空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

リニューアルされたホワイトホース

 ティーチャーズだけでなく、日本人に広く愛されてきたホワイトホースもリニューアルされた。
 ティーチャーズが瓶だけでなく中身もかなり変わった事で、「もしや」と不安に思い、ホワイトホースも以前のものと新しいものを両方並べて飲み比べてみた。

ホワイトホースP1090881

 以前の個性ある形の瓶から一般的な形の瓶になった新しいホワイトホースのキャップを開けてみると、まず甘い香りが漂う。
 実際に飲んでみても、甘味が最も強く感じられる。そして千円くらいで買えるウイスキーとしては、意外なくらいなめらかで飲みやすい。
 と言ってもライトな味わいになったというわけではなく、ちゃんと味に奥行きとコクもある。
 はっきり言って、新しいホワイトホースの出来は悪くない。バランスの取れた、良いスタンダード・スコッチと言っても良いだろう。

 しかし以前のホワイトホースを知っている者からすると、新しいホワイトホースは何か物足りないのだ。大事なものが一つ欠けているような気がしてならない。
 それはズバリ、スモーキー香である。

ホワイトホースP1080422

 以前のホワイトホースは、キャップを開けるとアルコールの匂いと甘い香りが広がり、続けて確かなスモーキー香が追いかけて来る。
 飲んでみても、以前のホワイトホースの方が甘さが控えめでスパイシーさがあり、アルコールの刺激もそれなりに感じる。

 新旧二つのホワイトホースを並べて同時に飲み比べてみてはっきり言える事だが、新しいものの方が間違いなくアルコールの刺激が少なくなめらかで飲みやすくなっている。
 しかしその代わり、新しいホワイトホースはスモーキー香がかなり薄くなった。
 角が取れ癖が弱まって飲みやすくなった代わりに、ホワイトホースらしい個性も無くしてしまったというのが、新しいホワイトホースの印象だ。

 この甘くまろやかになったホワイトホースのリニューアル、全体的には好ましく思う人が多いのではないだろうか。
 ただ筆者も含めて以前のホワイトホースを好きだった者にとっては、個性を殺した残念至極なリニューアルに思えているだろう。

 このホワイトホースを輸入し日本で販売しているのはキリンビールだ。
 そしてそのキリンがハイボールを飲む日本人にアンケートをしたところ、ハイボール愛飲者がウイスキーに求めるのは「スッキリしている」、そして「飲みやすい」の二点だったそうだ。
 また、筆者はスモーキー香の漂うハイボールは嫌いではないのだが、プロのバーテンダーさんには「ハイボールにスモーキー香は合わない」とおっしゃる方が少なくない。
 それらの点から考えるに、ティーチャーズだけでなくホワイトホースも、ハイボールなどにして気楽に割って飲むようにリニューアルされたのではないかという気がする。

 ただリニューアル後のティーチャーズはピート香が減った上にアルコールの刺激が強くなったが、ホワイトホースの方は甘味が増しアルコールの刺激が減ってなめらかになった。
 ティーチャーズのリニューアルは「個性を無くした上に悪い点が出てきた」と言えるが、ホワイトホースの方は「個性を無くして総合点を上げた」という印象だ。

 だからティーチャーズのリニューアルは「ただ残念」と思うが、ホワイトホースの方は残念とまでは言い切れない。
 筆者は以前のホワイトホースの方が好きだが、新しいホワイトホースを好ましく思う人もまたいるだろうと思う。
 新しいホワイトホースは、以前のものを好んで飲んでいた者には不評で、しかし初めてホワイトホースを飲む人は「飲みやすくて結構良いね」と思うのではないだろうか。

 スモーキー香は弱めで甘くなめらかなウイスキーを好む人には、今回のリニューアルは歓迎されると思う。
 ただキーモルトにラガヴーリンを使っていた、スモーキーさのある以前のホワイトホースを好んでいた方はこのリニューアルに落胆しただろう。

 それにしても、ホワイトホースと言いティーチャーズと言い、スモーキー香を抑えたブレンドにするのが世界的な潮流なのだろうか。
 それとも日本の輸入業者が、ウイスキーと言うとハイボールにして飲む事が多い日本人に合わせて、日本向けにだけスモーキー香を抑えたものをブレンドして貰っているのだろうか。
 海外に出る機会の無い筆者には、イギリス本国で売られているホワイトホースやティーチャーズもまたスモーキーさを抑えたブレンドになっているのかどうかわからない。
 海外に出る機会の多い、世界のウイスキー事情に詳しい方がいらっしゃったら、スモーキーさを抑えるのが世界的な潮流なのかどうか、ぜひお教え願えれば幸いだ。

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コメント


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味の調整。

味の調整。基本的には どんな商品も、
売る市場を想定して作りますよね。

なので、ホワイトホースにしても。
ティーチャーズにしても。

多数の「日本の皆さん」がウイスキーで
角ハイボールを呑っていれば、作り手も
それを考慮して味の構成を考える。

アメリカ市場で売られるブレンデッドと
イギリス市場で売られるブレンデッドは
ブレンダーが味を変えることがある。

ごくごく、普通のことです。

このホワイトホースの味も 単純なことで
「市場に合わせた」などの企業側都合と
私は考えております。(笑)

ogotch | URL | 2016-09-04(Sun)14:05 [編集]


ホワイトホース

まさに今、富士山麓からの浮気中です。
開けて10日ほどたってからの今、何だか不思議な、大人びた薫りがします。
瓶からは甘い薫りしかしませんが、飲んだときに。
これがアイリッシュな薫りなのでしょうか?私にはわかりませんが、懐事情でホワイトホースを選んでます。
(キリン贔屓です。)
スモーキーさが薄れたとのこと。以前のを飲んでみたいです。

タケシタサン | URL | 2016-09-05(Mon)21:52 [編集]


Re: 味の調整。


> ホワイトホースにしても。
> ティーチャーズにしても。
>
> 多数の「日本の皆さん」がウイスキーで
> 角ハイボールを呑っていれば、作り手も
> それを考慮して味の構成を考える。
>
> アメリカ市場で売られるブレンデッドと
> イギリス市場で売られるブレンデッドは
> ブレンダーが味を変えることがある。
>
> ごくごく、普通のことです。

 ティーチャーズとホワイトホースのリニューアルも、やはり主にハイボールで飲む日本人向けに味を変えられたということなのでしょうね。
 うーむ、残念至極です。
 ウイスキーと言えばハイボールと言う今の日本の風潮、何とかならないものですかね。
 まあ、日本の蒸し暑い気候を考えれば、ウイスキーもハイボールにしてビールのようにゴクゴク飲みたくなる気持ちも、わからないではないですが……。

黒沢一樹 | URL | 2016-09-08(Thu)14:24 [編集]


Re: ホワイトホース


> スモーキーさが薄れたとのこと。以前のを飲んでみたいです。

 以前のホワイトホースは、店によってはまだ残っていますよ。
 ただ新しいホワイトホースの方が、マイルドで飲みやすいと思います。
 甘味も、新しい物の方が間違いなく強いです。
 でも、好きな人は以前のものの方が好きなんですよね……。
 もし興味がおありでしたら、専門店でないお店(お酒も扱っているドラッグストア)などを覗いてみて下さい。
  

黒沢一樹 | URL | 2016-09-08(Thu)14:32 [編集]