空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

ティーチャーズはやはり美味かった

 最近は焼酎やビールについて書いてきたが、今回はしばらくぶりにウイスキーについて語りたい。

 筆者はいろいろな酒の中でもウイスキーが最も好きで、その中でもスコッチが特に好きである。
 と言っても、「スコッチなら何でも美味い」というわけではなく、大したことの無い、国産ウイスキーと同じかそれ以下のものもある事もわかっている。
 で、その筆者が自信を持って「これは美味い!」と言えるスタンダード・スコッチの一つが、今回紹介したいティーチャーズだ。

ティーチャーズP1090764

 キャップを開けると、まず心地良いスモーキーな香りが漂い、続いて優しい甘い香りが追いかけて来る。
 グラスに注いで味わってみても、スモーキーで甘い印象は変わらない。

 開封して日が経つにつれ、スモーキーさよりもハニーな甘い香りが強くなってくる。
 花のような香りの中に、スモーキーさを感じる。
 口に含むと、やはり甘くスモーキーだ。
 しかし舌の上で転がして味わっていると、僅かだがビターでスパイシーな部分も感じる。そして最初の甘い印象が、次第にドライなものに変わってくる。
 飲み下した後のアフターテイストには、スモーキーさがしっかり残る。

 ティーチャーズは、正確には「ティーチャーズ・ハイランド・クリーム」と言う。
 その名の通り、滑らかでクリーミーで、同価格帯の国産ウイスキーにありがちな熟成不足のアルコールによるツンツンとした舌を刺す不快な刺激を殆ど感じない。
 スタンダード・スコッチの中では最高とは言わないまでも、屈指の出来の良いスコッチと言えよう。

 とは言うものの、ティーチャーズはあくまでも千円ちょっとで買えるスタンダード・スコッチだ。二千円クラスの国産ウイスキーと比べてしまうと、やはりかなわないとは思う。
 それでも食後にお気に入りの本を読んだり映画を見たり、あるいは親しい人と談笑しながら気軽に飲むウイスキーとしてはかなり上出来だと思う。

 このティーチャーズの輸入業者は、あのサントリー酒類だが。
 サントリーが製造販売している同価格帯の角瓶などよりずっと美味く、そして何よりも若いアルコールのツンツンした不快な刺激がはるかに少ない。
 同じサントリーが扱う千円ちょっとのウイスキーを買うなら、「角瓶よりティーチャーズを買え!」と声を大にして言いたい。

 国産の同価格帯のウイスキーでは、筆者はブラックニッカ・スペシャルが一番出来がよいと思っているが。
 で、ティーチャーズをブラックニッカ・スペシャルと飲み比べてみた。
 結果はどちらも良い味で、「どちらを選ぶかはその人の好みによる」というのが正直な感想だ。
 ブラックニッカ・スペシャルも、千円ちょっとで買えるウイスキーにしてはアルコールの刺激が少なく、滑らかな味わいだ。
 ただブラックニッカ・スペシャルはピート香よりシェリー樽で貯蔵した原酒の華やかな香りが際だつ感じだ。
 それに対しティーチャーズはスモーキーさがあるせいか、一口飲んだ瞬間に「ああ、スコッチを飲んでいる」と感じる。
 だからウイスキー好きならブラックニッカ・スペシャルを、スコッチ好きならティーチャーズを選べば良いと思う。

 ティーチャーズは人によって評価が分かれ、ウイスキー好きな人の中にも「ティーチャーズなど美味くないし、好きじゃない」という人がいる。
 筆者が思うに、ティーチャーズを好まない人は、そのいかにもスコッチらしいスモーキーさが苦手なのではないだろうか。
 ティーチャーズは飲む前のトップノートから甘くスモーキーだし、飲んだ後の口の中にもスモーキー香がかなり長く残る。だからスモーキーさが苦手な人には、このティーチャーズは向かないかも知れない。
 だがスコッチが好きで、ピート香の利いたスモーキーなものが好きな筆者としては、この甘くスモーキーで、僅かにビターさやスパイシーさも感じる豊かな味のティーチャーズは、屈指のスタンダード・スコッチとして高く評価したい。

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

さすがですね。

さすがですね。黒澤氏。

ティーチャーズは安定した品質で有名な
「ウイスキー」ですから。

高めの評価もうなずけます。好き嫌いは
別れる味だとは思いますが、ティーチャーズは基本の味をキッチリ抑えている良さが
ありますからね。

私は評価しています。

ogotch | URL | 2016-05-22(Sun)20:23 [編集]


私も大好きなティチャーズですが、
最近リニューアルして、スモーキーさがガタ落ちしてるとの評判です。
裏ラベルの英文説明でアードモアをメインモルトに使ってると記載されているのが旧タイプ、アードモアの名前もモルト使用率45%の説明もなくなってるのが新タイプです。
まだ旧タイプが千円以下で流通しているので、何本か確保しておきました。

KAZ | URL | 2016-05-23(Mon)09:07 [編集]


Re: さすがですね。


> ティーチャーズは安定した品質で有名な
> 「ウイスキー」ですから。
>
> 好き嫌いは
> 別れる味だとは思いますが、ティーチャーズは基本の味をキッチリ抑えている良さが
> ありますからね。

 日本の、特にウイスキーをハイボールにして飲む人達は、「すっきりしていて、飲みやすい」ウイスキーを求める傾向にあるのだとか。
 そしてピート香のあるものは、ハイボールに合わないと言う人も少なくないですし。

 そうした人達から見れば、価格の割に複雑な味でスモーキーさもあるティーチャーズは、好きになれないのでしょうね。
 でもだからこそ、私はティーチャーズが好きです。
 スタンダード・スコッチの中で一番、とまでは言いませんけれど。
 比べてしまえば、ジョニ赤の方が美味しいと思いますし。

 一番ではないとわかってはいますが、お気に入りのスコッチの一つで時々飲みたくなります。

 ちなみに、懇意にしている品質にこだわりの強い酒屋の店主が、良心的なスタンダード・スコッチとして、ホワイト&マッカイとベル、それにこのティーチャーズの三つを推薦していました。


黒沢一樹 | URL | 2016-05-26(Thu)15:11 [編集]


Re: タイトルなし

> 私も大好きなティチャーズですが、
> 最近リニューアルして、スモーキーさがガタ落ちしてるとの評判です。
> 裏ラベルの英文説明でアードモアをメインモルトに使ってると記載されているのが旧タイプ、アードモアの名前もモルト使用率45%の説明もなくなってるのが新タイプです。
> まだ旧タイプが千円以下で流通しているので、何本か確保しておきました。

 そうだったんですか!
 最近、瓶の形とラベルが変わったのは知っていましたが、まさかブレンドも変えられていたとは……。

 記事の写真でお分かりの通り、私が記事に書いたのは以前買っておいた旧タイプの方です。
 だから充分にスモーキーだったんですね。

 これは旧タイプのティーチャーズも探して確保しつつ、近いうちにまた新しいティーチャーズも試飲してみなければなりませんね。
 貴重な情報を、どうもありがとうございました!

黒沢一樹 | URL | 2016-05-26(Thu)15:56 [編集]


ウイスキー記事の不思議。

このブログ、黒澤氏に関しまして。

ウイスキー記事の不思議があります。

……なぜラフロイグ10年とか
アードベッグ10年などなど。

黒澤氏の「真っ先に好きそうな」
ウイスキー記事が無いのですか?

タリスカー10年とか、黒澤氏の
思い入れが深そうなのになぁ。

評価も相当、高そうなのになぁ。

私の気のせいなのかなぁ。(笑)

ogotch | URL | 2016-11-10(Thu)14:00 [編集]


Re: ウイスキー記事の不思議。

> このブログ、黒澤氏に関しまして。
>
> ……なぜラフロイグ10年とか
> アードベッグ10年などなど。
>
> 黒澤氏の「真っ先に好きそうな」
> ウイスキー記事が無いのですか?
>
> タリスカー10年とか、黒澤氏の
> 思い入れが深そうなのになぁ。

 本当は飲んで記事を書きたいんですがね。
 すべては、私が貧乏性だからいけないんです。
 大好きなウイスキーは、姿勢を正し鼻と志谷神経を集中して、ちょっぴり、じっくり味わわないと勿体ない気がしてしまって……。

 週に一度という記事を書くペースを考えてしまうと、つい気楽に飲める安いものばかりに手を伸ばしてしまうんですね。

 でも、そのうち必ず良いウイスキーについても書きたいと思っています。

 そうそう、例のブラックニッカの限定品、二本買いました!

黒沢一樹 | URL | 2016-11-16(Wed)16:07 [編集]


一応。

一応。

私も、レビューしましたので
ご参考まで。(礼)

ogotch | URL | 2016-11-16(Wed)20:33 [編集]


Re: 一応。

> 一応。
>
> 私も、レビューしましたので
> ご参考まで。(礼)

 レビュー、拝見しました。
 飲むのが、ますます楽しみになりました!

 今、バランタイン・ファイネストを飲んでいますが、その次に飲んでみたいと思います。
 ただ私は飲むペースが遅いゆえ、コメントできるのはかなり先の事になると思いますが……。

 それにしても、竹鶴12年は傑作でしたよね。
 実は昔の角型の瓶のものと、近年の丸い瓶の一本ずつ確保してあるのですが、もったいなくて飲めずにいます。

黒沢一樹 | URL | 2016-11-24(Thu)15:29 [編集]