空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

姉系はビミョー➂・みんな敵ダ! と14歳の黒沢は言いマシタ

 この駄文を読んでいてくれているキミたちは、自分の親戚のことを好きデスか? 伯父伯母や祖父母を好きだと躊躇い無く言える人を、黒沢は心から羨ましいと思うよ。

 黒沢はね、小さな頃から親戚の家に行くのがとても苦痛だったよ。だって実の祖母にさえ、「この子は可愛くない」って面と向かって言われたくらいだからさ。
 その時黒沢は、小学校の一年生か二年生くらいだったと思う。

 そんな有り様だからね、父方の親戚に行けば「この子は母方似だ」と言われ、母方の親戚に行けば「この子は父方に似た」って言われてさ。これもまだ十歳にもならない頃に、面と向かって言われた言葉だよ。
 あ、ちなみに父方の実家は商家、母方の実家は教師や公務員の一家で、本質的に肌が合わないと言うか、義理の付き合いはしていたけれど裏では嫌い合ってたね。だから「相手の家系に似た子だ」って言葉の中に込められた毒は、小学生の子供だった黒沢にもよくわかったよ。
 けど姉は、そのどちらの親戚にも可愛がられてた。

 だから黒沢は高校を卒業して地元を離れて東京の大学に行くまで、ホントに「周囲はみな敵ばかり」って思って生きてたよ。親戚の中にも教師にも同級生にも、黒沢を本当に理解して味方になってくれる人は誰もいなかったからね。
 両親もね、決して敵ではなかったけれど、味方とも思えなかった
 親戚や教師らに「お姉ちゃんに比べて、下の子はどうも……」と言われる時、両親ともいつもただ困ったように苦笑いするだけで、「この子にも良いところはあるんですよ」と庇ってくれるようなことは、ホントに一度もなかったからね。
 両親達にだけは、「お姉ちゃんを見習え」とは言われなかった。けれどその両親達でさえ、姉みたいに外面の良い生き方を良いと思ってるんだな……ってことは、子供心にもわかったよ。

 普通はさ、周りの皆にそれだけ「お前はダメだ、出来損ないだ」って大合唱され続けたら、洗脳されるみたいに自分で自分を価値のないダメな子だと思いこんじゃうよね。
 でも黒沢には、どう考えても周りの方がバカで間違ってるとしか思えなくてさ。
 うーん、黒沢って生まれつき特別にヒネクレてるんだろうね。何かを理屈抜きで強制されると、その“何か”を嫌いになって、とことん逆らいたくなる闘志が湧いてしまうんだ。

 例えばさー、黒沢は“サッカーの街”と言われる市に長く住んでいたのだけれど。それだけに、我が街ではサッカー関係者がすごく権力を握ってるんだよね。市役所にも教育委員会にも市会議員にも、サッカー関係者が大勢いて……って感じだよ。だから学校でも、サッカーを指導してる体育教師の方が、校長よりも権力握っていたりしてさ。
サッカーを応援できない人は、この市から出ていけばいい
 市会議員のセンセイがさ、そう公言するような街なんだよね、Jリーグのチームもある我が街は。だからサッカーを批判したりサッカー関係者に楯突いたりするの、この街ではマジで勇気が要るよ?
 サッカーについては、黒沢は元々あまり興味がないと言うだけで、別に嫌いでは無かったのだけれど。
 でも「市民なら皆サッカーを好きになって、一丸となってサッカーを応援しなければならない」みたいな空気に満ちている街で育ったおかけで、黒沢はサッカーが心底嫌いになってしまいマシタよ。
 サッカーの悪口? ハイ、平気で言っちゃいマスよ。と言っても、「サッカーの悪口」と言うより、主に「市のサッカー関係者」に対する悪口だけどね。

 サッカーに限らず、理屈抜きで「周りに合わせろ」って強制されるのが、黒沢は心底嫌いなんだ。だから「他の人達は皆そうしてるんだから」と何かを強制されたら、絶対そのモノをキライになれる自信があるよ。
 ……って、黒沢は何をバカなコトを威張ってんだかorz。

 でもとにかく黒沢には、周りの皆がそうしているから」というのは、何か行動を起こす理由には全然ならないんだよね。
 ハイ、黒沢は多分コミュ障でしょう。「周りが好きなものは、自分も好きになってみよう」とか「空気を読んで、皆に合わせて少なくとも好きなフリぐらいしておこう」とか、そーゆー発想が、黒沢にはまるで無いんデス。

 このコミュ障的な性格のおかげで、要らざる苦労もかなりしたのも事実だよ。けど、だからこそ親戚や教師や同級生や、とにかく周囲の皆に「お前はダメだ、出来損ないだ」って言われ続けても、自信を無くしてグレちゃったりしなかったんだと思う。
 って言うか、姉と比べられてお前はダメだと言われるほど、「人は皆バカばっか」と確信して、皆を軽蔑して「愚民どもめ、今に独裁者になって粛清してくれわ」みたいに思っちゃってさ
 ……ううっ、コレって間違いなくイタ過ぎる厨二病だよねwww。

 イタ過ぎる黒歴史を思い出してしまったついでに、中学生の頃のイタい記憶をもう一つ暴露してしまうね。
 ほら、卒業の時とかには、卒業アルバムに一言メッセージみたいなものを書くよね。その中学の卒業アルバムだか文集だかに、早生まれでまだ14歳だった黒沢めは、こう書きやがったのだ。
生きるという事はそれ自体闘いであり、人生とは戦いの連続である
 ……イタ過ぎだわ、改めて思い出してみても恥ずかしすぎるよ。

「でも」と言うべきか、「だから」と言うべきか、あの『エヴァンゲリオン』には、黒沢はそれほど心を動かされなかったよ?
 確かに面白いとは思ったけれど、ハマるまではいかなかったし、黒沢の心の中での評価はファースト・ガンダムの方がずっと上……って感じで。
 シンジ君と同じ年頃の黒沢は、厨二病のイタさをエネルギーに変えて、自分を出来損ない扱いする周りの皆と、それこそ全力で闘ってたからさ。それだけに、シンジ君の弱さやウジウジぶりには、共感するより心から苛つかされたよ。
 なのに黒沢が『エヴァ』を最後まで熱心に見続けたのは、ただアスカの存在のおかげだよ。
 あの高いプライドを守るために闘う姿勢や、「みんなバカばっか!」って感覚が、わかりすぎるほどよくわかっちゃってさ。ただ共感できるとかいうレベルではなくて、アスカの言動はイタさも含めて14の頃の黒沢そのもの……って感じだったよ。

 ただ残念ながら美少女のアスカと違って、黒沢は全然イケメンじゃ無かったから。
 顔は変ではないと思うけど童顔系で、しかも身長にかーなーり問題がありまして(←コレは男としては致命的な欠陥かも)。だからアスカと違って、黒沢にはファンになって応援してくれる人や、甘やかしてくれる人など現れる筈もなく……。

 人は見かけが九割なんだから、それはまあ仕方のないこととして。アスカは最後、人類補完計画を拒むよね。あの皆と同化するのを拒んで、不完全でも自分は自分で居続けようとする感覚も、黒沢にはよくわかるのだよ。
 皆から言われ続けたように、とにかく姉を見習えば、周囲の人達から受け入れられるのはわかってた。教科書に載っていない事になんか興味を持たないでテストの点数だけを大切にして、対外用の別人格を作り上げて外では良い子にしていれば、「さすがは、あのお姉さんの弟だ」と誉められるもはわかってた。
 でも黒沢には、どうしてもそれが出来なかった。

「何故なんだろう?」って考えもしないで、ただ暗記してテストで良い点を取ったり、家族にイヤな思いをさせてまで外面を良くして人に誉められようとするのが、正しい事だとはとても思えなかった。
 自分が「間違ってる」って確信してる事をしてまで人に良く思われたいって、黒沢にはどうしても思えなかった。ずっと「イヤだなあ」と思い続けていた姉の真似をする気になど、どうしてもなれなかったんだよ。

 だから黒沢は皆に受け入れられる生き方はせずに、あえて周りの皆を拒絶する道を選んだんだ。

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