空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

本当に美味しかった宝酒造の「おいしいチューハイ・マスカット」

 缶酎ハイを作って売り出しているメーカーは、いろいろあるが。
 実は筆者は、宝酒造というメーカーには偏見を持っていた。
 日本酒その他の酒類を造っている事も、とりあえず知ってはいる。
 しかし宝酒造と言うと、筆者の頭の中では「甲類焼酎のメーカー」というイメージが強いのだ。
 だから宝酒造の缶酎ハイについても、「どうせ自社の工場で大量生産した安い“非本格焼酎”を売りさばく為に作っているのだろう」と思っていた。

 で、店頭でたまたま見つけたのが、その宝酒造のおいしいチューハイ・マスカットだ。
 期間限定商品で、しかも果汁は何と50%だ。
 5%の見間違いでなく、本当に果汁50%と書いてある。
 ただキリンの本搾りと違って原材料はお酒と果物だけではなく、糖類こそ入っていないものの、甘味料と酸味料と香料がしっかり入っている。
 それに何より、甲類焼酎メーカーの宝酒造の製品である。
 だから少し迷いはしたが、果汁50%と期間限定の文字につられて買ってみた。

おいしいチューハイP1100194

 それで飲む時も、味にはあまり期待していなかった。
 暑かった日に、「ジュース代わりに飲んでやろう」とごく軽い気持ちで飲んでみた。

 香料入りの酎ハイには、プルタブを開けるとすぐ果物の香りが広がるものがある。
 しかしこのおいしいチューハイ・マスカットは、プルタブを開けグラスに注いでも、香りはやや控えめなくらいである。
 そして一口飲んだ瞬間、「これは美味い!」と驚いた。
 さすがは果汁50%を謳うだけあって、マスカットの豊かな味が口の中いっぱいに広がる。
 香料等で作った味ではなく、果物そのものにかなり近い味なのだ。

 以前にこのブログで紹介したサントリーこくしぼり芳醇ぶどう豊潤ももは、どちらも果汁28%だが、香料等の作りモノっぽい味がどこかに残った。しかし宝酒造のこのおいしいチューハイ・マスカットにはその作りモノっぽさが感じられないのだ。
 それが果汁28%と50%の差ということか。

 話は少し逸れるが、かなり以前に読んだ料理対決の漫画にこんなものがあった。
 主人公はチャーハンで他の料理人と味比べをして、見事に勝利する。
 喜ぶ主人公に、審査員の一人がこう言うのだ。
「お前が作ったものを、一皿全部食べてみろ」
 不審に思いつつそれに従った主人公の顔色が、食べ進むにうちに変わって来る。
「……しょっぱい」
 そう呟いて愕然とする主人公を、例の審査員はこう諭す。
「大勢の料理人が作ったものを食べなければならないこうした審査では、審査員は少しずつしか食べぬ。だからお前は勝てたのだ」
 もし店で料理を出してお客に一皿全部食べさせたとしたら、お前の負けだった。
 例の審査員はそう言った後で、さらにこう付け加えた。
「味見をした時、少し物足りないかなと思う程度がちょうど良いのだ。一口食べてちょうど良いと思った味付けだと、一皿全部食べると濃すぎる」

 筆者はそれと同じ事を、果物系の缶酎ハイでよく実感する。
 お酒と果物だけで作ったのがウリのキリン本搾りは、実は最初の一口では薄く物足りなく感じる。そして飲み進めてゆくうちに、次第にちょうど良く感じるようになってくる。
 だが香料や糖類や酸味料で味を作った缶酎ハイの多くは、最初の一口はそれらしい味を感じるものの、飲み進めるうちに甘ったるさが重たく感じられるようになり、また香料等による作りモノっぽさもわかるようになってくる。

 しかし宝酒造のおいしいチューハイ・マスカットは、そのどちらでもないのだ。
 最初の一口からマスカットらしい美味しさがよくわかり、しかも飲み進めても甘ったるさや作りモノっぽさを感じないのだ。
 それは50パーセントと果汁の配合率が格段に高い上に、香料等を巧みに使っているからだと思う。

 よくある果汁数パーセントの缶チューハイは、最初から香料等で味を作っているが。
 このおいしいチューハイ・マスカットは、香料等で味を作るのではなく、お酒と果汁だけで作る缶酎ハイの飲み始めに感じる味の物足りなさを補う程度に、控えめに香料等を使っているのだろう。

 また、おいしいチューハイ・マスカットは、他の缶酎ハイで多く使われている糖類ではなく、甘味料を使っている。
 そのせいか甘さがしつこくなく、カロリーも100mlにつき42kcalと比較的低めだ。
 ちなみに新ジャンル酒のサッポロ麦とホップは同じ100mlあたり46kcalで、筆者が「これは良いビールだ!」と自信を持って勧めたいビールのザ・プレミアム・モルツ・香るエールもまた46kcalだ。

 香料等による派手な香りや作りモノっぽい味もなく、果物本来の味を充分に楽しめる。
 そして最初の一口から美味く、飲み進めても甘ったるくならない。
 これはキリンの本搾り以上に、本当に良く出来た缶酎ハイだと思う。この出来の良い、文字通り“おいしい”缶酎ハイが期間限定とは、とても残念に思う。

 ただアルコール度数が3パーセントと低めだから、お酒に強い人は不満に思うかも知れない。
 だがそれだけに、飲んでいてアルコールのツンツンするイヤな感じを受けることは殆ど無いと言っても良いだろう。お酒に強くない人には、とても良い飲み物だと思う。
 というわけで、酒豪ではなく美味しいお酒を適度に飲んでほろ酔い気分を味わいたい方に、この期間限定の宝酒造の“おいしいチューハイ・マスカット”をぜひお勧めしたい。

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コメント


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漫画

もしかして〔包丁人味平〕ではないでしょうか?

rgv500ks34 | URL | 2016-08-14(Sun)22:45 [編集]


確か。

確か。

包丁人 味平の「味平ライス」だったと
記憶しています。(笑)

チャーシュー入のチャーハンだったかな。

味付けというのは調整が難しくて
このマンガみたいな事例が、実は
世の中には多く有るンですよね。

ogotch | URL | 2016-08-15(Mon)01:54 [編集]


Re: 漫画

> もしかして〔包丁人味平〕ではないでしょうか?

 ありがとうございます!
 多分その通りだと思います。
 わざわざ教えて下さって感謝します!

黒沢一樹 | URL | 2016-08-18(Thu)14:59 [編集]


Re: 確か。


> 包丁人 味平の「味平ライス」だったと
> 記憶しています。(笑)
>
> チャーシュー入のチャーハンだったかな。

 教えていただいて思い出しました、確かにその通りです。
 本当にありがとうございます。

 それを読んだ時にはまだほんの子供でしたが、そのシーンだけが何故か今も心に残っています。

黒沢一樹 | URL | 2016-08-18(Thu)15:08 [編集]