空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

明治天皇に献上されたヘッジス&バトラー

 ヘッジス&バトラーというブレンデッド・スコッチの名前だけは、とりあえず聞いた事があった。
 そして、かつて明治天皇に献上された事もある、由緒あるスコッチだという事も。

 ただ扱う輸入業者があまり大手でないのか、筆者の住む地方都市の酒屋では、店頭で見る事などまず無かった。
 ところが先日、近所のスーパーを併設しているDIY店のお酒のコーナーで、そのヘッジス&バトラーが何故か三本だけ売っていた。
 で、早速そのうちの一本を買って、明治天皇にも献上されたというスコッチを味見してみる事にした。

ヘッジス&バトラーLUMIX FX9 432

 これはイケる、とすぐに思った。
 甘く華やかな香りに、そしてほんの僅かなスモーキー・フレーバー。
 飲んでみてもその甘やかな印象は変わらず、そして複雑で奥深い味わいが楽しめる。
 しかしスモーキー香はかなり控えめな方なので、スモーキー香が苦手な方にも充分お勧めできる。
 筆者自身はスモーキー香はあった方が好きなのだが、これだけ豊かで奥深い味わいがあれば文句は無いし、「良いスコッチだ」と自信を持って言える。

 とは言うものの、クラスとしてはやはり千円ちょっとで買えるスタンダード・スコッチである。
 このクラスの中ではかなり豊かで奥深い味わいなのだが、ジョニー・ウォーカーの黒ニッカG&Gなどの二千円クラスのウイスキーと比べてしまうと、味の重厚さやまろやかさ、そして香りの強さや残り方などすべてにおいて物足りなく感じてしまう。
 ヘッジス&バトラーはかなり良いウイスキーであるが、但し「千円クラスのスタンダード・スコッチとしては」という前提を付けねばならない。

 千円ちょっとくらいのウイスキーを初めて飲む時には、本当にドキドキする。
 この価格帯のウイスキーは味と香りにかなりのバラツキがあって、旨いものとそうでないものの差が激しいのだ。
 そしてそれは国産かどうかに関係なく、千円ちょっとの国産ウイスキーでも、かなり旨くて味わって飲む気にさせてくれるものもあれば、ちゃんとしたスコッチでありながら、「炭酸で薄く割ってハイボールにでもするしか無いか」という感じの、味と香り共に物足りないものもある。

 それに比べて、二千円クラスのウイスキーに不味いものはまず無い。
 味と香りに個性の違いこそあれ、ジョニ黒やニッカG&Gはもちろん、シーバス・リーガル12年バランタイン・ブルー(12年)もホワイトホース12年スーパーニッカも、皆それぞれ奥深い味わいがありまろやかで、香りも千円クラスのものより段違いに良い。
 筆者はサントリーが嫌いで、このブログでもサントリーをけなしてばかりいるが、一度飲んでみたサントリー・ローヤルは間違いなく美味かった。
 角瓶やオールドはアルコールの刺激が強いし、とても味わって飲む気になどなれないが、ローヤルは問題なく良いウイスキーだ。

 このブログにコメントを寄せて下さった方に、以前美味しいサントリー製品としてスペシャル・リザーブを勧められたのだが。
 価格帯から言えば、スペシャル・リザーブもきっと旨いのだろうと思う。
 思うがしかし、サントリーはかつて角瓶やホワイトやオールドなど各種のウイスキーに、香り付けに複数の甘味果実酒やリキュールを混ぜていた時期があって、その時代にはリザーブにも甘味果実酒とリキュールが混ぜられていた。
 その過去を知るだけに、二千円出してスペシャル・リザーブも買って飲んでみるべきかどうか、二の足を踏んでいる最中である。
 サントリーがお好きな方もそうでない方も、スペシャル・リザーブの味と香りをご存知であったら、飲むべきかどうかご意見を寄せていただければ幸いである。

 話は戻るが、千円ちょっとのウイスキーを飲むのは、ある意味では賭けに似ている。お値段以上に旨いものもあれば、正直ガッカリな製品もあって、その味と香りの差が激しいからだ。
 その点、二千円クラスのウイスキーは本当に安心して飲める。味と香りに個性の差はあっても、不味いものはまず無いからだ。
 で、その二千円クラスのウイスキーを普段飲んで、休みの日にはシングルモルトをゆっくり楽しめるようになれば理想なのかな……とも思ったのだ。
 二千円クラスのウイスキーの味に慣れてしまうと、どんなに出来の良いウイスキーでも、千円ちょっとのものでは物足りなくなってしまう。味に厚みが足りず、香りも少ないしまろやかさ足りないので。

 ただ、それは「比較すれば」の話であって、千円ちょっとのウイスキーだって決して不味いものばかりというわけではない。
 その気になってしっかり味わえば、充分旨いウイスキーは、千円ちょっとのものにも間違いなくある。

 それに、だ。
 二千円クラスのウイスキーは、どれもしっかり熟成したモルト原酒を使っているから間違いなく旨い。
 だからこそ、しっかり味あわずに気軽に飲んでしまったら勿体ないと言うか、ウイスキーに申し訳ないような気がしてしまう。
 テレビを見たり本を読んだり、あるいは友人と談笑したりしながら気軽に飲めるウイスキーとして、やはり質の良い千円ちょっとのウイスキーも必要だと改めて思った。

 貧乏性なのだろう、筆者は二千円程度のウイスキーでも、ついその味と香りに神経を集中しながら飲んでしまう。
 ジョニ黒やシーバス・リーガルなどを、映画を見たり本を読んだり談笑したりしながら、気楽に飲めるくらいの身分になりたいものだと、心から願いつつ宝くじに夢を託すのだけれど、現実はなかなか厳しいデス。

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