空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

「薬物に手を出しては絶対ダメ!」と、筆者は身を持って体験した

 あの清原和博元選手が覚醒剤を使用して逮捕された事は、日本中で知らぬ者は殆どいないことだろう。
 そしてニュースを知った大方の人は「馬鹿な事をしたものだ」と呆れているだろうが、薬物というものは恐ろしいぞ。
 筆者自身は薬物に手を出した事は全くないが、薬物がどれだけ恐ろしくて、止めたくてもなかなか止められないものである現実は、実感でわかる。

 筆者は生まれつき体が丈夫でなく、これまでにいろいろな病気をしてきた。喘息持ちだし、目の手術も二回ほどやったし、メニエール病をやったおかげで今でも片方の耳の聴力が落ちたままだし、左深部大静脈血栓で僅かだが左足が不自由だし。
 それらの中でも一番大きかったのは、腸の奥に大きな腫瘍が出来て八時間近くかけて摘出手術をした事かな。
 その他にも内蔵の細胞を取り出す検査やカテーテルなども、いろいろやった。
 で、それらの手術や検査の前に鎮静剤や麻酔の注射を打たれる事が何度かあったのだが。
 そしてそれが、筆者には妙に効いてしまうのだ。

 初めて鎮静剤を打たれた時には、薬による影響は特に意識しなかった。だが後から考えると、間違いなく気分がハイになっていた。
 そのすぐ後に待っている手術に対する不安など全く無くなってしまって、いつの間にかポワンとした幸せな気分に包まれていた。
 で、病室から手術室には、ベッドに寝ている患者(筆者)の体を看護師さんが数人がかりで持ち上げて、ストレッチャーに移し替えて運んで行くことになっているのだが。
 筆者は幸せ気分でニコニコしながら「い~よぉ~」とか言いながら薬でぼおっとした頭のままベッドに立ち上がって、自分でストレッチャーに移ろうとして、慌てた看護師さん達に「危ないから!」って止められたよ。

「これは変だ」と自覚したのは、例の腫瘍を摘出する手術の前に鎮静剤を打たれた時だった。
 かなりの大手術になると、事前にわかっていたのだけれど。
 なのに鎮静剤を打たれると、今度もまた不安感が全く無くなって、幸せ気分でいっぱいになってしまって。
 で、例のストレッチャーに乗せられて病室を出る時も、家族にへらへら笑いながらガッツポーズをして見せちゃうし。
 そして手術室に運ばれて行く時も、お気楽に歌など歌っていたし。
 後から考えれば、手術の後はそのまま精神科の病棟に放り込まれかねないような有り様だったよねえ……。
 さらに手術室の前に着いて、手術室の人達に引き渡される時には、そこまで運んでくれた顔なじみの病棟のナース(若くて美人さん)に「お迎え、よろしくね!」って言いながら片手を差し出して握手までしてもらったという……。

 家族は「強がって、馬鹿なことしちゃって」と思っていたそうだけれど、強がりでも虚勢でも何でも無かったんだ。本当に幸せ気分いっぱいで頭がホワンとして、手術に対する不安も恐怖も全く無くなっていたんだよ。
 今の薬はどうかわからないけれど、以前の鎮静剤はそのくらい効いた。

 その「手術の前の鎮静剤や麻酔薬は、麻薬のような作用があるんじゃないか?」って疑惑は、太い針を刺して内蔵の一部の細胞を取り出す検査で局部麻酔を打たれた時に、確信に変わったね。
 その時は「打たれればまた、以前の時のような幸せ気分になれるんじゃないか?」と期待しながら麻酔を打たれたよ。
 ……ハイ、効きましたとも。
 検査そのものは痛かったのだけれど、その後はもう幸せ気分いっぱいで。

 薬物でなくとも、お酒を飲んでも良い気分にはなれるよ。
 ただお酒は、頭が重くなったり体が思うように動かなくなったりするよね。
 けど鎮静剤や麻酔薬は違う。
 お酒を気分良く飲んだ時の多幸感があるだけでなく、頭も体も軽いんだよ。
 お酒のマイナス面をすべて無くして、気分は倍以上も良くなる感じだね、マジで。
 医療で使われている鎮静剤や麻酔でさえ、これだけの効き目があるのだ。
 だから「これはヤバいな」と、心から思ったよ。
 もし薬物がお酒や煙草のように簡単に手に入る状態になったら、人はまず依存症から抜けられなくなって廃人になる。
 その怖さを実感したから、筆者は薬物には全く手を出さないし、手を出そうとも思わない。

 薬物に興味のある人に言っておく。
 絶対に手を出すな、面白半分でも手を出したら最後、逮捕されるか廃人になるかのどちらかになるまで、決して止められなくなるから。
「お酒や煙草と違って、これは意志の力ぐらいで止められるようなものではないな」と、医療用の鎮静剤と麻酔で筆者は心から思った。

 今はネット全盛の時代だから、法律さえ気にしなければ手に入れる事はそれほど難しくないのかも知れないけれど。
 一度でも手を出したら、そのまま身の破滅。
 そう実感してわかっているから、筆者は薬物には絶対に手を出すまいと固く決意している。

 実際、希にだがお医者さんにも、鎮静剤に手を出して依存症になって逮捕された人もいるし。
 そしてまたある中学校の教頭先生の息子が薬物乱用者になって、止めろ、止められないで親子で大喧嘩になって。「止めたくても、止められないんだ!」という息子に、教頭先生は「そんな事は無い、俺は止めてせる!」と言って自分も薬物を使ってさ。
 で、結局お父さん(教頭先生)も止められなくなって親子で薬物の依存症になって、親子で逮捕されたという実例もある。
 薬物って、それくらい恐ろしいんだよ。
 だから「ダメ、絶対!」って声を大にして言いたいね。

 止めたくても止められない薬物と違って、お酒と煙草は「止めようと固く決心すれば、意志の力で止められる」よね。とりあえず、一応は。
 筆者は大学生の時に煙草を吸い始め、けれど大学を卒業する前に煙草を止めて今までずっと禁煙を続けている。
 ただ筆者は凝り性なもので、煙草を吸っていた間はいろんな煙草を吸いまくった。貧乏でお金が無いくせに外国産の煙草を吸ってみたくて、食事を抜いてまでそのお金を煙草代にあてた事もあった。
 筆者は甘く濃い煙草が好きで、お気に入りはピースで、セブンスターより軽い煙草は物足りなくて吸う気になれないほど煙草にハマっていた。
 でもその煙草を、意志の力で止めた。
 その頃、筆者と仲良くしていた猫が、筆者が煙草を吸うと嫌な顔をするのに気づいたからだ。
 嘘じゃないよ、猫も本当に嫌な顔をするのだ。猫を愛している人なら、猫にもちゃんと感情があって表情もあると知っている筈だ。

 だから筆者は、意志の力というより猫への愛の力で煙草をキッパリと止めたのだが。
 以来、もう二十年以上煙草を吸っていないし、また吸いたいとも思っていない。
 と言うよりガチの嫌煙派で、公共の場所で平然と煙草を吸い周囲の者に受動喫煙を強いるクソ野郎がいると、思わず睨みつけてしまうくらいだ。
 それでも年に何度か必ず見てしまうのだ、自分がまた煙草を吸って喫煙者に戻ってしまう夢を。
 そしてその夢の中では、煙草の味も匂いも恐ろしいくらいリアルに蘇ってきているのだ。

 わかるだろうか。
 喫煙は法律で禁じられていないし、薬物とは違うし、止めようと本気で決意すれば意志の力で止められる。
 筆者など、本当にただ猫の為だけに煙草を止めてのけたのだぞ。
 その煙草ですら止めて十何年と経ってもまだ夢に見て、その中では味と匂いを正確に覚えているのだ。
 だから薬物依存症の人が「止めたくても止められない」と言い、逮捕されてもまた再犯してしまうのも理解できる気がする。

 お酒や煙草ですら、依存症になってなかなか止められない人がいる。
 それよりもっと依存性の強い薬物など、専門の治療を受けなければ止められる筈がないのだ。
 だから薬物は、「興味本位でも、絶対に手を出してはならない」と強く言いたい。

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