空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

戦争法案を成立させた本当の愚か者は誰か

 安倍政権が言う“平和安全法制”こと戦争法案が、とうとう国会で強行採決された。
 この戦争法案の成立に、世論調査によれば過半数の国民が反対しているが。
 しかしそれでも三割近くの国民が、この戦争法案の成立に賛成しているという。
 そして戦争法案に賛成する彼らは、口を揃えて中国の脅威をその理由に挙げるのだが。

 少し考えてみてもらいたい。
 例えば身近に威嚇的で怖い巨漢がいるとして、だから「いざという時にその巨漢から守って貰う為に、また別のもう少しマシなマッチョで強い人の子分になっておこう」というのは、まあわかる。
 結局、それが日米安保条約というやつだ。
 その為に日本は、国内の土地を何カ所も治外法権の基地として米軍に差し出し、“思いやり予算”という貢ぎ物もし、駐留する米兵が引き起こす犯罪にも耐えている

 日本は決してタダでアメリカ様に守っていただいているわけではなく、ちゃんとそれなりの代価を払っているのだ。
 更に日本のあちこちに米軍基地が存在する事で、アメリカは中国や北朝鮮を牽制する事も出来ている。
 中曽根康弘氏が首相在任時に、日本をアメリカ軍の“不沈空母”と語って物議をかもした事実があるように、日本はアメリカ軍のアジア地域の重要な戦略拠点でもあるのだ。
 在日米軍基地がただ日本を守る為だけに存在するのではなく、アメリカの戦争にも役立っている事は、ベトナム戦争がよく証明している
 もし日米安保条約が無く、日本に米軍基地が置けないとしたら。日本や韓国や東シナ海はもとより、南シナ海や東南アジアすべてが容易に中国の勢力圏内に組み込まれてしまうだろう。
 そしてそれは、アメリカにとっても絶対に望ましくない事態であろう。

 我が国は決して、好意とお情けでアメリカ様に守っていただいているわけではないのだ。
 だからもし中国が我が日本の施政権内に軍事侵攻するような事があれば、その時には胸を張って「日米安保条約により、自衛隊と共に戦ってくれ」と米軍に要求すれば良いだけだ。
 事実、安倍首相が敬愛する祖父の岸信介氏が首相在任時に改定した安保条約に、「日本施政権下の領域におけるいずれか一方への武力攻撃に対しては共通に対処・行動する」と明記されている。

 その事実にあえて目を瞑り、あたかも日本がアメリカの好意でタダで守っていただいているような「安保ただ乗り論」を主張し、「アメリカに見捨てられ、いざという時に中国から守って貰えないとコワいから、日本もアメリカの戦争に協力しよう」というのが、先日、安倍内閣が強行採決した“平和安全法制”こと戦争法案なのだ。
 南シナ海でフィリピンやベトナムが中国軍と衝突した時にも、北朝鮮が韓国に攻め込んだ時にも、自衛隊もアメリカ軍の後方支援について行きましょう。
 これが安倍首相が「平和を守る為」と称する、この度の安全保障関連法の正体
なのだ。

 ジョージ・オーウェルの名著『1984年』の中で、独裁的な社会主義国家となった未来の英国で国民が政府に洗脳され、言語も“ニュースピーク”に統制され、「戦争は平和である」と言われるようになるが。
 自国を守るのではなく、アメリカ軍について他国にまで戦いに出て行こうというこの法律を、「平和を守る為の、平和安全法制」と称する安倍政権のやり口は、オーウェルの描いた『1984年』のニュースピークそのものではないか。

 断っておくが、筆者は思想的には保守だ。経済難民の受け入れにも、同性婚にも夫婦別姓にも反対だし、憲法第9条は非現実的だと思うし、自衛の為の戦争は当然の権利と考えている。
 しかし安倍政権と安全保障関連法には、断固反対し続ける。

 筆者は生まれた時から小柄で、しかも喘息などの持病があり病弱だった。さらに家の事情で、東京から地方の市に引っ越さざるを得なかった。
 都会から引っ越してきた小柄で弱そうな男の子が、引っ越した先の学校でどんな扱いを受けるか、おそらく容易に想像がつくだろう。
 当然、イジメられたさ。

 ただ筆者は小柄で体力も無くても、気だけは強かったからね。その度にブチ切れて文字通り「狂ったように」暴れ回って、「アイツはヤバいヤツだから、あんまり手出ししないようにしておこう」という風に持って行ったよ。
 筆者の幼い頃には、学校だけでなく社会全体が「いじめっ子より不登校の方が重罪で問題児」という雰囲気で、イジメられても引き籠もりなんて許されなかったのだ。だからいじめっ子たちのドレイになってイジメられ続けて生きるか、さもなければ体を張って戦うか、どちらかしか道は無かったんだよね。
 それで筆者は、どんなに殴られ蹴られようと、戦い続ける方を選んだわけだ。

 もちろん、筆者の生存とプライドを賭けた死にものぐるいの“戦い”が学校全体を変え、「イジメはやめよう」という空気が生まれました……なんて美談にはならなかったよ。
 筆者は「キレるヤバいヤツ」というレッテルを張られて敬遠され、ターゲットは他のもっと弱い者に変わっただけの話で、イジメは相変わらず校内に存在し続けたよ。
 ただ筆者は、少なくとも“自衛”する事だけは出来た。
 同時に、筆者に出来るのはそこまでだという事も、戦う過程でよくわかっていた。
 数の力の強さも暴力の怖さも、身にしみてわかっていたからね。

 結局、学校だけでなく人の世界すべてを動かしているのは理屈や理想論ではなく“力”だし、戦争も含めて暴力も絶える事は無い
 筆者は子供の頃から皆に殴られて、それでも歯を食いしばって一人で殴り返す事で生きて来たからね。だから「暴力は絶対にいけない」とか「話せばわかる」とかの綺麗事は大嫌いだ。
 個人であって国家であれ、「話も道理も通じないヤツら」は必ず存在するのだ。

 ただ、筆者が学校でイジメられた時に、ブチ切れてやり返す事でなぜ“自衛”できたのか。
 それは筆者がひたすら「やられたら、やり返す」事だけに専念していて、自分からいじめっ子たちに喧嘩を売ったりしなかったからだ。
 筆者は「やられたら、やり返す」けれど、いじめっ子たちが他で何をしていようが全く構わずにいた。だからいじめっ子たちも、やがて筆者の事は無視して構わないようになった。
 もし筆者が正義感ぶって、自分からいじめっ子たちに喧嘩を売って手を出していたら、それこそフルボッコにされて今頃は生きていなかったと思う。

 敵の数が多くて強大な時には、奮戦すれば自衛までは出来る可能性はある。しかし力の勝る相手を完全に打ち破ることは、現実的に不可能なのだ。いくら道理と正義が我が方にあるとしても、だ。
 ベトナムは、「戦争であの強大なアメリカに勝った!」と自慢しているが、果たしてそれは事実だろうか。
 勝ったと言っても、「米軍を国内から撤退させた」だけはないか。アメリカ本土にまで攻め込み、ホワイトハウスにベトナム国旗を立てたわけではない。
 しかもアメリカはベトナムに軍事的に負けたと言うより、アメリカ国内外で盛り上がった反戦の世論に負けたのだ。それが現実である。

 ただ戦争と言っても、国内に侵略して来た敵軍と戦って自国を守り抜く事と、国の外に出て時の政府が閣議で敵だと決めた相手と戦う事とでは、意味も中身もまるで違ってくる
 そして前者がこれまでの憲法解釈で認められていた自衛権であり、後者まで可能にしたのが安倍内閣が“平和安全法制”と称して強行可決した戦争法案である。
 日本に攻めて来た敵と戦って撃ち破るのは、正当な自衛の為の戦いである事に疑問の余地はない。だが国外にまで出て戦うとなると、それはもはや「自衛の戦い」ではなく、今度は我ら自身が侵略者の立場になるのだ。

 例えば小泉政権時代に、PKOでイラクに派兵された自衛隊がもし武器を取って戦うような事態に陥って死者も出したとしたら。
 現地のイラクの人々は、自衛隊を友軍と見ただろうか、それとも侵略軍と見ただろうか。

 仮に近未来に北朝鮮が、経済の破綻と食糧難の末に韓国に攻め込んだとしよう。その時には米韓相互防衛条約により、当然アメリカ軍は韓国に救援に行く。そうなれば安倍首相と与党(自民党だけでなく“平和の党”を標榜していた公明党も含む)が強行可決させた平和安全法制こと戦争法案により、自衛隊も“後方支援”に韓国に派遣される事になるのだが、果たして韓国の人々は、日本の自衛隊を援軍として歓迎するだろうか。
 筆者には、それらが甚だ不安である。

 安倍首相とその一味が強行可決させてしまった安全保障関連法に賛成する人々に聞きたい。
 貴方は日本の自衛隊員に、アメリカの戦争について行かせ、どこか国外で血を流させる覚悟があるのだろうか。
 貴方は自衛隊員に祖国日本を侵略者から守る為の戦いでなく、「アメリカの為に北朝鮮軍と戦って韓国で死ね」と言えるだろうか。
 或いは、PKOだからと「南スーダンやシリアやイラクやアフガニスタンで戦って死ね」とか言えるだろうか。


 筆者は、自衛隊が血を流すのは日本の施政権内に侵略して来た敵から祖国を守る為のみでなければならないと考えている。
 しかしそれを完全にぶち壊してしまったのが、安倍首相とその一味が強行可決させた戦争法案だ。

 あの法律は日本を守る為ではなく、日本がアメリカの戦争を助ける為のものなのだ。だからこそアメリカは法案の早期の成立を安倍首相や防衛省の幹部に求め、そしてその成立を大歓迎したのだ。
 だからアレを“平和安全法制”と称するなど、オーウェルの『1984年』が描いたニュースピークの「戦争は平和である」レベルの大嘘で、実態は“戦争法案”で間違いないのだ。
 それがわからない人がいるとしたら、それこそ日本の国益を損なう売国奴か大馬鹿野郎だ。

 ここで再び、中国の脅威について考えてみよう。
 戦争法案に賛成する国民たちは、決まって中国の脅威を理由に挙げる。
 しかし以前にも、そして今回も触れたように、中国の脅威に対応して我が国を守るには、現在の日米安保条約だけで充分なのである。
 にもかからず、その日米安保をアメリカのお情けと誤解し、いざという時に見捨てられる事を怯えて、アメリカの戦争に自衛隊も差し出す約束までして「日米同盟をより強固にするのだ」と言っている人達の売国ぶりと自虐ぶりには呆れ果てる。

 繰り返すが、今回可決された安全保障関連法は、日本の国土と国民を守る為のものでなく、アメリカの戦争に自衛隊をついて行かせる為のものなのだ。
 あの東日本大震災であれだけ活躍し、今月の鬼怒川などの氾濫でも精一杯働いてくれた我らが同胞の自衛隊員たちを、異国の戦場に送ろうというのだ、安倍首相とその一味は
 そしてその法案の成立に、国民の三割近くが賛成しているのである。

 これまでは、中国もある意味で日本に安心していられた。何しろ憲法第九条が厳然としてあり、自衛隊は存在するものの、あくまでも日本を守る為のものであり、戦って人を殺した事はただの一度も無いのだ。
 だから過去に侵略されたとは言え、日本がすぐまた攻めて来ると思っている者は、中国にも殆どいない筈だ。
 平和憲法に縛られている自衛隊は日本から出て来る事はなく、中国も「こちらから手出しさえしなければ大丈夫」と安心していただろう。
 中国が日本の軍事力を本気で心配せねばならない場合があるとすれば、それは武力で日本を侵略する事を決意した時だけであったのだ。

 しかし今後は違う。中国は南シナ海に軍を送り、南沙諸島や西沙諸島を軍事力で占拠して、フィリピンやベトナムと揉めている。そこでもしフィリピンと中国の間で軍事衝突が起き、フィリピンの友好国でかつ旧宗主国のアメリカが軍を送って支援したとしたら、日本の自衛隊も後方支援と称して出て行く可能性が少なくない。
 当然、中国は「自衛隊が日本の施政権内から出て来て、中国軍と対峙する可能性が現実的に高くなった」と見るに違いない。
 つまり中国から見て「こちらから手出しさえしなければ大丈夫」だった日本が、安倍首相が無理押しに可決させた戦争法案により「現実に敵として出て来る可能性のある相手になった」という事だ。

 それにしても、安倍首相とそのお仲間や、アメリカの顔色ばかり見て戦争法案を推し進めた外務省や防衛省の幹部たちは、自分の体を張って生きるか死ぬかの喧嘩をした経験が本当にあるのかどうか疑問だ。
 筆者はイジメに精一杯の反撃はした。しかし自分の体力の無さも、相手の数の多さや強さもよくわかっていたから「やられたらやり返す」だけの“自衛”に留めた。
 本当は敵のいじめっ子たちに、復讐してもっと痛い目に遭わせてやりたかったさ。でももし相手が本気で腹を据えて徹底的にやる気でかかって来たら、殺されかねないとわかっていたから諦めたんだよ。
 つまり筆者のイジメとの戦いもベトナム戦争のベトナムと同じで、反撃して自分には手を出さないようにさせただけで、決して相手を倒したわけでも、イジメを無くしたわけでもなかったんだ。
 いくら相手が憎たらしくても、死にたくなければそれ以上強気に出ちゃいけない……って限度があるんだよ。

 でも安倍首相の一味と、彼らが強行可決させた戦争法案を支持する人達は、何故か「日本がよりアメリカにくっつく姿勢を見せれば、中国は怯えて引き下がるだろう」って盲信しているんだよね。
 アメリカ様の威を借りて「おいコラ、痛え目に遭いてえのか!」と脅せば、何で中国がビビると信じているのか、その根拠が筆者には理解出来ない。

 中国の力にはこちらも力を、というのだろうが。
 しかしだ、ガンをつけられたからと「やんのかコラ!」と凄んだら、相手がビビるどころか、むしろ「おう、やってやらあ!」と相手もより本気になって力で応じる可能性を考慮していなかったとしたら、安倍首相と戦争法案に賛成する国民たちは全くの愚か者だ。

 事実を言おう。
 日本の戦争法案成立に、中国は全くビビっていない。
 その証拠に中国の国際情報誌『環球時報』は9月18日の社説でこう書いている。
中国は日本の選択に影響を与えることはできないが、唯一できることは軍事力をさらに一歩大きくすることだ
 ま、現実を見れば安倍総理とその一味がゴリ押しして成立させた戦争法案は、日本に平和をもたらすどころか、中国により軍事力を強くする決意をさせただけ……という事ですな。
 そしてもし中国がその通りに軍拡をさらに押し進めたら、この戦争法案を強行可決させた安倍総理とその一味(与党である公明党も含む)は、どう責任を取るつもりなのだろうか。

 ついでに言えば、WAC出版の『歴史通』などの右翼系のオピニオン誌で、「東南アジア諸国は、日本のおかげで白人支配から独立できたのだ!」とよく得意げに書かれているが。
 その日本が解放したwww東南アジアのインドネシアの有力紙『コンパス』は、9月19日の社説で「軍国主義の復活のきっかけになるのではという懸念が国内外にある」と書いている。

 そうした懸念は東南アジアだけでなく、フランスの国立シンクタンクの日本研究者も、安倍政権の安全保障関連法の強行可決についてこう批判している。
全体主義の過去への回帰で、日本の民主主義を弱める。日本が通常の軍隊を持つことには賛成だが、それはあくまで、民主主義的な政権によることが前提で、今の日本は本当の意味での民主主義国家とは言えない
 どうですか。
 フランスの国立シンクタンクの日本研究員にも、安保関連法案は全体主義の回帰で、安倍政権は民主主義的な政権とは言えないと批判されているのが現実なのだ。

 それにしても、近年やけに勢いの増している右翼系のオピニオン誌で、「中国軍は、実はこんなに弱い!」とか「実際に戦えば自衛隊が圧勝!」というような記事を時折目にするが。
 そう言いつつ、その“弱い中国軍”が脅威だから戦争法案が是非とも必要だ……というのだから、右翼の人達の言う事は矛盾し過ぎていて笑える。
 中国軍は弱いのか、それとも強くて脅威なのか、ハッキリさせてほしいですね、右翼系のオピニオン誌の編集者の皆さんとライター達は。

 もし右翼系のオピニオン誌で書かれているように中国軍が弱くて自衛隊が圧勝なら、そもそも「日本の平和を守る為の平和安全法制」なんて、全く必要ない筈じゃないデスカ。
 その自己矛盾に気付きすらせずに、「中国は弱い、日本は強い!」と言って自分のチンケなプライドと愛国心を満たす一方、安全保障関連法については日本を戦争できる“普通の国”にする為にゴリ押ししようとするのだから、その厚顔無恥に呆れ果てる。

 安倍首相が「日本の平和と安全を守る為に」と、オーウェルの『1984年』にあるニュースピーク顔負けの詭弁を弄し、強行可決までして成立させた戦争法案だが。
 その「力には(主にアメリカの)力を」の政策は、結局は中国をビビらせるどころか、中国にさらに一層の軍拡を決意させる結果になりそうだ。
 これで日本国内が侵略されてもいないのに、平和安全法制こと戦争法案により動員された自衛隊員が、もしも国外の戦場で命を落とすような事態になったら、安倍首相とその一味はどう責任を取るつもりなのだろうか
 いや、安倍首相だけではない、その際に責任を負わねばならないのは、選挙で与党議員に投票した有権者と、戦争法案の成立に賛成した国民全員なのだ。

 知っているだろうか。
 あの独裁者ヒトラーが、当時最も民主的だと言われたワイマール憲法下のドイツで、公正な普通選挙で国民に選ばれて権力の座に就いたという現実を。
 民主政治というのもは恐ろしいもので、いつ衆愚政治に落ち、さらに独裁者を生み出すかも知れない危険を伴っているのだ。
 ヒトラーはもちろん悪いが、もっと悪いのはナチ党に投票し彼を政権の座につけた有権者たちである。
 彼ら国民がムードに流されずにものの本質を見抜く正しい目を持ち、ナチ党とヒトラーに投票しなければ、ヒトラーとその一味は「頭のおかしな右翼」で終わり、世界はあのような惨禍を被る事は無かった筈だ。

 日本でも、それは全く同じ事が言える。
 この度の戦争法案の強行可決について、フランス国立シンクタンクの日本研究員は「全体主義の過去への回帰」と言い、安倍政権についても民主主義的な政権ではないと見ている。
 こんな安倍首相とその内閣を、まだ半数近い国民が支持し、そして戦争法案にも三割近くが賛成しているのが現実だ。
 今や安倍首相は“日本のヒトラー”で、政権与党もナチス党化していると見ているのは筆者だけだろうか。

 内閣法制局長官に、自分の息のかかった者を置き。
 NHKの会長や経営委員にもお仲間を送り込み、報道番組を骨抜きにして、安倍大本営発表放送協会にして。

 そして憲法や法律を無視して戦争法案の成立を強行する姿を見ていると、筆者には安倍首相は「民主主義の中から生まれながら、民主主義を踏みにじって独裁を目指している、悪い意味でいかにも長州出身らしい政治家」としか思えない

 しかし、そんな安倍首相を支え、戦争法案の成立を許してしまったのは、我ら国民自身ではないか!
 安倍首相とその一味も悪い。
 そしてかつて政府と軍にすり寄って戦争に荷担した罪も忘れ、政権にすり寄りその提灯記事ばかり書いている読売新聞や産経新聞などのマスコミもクソ過ぎると思う。
 だが筆者が最も悪いと思うのは、そんな安倍首相とその一味を支持し続けている国民だ。
 何故なら、国民が今のように支持し続けているからこそ安倍氏は首相でい続けられ、戦争法案も可決させられたからだ。

 はっきり言う。
 毎日新聞の世論調査では、安全保障関連法の成立を評価しない者も、強行採決を問題だと思う者も、違憲だと思う者も六割前後いるという。
 しかし安倍首相に力を与えたのは、安倍首相の率いる自民党を国政選挙で勝たせ続けてきたのは、我ら国民自身ではないか。
 今になっていくら悔やんで反対しても、もはや遅いというものだ。

 かつて「自民党をぶっ壊す!」と絶叫して国民の支持を得た小泉純一郎元首相だが、彼がした事と言えば海外の投資家を儲けさせ、正社員を派遣社員ばかりにして「日本をぶっ壊した」だけではないか。
 しかし多くの国民は、かなり後になるまでその現実に気付かず、小泉氏が首相を辞めた後も復活を期待する者がかなり多くいた始末だ。

 筆者自身の事を言えば、本質的に保守ゆえに20世紀の間はほぼ自民党に投票していた。
 しかし小泉氏が首相になって以来、筆者は一度たりとも自民党の候補者に票を入れた事は無い。
 あの「ブレない」と国民に大評価された小泉氏の政治姿勢は、「話し合いを基本とする民主主義を否定する、独裁も同然の危険なもの」と見ていたからだ。
 だから筆者は初めから小泉氏が嫌いで、八割もの国民が小泉氏を支持して熱狂している様子を情けなく思いながら眺めていた。
 ちなみに筆者は橋下徹氏も全く信用していないし、その支持者の気持ちや思考がまるで理解できない。
 また、石原慎太郎氏も、下品で野蛮なジジイのネトウヨとしか思えない。
 そして安倍首相は、戦後の日本の首相で筆者が最低だと思う人間である。

 戦後の首相の中には、確かに無能な者や、賄賂や女性問題で退陣に追い込まれた者が何人もいた。
 しかしいくら無能だろうが、金を貰おうが女に手を出そうが、彼らは日本を再び戦争できる国にはしなかった
 内閣法制局やNHKを骨抜きにして、法律も報道も内閣の思いのままにしようとはしなかった
 御用学者と御用マスコミを操り、法律でなく内閣の判断一つで日本を動かし、戦争への道まで開いた安倍首相は「間違いなく戦後最低最悪の首相である」と筆者は断言する。
 そして同時に、そんな安倍政権をずっと支持し続けている有権者たちも「戦後最低レベルである」と言いたい。

 この度の戦争法案の問題で、過半数の国民にもやっと安倍首相の正体が見えて来たと思うが。
 しかし安倍首相本人は、「明治維新から百五十年目になる2018年も、長州出身の首相(つまり自分)で迎えたい」と言っており、長期政権への意欲が満々である。
 それどころか、自民党内には「東京オリンピックも安倍さんにやらせたい」という声があるらしい
 その安倍首相の見果てぬ野望を阻止できるのは国政選挙だけだが、それを来年まで待たねばならないのがひどく辛い。
 いや、待っても今の日本国民では、再びまた安倍自民党を勝たせて、安倍首相を本当に独裁者に押し上げてしまうのではないかと、ひどく恐れている。

 小泉政権が誕生して以来、筆者は「日本の政治家に」というより「日本の有権者に」失望してばかりだ。
 どうか日本の有権者の皆さま、筆者を失望から絶望のどん底に突き落とさないでほしいと、心の底から願う。

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