空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

幼なじみ⑧・好きデス、『インタールード』の玉城麻衣子

 何だか話が滅茶苦茶それまくりでスマン、話を今回のテーマだった筈の“幼なじみ”に戻すね。
 どのギャルゲーにもまず間違いなく出てくる幼なじみだけれど、その中でも『インタールード』のタマこと玉城麻衣子は、ギャルゲーマーのレビューでは叩かれまくりなんだよね。このタマの不評が『インタールード』そのものの評価を引き下げてるんじゃないか……て思えるほど、タマはギャルゲー好きの人達にウケが悪いんだ。
 その理由は黒沢にもわかるよ、だってダメダメ過ぎるんだもの、この幼なじみは。

 前にも触れたけれど、タマはバカだし勉強は全然やる気なしで、主人公に頼り切りで好きなのは楽しいことだけ……という有り様だよ。
 だからゲームレビューでは人間扱いすらされてなくて、「小動物」だの「ケモノ系」だのって言われてるくらいだよ。
 ただ勉強はキライでも、バイトは意外なくらい頑張ってるんだよね。その勤務先のファミレスでは、よそ行きモードで客あしらいもちゃんと出来てるし、店長とベテランチーフとのゴタゴタにも(両方に気に入られながら)巻き込まれないだけの如才なさもある。

 結局さ、タマは幼なじみの主人公には完全に気を許してるから、ダメダメな部分も丸出しにして甘えきってるんだけなんだよね。
 だから学校では落ちこぼれでも、社会に出れば充分ちゃんとやって行ける種類の子だと思う。バイト先での意外なくらい如才ない態度を見れば、「タマはただのバカじゃない」ってわかる筈。
 しかも容姿だってB級アイドル並で、「あの店には可愛いウェイトレスがいる」って噂にもなるくらいなんだよ? こんな幼なじみの彼女が実際にいたらかなり嬉しいし、「やっぱりタマは、俺がいなきゃあダメなんだよなぁ」とか言いながら、思い切り甘やかして可愛がっちゃうと思うんだけどなー。

 ただこのタマは、可愛いんだけど萌え要素が少ないんだよね。
 リアルな女子をよく見ていて、実際何度か付き合ったり別れたりしている者から見れば、タマは間違いなく可愛いよ。
 けど二次の女子としか“付き合った”事のないギャルゲーマー達が望むような、「おとなしくて優しくて女らしくて、男(主人公)を立てて尽くしてくれる幼なじみ」とは真逆だからね、このタマさんは。
 主人公には気持ちを隠さないし、遠慮しないでもたれかかってきて、ワガママも言うし。だから優しくして尽くしてくれるどころか、コッチがいろいろ面倒見て世話を焼いてやらなきゃならないんだよ。
 その上、顔はB級アイドル並みでも気の毒なほどの貧乳で、なのに「可愛いかろ?」と、自信満々で主人公に水着姿を披露したりとか……。
 知る人ぞ知る某キャラのように「貧乳はステータスだ!」って居直るのとは違って、自分の胸の無さを心底気にしてないんだよ、このタマさんは。
 でも黒沢から見るとやはり可愛いんだよね、このタマさんが。
 まあね、黒沢はビジュアル的にも広末涼子や宮崎あおいが好きだったような奴だし、いわゆるオッパイ星人では全然ない……ってせいもあるかも知れないけどさ。

 不思議なもので、好みのタイプってずっと同じじゃなくて、時が経つとけっこう変わるものなんだよ。
 と言っても、外見についての好みはさほど変わらないんだけどね。それより中身と言うか、相手の性格や人間性に関しての好みはかなり変わるから。
 結局さ、長く生きて大勢の人を見ていれば、人を見る目も自然に鋭くなるし、その一方で人の欠点にも案外寛大になれちゃったりするんだよね。 「上辺は良いけど腹は黒い」ってのが見抜けるようになるし、同時に「人間だもの、ある程度の欠点は仕方ないよ」みたいな感じで。

 黒沢も自分の中高校生の頃を思い出してみると、「何でこう、人を見る目が無かったんだろう」って、我ながら呆れてしまうくらいだよ。
 ちょっと外見がキレイだからって、中身まで良いと思い込んで好きになっちゃってさ。
 モノの包み紙と中身は別なんだ……って事、中高校生の頃にはなかなかわかんないんだよね。だからただ顔を見ただけで、平気で一目惚れとかしちゃてさ。
 それで性格なんて全然見ないで、中身まで美化して勝手に好きになっちゃって、その自分のイメージとちょっと違う面を見ただけで、今度はキライになったりしてね。
 だから若い子達は見た目だけで簡単に付き合っちゃっては、些細な事で勝手に幻滅してすぐ別れちゃうんだよね。

 ハイ、黒沢も若い頃にそうデシタ。人を見る目、ホントに無かったと思うもの。容姿のイメージに極めて惑わされやすくて、そのくせ一度気づいた欠点はなかなか許せなくてさ。
 でも人間は余程のバカでもない限り、失敗を重ねながら少しずつ利口になって、成長して行くものだから。包み紙の綺麗さと中身の違いにもいつか気付くようになってくるし、「コイツ、顔は良いけど性格悪いゾ」って事も見抜けるようにもなって来る。
 でね、同時に人間の限界もわかってくるんだよ。「神様でもない限り完璧な人なんて居ないし、ある程度の欠点は誰しも持ってるもんだよ」ってね。

 厨二病の頃は(何の根拠も実績もなく)自分を万能だと思っているからさ。だから「美人で優しくて、オレに一生懸命尽くしてくれる彼女が欲しい」とか、ホントに正気で思っちゃったりしてね。で、その理想像と違う女子を見ると、「あり得ねーだろ、何だよこのオンナ!」とか怒っちゃうんだよねぇ。
 でも厨二病も癒えて人生経験もいろいろ踏んで行けば、ギャルゲーや青少年向けのちょっとエッチなラブコメマンガにありがちな、「美人で女らしくて優しくて、少し天然も入ってホワンとしてて、主人公に尽くしてくれて」みたいなヒロインこそ、「あり得ねー、居るワケねーだろ」ってわかって来るんだよ。
 あのね、もしそんな女の子が現実に居たとしたら、間違いなくソイツは裏のある腹黒オンナだから。だってマザー・テレサとかの聖女じゃないんだから、そんなに立派でなんか居られません……って。
 キミだって、女の子に「常に男らしくして優しく振る舞って、しかもモテてもそれを鼻にもかけず、他の女の子には目もくれずに、好きな女の子にだけ見返りナシに一途に尽くしなさい」みたいな理想を押しつけられたら、ストレス溜まりまくりで、終いにはキレちゃうだろ?

 黒沢の一つ上の姉ってのがね、ズバリその「ホワンとして誰にでも優しい、良い子ちゃん」ってタイプだったんだよ。但し“家の外”限定の……ね。
 で、外で理想の女の子を演じる為に溜めまくったストレスを、「家で、家族に対して」晴らすワケ。それはもう、理不尽なヒスの嵐でね。
 黒沢は幼い頃からその姉の姿を間近で見てるから、「ホワンとした優しいお姉さんタイプ」に対するトラウマと不信感は、心に根深く植え付けられていましてね。
 それと同時に、女の人が家の内と外とで態度をどれだけ使い分けてるかも、よぉーく見てきたよ。

 キミが女の子の求める理想の“王子さま”にはなりきれないのと同じように、キレイで一途で優しく尽くしてくれる女の子も実在しないの。居たとしても化けの皮を被っている腹黒女か、もはや人のレベルを超えた天使か聖女のどちらかだから。
 だからギャルゲーマーには人気の、その種の理想化され過ぎたヒロイン達を見ると、黒沢は「嘘くせー、こんなオンナ、ホントに居たら絶対ウラの顔があるに違いねーよ」って思っちゃう。そして「何が目当てでこのネコ被ってて、そのストレスはどこで晴らしてるのかなー」ってね。
 確かにこの世には、ごく僅かだけど聖女みたいに良い人もいるよ。マザー・テレサだって、ちゃんと実在の人物だしね。
 でもそういう聖女たちの愛って、全世界とか、人類全体とか、とても大きなものに注がれる種類のものなんだよね。日本の片隅の、それも「特に取り柄もない、一人の平凡な男の子」に注がれるような、チンケな愛なんかじゃねーんだよ

 だから『インタールード』のタマみたいに、可愛いところもダメダメなところも全部さらけ出して、素のままの自分で主人公にぶつかって来る女の子を見ると、むしろホっとすると言うか、安心できちゃうんだよね。
 このタマさん、ネットのゲームレビューでは評判悪過ぎだけど、現実に居たとしたらけっこう良い子だと思うんだけどなー。
 でさ、タマの親友に木村千佳って「優しくて良い子」が居るんだけどさー、コレがまたいかにも男ウケしそうな、例の女らしくてホワンとしたタイプなんだよね。
 現実の女の子と数多く接して、苦い思いもいっぱい味わってる黒沢から見れば、その千佳のホワンとした「優しくて良い子」ぶりが何もかも嘘くさく、わざとらしく感じたよ。
 でもゲームレビューではタマが酷評される反面、その木村千佳が「可愛い!」って評判なんだよね。「何で千佳が攻略できないんだ!」って怒りの声まで挙がってたし。
 ……ヘヴィなギャルゲーマーってやつは、「オンナって生き物が、心底わかってねーんだな」って、心からそう思わされてしまったよ。

 ま、確かに高校生くらいの男子には、「ダメダメな幼なじみを支えて見守り続ける」ってのはキツいかも知れないね。
 実際、黒沢も昔は年上の先輩や、同級生でも大人っぽい子に惹かれたものだよ。けどそれは、その頃の黒沢に「誰かを支えるだけの余裕と自信」ってものが無かったからだとも思う。
 いろいろ経験積んで大人になれば、「誰かに頼りたい」とか「支えて貰いたい」とか思う気持ちも減ってくるし。そして気に入った年下の女の子を、より良い生き方が出来るよう支えて守ってあげる事ぐらい、別に何でもなくなっちゃうんだよね。

 例えばキミが大学生で彼女が高校生なら、彼女の高校生活や受験についての悩みや迷いにも、余裕を持って答えて、より良い方に導いてあげられるよね。だってキミ自身が、既に一度通ってきた道のことだから。同じように、キミが社会人なら大学生の彼女の支えになってあげるのも、そう難しいことじゃないのさ。
 悩み事ってその時は辛いけど、悩んで迷った分だけ心の中に経験として蓄積されて、いつの間にか人としての余裕に変わって行くんだよね。

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