空と虹と恋と

 大好きな写真のこと、そしてゲームやコミックスの話から歴史&時事問題まで、思いつくまま雑多に語ってみたいと思っております。さらに筆者の度重なるイタい失恋話についても、どうぞ憫笑しつつお読み下さいまし。

結婚は若さと勢いで!

 筆者は別に独身主義者というわけではないが。
 出逢いと別れを幾たびも繰り返し、どうやら独身のまま生涯を終えそうな予感がしている。

 恥ずかしい話だが、若い頃の筆者は本当に女性を見る目がなかった。
 事実、親しかった女友達にも、「キミって、ホントに顔が綺麗で性格の悪い女の人が好きだねぇ」と呆れられた程である。

 いや、別に好き好んで性格の悪い女性ばかり選んだつもりはないし、「顔さえ良ければ、性格などどうでもイイ」などと思ったつもりもない。
 ただ若い頃の筆者が惹かれてしまう女性は、同性から見れば「あの子、顔は可愛いけど性格悪いよね」という種類の子ばかりだったようだ。
 若いうちはどうしても容姿に目を眩まされてしまい、顔が綺麗だと性格まで良いように思えてしまうから困ったものである。

 今の筆者はそんな事はない。
 容姿は劣化するものだという現実を、自分や自分と同年代の人たちを見て、身に染みて理解できるようになったから。

 断言するが、容姿は間違いなく劣化する
 しかも元が綺麗であればあったほど、その劣化の具合が目立つケースが多いようだ。
 それに対し、性格はまず劣化しない
「前は優しく女らしかったのに、結婚したら我が儘でだらしなくなった」という場合は、性格が劣化したのではなく、ただ結婚前に猫をかぶっていたというだけの話だ。
 そして家事能力に至っては、向上する事はあっても劣化する事は無い。

 とは言え、結婚すれば毎日顔をつき合わせていなければならないわけだから、容姿が「生理的にダメ」という相手と無理に結婚する事も無い。
 まず大切なのは相手の人間性で、そして家事が苦手でなければラッキーで、容姿は「どうしてもムリ」というタイプでさえなければ充分だ。

 綺麗な女性は、実は今でも好きだ。
 しかし「見ていて楽しい観賞用の女性と、実際にお付き合いすべき女性は違う」という現実も、今の筆者はよくわきまえている。
 そしてその種の目に優しい綺麗な女性は、テレビ等で眺めて「いいなあ、可愛いなあ」と思っていれば充分である。

 しかし悲しい事に、容姿に惑わされず本当に好ましい異性が誰であるか見分けられるようになった頃には、当人は既に適齢期を過ぎ、異性からは恋愛や結婚の対象と見られなくなっているのが現実である。
 で、筆者は適齢期には間違った好ましくない異性とばかりお付き合いしていて、その恋愛は幸か不幸か結婚には至らず、相手の人柄をしっかり見抜けるようになった今もまだ独身でいる次第だ。

 その筆者は、「結婚とは賭けではないか」と思っている。
 適齢期の若いうちは、男女ともどうしても相手の容姿に目を奪われがちだ。
 中には「いや、自分はちゃんと性格で選んでいる」と言う方もいるだろうが。
 若いうちの人を見る目など、なかなかあてにならないのが現実だ。
 何しろ人には外での顔と内での顔があって、特に好かれたい相手の前では無理をしてでも良い人を演じるものだ。

 実は筆者の姉も、容姿は良くないが姉を好いてくれて、優しくよく尽くしてくれる人を「良い人」と信じて結婚した。
 しかしその相手は、結婚すると本性を出すようになり、卑屈で嫌味っぽく女々しい性格である事がわかった今、姉は度々「結婚するんじゃなかった」と言い、離婚を考える事も少なくないらしい。

 よく「美人は性格が悪い」と言う人がいるが、それは違う。
 美人でしかも性格の良い人もいれば、ブスでさらに性格も悪い人もいる。
 それが現実だ。
 もちろん性格の悪い美人も人柄の良いブスもいるし、容姿と性格は全く関係が無いのだ。
 だから見た目で惚れて勢いで結婚してしまっても、相手がたまたま容姿に加えて性格も良ければ、そのまま幸せな結婚生活を送る事が出来る。
 そして筆者の姉のように、容姿に目をつぶって人柄で選んで結婚したつもりでいながら、「こんな人とは思わなかった」と後悔し続けている人もいる。
 だから本当に人を見る目がまだ育って無い若いうちの結婚とは、運任せの博打のようなものだと思っている。
 そして若さに任せて勢いでしてしまわなければ、結婚などなかなか出来ないものだと筆者は思う。

ひとりで生きるモン・EPSON002
 引用したのは、西炯子さんの『ひとりで生きるモン!』の5巻だが。
 本当にその通りだと、筆者は心から共感してしまった。

 冷静に考えてみると、結婚はなかなか面倒だ。
 結婚式そのものも男にとっては面倒なものでしかないが、結婚したら配偶者の親兄弟とも親戚付き合いをしなければならないし、家事を分担したり子供を育てたりと、大変な事ばかりである。

 筆者は大学生時代に一人暮らしを経験していて、家事なら一通り出来る。
 実は筆者の母は家事があまり得意ではなく、だから実家に戻っても料理等の家事はかなり自分でやっていた。
 そのせいか、これまでお付き合いしてきた女性たちより、筆者の方が家事が出来る事が多かった。
 だから結婚するとなると、「男女平等」、そして「家事は出来る人がやれば良い」という名目で、多くの家事が筆者に押しつけられるであろう事が目に見えていた。
 それを思うと、結婚生活に夢と希望を持つ事が出来なかった。

ひとりで生きるモン・EPSON001
 これも西炯子さんの『ひとりで生きるモン!』だが、この気持ちは筆者にもよくわかってしまう。

 そして筆者には、やりたい趣味があった。
 筆者は賭事はしないし、風俗遊びなど一度もした事も無いし、大酒も飲まない。ブランドものにも興味が無いし、車も古いやつに長く乗り続けている。
 しかし他の事には構わない代わりに、写真と書籍にはかなりのお金を遣う。
 写真を撮ることと、一人でゆっくり本を読むことを筆者は無上の楽しみとしている。そしてその一人でいる時間を邪魔されたり、写真や本にかけるお金を無駄と言われるのは耐えられないほど嫌だ。
 稼いだ金のごく一部を“お小遣い”として与えられ、その使い道すら無駄だの何だのと文句を言われ、一人になる時間も与えてもらえない生活など、筆者にとっては苦行でしかない。

 以前、ある二人組のアイドル(女性)に、雑誌の記者がこんな質問をした。
「もし誰もいない無人島に、嫌いな男と二人で島流しになってしまったらどうする?」
 すると一人はこう答えた。
「寂しいから一緒にいる」
 それを聞いたもう一人が、呆れたようにこう言った。
「えーっ、嫌いな男なんだよ!? あたしなら島の反対側に逃げるわ」

 その二人組のアイドルではないが、人には二通りあると思う。
 一人でいると、寂しくてたまらない人と。
 そして逆に、一人になる時間を持てないと息が詰まってしまう人と。
 無論、筆者は後者の方である。

ひとりで生きるモン・EPSON003
 これもまた西炯子さんの『ひとりで生きるモン!』からの引用だが、筆者にはこの「わかり合えない他者を無条件に受け入れる」覚悟が、まだ出来ないでいる。

 若い頃の筆者にも、好きで好きでたまらない人がいた。
 しかし結婚について冷静に考えると、どうしても二の足を踏んでしまいがちになるのが常だった。
 彼女の親兄弟と、親戚付き合いをうまくやっていけるのか?
 子供を生み育てるだけの充分な金があるか?
 仕事と家事と子育てに追われ、趣味にかける金と時間も無く一人にもなれない暮らしに、果たして自分が耐えられるのか?
 それらを考えると、「付き合うのは楽しいけれど、まあ結婚は急ぐこともないか」と思ってしまいがちだった。
 そして筆者がもたもたしているうちに、筆者と付き合っていた女性達は筆者に見切りをつけ、さっさと他の男と結婚してゆくのが常だった。

 だから断言するが、結婚については冷静に考え過ぎると駄目だ。
 華やかな結婚式とその直後の甘い生活でなく、生活費の問題や家事の分担、それに子供が産まれた後の事などを考えると、結婚に夢や希望をあまり持てなくなってしまう。
 特に筆者のようにある程度家事が出来て一人でいるのを苦にせず(むしろ一人になる時間が持てないと苦痛)、自分の趣味もあるという人間は、結婚生活にメリットを感じにくいのだ。
 だから好きで好きでたまらない相手が出来たら、その勢いに任せてしてしまわないと、結婚などなかなか出来るものではない。
 よく考えないで結婚すると、確かに痛い目に遭う事もあるが。
 しかし「いろいろ考え過ぎると出来なくなる」というのもまた、筆者が身をもって体験した結婚の現実だ。

 しかも出逢いなど、その気になれば幾らでもあるものだ。
 好きだった女性にいつの間にか二股をかけられて、その相手とさっさと結婚されてしまうという痛い目に遭い、「女なんか信じられない、もう二度と恋などするもんか!」とか思ったりもした筆者だが。
 ……痛い失恋をしても、また数ヶ月後には別の誰かを好きになっているものなのだ、現実の人間とは。
 で、出逢っては別れてを繰り返すうちに、次第にこう思うようになってくるのだ。
「たった一人の運命の相手などいるものか、恋人など探せばまた見つかるさ」

 そしてそうなると、お付き合いしている相手に対するこだわりもより減ってくる。
 好きな相手にふられれば、それはもちろん辛いけれど執着はしない。
 スッパリ諦めて、「仕方ない、また別の相手を探そうか」と思う。
 そして新しい恋人も、若いうちならやがて見つかってしまうものなのだ。人並みの顔をしていて、マメにアプローチさえしていれば。

 ただ一人の運命の人など存在しないし、恋人は努力すればすぐ見つかる。
 そんな姿勢で恋愛していると、相手に対する執着が薄くなる一方だから、「いろいろな困難を乗り越えてでも、是非この人と結婚したい!」って意志がますます薄れてしまうのだ。
 で、結婚には至ることなく、付き合った(そしてフラれた)相手の数だけだけ増えて行ったというのが、筆者の人生だ。
 そして適齢期をとうに過ぎてしまった今もまだ、独身のままでいる。

 その筆者から、結婚しようかどうか迷っている人たちに是非言いたい事がある。
 いろいろ考えるな!
 結婚したければ、若さと勢いに任せてしてしまうのが一番だ。

 結婚は、その先に待っている面倒(子育ての手間とか、家計の問題とか、家事の分担とか、相手の親兄弟が苦手だとか、自分の自由になるお金や時間が無くなるとか)を考えれば考えるほど、したくない気持ちが強くなるものなのだ。
 そして「今の恋人と別れても、次の出逢いはきっとある」という現実に気付いてしまうと、今の恋人に対する執着が無くなって、恋ばかり多くて結婚に至らない残念な人になりかねない。

 と言っても、二十歳前後での早婚や出来婚を勧めるつもりは全く無いのだけれど。
 ただ、「本当に結婚したければ、まだ若いうちに、勢いに任せて」というのは、まだ結婚出来ずにいる筆者が自分の体験から言える現実なのだ。
 結婚できないうちに年を取れば取るほど、変に目が肥えてしまい、自分はオッサン(オバサン)なのに相手に対する要求レベルばかり上がり過ぎてしまうものだから、本当に怖いよ。

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コメント


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実際の話ですね。

実際の話ですね。

黒澤氏のおっしゃることは正しい。
というか「現実」そのものですよ。

私の場合、女性から そもそもが
男性扱いをされないまま今に至り。

で、独身のまま 年を重ねていき
周りを見ると私と同様に独身で
頭を抱えている他の男女の方々。

それをリアルに私「も」
見ているわけです。

少子化になるわけだ、と思いますね。

一人でいることも悪くはないですし
二人でいることも悪くはないです。

どちらにも長所と短所は有ります。

後は なるようになるだけです。(笑)

ogotch | URL | 2016-09-18(Sun)15:34 [編集]


Re: 実際の話ですね。


> 私の場合、女性から そもそもが
> 男性扱いをされないまま今に至り。
>
> 一人でいることも悪くはないですし
> 二人でいることも悪くはないです。
>
> どちらにも長所と短所は有ります。

 実は私も、女性から「男」として意識されません。
 何しろ小柄で、童顔ですので。
 それで私は女性に警戒されにくいのを悪用(笑)して、幾人かの女性とお近付きになってきましたが。
 でも何故か、結婚に至る前にフラれてしまうんですねえ……。
 
 私の場合、女性とお付き合いした人数=フラれた回数だったりします(苦笑)。
 決して独身主義者と言うわけではないのですが。
 でも「結婚したい!」という強い意欲が無い事もまた事実です。

 本当に、「なるようになればいい」と思っています。

黒沢一樹 | URL | 2016-09-22(Thu)15:01 [編集]