空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

缶チューハイの存在意義(ほろよいと彩麗)

 筆者が購読している新聞の経済欄によれば、チューハイはメーカーにとって魅力ある市場なのだそうである。
 ビールはだいたい度数4~5%くらいでほろ苦い味というのが普通だが、チューハイは弱いものは1%から、強いものは9%くらいのものまであり、味にも様々なバリエーションがつけられて、いろいろな人をターゲットにした製品が作れるそうなのだ。
 で、そのメーカーが魅力ある市場だというチューハイを、試しに2本ほど飲んでみた。

ほろよいLUMIX FX9 447

 まず飲んでみたのは、サントリーのほろよい白ぶどうだ。
 実は筆者は、サントリーは酒類メーカーとして嫌いなのだが。このブログにも以前から繰り返し書いてきたが、ただ「角瓶もオールドもトリスも大嫌いで、赤玉は日本の恥」というだけでなく、企業体質そのものに気に入らない点が多々あるのだ。
 しかし酒屋の店頭にズラリと並ぶ数ある缶チューハイの中で、このほろよい白ぶどうが真っ先に目に飛び込んでしまったのだ。鮮やかな若緑色の缶に白葡萄の絵が描かれているのを見て、つい「飲んでみたい」と思ってしまった。

 ただよく見てみると、ほろよい白ぶどうという目立つ白抜きの文字の下に、小さな字でSUNTORYと書かれているし、さらにその下には、ぶどう果汁1%と書いてある。
 果汁1%……って、350mlの缶に、僅か3.5ccって事だよね?
 それで本当にその僅か1%のぶどう果汁の味がわかる人がいるとしたら、ごく一部のものすごく鋭敏な味覚の持ち主だと思うよ。
 果汁1%って、それってただ無果汁ではなくて「一応本物の果汁も入れてありますよ」って言い訳の為だけの添加じゃん、と思うのは筆者だけだろうか。

 と、店頭で心の中でいろいろ難癖も付けつつ、税込みで106円という値段を見て、「サントリーの、しかも果汁1%だけれど、まあ一度くらい騙されて飲んでやろうや」と手に取り買い物カゴに入れた次第だ。
 ちなみにその時に既に買い物カゴに入っていたのは、スコッチのティーチャーズバランタインだ。

 で、そのサントリーのほろよい白ぶどうは、度数3%のビールより軽いチューハイだが。
 どうせチューハイの味見をするなら、ビールより度数の強いタイプのものも一本飲んでみようと思い、さらに度数7%の宝酒造の彩麗グレープフルーツも買い物カゴに放り込んでおいた。
 ちなみにこちらの方は、税込みで91円だった。

 さて、家に帰りしばらく冷蔵庫で冷やして、まずほろよい白ぶどうの方を開けてみた。
 缶には小生意気にも「白ぶどうのみずみずしい果実感が口いっぱいに広がる、爽やかなおいしさです」などと、主語と述語の関係がおかしいような、妙な日本語の宣伝文句が書いてある。
 果汁1%のくせに、何を言うかwwwとせせら笑いながらプルタブを引き開けたところ……確かに周囲に漂いやがるんだよね、葡萄の爽やかな香りが。
 飲んでみても、果汁1%とはとても思えないくらいフルーツの味を感じる。缶の下に小さな文字でコッソリ書いてある果汁1%の文字に気付かなければ、きっと「天然果汁をしっかり使っている」と誤解するだろう。
 お酒をあまり飲んだ事の無い、あるいはお酒にあまり強くない若い女性などに飲ませたら、「ジュースみたいで美味しい!」とグイグイ飲んでしまうに違いない。だからこれは、ある意味で危険な酒だ。

 発泡酒をスピリッツで割った新ジャンル酒や、チューハイの中には、飲んでいると甲類焼酎に似たアルコールの味を確かに感じるものが少なくない。しかしこのサントリーのほろよいは全く違う。
 度数3%とアルコール分がビールより低く設定されているせいか、安物のチューハイや新ジャンル酒にありがちなアルコールの刺激を殆どと言っても良いほど感じない。本当にジュースのように抵抗無くスイスイ飲める。
 ただ安心してジュースのつもりでゴクゴクたくさん飲むと、胃の辺りが熱くなってきて、ほんのりと酔ってくる。

 酔うと言っても、そこは度数3%だからね。よほどアルコールに弱い体質の人でもない限り、1本や2本では酔い潰れやしないよ。
 このほろよいで女性を酔い潰れさせて破廉恥な事をしようと思ったら、相当な本数を用意しなければならないし、本当に酔っぱらうまで飲もうとしたら、その前にお腹がガバガバになってしまうよ。
 だからこのほろよいは、本当に“ほろよい”程度に酔う為の酒なのだ。お酒には弱い方なのだけれどちょっと飲んでみたいような女性に、特に向いていると思う。
 あと、ほろ酔い程度になって恋バナに花を咲かせるような女子会や、お酒をあまり好きでない(強くない)若い女性もいるパーティーなどにも良いかな。

 ただ女性であってもお酒に強い人は、このほろ酔いでは全く物足りないだろうと思う。
 何しろ度数が3%だから、強い人は飲んでも飲んでも酔えないよ。だから酔っぱらいたい人は、初めからこの酒は飲まない方が良い。これはあくまでも、ほろ酔い程度にお酒をなめたい人の為のものだ。
 それと、3%でも間違いなくアルコールが入っているから、「飲みやすいから」と全然飲めない人に無理に勧めるのもよろしくない。本当に弱い人は、多分これでも充分に酔うから悪用しないでいただきたい。
 最初は「これが酒かよ、ジュースじゃん」とゴクゴク飲んでしまうが、飲み進めるうちに「これは酒だ」と次第に感じてくる。

 チューハイの中には、ヘンに甘ったるいものもある。それで「ビールは苦いから嫌だし、甘いチューハイも嫌だ」とハイボールを選ぶ人が少なくないが。
 このほろよい白ぶどうも、甘さは間違いなくある。しかし酸味も程良く効いているので甘ったる過ぎること無く気持ち良く飲める。
 ……これで果汁1%なのだから、香料というものは恐ろしいものだと、このほろよい白ぶどうを飲んでつくづく思わされた。糖類と酸味料と香料さえあれば、ほぼどんな味も作り出せてしまうのかも知れない。

 そうそう、男女合同のパーティーなどで、女の子がこのほろよいなどをニコニコ微笑みつつ飲みながら、実は正気と理性を保ちつつ、頬をほんのり赤らめて「酔っちゃった」なーんて可愛く言えば、周囲の馬鹿な男どもは片端から落ちるから。
 この手段、若い女性に是非使ってみてほしいデスね。
 そうそう、缶チューハイだけでなく缶ビールでも、できるだけグラスで飲んで欲しいデスね。本当にグラスやコップが無い場合は仕方ないけれど、ビールやチューハイを缶のまま飲んでいる姿というものは興醒めデス。それが女性の場合は、特にね。
 そしてチューハイを飲む時には、ニコニコしながらグラスを両手で持ち、時々口元に運びつつゆっくり飲むと、男ウケが良いこと間違いなしだね。
 若い女性なら、間違ってもチューハイやビールを缶のまま、一気にグビグビ飲んではいけません。少なくとも、男の人がいる前ではね。

彩麗LUMIX FX9 446

 さて、続いてアルコール分7%の、宝酒造の彩麗グレープフルーツに移ろう。
 こちらも果汁は4.2%で、ほぼ醸造用アルコールと糖類と酸味料、それに香料で作っているチューハイだ。
 プルタブを開けるとこれもグレープフルーツの香りが漂ってくるが、香りはほろよい白ぶどうより弱い。スッキリしていて飲みやすいが、フルーツの味わいも少し物足りないくらいだ。
 それでもグレープフルーツの苦味のせいか、チューハイにありがちな甲類焼酎くささは最初はあまり感じない。しかしアルコール分3%のほろよいと違って、すぐに「酒だなー」と感じてくる。
 何しろアルコール度数もビールよりも高いのだ。ほろよいとは、酔い方もかなり違って調子に乗ってグイグイ飲んでいるとガツンと来る。

 個人的には、彩麗よりほろよいの方が美味しく飲めたが。
 しかしビールでは物足りない、アルコールに強い人にはこの度数7%のチューハイの方が良いだろう。
 今はチューハイと言うと、1%や3%の軽いものと、7%や9%のストロング缶の二通りに分かれる傾向にあるようだが。
「ビールでは物足りない」という、ストロング缶を必要とする人達もまた確実にいるだろう。

 アルコール分3%と7%の、二通りのチューハイを改めて飲んでみて思ったが。
 強いお酒や苦味のあるビールなどが苦手な若い人たちにとっては、チューハイは確かに飲みやすくて美味しく感じるだろうと思った。こういうお酒を求める人達も、確かにいるだろうと思う。
 ただ個人的には、チューハイはどうもジュースのようにスッと飲めてしまい、吟醸酒やウイスキーをじっくり嘗めるように味わった後の満足感や充実感が得られないのが不満だ。基本的に甘いし、糖類や酸味料や香料などの人工的なもので味付けしたものだから、天然の穀物や果実で造ったお酒と違って飲んだ後に豊かな余韻が残らないんだよね。
 悪くはないし、一応は飲める。
 だが好き好んでまた飲む気にはなれないな……というのが、ウイスキーや純米吟醸酒や本格焼酎を愛する筆者がチューハイを飲んでみた正直な感想だ。

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