空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

幼なじみ⑥・女性がオタクを嫌うホントの理由

 黒沢は「女の顔色をいちいち窺うな」って言ったよね。けど「顔色を窺う」のと「気を使う」のは、似ているようでも全然違うものだから。
 例えばお店や病院のドアとかで女の人と鉢合わせした時、黒沢は基本的にドアを押さえて相手が通るのを待ってるよ? それも可愛いお姉さん限定、ってわけじなくて、相手が喪女だろうがオバチャンだろうが変わんないの。
 黒沢はチビだし体も弱い方で、病気もいっぱいして来たよ。けど「重い物があれば男が持つ」ってのも、当たり前に実践しているよ。
 そのドアを開けるのも重い物を持つのも、モテたい相手のコにそうしてるんじゃなくて、自分のモットーとしてどの女の人にもやってるワケ。
 相手の顔色を窺うのはカッコ悪いよ、けど相手への気配りは、人として当然すべきものだからね。

 そうそう、『花とみつばち』の山田は途中で整形して、もっとモテるようになるんだよね。だから読んだことのある人は、「中身に自信を持てとか言ったって、やっぱり結局は外見じゃん?」って言いたくなるかも知れないね。
 でも山田が整形したのは、実は作者の安野モヨコさんの作画上の(精神衛生上の?)都合なんだ。
 モテを目指して試行錯誤する主人公の友人で、「キモメンなのにナゼかモテる」っていう設定上、山田は頻繁に出てくるわけ。で、当然作者の安野モヨコさんは、そのキモい山田を何度も何度も描かなきゃならなくなるよね。

花とみつばちmemorialモテバイブル (KCデラックス)花とみつばちmemorialモテバイブル (KCデラックス)
(2003/11/06)
安野 モヨコ、ヤングマガジン編集部 他

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 で、「山田を描くと、もうつらくて」と、ファンブックの『花とみつばち Memorial モテバイブル』で、安野モヨコさん自身がそう告白していマス。
 そのあたりの事情を、ファンブックから安野モヨコさんの言葉をもう少し抜粋してみるね。

 やっぱ、かっこいい男の子を描いた方が楽しいじゃないですかぁ、かわいい女の子とか。それがもう「また山田だ~」とか「このページ、山田の顔が三つもあるんだけど」みたいのが、だんだんイヤんなってきちゃって。「思いっきりハンサムにしたら、描くの楽しいかな」と思って、整形したんです!


 自分に自信があってブサでもモテていたハズの山田が唐突に整形した理由は、必然でも何でもなく、ただ作者の作画上の都合なんだよね。
 現実に自分に自信がある人は、整形しようなんて全然思わないんだよ。って言うか、する必要なんて一ミリも感じてないし。
 失礼を承知であえて実名を挙げちゃうけど、元ヤンキースの松井さんも松坂選手も、顔の造作から言えばイケメンとは程遠いよね。けど、整形なんか全然してないでしょ?

 でも『花とみつばち』を読んで、黒沢は「いろいろ鋭いし恋愛経験も豊富なんだろうし、男のことだってよくわかってはいるけれど、この作者はやはり女性だなー」って思ったよ。
 って言うのは、安野モヨコさんは基本的に恋愛至上主義と言うかさ、「女にモテる為に頑張る男の方が、人としても成長してより魅力的になる」みたいな思想が、『花とみつばち』の中にかなりあからさまに見えてるもの。
 でも黒沢は、モテたいとか思う前にまず自分の為に頑張る方が人としても成長しするし、「その結果として」モテるようになる……って思うんだけどな。だから安野モヨコさんの言葉に何度も頷かされはしたけれど、根本的な考え方は真逆なのさ。
 松井さんだってイチローだって石川凌くんだって、別にモテを目指してスポーツやってたワケじゃないよね。って言うかさ、仕事でも趣味でも勉強でも、男が何かに打ち込んで一生懸命頑張ってる時って、オンナの事なんか頭の片隅にもナイもんだと思うけど、違うかな?

 結局さ、男の“モテ”と女の“モテ”では、その意味も中身もかなり違うんだよね。
 女の子の場合、外面さえ飾っておけばいろんなオトコに優しく大事にされて、貢ぎ物も山積みに……って面があるからね。だから「ファッションや化粧品や整形に投資して、見かけを磨いてモテることが、そのまま人生を豊かにすることにつながる」って、素直に思っちゃえるんだろうね。
 だからこそ男が肉食系で「モテたい!」って頑張ってくれなきゃ、女の子としては困るし損をしちゃうんだよ。だって男の目が女の子に釘付けで頭の中もモテることで一杯だからこそ、女子の機嫌もとるし優しくしてプレゼントとかもするワケでさ。

 男が草食化して、モテより自分の趣味に努力や時間とカネを注いでごらん。デートのお誘いやプレゼントも、間違いなく激減するから。
 花と蜜蜂で例えれば、男がみな草食化したら女子は「せっかく咲いたのに蜜蜂の来ない花」状態でさ。
 だから女の人は、男には「いつもモテを意識して、女にカネや気を使うのを惜しまない」でいてほしいワケさ。
 つまり女子にとっては「モテる為に頑張る肉食系の男=女にとって物心両面でメリットがある、魅力的なイイ男」で、その逆の草食男子とオタクはキライなのさ。
 世の女子たちが、何でオタクをゴ○ブリ並みに毛ギライするかわかる? それはね、現実にモテることを最初から放棄して、側に居る自分たちを見ようともしないからだよ。そして本来自分たちに貢ぐべきw金品を、手の届かないアキバ系のアイドルや、実在すらしない二次の美少女などに費やしてるからだよ。

 冷静に考えてみて。世の中の男女は、まあほぼ同数だよね。そこである一定数の男がモテを目指すのを諦めて、二次のオタクのセカイに逃げたとシマス。そしたら当然、女子はその分だけ間違いなくアブれる事になるよね?
 デートのお誘いや女子に流れるプレゼントの数も、そのオタク化した男子の人数分だけ減ることも、言うまでもアリマセン。

 ハーレム状態って言うか、一人の男(しかも平凡であまり冴えない)が何人もの美少女にモテモテ……みたいな話、ギャルゲーや萌え系のマンガなどでは多いよね。
 まっ、実際あり得ない夢物語だし、女子たちに「バカみたい、キモッ」って思われても仕方ないかも知れない。
 でもその女子たちが好んで読む少女マンガや恋愛小説だって、「タイプの違う複数のイケメンの間で揺れ動くアタシ」みたいなストーリーが王道じゃん。しかもそのヒロインも、たいてい「特に美少女ってワケでもない、普通の女の子」でさwww。
 結局さ、複数の異性にモテてチヤホヤされたいのは、男女とも同じなんだよね。

 ところがデスよ、オタクたちは現実の恋愛を最初から降りてしまってるから、恋愛市場は“オンナ余り”になってしまうワケ。
 当然、オタクが増えるだけ女子をチヤホヤする男の数は相対的に減り、モテない女子の数も間違いなく増加するのでアリマスよ。
 その男子が草食系の場合はね、女子としても「元々女にキョーミが無いんだから仕方ないよ」と諦められるよ。けどオタクの場合はむしろ「女のコは大好き」で、その自分が好きなアイドルや二次のキャラには、多大な愛情と金品を注いでいるワケで……。
 平たく言えば、「おめーらオタクのせいで、アタシらに流れてくる筈の金品&オトコが減ってんだよ!」というコト。そう考えてみれば、女子が「オタク=女の敵」と敵視する心情もわかるよね。
 その感情が論理的に正しいかどうかは、また別の問題としてだけど。

 女の子って、エロい肉食男子が意外に好きだよね。だって「好きだ、付き合おうぜ!」とかガッツンガッツン攻めて来るし、彼らのセーヨク(と言うかオスとしての本能)をうまく操れば、いろいろ翻弄して尽くさせたりできるからね。
 それだけに「アタシらに尽くさないしお金も遣わないオタクは敵」って、本能的にわかってるんじゃないかな。
 人間も含めて動物の“繁殖”は、「オスが頑張って求愛して、その中で最も条件の良さそうなのをメスが選ぶ」って感じだよね。だから人間だって、「選択権は女子にある」って感じでさ。
 けど草食化あるいはオタク化した男子は、例の「メスを巡っての争い」から降りることになるよね。すると恋愛市場では、当然のように“オンナ余り”ということになる。
 だからパートナーを選ぶ権利は、実は今や女子から失われつつあるんだよね。容姿に恵まれた一部の女の子は別として、並かそれ以下のスペックの女子は、妥協して自分から相手を探すしかなくなっちゃてるのが現実でさ。
 それが理解できていない女の人は、「分厚い財布を持って白馬に乗った、家事もしてくれる下僕兼用の王子さま」が現れるのを、アラフォーになっても待ち続ける事になるワケで。

 マスコミ、中でもテレビは女性に弱いからね。だってテレビの視聴率を支えてるのも、CMを見てモノを買うのも女性だから、テレビは女性の気に障ることは殆ど報道しないよ。
 だから今の晩婚化も、「結婚できない男たち」みたいな視点で、主に男に責任がある……みたいな視点でばかり報道してるよね。さも「男たちよ、結婚したくば高望みはやめ、もっと女の人に気に入られるように尽くして頑張れ」って言いたげに。
 って言うか、テレビや雑誌などマスコミの報道の仕方って、未婚のアラフォー男子は「結婚できない哀れな存在」で、未婚のアラフォー女子は「仕事に人生にいろいろ頑張っていて、選択してまだ結婚しないでいる」って決めつけてるのが腹が立つんだよ。
 現実には「結婚する気のない男」も「したくても結婚できないでいる女」も、どっちも大勢いると思うんだけど。
 でもソレは「王様はハダカだよ!」と同じで、薄々気付いていても口に出しちゃあイケナイ禁忌の言葉なんだよね。
 そうだよね、男は“強い”から傷ついたりしないし、女子に何か言われたくらいで怒るのは「器がちっちゃくてみっともない」んだよね。けど女性はデリケートで傷つきやすいwから、いくら事実でもキツいことを言ったりしてはイケナイ……と。

 そのタブーを破って、男女関係の現実をズバリ言ってしまえば。
 実際に結婚したくて焦ってるくせに高望みしてるのは、むしろ女の人の方じゃないかと思うんだけど。だって男は五十になっても還暦を過ぎても子作りはできるから、「良い縁があれば」ってじっと待ってられるけど、女性はそうは行かないからね。
 そして巣を確保して子育てをする生き物である女性は、男にはどうしても女を守って自分と子供に尽くして欲しいんだよね。無意識の本能的なものにせよ、計算して考えているにせよ。
 現実の恋愛経験が乏しくて、女というイキモノに過大な夢を抱いてる甘い男は、愚かにも「女の子って、男に尽くしてくれるものだろう」って信じてしまいがちだけど。でも現実の女の子の本質は、「自分が尽くす以上に、尽くされたい」生き物なんだよ。

 だから女性は「モテる為=女の為」に頑張る肉食男子が本能的に好きで、その“モテ”を生きる第一の目的にしない草食男子やオタクを敵視するんだよ。
「自分の趣味とかに遣うお金があるなら、アタシをデートに連れてったりプレゼントとかしろよ! その方がずっと有意義だろー!!」ってのが、オタクを毛ギライする女子たちの本音なのでアリマス。
 って言うか、男の趣味に理解のない女子が多いのは、ズバリそういうワケなんだよ。男が何か趣味を持てば、その分だけ自分たち女に費やすカネも時間も減るからね。
 だから『花とみつばち』の安野モヨコさんのような経験豊富で鋭い視点を持つ女性でさえ、「モテる為に頑張る男=魅力的」と、何の疑問もなく思ってしまうんだよね。

 って言うか『花とみつばち』を読んでいると、安野モヨコさんは人としての“男”ではなく、オスとしての“オトコ”を求めているような気がする。
 でも黒沢は、オスである以前にヒトとして生きたいと思ってるから。「カノジョ欲しいよー、どこかにイイ女はいねーか!?」って、女とつがうコトしか頭に無いような“オス”にはなりたくないよ。
仕事に精出して詩を作ったりしていれば、女なんか空から降るように集まってくる
 そう言ったフランスの車の名設計者のように、モテることよりまず仕事や学問や芸術のことを考えられるヒトでありたい……って、ホントにそう思うよ。

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