空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

仕事帰りや風呂上りに最適な新ジャンル酒

 筆者は酒にこだわりすぎるイヤな人間で、ビールも「麦芽とホップだけで造ったものしか飲みたくない」とこのブログでも書いてきた。
 しかし実は例外もあって、一応リキュールという事になっている新ジャンル酒は「案外、悪くない」と思うし、自分でも時折飲んでもいる。

 ビール類に関しては、筆者は以前からずっと日本のビールは不味いものと思ってきた。
 何故なら以前の日本のビールは、コーンやスターチなどの、いわゆる“副原料”を使用した、ビールの本場ドイツの基準で言えばビールとは呼べないものばかりだったからだ。
 一気にゴクゴク飲む人はそれを「飲みやすい」と言うようだが、筆者に言わせればコクも麦の風味や甘味も感じ等垂れない、ただ変に苦いだけの酒でしかなかった。
 その嫌いな日本のビールの代表が、規定のギリギリまで麦芽を減らし副原料を増やして作ったアサヒのスーパードライだ。
 だからスーパードライより更に麦芽の使用量を減らした発泡酒など、飲みたくでもなかった。

 そしてサッポロのヱビスや、ギネスやドイツやベルギーなどの麦芽とホップだけで造ったビールを飲んでみて、ビールをようやく心から「美味い!」と思えるようになった。
 麦芽とホップだけの純粋なビールと、副原料を加えたものの双方を飲み比べてみて。
 筆者にはビール類に副原料を使う意味が、本当に理解できない。ホップの苦さを残して麦芽の旨味を減らした副原料入りのビールは、どうしても不味いものとしか思えなかったのだ。

 だからビール類の格としては発泡酒より更に下の新ジャンル酒など、飲む気になどまるでなれないでいた。
 しかし昨年の夏、その新ジャンル酒を知人から貰ってしまって。
 確かに筆者は、こだわりが変に強くて偏屈な人間だ。
 それでも好意で「あげよう」というものを、「嫌いだから要りません」と断るほど筆者もKYではないので、作り笑顔で「ありがとう」とお礼を言って受け取った。
 受け取りはしたものの飲む気にはなれず、けれど下水に流してしまうのも勿体ないと思って、試しに一本飲んでみたのだ。
 暑い日の風呂上がりに、麦茶の代わりにゴクゴクとね。

麦とホップP1080609

 ……驚いた。
 すごく美味いとまでは言わないまでも、結構イケるのだ、この麦芽とホップと大麦にスピリッツを加えた新ジャンル酒が。
 飲んだまず最初の印象は、薄い、という事だった。
 麦芽とホップだけで造った本物のビールと比べると、味もコクも本当に軽いと言うか薄い。
 しかし妙に飲みやすいのだ。
 味もコクも薄めだが、同時にビールの苦味も薄くなっていて、嫌みが無く非常に飲みやすい。
 言ってみれば、ビールを低アルコールのスピリッツで割ったという感じだ。
 そのせいか、発泡酒や副原料入りの(ドイツのビール純粋令から言えば)偽ビールのような「旨味が少なく苦味はある」といった嫌みが無く、抵抗なくグイグイ飲める。

 本物のビールに比べれば、この新ジャンル酒はコクや旨味は間違いなく薄い。
 しかし麦やホップの風味は間違いなく感じられるし、値段から考えれば充分に満足の行く「ビールに近いもの」になっていると思う。
 酒税も取られてこの値段でこのスッキリ風味の酒を作り出すのに、メーカーもさぞいろいろ研究を重ねて苦労しただろうと思った。

 無論、この新ジャンル酒は味や香りでは、麦芽とホップだけで造られた本物のビールにはとても及ばない。
 しかし本物のビールは、値段もこの新ジャンル酒の倍近くかそれ以上だからねえ。
 そしてコクがあり旨味も香りも強い分だけ、本物のビールは仕事帰りや風呂上がりにゴクゴク飲んで喉を潤すには、いささか重すぎるのだ。
 その点、この新ジャンル酒は味わいが軽くスッキリとして、しかもお値段もかなりお手頃だから、仕事帰りや風呂上がりの「まず一杯!」に本当に向いていると思う。

 この新ジャンル酒を、続けて何本も飲みたいとは思わないが。
 しかしこの夏のような暑い時にまず一本この新ジャンル酒をグッと飲んで、その後で本物のビールなり冷酒なりウイスキーなりの好きなお酒をゆっくり飲んだら良いのではないかと思った。

 麦芽とホップだけで造った本物のビールは、風味はいろいろだがメーカーを問わずどれもたいてい美味いと思う。
 けれど副原料入りの偽ビールや発泡酒は、旨味やコクが少ないのに苦味と嫌みを感じて、どうしても好きになれない。
 しかしその更に下の新ジャンル酒は、何故かスッキリしている上にビールの風味も感じて、「意外に悪くない」と思う。

 この新ジャンル酒だが、350ml入りのものが近所のスーパーでは国産各メーカーのものが揃って120円だった。
 チェーン店の酒屋などでは、24缶入りの箱でまとめて買えば一本百円前後くらいに下がる。
 缶ジュース並かそれ以下の値段で、仕事帰りや風呂上がりの喉を気持ち良く潤わす事が出来るのだから、この新ジャンル酒は「良い商品だ」と言わざるを得ない。
 うるさい事を一つだけ言えば、注意深く飲むとスピリッツのアルコールの刺激を僅かに感じるが、価格を考えれば文句も言えまい。
 筆者が今回飲んでみたサッポロの“麦とホップ”だが、リッチゴールド麦芽とゴールデンアロマホップを一部使用して、スピリッツも大麦のを使用しているせいか、本当にビールらしい風味と香りがあり、嫌みを感じず気持ち良く飲めた。

 今の若い人たちには、「苦味が好きになれなくて」とビールを飲まない人達が増えているらしいが。
 筆者も日本の副原料入りのビールや発泡酒は嫌いだったから、気持ちはわからないでもない。
 しかし今の新ジャンル酒は、コクも薄めになっているけれど苦味も弱くなっていて、それでいてビールの風味は感じるので、一度試しに風呂上がりなどに飲んでみてほしいと思う。

 それにしても、日本はビール類の酒税が高過ぎると思うよ。あのビールの値段の半分近くが、実は酒税なのだから呆れてしまう。
 で、メーカーが工夫をして発泡酒を作ると、今度は発泡酒の税率も上げるし。
 それに対抗してメーカーは更に新ジャンル酒を作ったわけだけれど、この新ジャンル酒の売り上げがさらに伸びたら、国は今度は新ジャンル酒の税率も上げるのではないかと、筆者は恐れている。

 筆者はウイスキー党で、真夏の暑い日でもビールよりウイスキーを飲んでいるが。
 しかし仕事帰りや風呂上がりに、缶ジュースかそれ以下の値段で気持ち良く喉を潤せるこの新ジャンル酒の税率を上げようとする者がいるとすれば、それは間違いなく庶民の敵であろうと筆者は断言する。

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