空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

不眠に悩んでいる貴方へ

 唐突だが、貴方は毎晩すぐ気持ち良く眠りにつくことができているだろうか?

 筆者は実は駄目なのだ。
 周囲の人達からは、筆者は自信ありげに振る舞い割り切った考え方をして、悩む事など無いように思われているのだが。
 そして自分自身、考えてもどうにもならない事はできるだけ考えないよう努めてもいるのだが。
 しかし夜になり一人になると、その日だけでなくずっと以前にあった厭な事や辛かった事ばかりが頭の中を占めて、ずーんと重く沈んだ気分になってくる。
 特に床につき明かりを消すと、忘れたい、思い出したくない事ばかりが次々に頭の中に浮かび、ぐるぐると渦を巻くように目の前に蘇ってくるのだ。
「考えるな、眠らないと!」と必死に念じれば念じるほど、その記憶から削り落として捨て去りたい厭な思いに捕らわれて、目が冴えてますます眠れなくなってしまう。
 その底無しの泥沼のような厭な記憶から逃れたくて、頭を柱に打ち付けてやりたいと本気で思った事すら二度や三度ではない。

 他人にはそんな弱いところは決して見せないで、厭な事があってもできるだけ愚痴らず平気なふりをしているけれど。
 しかし実は、些細な事をあれこれ気に病んでしまう所もあるし、厭な事もなかなか吹っ切って忘れることが出来なかったりするのだ。
 で、そうして溜め込んだ負の感情や厭な記憶が、夜になり床につくと一度に蘇って来て、眠れなくなるくらい辛くなってしまうというわけだ。

 毎晩必ず、そうして眠れずに苦しむというわけではないが。
 それでも厭な事ばかり思い出して眠れなくなる事が度々あって、時には頭がおかしくなりそうになり、本気で「心療内科の先生に診て貰った方が良いのかな」と思う事さえあった。

 そんな時に、毎日新聞日曜版の『新・心のサプリ』というコラムを読んだ。書いているのは、日本医大の海原純子特任教授だ。
 それによると、海原教授の友人のアメリカ人男性は、寝る前にその日あったちょっとしたいい事を一つ一つ思い出して、心の中で感謝するのだという。

 そのアメリカ人男性の“ちょっとしたいい事”って、本当に他愛もない些細な事ばかりなのだよ。
 ランチが美味しかった。
 ミーティングで部下がきちんと資料をまとめていた。
 いつも無愛想な部下がにこやかに挨拶した。
 クライアントからお礼のメールがあった。
 妻に頼んでおいた出張用のジャケットがきちんと用意されていた。
 ……本当にこんな小さなどうでも良いような事ばかりで、読んでいて思わずツッコミを入れたくなってしまった。

「部下がきちんと資料をまとめていた」くらい仕事なんだから当たり前だし、「上司にいつも無愛想な部下」なんて非常識すぎるダロ、とかね。
 そのアメリカ人男性が思う“いい事”はどれも当たり前すぎて、「何でそんな事にいちいち感謝しなきゃなんないんだよwww」って思ったよ、最初はね。

 でもね、そのうち「そうした小さないい事に気付けないのは、自分の心がささくれ立っていて感謝の気持ちを無くし、日々の暮らしの中に幸せを見つける事が出来なくなっているからなんじゃないか」って気が付いたのだ。
 自分の心が暗く後ろ向きになっちゃってるから、良かった事には気付かずに、厭な事ばかりしか考えられないようになっちゃていたんだよね。

で、試しにやってみたんだよ、その「その日にあったちょっといい事を思い出して感謝する」っての。
 正直に言って、最初のうちは全然ダメだった。
 いつの間にか“大きないい事”にしか喜びを感じられなくなっちゃっていて、“ちょっといい事”が思い浮かばないんだよ。

 何たって、宝くじで三千円当たった事でさえ素直に喜べなかったくらいだもの。
 いや、三千円は良いお小遣いになりマスよ。
 でもね、当たった事を素直に感謝するより「これでもう宝くじの運は使い果たしちゃったんじゃないか、もっと高額な賞金をゲットする事は出来なくなっちゃったかも」って、良くない方にばかり気持ちが行ってしまっちゃうんだよ。
 ……とことんマイナス思考だよね、筆者は。物事を素直に感謝して喜ぶより、悪い事ばかり考えてしまうのだから、始末に負えないよ。

 このマイナス思考ぶりに自分でも呆れて、本気で頑張ってやってみたよ、寝る前にその日にあった、ちょっとしたいい事探しをね。
 うん、そうして意識して探してみると、けっこう見つかるものなんだよね、「その日にあった、ちょっとしたいい事」が。

 例えば、もう15歳になる愛猫が今日も元気でいてくれて、思い切り甘えてスリスリしてくれた、とか。
 家族が筆者の為に、好きそうなお菓子を買っておいてくれたとか。
 作った料理を家族に美味しく食べてもらえた、とか。
 庭のプランターに植えた植物たちが、雑な手入れにもかかわらず元気で育ってくれているのも、間違いなくいい事だろう。
 もちろんこのささやか(そして内容はかなり身勝手で独断的)なブログに、好意的なコメントを下さる方が時にいらっしゃる事にも感謝したい。

 実はこれまでは、好意的なコメントに感謝するより否定的なコメントの中身の方がより心に残って、そればかり気になってしまっていたのだ。
 ……本当にマイナス思考なんだよね、筆者は。外では何を言われても気にしないで強気に振る舞っているけれど、中身は全然違っているのだから情けない。
 で、今では否定的なコメントにもしっかり目を通しつつ、けれど好意的なコメントもそれ以上に心に留めるようにしている。

 そうして寝る前に「その日にあった、ちょっといい事」を努力して思い出すようにしてみたら、あら不思議、本当によく眠れるんだよ。
 厭な記憶は頭の隅に押しやって、とにかく良かった事だけを思い出してみる。そうすると、いつの間にか心地よく眠れているんだ。
 と言うわけで、厭な事ばかり思い出して不眠になってしまっている方がもしいたら、この「その日にあった、ちょっといい事を思い出してみる」ってのを、是非とも試してみてほしいと思う。

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