だから」であって、黒沢に特別な感情など持ってないこともよくわかってた。
 何しろ相手は、マンガやラブコメのヒロインみたいな子だからね。「黒沢なんかと全然釣り合わねーよ」ってのも、自分でもよくわかってたし。
 ……だいたい身長だって、セイコさんの方が頭半分以上高かったしね。
 そーだよ、「セイコさんが背が高かった」って言うより、黒沢はクラスの男子の中でも明らかにチビだったんだよ。
 だから「告白しよう!」なんて畏れ多いコト、とても考えられなかったよ。
 ただ「離ればなれになってしまうのが、すごく寂しい」って気持ちはどうにもならなくて、それで「別れ別れになる前に、せめてセイコさんの写真だけでも撮って手元に残しておきたい」って思ったんだ。

 で、なけなしのお小遣いをはたいてフィルムを買って、卒業式の日には家のカメラを勝手に持ち出して学校に行ったんだ。
 何しろ小学生だから、マジでお金が無くって。それで買ったフィルムも、一番安い12枚撮りってヤツで。
 SDカードで何百枚でも撮れる今では、とても考えられないだろうけど。昔のフィルムには、たった12枚しか撮れないものもあったんだよ。
 もっと言えば、10枚撮りのライトパンカラーなんてのもあったけど、こちらの方は売っているカメラ屋自体が少なくてね。
 今ならさ、スマホやケータイなどに付いてるのも含めれば、カメラなんて誰でも持ってるよね。けど当時は、ケータイどころか使い切りカメラすらまだ無くってさ。
 カメラそのものが貴重品で、写真なんて何かのイベントの時にしか撮らないような時代だったんだよ。だから学校にカメラなんて持って行くと、「オレを撮れ~!」って奴らが、ご馳走にたかる蠅みたいに湧いて来るワケ。

 で、たった12枚しか撮れないうちの10枚まで、「撮れ~!」ってしつこくまとわり付いてくるコギタネー男子どもを撮らされてさ。そしてようやく2枚だけ残して、例のセイコさんに「撮らせて」ってお願いしたんだ。
 セイコさんはニッコリ笑って、即座に「いいよ」って言ってくれたよ。ただ続けて「アオヤマさんと一緒にね」って。
 そのアオヤマさんってのは、セイコさんと仲の良い同じクラスの女の子でさ。元気で明るいのが取り柄と言えば取り柄で、容姿その他は並……ってトコ。
 告られてはいないけれど、自分に気があるって丸わかりの男子に、「写真を撮らせて」って言われて厭な顔を見せたりも変に照れたりもせず、けど一対一は避けて「友達と一緒になら」って笑顔でサラッと言える小6女子のセイコさんって、やっぱりタダ者じゃナイよね。
 で、黒沢はセイコさんとアオヤマさんを連れて教室を出て、邪魔な人のいない校舎の裏で写真を撮らせてもらったのだ。

 まー、そんなマセたガキだったからね。黒沢は女の子も、女の子の写真を撮るのも大好きっス。
 でさ、中学生になってからも写真クラブに入ってみたり、修学旅行の写真係を買って出たりもしたんだけどね。ただどう頑張ってもプロが撮るような、「瞳にだけピントが合って、背景がキレイにボケた写真」が撮れなくて
 でもそんなの当たり前だよね、だって使ってたのは記念写真を撮る用のコンパクト・カメラで、レンズだってズームですら無い準広角の38mmのみだし。
 で、やがて「プロみたいに撮るには、一眼レフ&中望遠レンズで撮らなきゃダメだ」って知ってさ。

 けど一眼レフのカメラなんて、なかなか中学生の手に入るものではなくて。
 念願のその一眼レフカメラをようやく手に入れたのは、高校生になってからだったよ。
 それからはもう写真のコトしか頭に無いような日々で、つき合ってた彼女にも「キミってさあ、女の子そのものより、女の子の写真の方が好きだよね?」とまで言われてしまったよ。
 当時の黒沢って、キレイな写真を撮るコトにそれくらい一生懸命だったんだ。

「可愛い女の子を撮るのが好き」ってのは、今も変わらないけれど。それ以外にも風景や花や空など、いろんなモノも撮るようになりマシタ。
 時代はまだ昭和で、写真と言えばフィルムで撮るのが当たり前で、露出やピントを正確に合わせるのにもそれなりの知識と技術が必要だった頃に、初めてカメラを手にして。それがデジタル化して、シャッターを押すだけで誰にでもキレイな写真が撮れるようになった今に至る間に感じたいろいろを、今後も気まぐれに、思いつくままに書き綴って行きたいと思いマス。

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