空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

NEXCO中日本と民族派右翼団体(守魂正道会)の不可解な関係

 山梨県甲府市に、筆者がとてもお世話になった大切な伯父がいる。
 その伯父が重い病で来月まで命が保つかどうかという状況になってしまった。
 それでこの6月11日の土曜日に、他県から車を飛ばして見舞いに駆けつけたのだが。

 生憎その日は土曜日という事もあり、山梨県内での祭り等とも重なり、道路がひどく混んでいた。
 筆者の車もその一台だが、他県ナンバーの車が多く道を走っていた。

 で、伯父の入院する病院のある甲府市に向かう国道52号線を鰍沢まで進んだ辺りで、一台のダンプが筆者の車の直前に合流して来たのだ。
 このダンプは酷かった。
 黒煙を恐ろしいほど撒き散らして国道を走り続けた。

守魂正道会P1100980

 別に過積載というわけではない。
 写真でもわかるように、荷台に土砂等を積んでいるようには見えなかった。
 しかし発進したり加速したりする度に、勾配の無い平地でもモクモクと黒煙を排気管から撒き散らすのである。
 だから僅かでも勾配のある場所に差し掛かると、まるで煙幕でも張ったような有り様になる。

 このダンプ、間違いなく整備不良である。
 少なくとも背後の車から確認できるほど荷物を積んで無く、それで平地でも発進および加速の度に黒煙を大量に排出するなど、整備不良しか理由は考えられない。

 そして信号で停車した時に見てみると、そのダンプのナンバーは白であった。
 いや、筆者も「白ナンバーのダンプはすべて質が悪い」などと言うつもりは無い。
 しかしそのダンプが明らかに整備不良で、大量の黒煙を排出し、ただ後続車に不快な思いをさせているだけでなく、環境に悪影響を及ぼし続けているのは事実である。
 平地で、しかもほぼ空荷で黒煙を吐くのだから。
 もし土砂等の荷物を満載したらどうなるか、想像しただけで背筋が寒くなる。

 で、信号で停車した時に見てみると、その白ナンバーのダンプは妙なステッカーを後部に貼っていた。
 そこにはこう書いてあった。

 守魂・正道 8.6広島を忘れるな!


守魂正道会P1100974-2

守魂正道会P1100974

 筆者はそのダンプの運転手に、声を大にして言いたい。
守るべき魂があり正しい道を行くつもりがあるなら、まずオマエの車をちゃんと整備し、祖国と郷土の環境を守れ!

 ちなみに守魂(桜のマーク)正道とは、広島に本拠をおく民族派右翼団体、守魂正道会の事である。
 そしてこの守魂正道会は、他の右翼団体と同様に街宣活動も行っている

 そして驚くなかれ、この街宣活動を行う右翼団体を支持しながら車両の整備を怠り、祖国と郷土に有害な黒煙を撒き散らす白ナンバーのダンプの荷台の上部には、NEXCO中日本の番号入りのステッカーが貼られていた
 そのダンプが国道に合流した辺りでは、中部横断道路の建設が行われていた。
 NEXCO中日本はその工事に、例の右翼団体のステッカーを掲げつつ黒煙を吐く整備不良の白ナンバーのダンプを使用していたのである。


守魂正道会P1100975

守魂正道会P1100975-2

 ちなみにネットに公開している、中日本高速道路グループの倫理行動規範とコーポレートガバナンスを引用してみよう。

 私たちは、高速道路事業をはじめとする様々な事業への取り組みを通じて、国民経済の発展と国民生活の向上に貢献するという使命に応え、社会・経済・環境などのあらゆる面で良き企業市民として社会的責任を全うすることで、常に社会と調和し、社会から信頼される存在でありたいと考えます。

 私たち一人ひとりが高い理念と規範に基づき行動することが基本であると認識し、全ての役員及び従業員が様々な局面で実践すべき指針として、ここに「中日本高速道路グループ倫理行動規範」を制定します。

(法令遵守)法令や社会のルールを遵守することはもとより、より高度な倫理観を確立し、常に公正・公平・清廉を旨として行動します。私たちは、法令や社会のルールを遵守し、いかなる場合であっても、決してこれに反する行為は行いません
 私たちは、事業の公共性に鑑み、常に公正・公平・清廉を旨として行動します
 私たちは、より高度な倫理観の確立を目指し、絶えず意識向上に努めます

(お客様への姿勢)お客様の安全を第一に考えるとともに、お客様とのふれあいを深めて、お客様の期待に応える事業を行います。私たちは、お客様の安全を第一とし、お客様の期待は何かを考え、私たちのサービスの基本である「安全・快適・便利」を実感していただける事業を行います。
 私たちは、事業を通じて、お客様、地域の皆様、取引先など社会の様々な方々と積極的にコミュニケーションを図ります。
私たちは、お客様の意見に常に耳を傾け、迅速かつ的確に対応します。

(公正な取引の確保)取引先との健全な関係のもと、常に公正な取引の確保に努めます。 私たちは、常に公正かつ透明な手続きに従い、取引を行います。

(企業価値の向上)明確な経営責任のもと、企業価値の向上に努めます。
 私たちは、明確な経営責任のもと、業務改善等による財務体質の強化、新事業の開発、信用の向上などの取り組みを通じ、企業価値の向上に努めます。

(社会への貢献)地域社会や国際社会の発展に貢献するとともに、人に優しい事業を行います。私たちは、地域社会との連携を一層図りながら、地域の人々の生活に密着した事業を行い、地域社会の発展に貢献します。
 私たちは、高齢者や体の不自由な方などに配慮した、人に優しい事業を行います。

(環境の保全)環境に配慮した事業を行います。私たちは、事業による環境への負荷を低減するため、資源の節約や再利用、廃棄物の発生抑制などに取り組みます。
私たちは、地域の生物多様性の保全と健全な生態系の維持に配慮した事業を行います。

(政治・行政との関係)政治・行政との正常かつ健全な関係を保ちます。 私たちは、政治・行政との正常かつ健全な関係を保ちます。
 私たちは、業務に対する不公正な介入については、毅然として対応します。

(反社会的勢力等への対応)市民社会に脅威を与える反社会的勢力及び団体などには、毅然として対応します。
 私たちは、市民社会に脅威を与える反社会的勢力及び団体などには、毅然として対応し、一切の関係を遮断します

(最高経営責任者の役割)中日本高速道路グループの最高経営責任者は、自らの役割としてこの規範の精神を率先垂範し、グループ内に周知徹底するとともに、そのための実効ある社内体制の整備を行います。この規範に反する事態が発生したときには、自らが問題解決に当たり、原因究明及び再発防止に努め、説明責任を果たします。

 さて、その中日本高速道路グループが「私たち一人ひとりが高い理念と規範に基づき行動することが基本であると認識し、全ての役員及び従業員が様々な局面で実践すべき指針」として公開している倫理行動規範とコーポレートガバナンスに基づいて、NEXCO中日本に幾つか問いたい事がある。

 NEXCO中日本の高速道路の工事に、明らかに整備不良と思われる右翼団体のステッカーを貼ったダンプを使用しているのは、「法令や社会のルールを遵守していない」だけでなく、「公正でも公平でも清廉でもない」行為と筆者は考えるが、貴社はどうであろうか。「法令や社会のルールを遵守し、いかなる場合であっても、決してこれに反する行為は行いません」という貴社の言葉が、少なくとも筆者には空疎にしか聞こえない。
 NEXCO中日本は本当に、「事業の公共性に鑑み、常に公正・公平・清廉を旨として行動し」ているのだろうか。「より高度な倫理観の確立を目指し」と言っているが、実に疑問である。

 公道を、右翼団体のステッカーを貼り煤煙を撒き散らして走る事が、果たして「お客様の安全を第一に考えるとともに、お客様とのふれあいを深め」る行為と言えるだろうか。少なくとも筆者には、NEXCO中日本がサービスの基本であると言う「安全・快適・便利」を全く実感できない。
 NEXCO中日本は「事業を通じて、お客様、地域の皆様、取引先など社会の様々な方々と積極的にコミュニケーションを図ります」と言うが、NEXCO中日本がコミュニケーションを図り意見に耳を傾けているのは、まさか「守魂正道会なる民族派右翼団体」ではあるまいな?

 ろくな車両整備も行っていない、民族派右翼団体を支持する業者を工事に雇用することもまた、NEXCO中日本の言う「取引先との健全な関係」による「公正かつ透明な取引なのだろうか。

 我が国には、思想信条の自由がある。
 だからNEXCO中日本の道路工事にかかわる運転手の一人に、過激な右翼思想の持ち主がいたとしても、問題は全く無い。
 守魂正道会なる民族派右翼団体に加盟しようとも、それは従業員の自由である。
 しかしNEXCO中日本の工事にかかわり、NEXCO中日本のステッカーを大きく掲げたダンプに特定の政治団体のステッカーを貼り付けて公道を走ったとしたら、「NEXCO中日本はその政治団体を支持しているのだろう」と見られても仕方あるまい
 NEXCO中日本の工事にかかわる車はすべて、NEXCO中日本の看板を掲げて作業しているのである。

 例えばある企業の車に、運転者が己が支持する政党や政治団体のステッカーを貼り付けて公道を走ったとしたら。
「ああ、その企業はそうした政治思想を支持しているのか」と思われても仕方あるまい。

 で、守魂正道会なる右翼団体のスローガンを貼ったダンプが、NEXCO中日本の名を掲げ、明らかに整備不良と思われる黒煙を撒き散らして公道を走り回っている。
 この現実は、NEXCO中日本の「明確な経営責任」によれば、「企業価値の向上」につながる行為になっているのだろうか。
 NEXCO中日本の言う「人に優しい事業」で、「人々の生活に密着し」かつ「地域社会の発展に貢献し」ていると言えるのだろうか。
「環境に配慮した事業を行います」だの「地域の生物多様性の保全と健全な生態系の維持に配慮した事業を行います」だのと、あの黒煙を吐く守魂正道会のダンプを見れば「よく白々しい嘘を言えたものだ」と思ってしまう。

 NEXCO中日本は「私たちは、政治・行政との正常かつ健全な関係を保ちます」、さらに「私たちは、市民社会に脅威を与える反社会的勢力及び団体などには、毅然として対応し、一切の関係を遮断します」と言うが、街宣活動も行っている守魂正道会なる右翼団体のスローガンを貼ったダンプが、同時にNEXCO中日本の工事車両として公道を走る事に、「何の問題もない」とお考えなのだろうか。
 いくら今の安倍政権下で、日本の社会が急激に右傾化しつつあるとは言え。
 街宣活動を行う右翼団体を「市民社会に脅威を与える反社会的勢力及び団体とは思っていないし、そのスローガンを貼ったダンプがNEXCO中日本の工事車両として公道を走っても全く問題はない」と考えているとしたら、NEXCO中日本は市民感覚にひどく鈍感だと言わざるを得ない。

 NEXCO中日本の倫理行動規範とコーポレートガバナンスによれば、「中日本高速道路グループの最高経営責任者は、この規範の精神を率先垂範し、グループ内に周知徹底するとともに、この規範に反する事態が発生したときには、自らが問題解決に当たり、原因究明及び再発防止に努め、説明責任を果たします」とHP上で明言している。
 ならば是非とも、NEXCO中日本の看板を背負ったダンプが民族派右翼団体のスローガンを掲げ、明らかに整備不良の為と思われる黒煙を撒き散らして公道を走っている事が倫理行動規範とコーポレートガバナンスに抵触しないかどうか、しっかり調査していただきたいと思う。

 NEXCO中日本が高らかに謳う「私たちは、高速道路事業をはじめとする様々な事業への取り組みを通じて、国民経済の発展と国民生活の向上に貢献するという使命に応え、社会・経済・環境などのあらゆる面で良き企業市民として社会的責任を全うすることで、常に社会と調和し、社会から信頼される存在でありたいと考えます」という倫理行動規範が、建前だけの空文ではないと行動をもって示して下さる事を、切に願ってやまない。

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