空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

「今時の若者は恋をしない」って? 大丈夫、恋と地獄は落ちるものなのだ!

 毎日新聞に掲載されている、中央大の山田昌弘教授のコラムによると、近頃の若者は教授が青年だった頃の若者に比べて、いろいろな面で新しい事に挑戦しなくなったという。

 そして「自分の可能性を試し、できるだけ多くの経験をしてみたい」若者が大きく減り、「平穏無事に暮らしたい」若者が大きく増えているという。

 で、山田教授によると、近年の若者が挑戦しなくなったものの一つに恋愛があり、新聞や雑誌の恋愛相談コーナーは中高年で盛況で、若者は恋愛にますます消極的になっているのだとか。
 ある大学生などは、「就職できるか不安で、恋愛する時間がない」と山田教授に語ったそうだ。

 恋愛する時間がない?
 とんでもねーよ、恋愛するのに時間なんて関係ないダロ? そう思う黒沢は、やはり山田教授と同じ古い世代なのかねえ。

初恋症候群(シンドローム)(1) (バンブーコミックス MOMOセレクション)初恋症候群(シンドローム)(1) (バンブーコミックス MOMOセレクション)
(2014/07/17)
瀬戸口みづき

商品詳細を見る

 黒沢が注目している漫画家さんに、瀬戸口みづきさんという方がいて。その『初恋症候群』の2巻に、こんなセリフが出てくるから、「恋愛する時間(余裕)がない」という人、あるいは「恋愛したくても出来ない」という人はよく聞いてほしい。

 恋も地獄も落ちるものだぜ。

 いくら「天国に行きたい!」と思っていても、無事行けるかどうか、地獄に堕ちてしまうかどうかは閻魔サマ次第で、自分の意志や力ではどうにもならないよね。

 実際、恋もそれと同じだよ。
 恋は「気がついたら落ちていた」ものであって、余裕とか時間とか全然関係ないから。

 例えば売れっ子の芸能人が、時々熱愛発覚してスキャンダルになるじゃん。
 あの人たちは超多忙で、同じアイドル達と激しい競争をしてけ落とし合い、そしてマスコミやマネージャーや事務所の人達にも監視されながら、それでもしっかり恋愛してるわけでさ。

 もっとスゴい話をしようか。
 恋愛は、あの生き地獄さながらのナチの強制収容所の中でもあったのだ。そしてその中には、「親衛隊将校と囚人のユダヤ人少女の禁断の恋」なんて究極の恋愛もあったりしたのだ。
 しかもその親衛隊将校と囚人のユダヤ人少女の恋には後日談があって、戦後その親衛隊将校が戦犯として逮捕されて裁判にかけられた時、例のユダヤ人の少女が裁判所に現れて証言して、恋人だったナチ将校を助けたそうだ。

アウシュヴィッツの少女アウシュヴィッツの少女
(1983/01)
キティー・ハート

商品詳細を見る

 もちろん黒沢には、そんなドラマチックなスゴい恋の経験はないけれど。
 それでも黒沢は恋を「しよう」と思ってした事は一度も無いよ。黒沢がした恋はどれも「気がついたら、落ちていた」のであって、時間や心の余裕とか、自分の立場とかにまるで関係なかった。

 白状する。黒沢はかつて教育実習生として母校の高校に行った時、たまたま出合った一人の女生徒に、電撃を食らうような衝撃を受けた。
 天使。
 友達と喋りながら微笑むその女の子を見て、黒沢は本当にそう感じたよ。
 一目惚れって、本当にあるんだなぁ……って、その時心から思ったよ。
 でも自分は教育実習生で、相手は生徒だし。
 何かしたら犯罪だってわかってたし、だから想いは心の内に秘めて堪えてた。

 ところが、ですヨ。
 その子は黒沢の恩師である先生の教科係でさ、そしてその恩師の先生がその子と黒沢を引き合わせてくれて、黒沢とその子は仲良くなってしまったのだ。
 で、その子と黒沢は、教育実習を終えた後も連絡を取り合う仲になったのだ。
 ……とは言っても、あくまでも先生と生徒の仲は越えず、告白したりどーのこーのとかいう事態には最後までならなかったけどね。
 自分の立場を考えてギリギリで自制したんだよ、黒沢も。
 とは言うものの、黒沢の気持ちは間違いなく恋だったと思う。ただそれを、最後まで言葉に出さなかっただけの話でさ。

 人がいつ恋に落ちるかなんて、ホント誰にもわからないんだよ。どんなに忙しかろうが、心に余裕がない状況だろうが、その相手に巡り合えば恋をしちゃうものなんだよ。
 たとえその相手が「好きになってはいけない人」でも、恋する気持ちは自分ではどうしようもない。
 まっ、その恋してしまった「好きになってはいけない禁断の相手」に、実際に告白してしまうか、それともかつての黒沢のように、じっと堪えて心の中で想い続ける道を選ぶかは、その人次第ではあるけどね。

 恋は、時には事故にも例えられるけれど。
 確かにその通りで、その“運命の人”に出合ってしまったら、時と相手を選ばずに落ちてしまうもんなんだよ、恋ってやつに。
「今は暇で余裕もあるから、彼女の一人も作ってみようか」とか思ってするモノじゃないって、絶対に。

 だってさー、暇で余裕がある時に、身近にいる異性の中で一番マシなのを選んでするものじゃないでしょ、恋って。
 自分の心が自然に動いてするものだからさ、恋は。だからいくら暇で時間があっても出来ないものは出来ないの、その“キミの心を奪って離さない相手”が現れなきゃね。
 だから恋は、いくら時間や心に余裕があっても出来ない時は出来ないし、その相手が現れれば超忙しくて余裕がない時でも落ちちゃうものなのだ。

 よく「今は仕事(受験)に忙しくて、恋なんかしている余裕がない」と言う人達がいるけれど。
 それは違うね。だって、どんなに仕事が忙しくても、する人は時間を何とかやり繰りして恋をしているし、恋と勉強を両立させている受験生だって少なからずいる
 だからさ、「その人にとって仕事や勉強よりも大切に思える相手が現れていないだけ」なんだよね、結局のところは。

 黒沢自身のことを考えてみても、恋はいつも「気がついたら、落ちていた」ね。「あー、暇だからカノジョでも作ってみようか」とか、自分の意志で恋をした事は全く無いデス。
 だから心を惹かれる人がいなければ、仕事や趣味に打ち込んで充実した日々を過ごしていたし。
 そして心惹かれる誰かに出合ったら、その時は恋をしてと、心のままに自然体で生きてきたね。

 例の瀬戸口みづきさんの『初恋症候群』第2巻のセリフの通りに、「恋と地獄は落ちるもの」だから。
 本人の意思にはまるで関係なく、ね。
 それだけに「忙しいから恋はしない」という言い方にも、「いい若い者が恋もしてないなんてオカシイ」という言い方にも、どちらにも抵抗があるよ。

 ホント、恋は事故と同じだから。いつその相手に出くわすか誰にもわからないし、その時には自分の意志では避けられないんだよ。
 だから大丈夫、どんなに忙しかろうが、相手が人妻だったり友達の彼女だったり教え子だったりしようが、恋に落ちる時が来れば勝手に落ちマス

「今の若者は恋愛に関心が薄く、草食化どころか絶食状態に近い」とまで言って将来を危惧する人達がいるけれど、黒沢は別に心配していないよ。
 今現在恋をしていない人達ってのは、恋愛に関心が無いって言うよりただ「心を奪うだけのステキな人と出合えてないだけの話」で、そのうちきっと恋に落ちる時が来る筈と思うから。
 まっ、完全に引き籠もっていて全く外に出ない人にだけは、その恋という事故に出くわす機会は絶対訪れないけどね。

 でも、瀬戸口みづきさんの『初恋症候群』、マジで面白いっスよ。主人公達は高校生で、テーマは初恋だけれど、作者の瀬戸口みづきさんの恋愛に関する心を抉る鋭い洞察があちこちに散りばめられていて、充分に大人が読んで楽しめる作品に仕上がってマス。

 例えば主人公が通う高校の教師(♂)が、こう嘆くシーンがあったりシマス。

 女を怒らせるということは、黒塗りのベンツにぶつかるのと同じだ。
 しかも間に入ってくれる警察や保険屋はいない。
 泣き寝入りするしかないんだよ!


 ……うん、わかるわかる。恋をして彼女がデキれば、そのうちケンカをすることもあるけどさ。そーゆー時の女性の怒り方って、マジ理不尽でルール無用なんだよね。

 さらにその教師(♂)には、こんな過去があったりシマス。

「しばらく一人でいたい」と出て行った彼女が、二ヶ月後、別の男と付き合っていた。

 ……うーん、コレも「あるある!」ですねぇ。
 これに似たような体験なら、黒沢にも一度ならずありマスよ。

 また、主人公の担任の女教師(若くて美人でにこやかだが毒アリ)が、ままならぬ初恋に悩む主人公達にこんな事をサラッと言ってくれマス。

 初恋は実らないがゆえに、その花は永遠に咲き誇る……なんて思ったら大間違いだぞ。
 美しい花も根っこから腐るんだ、初恋のあの娘が5年後しょうもない男とデキ婚するくらいは覚悟しておけよ!


 ……ええ、身に覚えなら黒沢にもありマスとも。
 黒沢が大失恋した初恋の彼女は、数年後に何とゴクドーさんの情婦になってたし(マジで)。
 その後に付き合ったまた別の彼女は、黒沢をフッてくれた後に文字通り「しょうもない男とデキ婚」してくれマシタ。

 こう話してみるとさ、黒沢の恋ってイタい思いばっかりしてるよね。
恋って楽しいことばかりじゃなくて、むしろ苦しいことの方が多いくらい」ってマジ思うよ。
 でもそれがわかっていながら、また繰り返し落ちてしまうのが“恋”ってやつなんだよねえ……。

 さあ、キミもいつか恋という“避けられない事故”に出くわして、黒沢が味わったようなイタい思いをしてみるがよいさ!
 大丈夫、「するつもりも無いし、その暇も無い」などと思っていても、恋と地獄は落ちる時には落ちるものなのだ!

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する