空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

安倍晋三氏の“ジャイアン”ぶりと、それを支持する衆愚化した日本国民たち

 ここのところ、国会中継を見る度に我が国の総理大臣の言動にひどく不愉快にさせられる。

 例えば安保関連法案を審議する5月27日の衆院特別委員会で、維新の党の柿沢未途幹事長の質問に対する安倍総理の答弁に、野党側が不満の声を上げた。
 当たり前である。
 安倍総理は野党側の議員が何を質問しても政府の公式見解を繰り返すばかりで、まともに答えないからである。
 それで特別委員会の浜田靖一委員長(自民党)にすら、「簡潔な答弁を」と注意される始末である。
 にもかかわらず安倍総理は、野党側の不満の声にこう声を荒らげた。
静かに聞いて下さいよ
学校で習いませんでしたか?

 静かに聞いて下さいよ……と、「どの口でそれを言うか?」と怒りたい気持ちでいっぱいだ。
 何しろ安倍総理と言えば、自身が国会で度々野次を飛ばしている
 かつての、「日教組!」の野次は有名だが。
 5月27日に続く28日の衆院特別委員会でも、質問中の民主党の辻元清美議員に、安倍総理は「早く質問しろよ!」と野次を飛ばしていた。
 総理と言えば、一議員ではないのだ。質問に答弁すべき政府の、それも最高責任者が質問者に野次を飛ばすなど、「品格に欠けるのも程がある」と呆れるのは筆者だけであろうか。
 それでいてご自身は、野党の議員に同様に野次を飛ばされると怒るのだ。
「静かに聞いて下さいよ」と。
 そしてさらに、こうも説教をたれる。
「学校で習いませんでしたか?」

 安倍総理と自民党の方々に問いたい。
 国会が、いつ総理大臣のご高説を静聴せねばならぬ場になったのか?

 確かに与党であれ野党であれ、野次はあまり好ましいものではない。
 しかし国会は、学校の授業とは違うのだ。
 総理は教師(指導者)で議員は生徒ではないのだ。
 政府の政策や法案に対し、特に野党から厳しい質問が投げかけられて当然なのだ。
 野党から厳しく審査され、それを政府と与党がしっかり受け止めてこそ、国民の為になる立派な法律が出来るのだ。
 議員がオール与党化し、総理のご高説を拝聴してシャンャン総会で政府提案の法案を可決するようでは、かつての太平洋戦争直前の大政翼賛会に異ならない
 しかし安倍総理は野党議員の質問には何の機知もウイットも感じさせない幼稚で粗野な野次を飛ばし、自分に対する野次には「静かに聞け」と言い、さらに「学校で習わなかったのか?」と上から目線で叱るのである。
 この安倍総理の望む国会とは、まさに大政翼賛会的な、オール与党化した名ばかりの議会であろう。

 それにしても、自らは野党議員の質問に野次を飛ばしつつ、己が野次られると怒るとは。
「静かに聞いて下さいよ」
「学校で習いませんでしたか?」
 この言葉、安倍総理にそのままそっくりお返ししたい。


 安保関連法案を審議する衆院特別委員会での我が安倍総理の我が儘勝手な言動は、まだ他にもある。
 5月27日に民主党の大串博志議員が中谷防衛相に質問したところ、安倍総理が勝手に挙手し、大串議員が防衛相の答弁を求め続けても安倍総理が強引に喋り続けた。
 それで委員会の場が騒然としたのだが、翌28日にも安倍総理は、辻元議員が中谷防衛相に質問したのも無視してご自分が強引に答弁を続けた。
 そしてその挙げ句に、「早く質問しろよ!」の野次である。

 野党議員に対しては「早く質問しろよ!」と野次る安倍総理であるが、ご自身は前日(5月27日)に質問にはまともに答えずに延々と政府の公式見解を延べ続け、挙げ句に特別委員長に「簡潔な答弁を」と求められる始末であった。
 そして翌28日の特別委員会でも、冒頭に浜田委員長に「簡潔な答弁を」と釘を刺された。
 それでいてご自身は、辻元議員に対し「前置きが長くてなかなか質問に入らないから」と、「早く質問しろよ!」と野次るのである。
 この安倍総理という方は、ほとほと「自分に甘く、他人には厳しい」人であるようだ。

 自分が野次るのは構わないが、自分が野次られるのは我慢できない。
 人から異論を言われたら自分は黙っていないが、人は皆、自分の話を黙って静かに聞くべきである。
 こんな“ジャイアン的体質”のお方が、総理大臣として日本に君臨しているのである


 以前の総理大臣というものは、もっと大人(たいじん)の風格があった。
 自分に都合の悪い質問や野次に対しても、以前の総理大臣はむきになって言葉を荒らげて言い返したり、挙げ句に野次を飛ばしたりなどせず、もっと余裕のある対応をしたものだった。
 こんなにすぐむきになり言葉を荒らげ、自ら野次を飛ばすような大人げない人物が我が国の総理大臣である事が、筆者はひどく情けなくてならない

 しかし筆者がもっと情けなく思うのは、こんな総理を日本国民の約半数前後が支持している現実である。
 例えば戦前のドイツでも、ヒトラーに権力を与えたのは、ヒトラーとナチ党を支持して選挙で票を投じた国民たちである。
 ヒトラーはもちろん悪いが、彼に力を与えた国民の方がもっと悪いのである。
 敗戦後、ドイツ人も日本人も多くが「騙された」と言った。
 では「騙された」国民には罪と責任は無いのか?
 そんな事は無い、と筆者は断言する。
 確かに戦前の日本は天皇主権であったが、今は民主主義国家である。
 そして民主主義国家では、どんなに悪い政治家がいても、その政治家に投票する者が少なければ、彼は権力を握る事は出来ないのだ。
 だからある民主主義国で政治家、特に与党政治家の質が悪いとすれば、それはすなわち「国民が愚かになった」という事に他ならない

 現在、日本国民の約半数が安倍総理を支持し、その支持する理由で最も多いのは「指導力がありそうだから」という事である。
 自分はまともに質問に答えずに延々と自説を述べ続けるが、野党の議員の質問には「早く質問しろよ!」と野次る。
 野党には「レッテル張りはするな」と言いつつ、ご自分は「日教組!」とレッテル張り丸出しの品の無い野次を飛ばす。
 他の大臣に質問しても、無視をして強引に自分が答える。

 まさかこの身勝手で大人げない“ジャイアン”ぶりを、安倍総理を支持する国民たちは「指導力」とでも思っているのではあるまいな?

 それにしても、この安保関連法案を審議する衆院特別委員会での安倍総理の言動に対するNHKの報道ぶりは酷かった
 TBSやテレビ朝日などの民放では、ニュースで安倍総理の一国の首相らしからぬ振る舞いをきちんと伝えていたが、5月28日のNHKのニュースでは安倍総理に不都合なシーンは一切放送せず、野次の件も伝えず、野党の質問にきちんと要領よく答えているように編集して放送していた。
 民放のニュースを見ずにNHKだけを見ている人は、安倍総理の衆院特別委員会での振る舞いに全く違った印象を持ったに違いない。

政府が右と言うものを、左と言うわけにはいかない
 さすがに籾井会長自らそうおっしゃるだけの放送局である。戦時中を思わせるような徹底した報道統制と情報操作に、強制的に視聴料を取られている一人として、腸が煮えくり返るような怒りを覚えた。
 NHKの国内政治に関するニュースはもはや“ニュース”でも“報道”でもなく、ただの“安倍大本営発表”に過ぎない
 国民から徴収している視聴料で成り立っている“皆様のNHK”を、安倍政権の宣伝放送局にしてしまった籾井会長は、一日も早く辞任すべきであると筆者は強く思っている。

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