空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

懐かしの『同級生2』⑤・望月花梨さんを知ってますか?

 そうそう、プレイしてみて初めて気付かされたことと言えば。
「黒沢は妹系の子に意外に弱いらしい」ってコトにも、『同級生2』のせいで気付かされてしまったよ。
 高校を卒業するまで、黒沢は年下の女の子に目を向けたことが殆ど無くてさ。年下っていうだけで、何かガキくさく感じて、女として意識できなかったんだよねえ。
 だから好きになるのはたいてい同級生で、年上の女の人に憧れる事も少なくなかったよ。
 けれど『同級生2』で、妹的ポジションの鳴沢唯に接してみて、「妹、いーじゃん、可愛いじゃん」なーんて思ってしまったのでアリマス。
 そのせいかどうかは解らないけれど、以後の実際の恋愛でも、年下の女の子を好きになる事が妙に多くなってしまってさ。
 まっ、実際はそれまで自分でも気付いてなかっただけで、黒沢の心の中のどこかに「年下のコも好き!」みたいな部分もあったんだとは思うけど。


 ただ黒沢がこの『同級生2』でまず最初に攻略相手に選んだのは、その可愛い妹の鳴沢唯でも、年上のお姉サマ方でもなく、サバサバした少年のような同級生篠原いずみなのでアリマシタ。
 現実の恋愛ではさ、好きなタイプと実際に付き合うことになるタイプって、案外違っていたりするものではないかな?
「好きなタイプは?」って聞かれたら、黒沢も迷わず「可愛くて女らしい子」って答えちゃうよ。けど実際に付き合うに至った女の子と言うと、たいていソレとは全然違う、元気でフレンドリーなサバサバ系の女の子ばかりでさ。
 ちょうど『同級生2』で、いざ付き合うとなると、一番可愛い鳴沢唯ではなく篠原いずみを選んでしまったようにね。

 ギャルゲーと侮るなかれ。たかが恋愛ゲームの中であっても、人ってホント実際の恋愛の時と同じ行動を取りがちだから。嘘だと思うなら、騙されたと思って一度ギャルゲーをやってみてほしい。
 そしてその中で「主人公として行動する自分」をじっくり眺めてみると、実際の恋愛での自分の行動パターンや欠点が、意外なくらい良くわかったりするから。
 だからこそ黒沢は、「リアルな恋愛もしているんだけれど、ナゼかうまく行かない」というリア充未満の人にこそ、恋愛ゲームを勧めたいんだ。ギャルゲーを実年齢=彼女いない歴のキモオタ君だけのモノにしてるのは、絶対もったいない思う。
 実際の恋愛の時にはさ、テンパっちゃって自分自身も相手のことも見えてないものじゃん。けどモニターの向こうのセカイでの模擬恋愛なら、第三者を見るように冷静に、自分の行動パターンや弱点が分析できるから。

 恋愛って、そりゃあ両想いのハッピーエンドに終わるに越したことはないけれど。でも三次でのリアルな恋愛でも、うまく行った時より失恋の方が学ぶものや得るものは多いのではないかな?
 失恋は確かに辛いさ。この黒沢だって、フられて生きて行くのがマジでイヤになった事だって、一度や二度ではないからね。
 けど失恋する度に、学んで賢くなる部分が確かにあるんだよ。「自分のここが悪かった」とか、「顔の可愛さと性根の悪さは、ここまで別モノなんだ」とか、「あの時のあの態度は、浮気してる……ってサインだったんだな」とか。
 例えばさ、失恋とか一度もした事が無く、初恋の相手とそのまま結婚できれば、それはすごく幸せなことなんだろうと思う。
 でもそういう恋の痛みをまるで知らない男と、その辛さや苦さをよく知る男とでは、人としての深みや味が違ってくるのではないかと思うのだけれど、これは何度もフラれてきた黒沢の僻みかな?

 今はもう描いていないようだけれど、黒沢は望月花梨さんって漫画家さんがものすごく好きでさ。
 その望月花梨さんの『傷あと』という作品は、こんな言葉で締めくくられているんだ。

     器用に何か生きられない 
      …あたしはこの先も

 きっと生傷の絶えない
 人生を歩んで行くんだろうなあ

 …そんな
 見当違いな事を
 ぼんやり考えながら
 涙が止まらないのでした

 だけどあたしは
 その傷跡達を
 愛することが出来ます

 なぜならそれは
 疎ましくていとおしい
 あたし自身なのだから

 好きだなあ、この言葉。
 平成11年の作品だから、描かれたのはもう一昔以上も前……ってことになるよね。でも黒沢は、年に何度かゆっくり味わいながら読み返しているよ。

 その『傷あと』の中で主人公の竜田佐保は、高校の友達にこうも言うんだ。
「…まあ、あたしも伊達に17年生きてないっつーの? 傷付いたり失敗したりして色々学習してる訳よ」
 確かにその通りでさ、恋愛に限らず生きて行く上で学ぶ事って、成功より失敗の中の方がずっと多くあるような気がするよ。

 ……とは言うものの、失恋するとやっぱり心が痛いわなwww。その恋に本気であればあったほど、それこそ死にたくなるくらい辛いよね。
 けどゲームのセカイでの“失恋”だったら、実際の恋愛でバッド・エンドを出した時とは心の痛みが全然違うからね。
 だから黒沢は、リアルな恋愛で苦戦している人にこそ、恋愛アドベンチャー・ゲームをお勧めしたいのだよ。「ギャルゲーなんて、生身のオンナに一生縁のないキモオタがやるモンだろーが」なんて偏見を捨てて、騙されたと思って一度試してみて
よ。 

 小説やマンガやドラマや映画ではさ、ストーリーは“一本道”っつーか、主人公が恋する相手もその結末もすべて決まっているよね。その話の途中がどんなに波乱に満ちていたとしても、読者(観客)は結局は傍観者でしかないワケで。
 けどアドベンチャー・ゲームでは、主人公はキミ自身だから。そして現実の人生と同じように、幾つもの“運命の分かれ道”と、それぞれ違った結末が待ち受けているんだ。
 主人公であるキミが好きになれる相手も、年上に年下、幼なじみにオドオド系や強気系など色々で、結果もそれぞれの相手ごとのハッピーエンドだけでなく、イタい失恋(バッド・エンド)が待っていたりもするし。
 そう、恋に堕ちる相手も含めて、この「主人公の行動を自分で選べる」ってのが、他の創作物には無いゲームの魅力なんだよね。そして主人公の行動を選ぶ時の緊張感や、その後の「この選択、間違って無かったかなぁ?」っていうドキドキ感も、ゲームでしか味わえないし。
 その面白さを知ってしまうとね、恋する相手も次の行動も選べなければ、ハッピーエンドか悲恋に終わるかも既に決まってしまってるフツーの創作物(小説やマンガやドラマや映画)の主人公たちって、「何て不自由なんだろう」って思っちゃうよ。

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